攻略データ
公演名 | 探偵博物館 シャーロックミュージアムからの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(5名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 75%(リアル脱出ゲーム原宿店、23.03.26参加時点の平均 ) |
制限時間 | 60分(所要時間110分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、洞察力、パズル力 |
公式ヒント | あり(チーム毎にヒント冊子支給) |
参加料金(税込) | 前売り(平日)3,500円 前売り(土日祝)3,800円 ※当日券、グループチケット、平日U22団員割引あり (詳細、記事参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム『探偵博物館 シャーロックミュージアムからの脱出』 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- オリジナルの探偵道具を駆使して事件解決、推理とパズルが融合した謎解き
- 秘密の博物館を舞台に、シャーロック・ホームズを彷彿させる世界感を味わえる
- 七人の個性豊かな名探偵たちが容疑者、特技や性格など想像をかき立てる設定にも注目
-はじめに-
今回の記事は、リアル脱出ゲーム「探偵博物館 シャーロックミュージアムからの脱出」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
探偵にまつわる展示がされた秘密の博物館を舞台に、様々な探偵道具を駆使して事件解決を目指す内容。ミュージアムのレトロな雰囲気と推理ゲームの相性が抜群に良く、シャーロックホームズを彷彿させる世界感に浸ることが出来るリアル脱出ゲームでした。
記事では、難易度(脱出成功率)や所要時間といった攻略に役立つデータや、パズル要素のある探偵道具を使用した謎解きの特徴や見所など。参加検討に役立つ情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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リアル脱出ゲーム「探偵博物館 シャーロックミュージアムからの脱出」の概要
概要「探偵協会の入門試験中に巻き起こった事件、容疑者は七人の名探偵」
「探偵諸君、ようこそシャーロックミュージアムへ!」
ここは、古今東西の探偵にまつわる展示がされている秘密の博物館。
新米探偵であるあなたは、そこで行われる探偵協会に入るための試験へ招待された。
はりきる参加者たちが問題を解いていく中、事件は起こった。
完全封鎖された博物館で起こった事件。容疑者は試験官を務めていた7人の名探偵。
探偵道具を使って事件の真相を導き出すことができるだろうか――。
「探偵博物館 シャーロックミュージアムからの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
今回のリアル脱出ゲームの特徴は2点ありました。
・シャーロック・ホームズを彷彿とさせる作り込まれた世界感
・推理とオリジナル設定の探偵道具を利用したパズルの融合
会場内は探偵をテーマにした博物館風の装飾が施されていました。装飾物のクオリティの高さは、他のリアル脱出ゲームと比較してもトップレベル。探偵をイメージさせる小道具と、博物館の持つレトロな雰囲気の相性が抜群に良かったです。
また、容疑者となる七人の名探偵たちも、それぞれに個性豊かで、シャーロック・ホームズを題材とした近年のゲームやアニメに出て来そうなキャラばかり。フルボイスで語られる彼らのかけ合いを通して、物語世界へ自然と引き込まれていく魅力がありました。
謎解きの内容は、事件関係者の証言を吟味したり、証拠品を調べるといった推理系の問題に、探偵道具を使用するパズル問題が組み合わされていました。推理ゲームが好きな人はもちろん、机上の謎解き問題をしっかり解きたいと思う人のニーズにも答えていた内容だったと思います(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
所要時間の目安(制限時間、ゲーム構成など)
ゲームの制限時間:60分
解説を含めた所要時間:110分
(公式の想定所要時間:120分)
ゲームの制限時間は「60分」。一般的なリアル脱出ゲームの制限時間と一緒でした。
アニメやゲーム作品とコラボした公演では、スタート前に原作の説明が長めに行われますが、今回はオリジナル設定のため、事前説明が短くオープニング映像がすぐ始まりました。全体の所要時間も短く、私が参加した回では「110分」かからずに公演が終了していました。
私が参加した「リアル脱出ゲーム原宿店」は、20チーム以上が同時プレイすることが多いですが、今回は1公演MAX16チームと少なめ。その分、各チームテーブルも広く、椅子も用意されていて快適にプレイすることができました。但し、テーブル下のスペースは限られているため、大きな荷物の持ち込みは避けた方が無難です。
