【攻略、感想】夜の遊園地×リアル脱出ゲーム「夜の仮面（マスカレード）サーカスからの脱出」（ネタバレ無し）

－はじめに－
今回の記事は、閉園後の夜の遊園地を舞台にしたリアル脱出ゲーム「夜の仮面サーカスから脱出」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。

夜の遊園地シリーズは累計25万人以上がプレイしたリアル脱出ゲームの人気シリーズ。閉園後の遊園地を舞台にした非日常感と、会場の熱気が感じられるライブショーが特徴的。今回はサーカスやピエロをモチーフに、より怪しくより迫力あるライブパフォーマンスが印象に残りました。

記事では、難易度（脱出成功率）や所要時間といった攻略に役立つデータや、キットに仕掛けられたギミックを解き明かして行く謎解きの特徴や見所など。気になる情報を徹底紹介しています。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。

夜の遊園地×リアル脱出ゲーム「夜の仮面（マスカレード）サーカスからの脱出」の概要

概要「世間を騒がす洗脳事件、怪しいサーカス団に潜入捜査！」

遊園地内に設置されたフォトスポット

観るものすべてを笑顔にする。
夜の遊園地で行われるここは、"ビッグドリームサーカス"！

しかし、このサーカスには「ショーで観客を洗脳する」という黒い噂があった。

洗脳され、ピエロ化した人々は社会から孤立し、借金を抱え、一家離散。
ついには警察が動く事態にまで発展する。

今夜、潜入捜査官のあなたはピエロに扮（ふん）し忍び込む。
洗脳の目的とは。止める方法とは。ショーが始まるまで残りわずか――。

「夜の仮面（マスカレード）サーカスからの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています（公式サイト掲載ストーリーを要約）

今回のリアル脱出ゲームは、次の3点が特徴的でした。

・閉園後の夜の遊園地を巡りながら謎を解く、非日常感に溢れた体験
・ピエロ仮面を付けて潜入捜査、サーカスの熱狂を感じさせる演出
・キットの仕掛け（ギミック）を解き明かす作業系問題

プレイヤーは、洗脳事件の捜査のため、怪しいサーカス団に潜入する設定。身元を隠すための仮面を実際に身に付け、サーカスのピエロになりすまして謎を解いていきました。

照明に映える観覧車や、暗がりに静まりかえるメリーゴランドといった園内の雰囲気と、サーカス団の設定の相性が抜群に良く、非日常感たっぷり。スッタフの皆さんも一様にピエロに扮し、世界感の作り込みが肌で感じられました。

また、オープニングやエンディングでは、遊園地の舞台上でライブパフォーマンスが繰り広げられました。本格的な大道芸も飛び出し、本物のサーカスを見ているような熱狂がありました。

謎解き問題では、用紙類を折ったり重ねたりする作業系の問題が多かった印象です。仕掛けられたギミックにも驚きが感じられるものばかりで、手元でキットが様々に変化していく様子に、好奇心がとても刺激されました（謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください）

プレイ中の園内の様子（よみうりランド）。稼働停止したアトラクションと照明で幻想的な雰囲気

オープニング、エンディングが行われる屋内シアター

プレイ中に装着するピエロの仮面

所要時間（制限時間）、探索エリア（屋内外の割合など）

ゲームの制限時間：70分
※会場によって制限時間は変わる可能性あり。上記は「よみうりランド」
解説を含めた所要時間：120分
（公式の想定所要時間：120分）

ゲームの制限時間は「70分」でした。私が参加したのは「よみうりランド」でしたが、全国ツアーの他の会場では、園内の広さ等に応じて、制限時間が変更される可能性があります。終了後の解説を含めた全体の所要時間は「120分」で公式の想定通りでした。

今回のゲームは個人戦が想定されており、十分に一人でプレイできる問題量や移動量でした。友達を誘った協力プレイも可能ですが、あまり大勢になり過ぎると、移動に支障が生じるため、2～4人程度が適性かと感じました。

園内探索は、ほぼひと筆書の移動。園内を自由に探索するというよりは、設けられたチェックポイントを順番に巡っていく内容でした。

探索は全て屋外になるため、天候に注意。小雨決行で、カッパ販売も行われるようですが、数量限定のため、自分で雨具を持参した方が安心ですね。安全上の理由から、傘の利用が制限される可能性があります。今回、用紙類のキットを多く取り扱うため、雨天時のプレイは濡れないように注意が必要になると思います。

万が一、悪天候等で公演が中止となった場合、チケットの振替や払戻しが行われることがあります（こちらの情報は、振替や払戻しを保証するものではありません）。中止になった場合は、公式のお知らせをよく確認したいですね。荒天中止の場合は、当日の12時までに公式サイト等でアナウンスされます。

