攻略データ
公演名 | 崩れゆく空中都市からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(4名/チーム) |
難易度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(10段階評価) ※上記難易度以上の上級者向け要素あり(詳細は記事参照) |
脱出成功率 | 58%(リアル脱出ゲーム原宿店、22.10.22参加時点の平均 ) |
制限時間 | 60分(所要時間110分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、洞察力、情報分析力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり(チーム毎にヒント冊子設置) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,500円 前売り一般(土日祝)3,800円 ※当日券、グループチケット、平日U22団員割引有り(詳細、記事参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム『崩れゆく空中都市からの脱出』 |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 謎に包まれた伝説の「空中都市」が舞台。調査中に崩落の危機に見舞われる!?
- 調査で手に入れたカードをボードに貼付け、空中都市の秘密に迫るゲームシステム
- 上級者向けのやり込み要素「EX収集率」で、高難度の謎解き体験も待っている!
-はじめに-
今回の記事は、リアル脱出ゲーム「崩れゆく空中都市からの脱出」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
謎のベールに包まれた空中都市を舞台に、危機迫るシチュエーションや意外な真実にたどり着く展開にハラハラドキドキの連続。まるでアドベンチャー映画の主人公になったような没入感の高い体験が楽しめました。
記事では、難易度(脱出成功率)や所要時間といった攻略に役立つデータや、調査で入手したカードを貼付けていくゲームシステムといった今回の謎解きの特徴など。参加検討に役立つ情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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リアル脱出ゲーム「崩れゆく空中都市からの脱出」の概要
概要「幻の空中都市を調査、崩落の危機から生還せよ」
都市伝説として語り継がれている幻の空中都市イグノス。
調査団の1人であるあなたは、廃墟となった都市の調査を開始する。
ところがそのとき、
「大変です! 外壁の崩壊が始まっています! このままでは、まもなくこの都市全体が崩れ落ちてしまいます」
なぜ崩壊が始まったのか? 対処法はあるのか?
残されたわずかな手がかりが繋がり、驚愕の事実が明らかになっていく――。
「崩れゆく空中都市からの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
今回のリアル脱出ゲームの特徴は大きく2つあったと感じました。
・空に浮かぶ都市を舞台にしたファンタジックなシチュエーション
・推論と検証を重ねる遺跡調査の設定を反映した謎解き
物語の舞台「空中都市イグノス」は、人類未到の謎に包まれた場所。プレイヤーは調査団の一員として、飛空挺に乗りやって来た設定です。会場内は遺跡風の装飾が施されており、運営スタッフさんたちも調査団の一員として接してくれます。そして始まる空中都市の崩壊・・・好奇心や冒険心が刺激される没入感の高い物語体験をすることができました。
また、今回の謎解きは、遺跡調査に沿った内容になっていました。調査で得た情報から、推論を立て検証を行っていく展開で、そういった「考証」をテーブル上のボードにカードを貼付けていく事でゲームとして成立させていました(公式サイトの紹介漫画に記述あり)。一般的なクイズやなぞなぞは控えめで、イグノスの文字を読み解いたり(暗号解読)、ひらめきや直感を頼りにギミックを解き明かす問題が多く、世界感に合う内容に徹底していた印象です(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
脱出成功を目指す難易度は、特別高い印象はなく、ヒントを活用することで、お子さんを交えたご家族や謎解きに慣れていない人でも、比較的成功しやすい内容だったと思います。一方で、謎解き上級者向けの要素(EX収集率、収集率のSNS投稿可)もあり、こちらは慣れている人でも完全クリアを目指すのは相当難しかったと思います。1つの公演の中でレベル感の違う遊び方ができるのも特徴的だったと感じました(上級者向け要素の詳細は、後述をご覧下さい)
所要時間の目安(ゲーム構成など)
