【攻略、感想】封鎖された魔王城からの脱出（リアル脱出ゲームオンライン、ネタバレ無し）

－はじめに－
今回の記事は、リアル脱出ゲームオンライン「封鎖された魔王城からの脱出」にチャレンジしてみた攻略レビューをお届けします。

昨年（2020年）話題となった「封鎖された人狼村からの脱出」の正統なシリーズ第2弾とも言える内容で、9人の役者さんが演じる個性的なキャラや迫真の演技が素晴しい謎解きエンターテイメントでした。

所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、リアル脱出ゲームオンラインとしての謎解きの特徴など、気になる情報を徹底紹介しています。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。

オンラインリアル脱出ゲーム「封鎖された魔王城からの脱出」の概要

概要「魔王城に囚われた9人の勇者と、リモート通信で協力・連携せよ！」

魔物の脅威にさらされた世界。
9人の勇者が魔物の親玉である魔王を倒すべく、その居城に向かった。

だが、9人の勇者は魔王に囚われてしまう。
通信魔法で助けを求めてきた勇者たちが見せたものは、

地下牢獄の地図や、暗号のような不可解な内容のメモ。

王様から解読勇者として使命を受けたあなたは、魔王城に仕掛けられた謎を解き明かし、
遠隔で囚われの勇者たちを手助けすることに――。

「封鎖された魔王城からの脱出」の導入ストーリーは、上のようになっています。

このゲームの特徴は、動画視聴による映像演出と、その映像を利用した謎解きです。

まるでZOOM会議のようなリモート通信風の映像。そこに映る9人の勇者たちから語りかけられ、魔王を倒すために共に知恵を絞る過程は、本当に10人目の勇者として会議に遠隔で参加してるような臨場感がありました。役者さんたちの熱演は、最大の見所です。

動画視聴は、時間や場所も選ばず制限時間もないため、気軽にプレイできるのも利点ですね。

謎解きの内容は、多彩なジャンルの小問群と、推理やひらめきを必要とする問題がバランスよく配置され、ほどよい緩急で飽きがありませんでした。映像の中に謎を解くヒントが隠されている場合もあり、「映像」「謎解き」「世界感」が高いレベルで融合していたと思います（謎解きの詳細は、後述をご覧ください）

離れた友達ともリモートプレイ

「封鎖された魔王城からの脱出」は、ZOOMやLINEアプリを使用することで、友達と一緒にリモートプレイできる仕様になっています（プレイ人数分のチケット購入が必要）

但し、リモートプレイならではの謎解きは、特にありませんでした。小問を手分けするような役割分担は可能ですが、原則は同じ映像を観て、同じ問題を一緒に考えます。

勇者たちとの通信風演出によって、友達との通信プレイも、ゲーム世界感に違和感なく溶け込めるといった感じです。

※相互協力が不可欠な「リモート協力プレイ」（目にする情報や問題が互いに違う）にご興味のある方は、次の関連記事もぜひご覧ください

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所要時間の目安、その他注意事項など

所要時間の目安

公式で想定されている所要時間は「100～120分」です。私は4人プレイで約「180分（3時間）」かかりました。

途中の問題で10分程度迷う問題が2問ありました。また、情報を整理するために、動画を数回見直したりするのに時間がかかりました。ZOOMやLINEでのリモートプレイでは、コミュニケーションによる時間もかかるかと思われます。

謎解きに慣れている人がスムーズにプレイして120分、謎解きやコミュニケーションに手間取ると180分くらいがプレイ時間の目安だと思います。

その他注意事項など

プレイ人数分の参加チケットが必要
PCやタブレットなど、大きい画面環境のプレイ推奨
（動画の視聴やWEB上の謎解きに、スマホはあまり向いていません）
友達とのリモートプレイでは、映像を同時に視聴するとハウリングする
→　一時音声ＯＦＦやイヤホンなどを利用
ゲームクリア後、ブラウザ画面を閉じるとアクセスが出来なくなります
→　おまけ謎など、やり残しがないようにしましょう（おまけ謎の詳細は後述）

