こんな方におすすめ
- チームの中で最初に「ひらめいた」人になってみたい!
- 次のリアル脱出ゲームで、今度こそ脱出成功してみせる!
- リアル脱出ゲーム「あるある」を知って、友達と盛り上がるネタにしたい
-はじめに-
リアル脱出ゲームには、攻略のパターンがある!?
今回の記事では、リアル脱出ゲームを代表とする「体験型謎解き」によくありそうなシチュエーションを「あるある」として紹介しながら、クリア成功率を上げるコツについて書いています。
(特定の謎解きコンテンツのネタバレをするものではありません)
この記事を書いているブログ管理人は、リアル脱出ゲーム歴10年目で、挑戦回数も「300公演」近くになりました。
管理人は、カジュアルに楽しむ「謎解きエンジョイ勢」ではありますが、脱出失敗はやはり悔しいもので、繰り返し悔しい思いを味わっているうちに、自然と脱出ゲームにも「パターン」があるなあと気付くようになりました。
パターンを理解することで、最近は、何とか7割以上の脱出成功率を維持できています。
リアル脱出ゲームは常に変化と成長を続けていますが、最近の傾向も踏まえながら、この「よくあるパターン」を整理してみました。
謎解き好きの「あるある」として楽しめる作りにもなっています。次の脱出ゲームに活かせるかな? くらいの気軽な気持ちで読んでもらえたら幸いです。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかるようになっています。気になる箇所があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
【脱出成功率UP】リアル脱出ゲーム攻略パターン、ネタバレ分析
リアル脱出ゲームに「よくあるパターン」について、次項より、ゲーム進行に沿って整理をしています。
より理解がスムーズになるよう、ネタバレ風に具体例をあげていますが、特定コンテンツのネタバレをしているわけではありません。
内容をご理解のうえ、ご活用いただけましたら幸いです。
スタート前から始まっている
声を揃えて復唱は重要な「キーワード」
リアル脱出ゲームスタート前の説明で「エイエイオー!」とか「脱出するぞー!」と、気分を高めるために参加者全員で声を揃えることがよくありますね。
このとき、特定のワード、固有名詞、セリフなど復唱するように促されたら、ちょっと怪しいかもしれません。それはゲーム終盤で使用する重要なキーワードを印象に残そうとしている可能性があります。
【ネタバレ分析・具体例】
・「ごくろうさん」と感謝を忘れない! → 最後の問題で「5963」の数字を使う
・おやつは「300円」まで! → お菓子を選ぶ問題で、300円以下のものが正解
その冗談は伏線かも?
1つ上で紹介した「キーワード」の復唱にも通じるものがありますが、重要な情報をそれとなく伝える手段として「ジョーク」や「笑い」で、さらっと誤魔化されていることがあります。
唐突に挟まれる冗談に違和感を感じたら、それは伏線かもしれません。
【ネタバレ分析・具体例】
・司会者さんが「エレベーターが全然来ないので、遅刻するかと思いましたよ。慌てて階段でここまで来ました~」と汗を拭う仕草をした
→ エレベーターが動かないこと、非常階段の存在などを暗に伝えている。
※次項の「司会者さんも物語の登場人物かどうか?」にも関わってきます
司会者さんも物語の登場人物かどうか
例えば、招待された洋館の執事さん、警察の捜査本部長、学校の用務員のおじさんなどなど。司会進行者さんが物語中の誰かを演じている場合、その言動は特に注意が必要です。
一見、ゲームの注意事項を説明しているだけと思えても、そのひと言ひと言は、物語世界の状況や真実を語っています。前述のエレベーターの故障もそうですね。
【ネタバレ分析・具体例】
司会者さんだけでなく、チェックポイントなど会場にいる他のスタッフさんも、「物語の登場人物なのか」or「完全な裏方(黒子)」なのか注意してみましょう。
物語の登場人物であれば、服装や身につけているアクセサリー、持っている物、口調などに意外なヒントがあるかもしれません。
ゲームプレイ中の攻略パターン
チェックポイントは次の問題を貰うだけの部屋じゃない。五感を使って違和感を
リアル脱出ゲームでは、次の問題を貰うためにチェックポイントとなる小部屋に行くことがよくあります。