ゲームの制限時間:60分
解説を含めた所要時間:110分
(公式の想定所要時間:110分)
ゲームの制限時間は「60分」で、一般的なリアル脱出ゲームの制限時間と一緒でした。今回、ゲームの進め方について事前説明が長め。主に、チーム毎のテーブル上に用意されたボードにカードを貼付けていくゲームシステムについてでした。他のリアル脱出ゲームでは見かけないシステムのため、しっかり内容を把握するようにしたいですね。オープニング映像と合わせてゲームスタート前に15分以上、時間を要していました。
私は4人グループチケットを購入し、友達同士4人でプレイしました。脱出成功の状態にたどり着く為の問題数は決して多くありませんでしたが、上級者向けの「EX収集率」のパーセンテージを稼ぐためには、時間が足りませんでした(EX収集率の詳細は、後述をご覧ください)。特に序盤、ボードにカードを貼付けていくゲームの進め方に手間取り、時間を要してしまいました。
また、チェックポイントが多めかつ、待ち行列が長めだった印象です。必ずしもチームメンバー全員で行く必要のないチェックポイントもあるため、状況に応じて効率よく巡りたいですね。
今回は、椅子がないスタンディングプレイ形式でした。ゲーム中、110分間は立ちっぱなしの状態になります。テーブルも小さく、大きな荷物を収容するスペースがないため、身軽な状態で参加するのがオススメです。
解説を含めた全体の所要時間は「110分」でした。ほぼ、公式の想定時間通りに終わりましたが、司会進行による口頭説明が多く、会場の状況によって時間が押してしまうことも十分あり得ると思いました。所要時間110~120分ほどを見込んでおくといいかもしれませんね。
チケット情報(学生、グループチケットなど)
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,500円 | 3,800円 | 3,800円 | 4,100円 |
一般グループ※2 | 12,800円 (3,200円/人) | 14,000円 (3,500円/人) | 14,000円 (3,500円/人) | 15,200円 (3,800円/人) |
※1 グループチケットは、1~4人で1つのテーブルを貸切り。1人当たり料金は、4人で参加した場合です
※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください
平日U22団員割引きあり:少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定の割引(半額)。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。詳細は公式情報をご確認ください
チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。グループチケット以外では、当日、運営側が1チーム最大4人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です。
グループチケットは、1~4人で1つのテーブルを貸切りにできます。4人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・空に浮かぶ都市を舞台にしたファンタジックなシチュエーション
・推論と検証を重ねる遺跡調査の設定に沿った謎解き
・謎解き上級者向けの要素「EX収集率」(詳細はこちら)
《注意が必要に感じたこと》
・4人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~4人で1テーブルを貸切りにできます
・チーム毎のテーブルに椅子無し。約110分間、立ちっぱなしの状態です
・リアル脱出ゲーム原宿店で参加時、荷物を置くスペースが限られていたため、荷物は最低限で参加するのがオススメ
・イベント割対象チケット購入時、当日の受付で各種証明書の提示が必要
※詳細は公式情報をご確認ください
難易度(脱出成功率)や謎解きの特徴は?
特徴「調査結果をボードで整理、一般的なクイズ問題はあまり出題されない!?」
今回は、遺跡を調査して、扉を開ける方法を見つけ出したり、謎の装置の起動方法を解明したりしながらゲームを進めていくのが主な内容でした。他のリアル脱出ゲームで見かけるような、クイズやなぞなぞといった一般的な謎解き問題は控えめでした。
具体的には、空中都市「イグノス」で使用されていた言語を解き明かす暗号解読風の問題や、アイテムに描かれた記号や図柄を直感的に合わせる問題など、遺跡調査の世界感に沿った謎解きになっていました。
また、最大の特徴は、遺跡調査で手に入れたカードをテーブル上のボードにペタペタと糊で貼付け、情報整理や推論を進めていく仕様にあります。このボード&カードは謎解きに直接関係しませんが、ゲーム進行の大きな役割を担っています。他のリアル脱出ゲームでは見かけない仕様のため、事前説明をしっかり聞いて、序盤からチーム内でスムーズにボードを活用出来るかどうかは、後半の時間に余裕を持って挑めるかどうか鍵になると思います。