※開催情報：リアル脱出ゲーム公式サイトの「お知らせ」、又は「公式サイトTOPのNEWS」

園内には急な坂道や階段もあり、動きやすい服装・歩きやすい靴での参加がオススメ。閉園後の園内は想像以上に暗く、足元に注意する必要がありました。チェックポイントは、周辺に照明や椅子・テーブル等が設置された場所が選ばれており、問題を解くのに大きな支障は感じませんでした。が、ライトを持参したり、光る系の販売グッズを購入すると、プレイがしやすくなると思います。

ゲーム中、荷物は全て携帯。園内ロッカーや、会場クローク（90Lビニール袋、500円）も用意されていましたが、手荷物はなるべく少なくし、身軽な状態で参加したいですね。

オープニングやエンディングは、園内の屋内ステージ「日テレらんらんホール」で行われました。公演チケットの確認もこの施設へ続くスロープの入口で行われ、遊園地の入口ではチケットを見せるだけ。遊園地の正面ゲートから、日テレらんらんホールまでは、10分程歩くことになりました。受付は開演15分前までが目安になっているため、時間に余裕をもって訪れたいですね（以上はよみうりランドの場合）

東京会場「よみうりランド」の正面口（スカイゲート）ではチケットを見せるだけ

東京会場「よみうりランド」のオープニングが行われる「日テレらんらんホール」まで、入園してから10分程歩きました

チケット情報（その他、アクセス情報など）

※1 「現地販売当日券」及び「【U22団員】現地販売当日券」は18:00からスカイゲートにて販売開始

※2 少年探偵団会員かつ22才以下限定。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。グループチケット購入時は、参加者が全員がU22団員条件を満たしている必要あり。詳細は公式情報をご確認ください

※3 特典は遊園地謎解き満喫セット：サコッシュ（税込1,500円）、クリップボード（税込2,000円）、ライトブレスレット（限定レインボーカラー）（税込600円）、通常500円（税込）かかるクロークの無料使用。特典の詳細は公式情報をご確認ください

※チケット料金や券種は会場により異なります。また、間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。チケット情報については、必ず公式情報もご確認ください

チケットは開催される会場によって券種や料金が異なります（上記表は「よみうりランド」）。参加される会場の案内をよく確認するようにしたいですね。

前売りが完売している場合、当日券の販売がありません。現地販売は、当日の遊園地で遊んでいる人を対象とした公演チケットで、遊園地の入園券が付いていないため注意が必要です。

また、今回の脱出ゲームは個人戦のため、グループチケットや当日のチームメイクはありません。好きな人数分のチケットを買って、当日の協力プレイも自由に行えました。但し、大人数では移動に支障が生じるため、2～4人程での参加が丁度良いように感じました。

U22団員割引について

「少年探偵団※」の会員で22歳以下の方は、当日券が半額になります。

※リアル脱出ゲームを制作・運営するSCRAPの有料会員（月額330円、又は年額3,300円）。詳細は公式情報をご確認ください

対象チケット購入後、初回適用時の会場受付で生年月日を確認できる身分証明書の提示が必要。以降は、会員専用ページに「U22」のスタンプが表示され、他の公演も受付時にスタンプを提示することで当日券半額が摘要されるようになります。

以前販売されていた学生チケットの券種は無くなった為、注意が必要ですね。

東京会場「よみうりランド」アクセス

※間違い無いよう記載しておりますが、料金等変更されることもあるため、必ず公式情報もご確認ください

東京会場である「よみうりランド」は、電車、バス、ロープウェイ、車などでアクセスできます（上掲表参照）

最寄り駅からのバスは運行本数が限られていますが、私が参加した日は臨時便も運行していました。但し、臨時便が出ているかどうかは事前アナウンスがないため、時刻表（小田急読売ランド前駅、京王よみうりランド駅）を確認のうえ、時間に余裕をもって来園するのが安心ですね。

京王よみうりランドから向かう場合は、ゴンドラ「スカイシャトル」を利用することもできます。晴れた日の眺望が絶景で、遊園地に向かうワクワク感がありますね。強風など状況によっては運行を中止している場合があるため注意が必要です（ゴンドラ中止時も、バス運行はしています）

小田急読売ランド前駅のバス亭（よみうりランド「交通アクセス」より引用）

交番の脇のバス亭（歩道橋より撮影）

ゴンドラ「スカイシャトル」の乗り場は、京王よみうりランド駅のすぐ目の前です

晴れた日は絶景の眺望を楽しめます（2022年夜の遊園地脱出へ参加時に乗車した様子）

【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】

今回、追加のストーリーシートや細かなアイテム類が多く、ポケット付バインダーがあると整理整頓や、立ったまま問題を解くのに便利でした

折りたたみ式は、持ち運びもコンパクト。1枚あると今後も重宝しますね。下に私が利用しているものと同タイプを紹介致します。参考になりましたら（上写真はB5サイズ）

難易度や謎解きの特徴は？

特徴「キットを折ったり重ねたりする作業系の暗号解読」

プレイ中の園内の様子

今回の謎解きは、制限時間内に園内を巡りながら情報やアイテムを入手し、問題を解いて行く内容でした。問題を解くと、次に向かう場所が判明する形式で、周遊タイプの謎解きに近い展開だったと思います。