その際「チェックポイントには、必ずチームメンバー全員で行ってください」と事前に説明がされていた場合は、特に注意して部屋を観察してみましょう。
見た目だけでなく、五感を使用して感じる違和感がないでしょうか? その違和感が後々、大事な情報になるかもしれません。
次の問題を貰ったらすぐ飛び出してしまいたくなりますが、ちょっとだけ深呼吸してみるといいかもしれませんね。
ただし「触れてはいけない場所」など、禁止事項は忘れずに、スタッフさんの指示には従うようにしたいですね。
【ネタバレ分析・具体例】
・チェックポイントが「森」という設定
→ 装飾の「青い花」が、後で薬草の材料だと判明して摘みに来る
・チェックポイントが「牢獄」という設定
→ 中に居るスタッフさんは囚人。盗賊団の証であるイレズミをしている。盗賊団の秘密の合い言葉を後で聞き出す
・チェックポイントが「洞窟」という設定
→ チョロチョロと水の流れる音がする。どこかに湧き水があるので、水が必要になったら汲みに来る
登場人物に成りきることで、見えてくるものがある
リアル脱出ゲームで最重要なこと、それは物語の登場人物になりきることです。
司会者さんや、スタッフさんが登場人物として重要な情報やアイテムを提供してくれることがあるように、自身も成りきることで、会場にあるモノの見え方や聞こえ方が変わって来ます。
時間の変化や、刻々と変わっていく状況をリアルに感じることこそ、体験型謎解きの醍醐味です。
ついつい恥ずかしさで、ゲームプレイヤーとして素の自分で振る舞ってしまいがちですが、役割をとことん演じた方が、脱出成功率は格段に上がります。その方が楽しいですしね!
【ネタバレ分析・具体例】
・盗賊のアジトに忍び込むために、見張りの目を何とかしないといけない。
→ 夜になって(時間の経過)見張りの盗賊は居眠りをはじめた。忍び込めるかも
・チェックポイントの小部屋で「ケーキ」の玩具が釣り糸でぶら下がっていた。
→ 登場人物の目線を持つことで、「ケーキ」が宙に浮いていると見える
→ 2回目に同じ部屋を訪れたら、ケーキが半分無くなっていた
→ 透明になる薬を飲んだ人が、そこでケーキを持って食べていた(持っている人が透明なのでケーキが浮いて見えた)
→ 透明薬の作り方を聞いて、盗賊のアジトに潜入
ルールの凝った小問題は、ルールだけまた使用する
皆で手分けして行う小問題の中には、一見して解くのが面倒くさい、ルール(手順)が複雑な問題が紛れていることがあります。
そのような問題を解くことになった人は、念のため「こういうルールの問題があったよ」とチームメンバーと共有しておくといいかもしれません。
小問題なのに、解く手順が複雑なものは、わざと時間をかけさせて印象に残そうとしている可能性があります。
【ネタバレ分析・具体例】
・用紙に描かれた迷路をスタートからゴールまで辿る問題。途中、犬→猫→鳥→猿の順に描かれた扉を通らないといけない
→ その迷路は、会場の様子と一致していた。動物の置物の裏に書かれた文字を迷路と同じ順で読むと「キーワード」になる
・赤い線は「山折り」、青い線は「谷折り」して用紙を折る問題
→ 最後の問題用紙にも、よく見ると赤い線と青い線が。同じように折ると、隠されたデザインや文章が現れた
欠けたピースは、終了10分前に追加される
順調に謎を解き進めていたはずなのに、後一歩というところで、どうしても問題が解けなくなることがあります。
または、最後のキーワードを導き出す過程が、あっけないほど簡単だったり。キーワードに違和感を感じる場合もあります。
そんなときは焦らず、他の可能性を検討しながら、制限時間の終了10分程前に注意しておきましょう。モニターやスクリーンの映像などで、状況の変化や新しい情報が告げられることがあります。
「最後の欠けたピース」がそこまで手に入らない仕様です。
また、最後の情報によって、今まで解いてきた問題の前提条件が覆されることもあり得ます。そんなときは条件を変えて、問題を解き直す必要が出て来ます。
いずれにしても、残された時間は短く、焦らせてスリリングな展開を演出しようとしています。ですが、十分に時間内で解けるよう調整されているはずです。落ち着いて取組みたいですね。
【ネタバレ分析・具体例】
・盗賊のアジトから脱出しなければいけない。手に入れたアジト見取り図上で、脱出ルートを考えていた。が、盗賊に気付かれ、アジト内に番犬が放たれてしまう。
→ あと10分で「番犬を眠らせる方法」or「別のルート」を考えなければ!