ゲーム中、演出や司会進行が挟まり、遺跡の状況が変化することがありました。思考が中断されて集中力が散漫になりがちです。が、状況が変化しないと向かう事ができないチェックポイントもあるため、内容をしっかり把握するようにしたいですね。
どうしても先に進めなくなった場合は、チームテーブル毎にヒント冊子が用意されています。この冊子を活用することで、最終問題まではたどり着けるように調整されていました。いざという時は、チームメンバー全員の了承のもと利用した方が、ゲーム全体の満足度が上がりますね。
最後の謎「脱出成功のポイントは洞察力と情報分析」
最後の謎は、特に「推論」と「検証」が重要になる今回のリアル脱出ゲームらしい展開でした。謎解き問題を解き明かすというより、深い洞察力と機転を効かした発想が必要でした。
テーブル上のボード&カードで整理された情報や、手に入れたアイテム、遺跡の状況等から考証を重ね、イグノスの真実を突き止められるかどうかが、脱出成功の大きなポイント。
空中浮遊都市が存在するファンタジックな世界感に臨場感を感じる事で、「そんなことあるわけない」という常識を払拭し、真実にたどり着きやすくなるかもしれません。
上級者向け「EX収集率」について
今回、謎解き上級者向けに「EX収集率」という要素が用意されていました。こちらの収集率はパーセンテージで表され、「EX収集率 0%」でも脱出成功する事ができます(獲得したEX収集率はSNS等に投稿可)
むしろ、普通にプレイをしていると「EX収集率0%」で終わる事も珍しくないかもしれません。例えば、ゲーム中の問題をより難しい方法で解き明かすなど。何がEX収集に繋がるかわからない事も多く、高いひらめきと機転が要求され、もちろんヒントも用意されていません。
そしてイグノスを舞台にした今回の物語の行く末を完全に見届ける為には、このEX収集率が大きく関わってきます。オマケ要素以上の体験価値があり、高い「EX収集率」を獲得することで、満足度や達成感もとても高まると思います。私が参加した時点では、公演スタートからの累計全90チーム中4チームしか、高いEX収集に成功していませんでした。
脱出成功することが最大の目的ではありますが、終盤のプレイ時間に余裕があれば、是非EX獲得のチャンスを見つけ出して、挑戦することをオススメしたいと思える内容でした。
【難易度の目安(脱出成功率)、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:58%(リアル脱出ゲーム原宿店、22.10.22参加時までの平均 )
※上級者向け要素「EX収集率」を高い値にするのは高難度(筆者参加時点で、高収集率チーム数は、累計90チーム中4チーム)
《攻略のコツまとめ》
・情報整理や推論を進める「ボード&カード」の活用に序盤で慣れよう
・ゲーム中、演出や司会進行によって変化する遺跡の状況を把握しよう
・最後の謎は、推論と検証が特に重要。イグノスの真実を突き止めよう
・高い「EX収集率」の獲得には、終盤のプレイに十分な時間が必要
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「ボードゲーム感覚で情報整理、推論&検証で進める遺跡調査系のリアル脱出ゲーム」
オリジナル設定のリアル脱出ゲームでしたが、世界感やバックボーンを含めた設定の作り込みがとても高く、制作サイドの意気込みが伝わってくる内容でした。
映画「インディージョーンズ」の様な遺跡調査アドベンチャーに、空中浮遊都市というファンタジー色の強い設定が掛け合わさることで、冒険心や好奇心が強く刺激され、ワクワクが止まらないプレイ時間を過ごすことが出来ました。
チーム毎、テーブル上のボードにカードを貼付ける事で進んで行くゲーム展開は、今までのリアル脱出ゲームにないシステム。物語理解の手助けになりつつ、まだ発見していないカードを見つける楽しみや、カードを貼付ける位置をあれこれ考えるボードゲームのような楽しさがありました。
遺跡調査の世界感に沿った謎解きでは、机上のクイズやパズルだけでは表現できないギミックもあり、本当にインディージョーンズの映画に出て来そうな仕掛けに、声を出して驚いてしまうこともしばしばありました。
また、上級者向け要素である「EX収集率」を獲得する難易度は、今年プレイしたリアル脱出ゲームの中でも屈指の難しさだったと思います。謎解き上級者のプレイヤーは、腕の見せ所ではないでしょうか。
一方で、脱出成功するための難易度は特別に難しくなく、リアル脱出ゲームに慣れていない人を誘ってプレイするのもいいかもしれませんね。ご家族や友達とワイワイプレイすることも出来る内容で、幅広い層に対応したゲームバランスが素晴しかったです。1チーム4人制で、グループチケットが買いやすいのも嬉しいですね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!