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周遊謎 (街歩き系等) 屋内系

【攻略、感想】らんぷ堂謎解き第2弾「消えた大泥棒と絵本の謎」(リアル脱出ゲーム、ネタバレ無し)

2022年3月22日

攻略データ

プログラム名消えた大泥棒と絵本の謎(SCRAP)
謎解きスタイル屋内周遊型 ※プレイ人数1人~(推奨2人程まで)
難易度★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価)
移動距離東京ミステリーサーカス内(書店以外の探索あり)
実際に要した時間70分(公式想定 60~80分)
特に必要となる力読解力、注意力、観察力、ひらめき力
必要なものスマホやタブレット(インターネット使用)
※ヒント閲覧に使用
チケット料金(税込)前売 2,100円
当日 2,400円
※平日U22団員割引きあり

※キット受取り・受付は東京ミステリーサーカス2F「らんぷ堂」(記事参照
公式情報らんぷ堂謎解きシリーズ『消えた大泥棒と絵本の謎』TOKYO MYSTERY CIRCUS | 東京ミステリーサーカス

※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます

※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。

※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください

タイトル画像「消えた大泥棒と絵本の謎」

注目のポイント

  • レトロな雰囲気の本屋さんから始まる探索タイプの本格謎解き
  • 優しいタッチの物語。実在の本も登場、懐かしいあの絵本も!?
  • 大人も手こずるかも知れない、超本格的な謎解き

-はじめに-
今回の記事は、謎専門書店「らんぷ堂」から始まる探索タイプの謎解き「消えた大泥棒と絵本の謎」にチャレンジしてみた攻略レビューをお届けします。

らんぷ堂は、東京ミステリーサーカス2Fに2021年オープンしたセレクト本屋さん。レトロな店内装飾の中、運営するSCRAPさんが厳選した謎解き本や、世界の名作小説などが販売されています。今回の謎解きは、そんな店内雰囲気にピッタリ。好奇心や想像力が刺激される本格的な謎解きが楽しめました

難易度や所要時間といった攻略に役立つデータや、絵本をテーマにした今回の謎解きの見所や特徴など、気になる情報を徹底紹介しています。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。

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続きを見る

らんぷ堂謎解きシリーズ第2弾「消えた大泥棒と絵本の謎」の概要

概要「絵本から飛び出したネズミの泥棒を追いかけるドタバタ物語」

らんぷ堂謎2「らんぷ堂外観と謎解きキット」の写真

らんぷ堂外観と謎解き冊子

らんぷ堂を訪れたあなたが、店内を歩いていると、ふと一冊の絵本から声が聞こえた気がしました。

「や~~~っと外に出られた!!」

手のとった絵本から飛び出し来たのは、警察官の姿をしたネコでした。

「はじめまして、ぼくはミッケ。ぼくたちの絵本から天下の大どろぼう『ジロきち』が逃げ出しちゃったんだ!」

そのとき店内のどこからか悲鳴があがりました。

「キャー! 誰? ここの本にイタズラをしたのは!」

「きっとジロきちの仕業だ! このままじゃ大変なことになっちゃう! お願い、ぼくと一緒にジロきちを捕まえるのを手伝って!

「消えた大泥棒と絵本の謎」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)

今回の謎解きのテーマは「絵本」。レトロ雑貨や書籍の並ぶ「らんぷ堂」の店内には、子どもの頃に誰もが手に取ったことのある名作絵本も揃っています。

大泥棒「ジロきち」は、そんな店内の絵本の中へ自由に出入りしながら逃亡をしているという設定で、後を追うプレイヤーも、懐かしい絵本の登場人物や世界感に触れることができる魅力的なストーリーになっていました。

探索の範囲は、らんぷ堂の書店を飛び出し、1F~5Fまで東京ミステリーサーカスの建物内に及びます。探索中も「ジロきち」のイタズラに翻弄される設定で、ただ掲示物を発見して情報を取得するだけでは終わらない「想像力が刺激される」ポップで遊び心の溢れた仕掛けを楽しむことができました。