謎解きの内容は、用紙を折ったり重ねたりしながら、図柄を合わせるような作業系の問題が多かった印象です。屋外を周遊しながら、細かな手先の作業をする必要があるため、

・入手アイテム類の整理整頓
・作業に適した照明・椅子・テーブル等の確保

が攻略のコツになりました。

今回、追加で手に入るストーリーシートやカードタイプのアイテム等、用紙類がとても多く、それらをしっかり整理整頓し、必要な時に振り返られるようにしておくことが脱出成功率を高めたと思います。

追加アイテムが手に入るチェックポイントの周辺には、照明や椅子・テーブルが設置されている事が多く、それらを利用することで謎解きの効率を高めることができました。但し、問題を解きやすいスポットには限りがあるため、ライトやバインダー等を持参すると便利です。

また、時間の経過に伴って公式ヒントが各所に掲示されました。掲示される場所は、重要なチェックポイント付近で、前後の移動がしやすいように考慮されていました。ヒント掲示のタイミングは園内アナウンスされるため、その段階で該当の問題が解けていない場合は、利用した方がゲーム全体の満足度が上がると思います。

園内に設置された照明、椅子、テーブルを活用する事で効率的にプレイできました

最後の謎「鋭い洞察力で、ギミック（トリック）を見破れ！」

今回の内容は「個人戦」が想定されたボリュームで、一人で参加しても十分に対応できる問題量でした。私たちは四人で協力プレイし、最後の問題に辿り着いた段階で20分ほど余裕がありました。焦らずに自分のペースで確実に問題を解いて行くのが最善ですね。

但し、難易度は決して易しくありませんでした。問題量ではなく、一問一問の質で勝負された感じです。後半にいくほど難易度も上がっていき、図柄を合わせる作業にパズル要素が組み合わさった複合問題など、手が込んだ内容もありました。

特に最後の問題は、二重三重に捻りが加えられており、文字通りひと筋縄ではいかない難問でした。鋭い洞察力（※）が必要となる内容で、今回、この最後の問題でプレイヤーの明暗が大きくわかれることになったと思います。

※表面上の観察だけではなく、見えていない本質を見抜く力

ゲームスタートから見聞きして来た事や、手持ちの情報を総合的に振り返り、仕掛けられたギミックを見破るリアル脱出ゲームらしい展開でした。焦る心を抑え、深呼吸して挑むと良いかも知れません。

解説終了後、ステージスクリーンで脱出成功者が発表されました

※一般的なリアル脱出ゲームのコツを押さえておくと役立つこともあるかもしれません。まとめ記事もありますので、宜しければ参考になさってみてください（特定の公演のネタバレをする内容ではありません）

【難易度の目安（脱出成功率）、攻略コツまとめ】

実際に遊んでみたリアルな感想

感想「暗闇に怪しく光るアトラクション、ピエロやサーカスとの相性抜群」

ゲームスタート前に明るかった「よみうりランド」園内。オープニング後、急に暗くなっていてビックリしました

今回のリアル脱出ゲームで特に印象に残ったのは、夜の遊園地の雰囲気を最大限に生かした「サーカス」や「ピエロ」の演出でした。

稼働停止したアトラクションが、薄明かりに照らされてぼんやり浮かび上がる非日常感に溢れた園内で、怪しげなサーカス団に潜入するストーリーや、ピエロに扮したスタッフさんたちの演技が絶妙にマッチしていました。

特にエンディングは、ライブショーと言っても良いほどの出来映え。ピエロによる大道芸や物語を盛り上げるカッコイイセリフが飛び出し、どこか異質なサーカス団の熱狂に飲まれていくような体験でした。シルクドソレイユ東京の立上げにも関わった演出家さんが関わっているそうですが、それも納得の内容でした。

謎解きのバランス感も絶妙で、公演タイプのリアル脱出ゲームでありながら、周遊謎解きの良さや、手元キットをあれこれ弄る楽しさもあり、幅広い層が楽しめる問題になっていました。今回、答えがわからず悩むというよりは、最後に「してやられた！」と思わず唸ってしまうような難しさがあり、謎解きに慣れた人も、そうでない人も同じように活躍するチャンスがあったと思います。

まだ明るいうちにフォトスポットで記念撮影（スタッフさんが対応してくれていました）

「#仮面サーカス脱出」を付けたSNS投稿で貰えるオリジナルステッカー。終了後、入園口付近で配布していました

閉園後の遊園地を貸切りにするプレミアム感、数百人規模のプレイヤーが参加する熱量、ライブショーのような舞台演出と、ここ数年の「夜の遊園地シリーズ」の特徴をさらにパワーアップしたようなリアル脱出ゲームでした。

友達を誘って参加すると、盛り上がること間違い無し。遊園地のワンデーパスポートとセットになったチケット販売もしており、昼は遊園地で遊び、夜は脱出ゲームなんていう楽しみ方もできますね。

それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました！