攻略データ
プログラム名 | アナタのためのこの一冊(よだかのレコード) |
謎解きスタイル | 施設周遊型 ※プレイ人数1人~(推奨2人程まで) |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 代官山T-SITE「蔦屋書店」1~3号館(屋内) |
実際に要した時間 | 2時間45分(公式想定 2時間) |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、手先の器用さ、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(LINEアプリで通信使用) |
キット料金(税込) | 2,500円(税込) 《販売場所》 代官山T-SITE「蔦屋書店」1号館1Fレジ |
公式情報 | ドラマチック謎解きゲーム×SFカーニバル「アナタのためのこの一冊」 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 雑貨販売やコーヒーショップ等も併設されたお洒落な複合書店が舞台
- 本屋で生まれ育った主人公が外の世界を目指すドラマチックなSFストーリー
- キットに仕掛けられたギミック(トリック)盛り沢山、驚きのある謎解き
-はじめに-
今回の記事は、代官山の蔦屋書店を舞台にした謎解き「アナタのためのこの一冊」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
今回の舞台となる「代官山 蔦屋書店」は、緑豊かでモダンな雰囲気が特徴的な商業施設「代官山T-SITE」にある複合書店。1号館~3号館までテーマごとにわかれた広さ十分の本屋さんで、ファンタジックなストーリーが印象的な謎解きを楽しむことができました。
所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、キットに仕掛けられたギミック(トリック)も満載な謎解きの見所など。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ(2022年)
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
続きを見る
代官山《蔦屋書店》謎解き「アナタのためのこの一冊」の概要
概要「本屋の世界しか知らない・・・不思議な主人公の小説を読みながら書店内を巡る」
”あなた”はこの世界で生まれた。
無数の本が並び、誰かの手に渡るのを待っている世界――本屋。
”あなた”はいつも書棚を巡っては、本と対話している。
血湧き肉躍る物語。人生にとって必要な知恵。
感情を揺さぶる言葉たち。
”あなた”は、それ以外の世界を知らなかった。今日までは。
ある日、一冊の本が教えてくれた。
「ここ以外にも世界はあるよ。もっと広い世界が」
”あなた”は外の世界に興味を持った。他の世界があるなら、見てみたい――。
「アナタのためのこの一冊」の導入ストーリーは、上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーより要約)
お洒落な複合本屋さんの先駆けともいえる「蔦屋書店」ですが、今回の舞台となるのは、その代官山店になります。
ガラス張りの採光を意識した建物や、緑が取り囲む自然豊かな景観。雑貨や文房具、音楽や芸術などテーマごと別れた3つの建物。そしてコーヒーを飲みながら書店に並ぶ本を落ち着いて読めるスペースなど。新感覚の書店は、居るだけで心がワクワクする楽しい気分になれました。
謎解きと共に語られるストーリーは、人気のミステリー作家「大田忠司」さんが書き下ろしており、レトロとモダンが混在する書店の雰囲気に相応しい内容。プレイヤーは「本屋」で生まれ育った不思議な存在”あなた”に成りきって、書店の世界を旅しながら外の世界を目指すことに。人気作家さんの確かな描写により、とてもドラマチックに描かれていました。
謎解きの特徴としては、キットに仕掛けられた多彩なギミック(トリック)が印象的でした。ひらめいた瞬間に驚きが感じられ、謎解き好きの心をくすぐる内容だったと思います(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
またゲームクリア時に、名作SF小説の中から自分に合ったものを選んでくれる診断シートが配られます。タイトルの「アナタのためのこの一冊」は、この診断シートに繋がります。紹介された本はもちろん買うこともできます。もしかしたら、素敵な作品に巡り合うキッカケになるかもしれませんね。
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
・実際にかかった所要時間:2時間45分
(公式の想定時間 2時間程)