絵本をテーマにした優しいタッチの物語ではありますが、謎解き問題はちょいムズレベルです。シールを使用したり、キットを組み立てたりする要素もあり、とてもバラエティに富んだ内容でした(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください

ストーリー的には親子や恋人が安心して楽しめる内容ですが、問題の難しさから、お子さんには少しハードルが高いかもしれません。大人の方がアドバイスをしながらプレイすると良いかもしれませんね(小学生以下のお子さんは、18歳以上の保護者同伴が必要。同伴の方もチケット料金がかかります)

猫の警察官と鼠のイラスト

所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)

実際にかかった所要時間:70分
公式想定プレイ時間:60~80分)

私は2人で協力しながら、ヒントを見ずにプレイし「70分」かかりました。公式で想定されている時間内ですね。

舞台となる「らんぷ堂」は、さほど広くありませんが、一部の問題では東京ミステリーサーカスの建物1F~5Fが探索範囲になったり(他の公演をしている部屋を除く)、シールを貼るような作業系の問題では、テーブルで落ち着いて取り組む必要があり、プレイ前のイメージよりもボリュームがありました

謎解きに慣れている人で「60分前後」慣れてない人がヒント見ながら「90分前後」が、プレイ時間の目安になると思います。

また、プレイはほぼ屋内(移動階段が半屋外・屋根有り)でした。雨天時も安心してプレイすることができますね。

チケット情報

チケット料金
前売り:2,100円(税込)
当日:2,400円(税込)

平日U22団員割引きあり:少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定の割引(半額)。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。詳細は公式情報をご確認ください

チケット料金は変更の可能性もあるため必ず公式サイトもご確認ください
※公式サイト:チケット情報

チケットは20分刻みの時間指定(指定時間から20分後までに受付)で、前売りと当日券で料金が変わります。前日までに計画しておくと、少し安くなりますね。前売りの段階で、予定数量に達した場合は、当日券の販売がありません。

ゲームを開始するための受付は、東京ミステリーサーカス2Fの「らんぷ堂」になります。らんぷ堂入口の正面左側に窓口が設置されています。注意事項と共に、謎解きキットを受け取れます(筆記具付き)

らんぷ堂謎「受付」の写真

謎解きの受付は、店外の窓口から

概要のまとめ、注意が必要に感じたこと

ココがポイント

《概要のまとめ》
・レトロな雰囲気のある書店を舞台に「絵本」をテーマにした謎解き
・探索中も、想像力を刺激される仕掛けが沢山用意されている
※探索範囲は「らんぷ堂」及び「東京ミステリーサーカス1F~5F」
・優しいタッチの物語と裏腹に、謎解き問題はちょいムズの難易度
※公式ヒントが用意されているので安心

《注意が必要に感じたこと》
公式ヒントの閲覧にスマホやタブレット(インターネット端末)を使用します
・書店内は狭く、複数人でプレイ時は、2人ずつグループ分けするとスムーズ
・小学生未満のプレイ不可。小学生のお子さんは18以上の保護者同伴が必要
(同伴者もチケット料金がかかります)

難易度や謎解きの特徴は?

特徴「カワイイ物語と裏腹なちょいムズレベルのジャンル豊かな謎解き」

らんぷ堂謎2「らんぷ堂の様子」の写真

土日祝は混雑している為、2人程でプレイするのがオススメ

序盤は探索がメインとなる展開でした。らんぷ堂の書店の中を、手がかりを頼りに本を探したり、「ジロきち」の残した足跡を追って、東京ミステリーサーカスの建物内を動き回りました。

今回、この探索パートが楽しい仕掛けに満ちていて、オーソドックスな周遊謎の想定を裏切る新鮮な体験ができました。単に掲示物を発見するだけでは終わらない、想像力や推理力が必要になる展開で、機械的になりがちな探索がとてもポップで童心に帰って楽しめました。