概要のまとめ

難易度や謎解きの特徴は？

特徴「ジャンル多彩な小問と、映像演出ならではの仕掛け」

今回の謎解きの進行は、次のようになっていました。

上のような流れを複数回繰り返します。

小問は一般的なパズルやクイズが多彩なジャンルで出題されました。難易度は高くはありませんが、謎解きに慣れていない人はヒントを見ないと解けない問題があるかもしれません。2人以上でプレイしている場合は、小問を手分けするのもいいですね。

推理、ひらめきが必要な問題は、難易度がやや上がります。提示された情報から論理的に分析・推理したり、限られたアイテムや手段から何ができるか？　とひらめきをたぐり寄せるような内容です。2人以上でプレイしている場合、みんなで知恵を出し合うパートですね。

動画の視聴と謎解きを繰り返していくうちに、全体の難易度が次第に上がっていきます。謎を解くために、動画の内容（一部の問題では特に聴力※）が重要になることもあり、1回の視聴で内容を把握できなかった時には、巻き戻して見てみる必要もありました。

※必要になる聴力は、動画の視聴に問題ないレベルの日本語リスニングです

どうしても解けない場合も、問題ごとに丁寧な公式ヒントがあるので安心です。

最後の謎「呪いが解けたとき、ヴェールを脱ぐ真実」

物語を進めていくと「ある違和感」が芽生え始めます。仮に何の違和感も感じずに、示された目的だけを順当にこなして、最後の答えを送信したとすると、「世界平和」が訪れないことに戸惑いを覚えることになります。

最後の謎解きは、選択肢の中から「キーワード」を選び、虫食い文章の穴埋めをする形式になっていました。従って、選択肢から「答え」を類推することができます。

上のような手法は、謎解きでは「メタ解き」と言われ好ましくないと考える人もいますが、今回の謎解きでは制作者側も「キーワードから類推」することを想定しているようにも感じました。単純な穴埋め問題ではない、ひねりや工夫が施されています。

なぜその「キーワード」で正解になるのか。感じている「違和感」と、論理的につじつまを合わせる過程にリアル脱出ゲームらしい「ひらめき」や逆転の発想といった「まさか」を感じられる楽しさがありました。

正解の文章が何となく完成してしまっても、すぐに送信せずに、上のような考える過程を楽しむことをオススメします。

ヒネリの効いた「おまけ謎」

今回、エンディング映像のあるWEBページ後半に「おまけ謎」が用意されていました。特に隠されてもいません。

クリア後にWEBを閉じてしまうと、ゲームページにアクセスすることができなくなるため、おまけ謎を解く際は注意が必要です。

10～15分ほどで解けるため、ボリュームのある問題ではありませんが、エンディングを見た人だけが正解出来る「ヒネリ」の感じられる内容でした。

本編の余韻を感じながら「封鎖された魔王城からの脱出」を締めくくるのに相応しい謎解きです。ぜひ忘れずにやっておきたいですね。

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実際に遊んでみたリアルな感想

感想「練り込まれた脚本や構成は、オンラインだから実現できる質の高さ」

リアル脱出ゲームの醍醐味は、物語世界の主人公となって、謎を解き明かしながら迫る危機を回避したり、人々を救ったりする「物語体験」にありますが、その為に臨場感が大切になりますね。

会場に集まって制限時間有りで行う公演タイプでは、司会進行やさまざまな演出を生で感じ、会場の熱気や一体感が臨場感を作ってくれます。

ですが、「封鎖された魔王城からの脱出」は、そういった「リアルタイム」や「生体験」を諦めることで、

・練り込まれた脚本や構成
・役者さんたちの細やかで迫力のある演技

を可能にし、逆に「より深い物語体験」を実現していると感じました。

会場に集まり、リアルタイムに行うリアル脱出ゲームこそ本来の姿ではありますが、自宅で気軽に体験できる劇場型として、「封鎖シリーズ」のさらなる続編を期待したいです。

まるでZOOM会議をしているようなリモート通信風の映像演出は、それをリアルに感じることができる遊ぶ側の存在も前提になっています。今のご時世だからこそ生まれた謎解きエンターテイメントではないでしょうか。

シリーズ前作の「封鎖された人狼村からの脱出」を楽しめた方なら、今作でも間違いないく最高の時間を過ごすことができます。お出かけを控えた休日などにプレイしてみてはいかがでしょうか。

それでは、最後まで記事をご覧頂きありがとうございました！

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