・プレイ可能時間 9:00~22:00
(1号館2Fのみ~20:00、代官山 蔦屋書店の営業時間に準ずる)
・キット販売・受付時間: 9:00~18:00
※プレイ可能時間等は変更の可能性もある為、お出かけ前に公式情報も必ずご確認ください
私は大人2人の協力プレイで「2時間45分」かかりました。途中の休憩時間は含んでいません。公式想定では2時間程となっていましたが、謎解きに慣れていて「代官山 蔦屋書店」に詳しい人でなければ、2時間クリアは難しいと感じました。
ゲーム構成上、一度に5分前後かかる長めのストーリーを読む機会が度々ありました。謎解きや店内探索をしていない読書時間が、所要時間の3~4割を占めていたと思います。問題に集中して解き明かすというよりも、物語や世界感を楽しみながら謎解きをしたい人に向いた内容です。
所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で2~3時間、謎解きに慣れていない人が公式ヒントを活用したプレイで3~4時間程になると思います。
また、探索範囲のほとんどが書店内(屋内)でした。建物が1~3号館に分かれており、移動で屋外に出ることがありますが、頻繁な行き来はなく、雨天でも問題なくプレイできます。但し、屋外には建物に沿って自由に利用できるテーブルや椅子が多く設置されていましたが、雨天時はそれらを利用することが難しいですね。
書店内にも読書用ベンチやスペースがあり、謎解きに利用することもできますが、休日昼間の混雑時は殆ど埋まっていました。テーブルが必要になる作業系の謎解きをする時は、併設のラウンジやカフェを利用するなど、工夫が必要かもしれません。
キット購入情報(料金、販売場所など)
キット料金 | 2,500円(税込) |
販売場所 | 代官山 蔦屋書店 1号館1Fレジ (1号館 正面入口入ってすぐ右手) |
販売時間 | 9:00~18:00 |
※販売時間等は変更の可能性もある為、お出かけ前に公式情報も必ずご確認ください
謎解きキットの販売場所は、舞台となる「代官山 蔦屋書店」の1号館1Fの会計レジです。特にイベント用ポスターの掲示やキット陳列もなく、レジ店員さんに直接販売をしてもらいました。
キットにペグシル(筆記具)が付属していませんが、購入時にレジで配布して貰えました。持参していない場合は、忘れずに受取りたいですね。
また、謎解きでは、キットに付属されたアイテムを利用した問題も多く、複数人で1つのキットを共有したプレイでは、十分に楽しめない可能性があります。
概要のまとめ、注意が必要に感じたこと
ココがポイント
《概要のまとめ》
・代官山のお洒落な雰囲気が感じられる複合書店が舞台
・世界感や物語を楽しみながら問題を解きたい人向き(読書量多め)
・キット付属の用紙類を折ったり重ねたりする問題では驚きの仕掛けも
《注意が必要に感じたこと》
・ペグシル(筆記具)は受付時にレジで配布
・物語進行やヒント閲覧にLINEアプリ使用(スマホやタブレット必須)
・休日は店内混雑しており、3人以上のプレイは不向き
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「本のページを集めながら謎を解く、驚きのギミック盛り沢山」
ゲームキットがバインダー式になっており、謎解きしながら追加ストーリーシートを集め、物語を読み進めていく構成でした。
中盤以降、ストーリーに散りばめられた情報が謎解きに必要になるため、読み飛ばさずに最初からじっくり読んでいくのがコツだったと思います。但し、思わせぶりな描写やイラストも多く、ひとつひとつ全てに立ち止まって考えてしまうと、余計に混乱してしまうかもしれません。
ストーリーを把握しながら、思わせぶりな表現は頭の片隅に覚えておく程度が丁度良かったです。必要な問題が出題された時に振り返れば十分。逆に言えば、問題が出題される前から深く考えても仕方がない事が多かったです。
店内に隠された情報を探して問題を解く「探索・周遊タイプ」の謎解きのオーソドックスな内容ですが、随所でひらめきが刺激されるギミック(トリック)を解き明かす必要がありました。
店内景観を利用した問題では見方を工夫する必要があったり、意外なアイテムの使い方をする必要もあったり。机上の謎解きだけでは終わらない楽しさがありました。序盤からそういったひらめき問題が出てくるので、気を引き締めて挑む必要があるかもしれませんね。
特に中盤でシールを利用した大謎が出てきますが、もしかしたら終盤の問題よりも難しいかもしれません。難しいと感じる理由は、今必要な情報と、終盤に必要になる情報が混在している為でした。必要な情報だけに絞り、よく観察してみる事がコツだったと思います。
解けない問題がある場合は、LINEアプリのトークで、問題に対応した番号送信で公式ヒントを閲覧出来ます。ヒントは段階式になっており、最終的には答えまで記載されているので、どうしてもクリアできない! 何てことにもならず安心ですね