問題・解答用紙で見るべきポイント
招待状は送り主の名前やサインを知るチャンス
怪しい洋館で行われるパーティーに出席することになったあなた。
同じようにパーティーへ招待された参加者たちと、館に閉じ込められてしまいました。
外は豪雨。ひとりひとり、殺されていく参加者たち。夜明けまで生き残ることができるだろうか。せめて、この狂ったパーティーを主催した者の正体がわかれば・・・。
そんなときは、現実の会場受付けで貰った「ゲーム概要」の用紙を見てみましょう。その用紙は、パーティー招待状になっていませんか? そして、招待状には「書いた人のサイン」がされているものです。
そこから、名前だけでなく、筆跡も知ることができます。
サインを偽造したり、他の文章に同じ筆跡を探すなど。人物の特定にも利用できるかもしれません。パーティー出席者の中に、怪しい人物はいませんか・・・?
見覚えのあるフォントやマーク(記号)
前述の「ルールの凝った小問題は、ルールだけまた使用する」とも関係しますが、前半の問題に使用されていた「フォント」が、後半の問題でも同じように出てきたら注意が必要です。
それは同じルールに従う問題であることを暗に示している可能性があります。
フォントが一番わかりにくく、発見したときの「そうだったのか!」感が得やすいので多用されがちですが、他にも「記号」「マーク」「模様」など、問題文の背景や文字に見覚えのあるものがそれとなく仕込まれていないでしょうか。
例えば、
・「ひらがな」と「数字」の変換表(1=あ、2=う・・・など)
→ 同じフォントの「ひらがな」を見つけたら、それも数字にできるかも
・赤い線が谷折りと指示されたら、以降の問題でも赤い線が出てくれば谷折りする可能性が高い
その薄い線(罫線)は何?
実際に手を動かして作業するといったアナログの謎解きでは、問題用紙や解答用紙を折ったり、重ねたり、書き込んだり、時には切ったりするようなこともあります。
問題用紙をじっくり観察してみることも必要ですね。目立たない色で不必要な罫線がひかれていれば、その線に沿って何かをやる合図かもしれません。
アナログ問題では、折るにしても、線を書くにしても正確性が求められることが多いです。切るとなれば、失敗も許されません。そんなときに作業の補助になるよう、たいていの場合で罫線がひかれています。切り取りやすいように、ミシン目が入っている問題用紙もたまに見かけます。
印刷されたデザインや文字を変更しちゃえ!
ひらめきが必要となる問題では「固定観念」を捨てることが重要ですね。
思い込みを捨て、目的を達成するにはどうしたらいいのか? を純粋に考える。それが、リアル脱出ゲームでは「まさか」や「ひらめいた!」をたぐり寄せることになります。
そんな「ひらめき」問題の中で、比較的よく見かけるものに、問題用紙や解答用紙に描かれたデザイン、枠、文字を目的に合うように修正してしまうことが上げられます。まさか、印刷されたものを勝手に変えていいわけがないという思い込みを利用した手段ですね。
もちろん一歩間違うと、ゲームとして成り立たなくなる恐れがあるため、修正や改変方法がそれとなく示されている場合がほとんどです。
【修正や改変方法が示されている例】
1)「訂正する場合は印を押して・・・」など、書類の演出を装った但し書きがある
2)修正テープ、フリクションボールペン(消えるインク)など、机上にある「運営側が用意した道具」を使う
3)感熱紙など、コインでこすると用紙に変化(伏線として10円やコインを別の問題で使用している)
最終報告に潜む罠
誰も見捨てたり傷つけないですむ最適解はきっとある
リアル脱出ゲームの中でも、特に「面白かった~」と評判が高い公演では、究極の選択を迫られることがあります。
つまり、自分が脱出成功する(生き残る)ために、ゲーム内の誰かを犠牲にしなければいけない状況に追い込まれるのです。
現実でそんな状況は絶対にあって欲しくはありませんが、体験型謎解きならではのドラマチックな展開に、忘れることのできない感動を得ることができます。