中盤以降は謎解きの難易度がぐっと上がりました。思考力が試されるパズル問題や、ちょっと手の込んだキットを組み立てる作業系の問題もあり、机が必要になります。らんぷ堂の周囲には、フリーで使える机(椅子なし)が幾つか用意されています。但し、机の数は限られているので、譲り合って利用したいですね。

どうしても問題が解けない場合は、丁寧な公式ヒントも用意されています(ストーリー冊子1ページ目にQRコード記載)

らんぷ堂謎2「謎解き冊子」の写真

問題冊子のページはストーリー進行に沿って順次追加。最終的には1cm程の厚さになりました

最後の謎「発想力や想像力が攻略の決め手」

終盤の展開では、「ひらめき」型の問題が印象に残りました。

限られた手段で何が出来るか、「発想や想像する力」が決め手になる公演タイプのリアル脱出ゲームの終盤に出題されてもおかしくない内容の連続です。

攻略には、リアル脱出ゲームの基本的なコツを押さえる必要がありました。

・今までのストーリーや問題を振り返りヒントがないか?
・一度使用したアイテムや不必要に思えるものも利用できないか?

特に最後の問題では、物語の登場人物になりきれる高い臨場感も感じられる内容だった思います。

ひらめいた人のイラスト

難易度の目安、攻略コツまとめ

ココがポイント

《難易度の目安》
・12歳以上のプレイが推奨された難易度
※小学生以下のお子さんは、18以上の保護者同伴が必要(同伴者もチケット購入必要)
・謎解きに慣れていない人はヒントを見ないと解けない問題があるかも

《攻略のコツまとめ》
・序盤の探索パートでは楽しい仕掛け沢山。推理力を働かせて想像しよう
・中盤以降の作業系問題は、机のあるところで落ち着いて取り組もう
・終盤の問題は、リアル脱出ゲームの基本的な攻略のコツを押さえよう
1)今までのストーリや問題にヒントがないか?
2)一度使用したアイテムや不必要に思えるものが利用できないか? 

実際に遊んでみたリアルな感想

感想「懐かしいあの絵本に再会できるかもしれない。謎解きの楽しさがぎゅっと詰まった良問ばかり」

らんぷ堂謎2「らんぷ堂グッズ」の写真

らんぷ堂オリジナルグッズも販売。消えた大泥棒のステッカーもありました

今回の謎解きは、個人的にこの数ヶ月で体験した周遊タイプ(探索系の謎解き)の中でも指折りの楽しさでした。特に良かったと思うポイントが3点あります。

・登場する実在の絵本のチョイスが絶妙
・探索する楽しさを再発見
・物語の登場人物になりきれる良問

らんぷ堂を舞台にした謎解きシリーズは今回が第二弾。第一弾では文学作品がテーマでしたが、そちらでも実在する小説が作中に登場しました(レビュー記事こちら

第一弾、二弾共に、チョイスされている実在の本が素晴しかったです。今回の絵本は、タイトルや表紙を見ただけで、子供の頃の記憶がわっと蘇るようなものばかりで、何十年ぶりに手にしたのだろうと感慨すらありました。その絵本をらんぷ堂で購入できるのも良く出来ていますね。親御さんは、お子さんに買ってあげたくなるかも知れません。

絵本を読み聞かせするイラスト

また、探索では、掲示物を発見して問題を解く機械的な繰り返しになりがちですが、単調にならないような工夫が施されている点も素晴しく、発見する喜びが感じられました。

終盤では「ひらめき」を要する問題が連続し、謎解きに慣れていない人は苦労するかしれませんが、それは同時に「作中人物になりきれていない自分」を顧みる事にもなります。

クリアするためには、物語を目の前で起こっている現実のものとして感じる必要があり、絵本をテーマにした謎解きに相応しい「想像力」又は「創造力」が刺激される体験となりました。

プレイ時間は短めですが、その分楽しさがぎゅっと凝縮されていて、物足り無さは感じませんでした。終わる頃にはきっと、誰もが今回の絵本に登場したキャラクター達を大好きになっている事と思います。

それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!

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