博物館に見立てられた会場内には、展示物が多く設置され、ゲームプレイ中はそれらを頻繁に確認しにいく必要がありました。写真撮影可能なため、LINEグループなどで共有できるようにしておくとスムーズですね(謎解きに関わる撮影物のSNSやインターネットへの公開不可)
また、会場内にはチェックポイントが幾つかあり、多くの場合でチーム全員で行く必要がありました。タイミングによっては、待ち行列が発生。代表者が一人で行けば良い場合は、問題に明記されているので、しっかり確認することでスムーズにプレイすることが出来ますね。
チケット情報(グループチケット、U22団員割引など)
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,500円 | 3,800円 | 3,800円 | 4,100円 |
一般グループ※1 | 16,000円 (3,200円/人) | 17,500円 (3,500円/人) | 17,500円 (3,500円/人) | 19,000円 (3,800円/人) |
U22団員割引※2 | - | 1,900円 | - | |
U22団員グループ割引※2 | - | 8,750円 (1,750円/人) | - |
※1 グループチケットは、1~5人で1つのテーブルを貸切り。1人当たり料金は、5人で参加した場合です
※2 少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。グループチケット購入時は、参加者が全員がU22団員条件を満たしている必要あり。詳細は公式情報をご確認ください
※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください
チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。グループチケット以外では、当日、運営側が1チーム最大5人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です。特に4人以上で参加される場合、会場混雑日は、2人や3人に分かれてしまう可能性があります。
グループチケットは、1~5人で1つのテーブルを貸切りにできます。5人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。
U22団員割引について
「少年探偵団※」の会員で22歳以下の方は、平日の当日券が半額になります。
※リアル脱出ゲームを制作・運営するSCRAPの有料会員(月額330円、又は年額3,300円)。詳細は公式情報をご確認ください
対象チケット購入後、初回適用時の会場受付で生年月日を確認できる身分証明書の提示が必要。以降は、会員専用ページに「U22」のスタンプが表示され、他の公演も受付時にスタンプを提示することで当日券半額が摘要されるようになります。
以前販売されていた学生チケットの券種は無くなった為、注意が必要ですね。
キャンペーンについて(キャッシュバック、オリジナルステッカーなど)
特典 | 条件 | |
感想シェアキャンペーン | オリジナルステッカー | 「#シャーロックミュージアム脱出」つけてSNSへ感想投稿 |
キャッシュバックキャペーン (謎書店らんぷ堂と連携) | オリジナルしおり (300円キャッシュバッククーポン付) | 「謎専門書店 らんぷ堂」にて書籍またはグッズ購入 →クーポン付しおりゲット 「シャーロックミュージアムからの脱出」の会場受付へ クーポン提示→300円キャッシュバック |
※各キャンペーンの内容は変更、終了することがあるため、公式情報や会場スタッフさんへご確認ください
感想キャンペーン
Twitter等のSNSへ「#シャーロックミュージアム脱出」をつけて感想を投稿、会場受付へ提示すると、ゲームに登場する“あるアイテム”がモチーフのステッカーを貰う事ができます。
私もゲットしましたが、ステッカーデザインのネタバレ禁止になっており、写真掲載できないのが残念。
公演終了後は、会場受付が物販コーナーになり混雑しがちなので、速やかに対応したいところです。また、ゲームの余韻や興奮で感想ツイートを忘れたまま、会場を出てしまわないようにもしたいですね。
※公式情報:#シャーロックミュージアム脱出 感想シェアキャンペーン詳細
キャッシュバックキャンペーン
こちらは、東京ミステリーサーカス2Fにある「謎書店 らんぷ堂」でお買物をすると、300円キャッシュバッククーポンの付いたオリジナルしおりを貰える内容です。
注意点として、クーポンは「らんぷ堂の割引券」ではありません。シャーロックミュージアムからの脱出へ参加時、当日の受付へ提示することでキャッシュバックされます。事前に「謎書店 らんぷ堂」でお買物し、クーポン付しおりをゲットしておく必要がありますね。
尚、クーポン付しおりは予定枚数の配布で終了となるようです。
※公式情報:「謎専門書店 らんぷ堂」で書籍やグッズをお買い上げの方にキャッシュバッククーポン付きオリジナルしおりをプレゼント!