そして、ゲームだからこそ「自分」も「犠牲になろうとしている人」も両方救うすべが用意されています。最後まで諦めずに、あらゆる手段を考え抜く。ヒントは、この記事で上げた他の「攻略パターン」にあるかもしれません。
犠牲が必要なことも・・・
誰も見捨てないで済む方法がある、と言いましたが、実はそうでないこともあります。
いったい「どっちやねん!」とツッコミを頂いてしまいそうですが、犠牲が必要なときは、下のような特徴があります。
・犠牲が「自己犠牲」である(チームメンバーの誰か、あるいは全員)
・ゲームの目的が「脱出(生存)」ではない
ゲーム開始時に示されたクリアの「条件」をよく確認してみましょう。そもそも目的が敵を倒すことであれば、生き残る必要はありません。どんな手段を用いても、倒しさえすればいいのです。他にも目的は、色々と考えられます。
無意識に発生する「生存本能」を利用した目くらましですね。そして、体験型謎解きならではの感動は、もしかしたらこちらの方が高いかもしれません。
「提出は一度だけ」はトゥルーエンドがある予感
以前に比べると、リアル脱出ゲームのエンディングが2種類用意されることが多くなりました。
つまり必要最低限の条件を満たした「ノーマルエンド」と、ゲーム内で直面した「登場人物たちの困ったこと」を同時に解決してあげたり、隠された真相を暴くことができた「トゥルーエンド」です。
エンディング映像の多くは、「トゥルーエンド」に沿って流れますし、やはりより厳しい条件を達成できた喜びはこの上ないものになります。ぜひとも「トゥルーエンド」をつかみ取りたいですね。
エンディングが2種類あるときは、最終報告をする際「提出は一度だけですが、この解答で大丈夫ですか?」とスタッフさんに聞かれことが多いです。時間に余裕があれば、もう一度よく考えてみたいですね。
時間に余裕のあること自体が、もしかしたらまだ出来ることがある証かもしれません。
変なキーワードは、脱出失敗の合図
最終報告で、「キーワード」を導き出して提出する必要がある場合、最後のキーワードは世界観や状況に相応しいものになるはずです。
世界が滅亡しそうな危機迫る状況で、例えば「おにぎり」はちょっと違和感がありますよね。
もしかしたら、運営側の「それはひっかけですよ~」というメッセージかもしれません。
同様にネガティブな言葉にも注意が必要です。世界観にあっていれば別ですが、ゲームを無事クリアするキーワードに「DEAD」や「死神」「ゲームオーバー」など「失敗」をイメージさせる言葉がくることはないはずです。
小問を解く「基礎体力」も向上させよう
今回の記事では、リアル脱出ゲームに代表される体験型謎解きで「よくあるパターン」を分析してみました。
一方、チーム内で手分けする「小問題」を解く基礎体力も大事ですね。基礎体力が高ければ、時間や心に余裕が生じて、公演全体に仕掛けられたトリックのパターンにも気づきやすくなります。
ですが、この「基礎体力」は通常、何十問~何百問と謎解きを繰り返してようやく得られるものです。そこで謎解きによく出る頻出問題から効率的に学べないかと問題集を作ってみました。
リアル型脱出ゲーム・謎解き「頻出パターン問題集」
リアル脱出ゲームや体験型の謎解きによく出る小問題のパターンを楽しみながら身に着けることを目的とした問題集です。
手前みそな内容で申し訳ありませんが、当ブログ管理人のNOTE記事です。効率よく謎解き力を向上させる問題集はなかなか無いもので・・・無いなら自分で作ってしまえ! と。
謎解き「頻出パターン」について、覚えるべきポイントを押さえながら、図解で整理・分類しています。5つの問題が試し読み(全23問中)もできますので、ご興味がありましたら活用してみてください。
「頻出パターン問題集」ご好評を頂け、第2弾ができました。前作に入りきらなかった問題や最新の傾向も踏まえた全23問(試し読み4問)です。第1弾との割引セット版もあります。お気軽に内容を覗いてみてください。
今回の記事は以上となります。最後まで記事をご覧頂き、ありがとうございました!