終盤の謎「気になっていた思わせぶりな情報を一気に回収」
終盤の展開では、用紙類を折ったり重ねたりする作業系の問題が多く出題されました。追加入手するストーリーシートに、「ここからはどこかに座ってゆっくり解こう」と記載があったら、テーブルのあるスペースの確保をおすすめします。
気になっていた「思わせぶりな描写やイラスト」も、終盤になってから一気に回収が始まります。時にはバインダーのページをバラす必要もあるかもしれません。作業が煩雑になる事も多く、テーブルを利用してじっくり取組むのがコツだったと思います。
落ち着ける環境で、情報整理さえ出来れば、指示に従って作業をする事がメインになるため、さほど悩まずに問題を解き進めることが出来ました。但し、一番最後に「ひらめき」が必要になるポイントが待ち構えていました。必要になるのは、手元の意外なアイテムかもしれません。
また、最終報告はLINE上ではなく、1号館1Fレジで行う必要があります。家に帰ってゆっくり解くわけにはいかないので注意ですね。
難易度の目安、攻略コツまとめ
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れていない人はヒントを活用しないとクリアできないレベル(小学生以下のお子さんは大人の補助が必要な難しさ)
《攻略のコツまとめ》
・ストーリーは読み飛ばさずにじっくり読んでいこう
※中盤以降、物語に散りばめられた情報が必要になる為
・気になる描写やイラストは頭の片隅に残し、今はスルーしよう
※終盤まで必要にならない情報も多い為
・中盤のシールを利用した大謎は、今必要な情報だけを見極めよう
・追加ストーリーシートに「ここからはどこかに座ってゆっくり解こう」と記載あったらテーブルを確保しよう
・一番最後のひらめきは、手元の意外なアイテムを利用するかも!?
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「星の王子さまを彷彿させる示唆に富んだ世界感、お洒落な書店を満喫」
本屋の世界を旅していくファンタジックなストーリーは、童話「星の王子さま」を彷彿させる優しい世界感と示唆に富んだ内容で、大人が楽しめる物語。木目調の装飾をスタイリッシュに見せる店内の雰囲気ともよく合っており、日常を忘れてSF世界に浸ることができました。
謎解きを制作している「よだかのレコード」さんは、今回のような探索型の謎解きだけでなく、本格的な公演タイプの謎解きイベントも数多く手がけていて人気ですね。リアル脱出ゲームを開催するSCRAPさんと連携することも多く、東京ミステリーサーカスで開催中の「摩訶不思議な部屋からの脱出」も制作されています。
今回もそんな期待を裏切らない謎解きになっており、普段、よだかのレコードさんの謎解きをされたことのない方には、新鮮に感じられる問題も多かったと思います。
少し注意が必要に感じたのは、休日の店内混雑です。自粛の反動もあるかもしれませんが、私がプレイした6月中旬の日曜は、大変な混み具合でした。お客さんの多くは、謎解きをしていない一般の方々で、謎解きをしている私達がちょっと邪魔になってしまうようなシチュエーションもあり、恐縮に感じました。
店内外のベンチやテーブル、カフェスペースなどもほぼ満席の状態が続いていて、私達は2号館2Fのラウンジ(飲み物の注文必要、一部有料席有り)を利用して謎解きしました。周辺のレストランも予約必須の混み具合。休日にプレイする場合は、ランチをどうするか検討しておくことをオススメします。
商業施設「代官山T-SITE」は、蔦屋書店以外にもレストランやパン屋さんなどが緑豊かな遊歩道で繋がっていて、お洒落で心やすらぐ景観は家族のお出かけやデートコースとしても最適だと思います。平日にゆったりプレイ出来れば、蔦屋書店の良さがもっと感じられたかもしれないなあと思いました。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!
【攻略、感想】リアル脱出ゲーム「摩訶不思議な部屋からの脱出」
制限時間10分で挑むリアル脱出ゲーム「摩訶不思議な部屋からの脱出」に挑戦した攻略レビュー記事です。脱出成功率や難易度といった攻略に役立つデータや、鍵を見つけて脱出する王道の展開となる謎解きの特徴など。参加検討に役立つ情報を紹介しています。
続きを見る
【攻略、感想】ウェアハウス草加「千年王国の消えた100日」(よだかのレコード)
アミューズメント施設 ウェアハウス草加店で開催中の謎解き「千年王国の消えた100日」に挑戦してきた体験レビューです。所要時間や難易度、エジプトをイメージした館内装飾を利用したこの謎解きの特徴など。参加検討に役立つ情報を徹底紹介しています。
続きを見る