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・シャーロック・ホームズを彷彿とさせる世界感、会場装飾やキャラ作り込みが高い
・オリジナル設定の探偵道具を利用したパズル問題と推理の融合が楽しい
《注意が必要に感じたこと》
・5人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~5人で1テーブルを貸切りにできます
・小学生の参加は18歳以上の保護者同伴が必要
※保護者の方もプレイヤーとしてチケット必要
・未就学児は無料。未就学児1名につき1名の保護者(18才以上)が必要
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「オリジナル探偵道具を駆使するパズルと推理が融合した謎解き」
今回の謎解きでは、推理系の問題と、現物のピースをあれこれ組み合わせるようなパズル系の問題が絶妙に組み合わせられているのが特徴的でした。
推理系の問題では、チーム毎に支給されるタブレットを操作しながら、事件資料を閲覧したり、会場展示品を観察することで得られる情報を利用しながら、犯人や凶器の特徴を推理していきました。考察の過程がタブレット上で整理されながら展開していくので、チーム内で共通認識が持ちやすく、推理系が苦手な人も取っつきやすかったと感じました。
また、事件資料は、タブレット表示されるものと同じ内容が紙資料として配付される場合がありました。紙資料の方がサイズが大きく、皆で共有しやすいため、利用した方がスムーズ。代表者が記載内容を読み上げると、足並みを揃えて進行できますね。
パスル系の問題は、オリジナルの探偵道具を使用する設定で、手元作業をする内容になっていました。例えば、積み木のピースを組み合わせて、金庫の鍵の形を再現するといった内容です(これは例示で、実際のゲームに登場する内容と異なります。一部のアイテムにはパズル要素がありません)
探偵道具は、幾つか用意されており「血痕が見られるライト」や「毒を特定できる道具」など(公式サイト記載内容より)。探偵モノならではの道具に、SF要素を取り合わせた機能を表現していて、早く使ってみたい! と思わせるものばかり。
実際のゲームでは推理とパズル問題に明確な線引きはなく、推理に必要となる証拠品や情報を得るために、探偵道具を利用する機会が多かったです。
どうしても解けない問題がある場合、チーム毎に用意された公式ヒントの冊子を利用するのがオススメです。ヒントは問題ごと、段階式になっているので、必要な部分だけ閲覧することができます。ヒント冊子の活用で、最後の問題まではどのチームもたどり着けるよう調整されていました。但し、ヒントはチームメンバー全員の了承のもとで利用したいですね。
最後の謎「洞察力と現場検証、探偵の基本が事件解決の鍵」
最後の謎は、今まで目にしてきた情報や、利用してきた探偵道具を振り返る必要がある総合的な推理問題になっていました。
最後の謎だからといって、特別に何か新しい行動をする必要はなく、推理の仕方や探偵道具の使い方をそれまでにマスターしておく事が重要になりました。
探偵の基本は「洞察力」と「現場検証」になりますね。関係者の言動や現場の違和感に敏感になり、違和感の正体を推理する。時には論証を得るために探偵道具を使用したり、捜査資料だけに頼らず、現場を確認して証拠を得る必要もあるかもしれません。
行うことは今までと変わりませんが、大胆な発想の転換が必要になりました。最後の問題の解答用紙に書かれた文章から何ができるか考えてみると、ひらめきが訪れやすいかもしれません。推理系リアル脱出ゲームらしい内容だったと思います。
【難易度の目安(脱出成功率)、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:75%(リアル脱出ゲーム原宿店 2023.03.16~26 筆者参加時点までの平均)
※高い脱出成功率でしたが、問題が易しかった印象はありませんでした。アニメやゲームとコラボのないオリジナル設定、開催スタートして間もなく、リアル脱出ゲームに慣れたコア・ファンが多く参加していたと思われます。体感的には、脱出成功率50%以下でもおかしくない難しさでした
《攻略のコツまとめ》
・事件資料はタブレット表示と紙資料で同じ場合あり
→紙資料の方がサイズ大きく、皆で共有しやすいのでオススメ
・関係者の言動や現場の違和感を察知、違和感の正体を推理しよう
・事件資料だけに頼らず、現場や証拠品の現物を実際に確認することも重要
・最後の謎は、解答用紙に書かれた内容を良く確認し、何ができるか考えてみよう
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「推理系謎解きが苦手な人も楽しめる、シャーロック・ホームズ風の世界感に没入できる体験」
「シャーロック・ホームズ」を彷彿させる世界感は、コナン・ドイルの原作が持つ重厚なイメージよりは、最近のアニメやゲームっぽい現代風のアレンジが効いており、とてもポップで幅広い層に受け入れられるのではないかと感じられました。
空想の探偵道具を実際に手にして使うワクワク感があり、クセのある個性豊かな登場人物達の設定・背景も厚く、キャラクター達のかけ合いがとても楽しかったです。自然と物語世界へ引き込まれていきました。
肝心の推理要素も本格的で、推理・探偵モノが好きな人が満足できる内容だったと思いました。難易度は決して易しくありませんが、世界感を楽しむのに邪魔にならない程度の難しさ。考える道筋が丁寧に提示されるため、今どういう状況で何をすべきなのか把握がしやすく、遊びやすい印象がありました。推理系の謎解きが苦手な人にも、オススメできます。
推理問題がベースになりますが、パズル系の謎解き要素が散りばめられることで、推理問題以外の謎解きも楽しみたい人の期待にも応えていました。推理とパズルが一緒になったゲーム性には、レイトン教授のような良さがあったと思います。
シャーロック・ホームズを題材にした近年のアニメやゲームが好きな方は、今回のリアル脱出ゲームも違和感なく楽しめるのではないでしょうか。東京を始め、大阪、名古屋、札幌と全国公演も決まっており、多くの方に遊んで貰いたいと思えるリアル脱出ゲームでした。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!