攻略データ
公演名 | 最果てのミステリーサーカスからの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(4名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 60%(管理人参加回) |
制限時間 | 65分(通常60分、所要時間115分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、パズル力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり(チームテーブル毎に、ヒントカード設置) |
参加料金 | 前売り一般3,200円~(税込)、前売り学生2、900円~(税込) ※グループチケットあり(詳細は記事参照) |
公演情報 | リアル脱出ゲーム「最果てのミステリーサーカスからの脱出」 |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- リアル脱出ゲームの総本山とも言うべき「東京ミステリーサーカス」が舞台の異色作
- 荒廃した未来の新宿にタイムスリップしてしまうSFストーリー、演者さんの迫真の演技も見所
- リアル脱出ゲームファンを想定した高めの難易度設定、幾つもひらめかないと未来は救えない!?
-はじめに-
今回の記事は、新宿にある東京ミステリーサーカスを舞台にしたリアル脱出ゲーム「最果てのミステリーサーカスからの脱出」に挑戦した攻略レビューをお届けします。
東京ミステリーサーカスは「世界一謎があるテーマパーク」としてリアル脱出ゲームのSCRAPさんが新宿で運営する施設。東京近郊にお住まいのリアル脱出ゲームファンなら訪れたことのない人はいないのではないでしょうか。
今回は、その施設自体がリアル脱出ゲームのモチーフになってしまう事で、より高い臨場感があり、プレイ後に余韻がいつまでも残る物語体験をすることができました。
脱出成功率や所要時間といった攻略に役立つデータや、タイムスリップを扱う今回の謎解きの見所や特徴など。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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リアル脱出ゲーム「最果てのミステリーサーカスからの脱出」の概要
概要「リアル脱出ゲームを遊びに来たら、未来の新宿へ飛ばされた!?」
これは、あなたの勇気が、未来を変える物語――。
2021年、東京ミステリーサーカスへリアル脱出ゲームを遊びにきたあなた。
まもなくゲームが始まろうとするそのとき、突如謎の閃光と衝撃に襲われる。
停電し、混乱する会場へ、防護服を着た人達が入ってきた。
「旧新宿区、東京ミステリーサーカス跡地に人影発見! ただちに確保します!」
そこは、2021年に起こった大爆発で、荒廃した未来の新宿「東京ミステリーサーカス」だった。
「最果てのミステリーサーカスからの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています。謎の大爆発を起こした原因を突き止め、未来を救い、元の時代に戻ることができるか・・・・・・。そんな物語になっています。
今回最大の特徴は、ストーリー性を前面に出した感動の物語体験です。その為に、司会者さんや演者さんたちによる迫真の演技が、すぐ目の前で繰り広げられます。他のリアル脱出ゲームに比べて、会場の一体感や熱気が高く、参加者も登場人物になりきって、ドラマチックな展開を楽しむことに主点が置かれている内容でした。タイムループやパラドックスものが好きな人には、たまらない内容かとも思います。
また、ゲーム難易度は高めでした。注意力や観察力を高いレベルで要求される問題も多く、特に終盤は、連続して「ひらめき」が必要な展開に。チームメンバー全員で知恵を絞る必要がありました(謎解きの詳細は、後述をご覧ください)
終わってみると、脱出成功率60%(管理人参加回)という驚きの高さでしたが、これはリアル脱出ゲームに慣れた人が多く参加していた為だと思います。開始前に「今日、リアル脱出ゲームはじめての人いますか?」との司会者さんの問いかけに手を上げた人は、全体の1割もいませんでした(通常では少なくとも3~4割は初めての人がいます)他のリアル脱出ゲームと比較すると、脱出成功率20%以下でもおかしくない難しさだったと思います。
所要時間の目安(制限時間など)
ゲームの制限時間:65分(通常60分)
解説を含めた全体の所要時間:115分
ゲームの制限時間は「65分」でした。これは通常60分のところ、チェックポイントの混雑緩和のために、5分延長しているとの説明が開始前にありました。ゲーム中、チームメンバー全員でチェックポイントへ向かう機会が何度かありましたが、部屋へ一度に入れる人数をいつもより少なくしているようで、確かに行列になっていました。
また、私が参加した回はスタートが予定時間より5分遅れました。これは、混雑回避をしながら受付をしていた影響で、2021年5月現在、東京ミステリーーサーカスで行われている他の公演でも似た状況になっています。
ゲームの前説明、終了後の解説を含めた全体の所要時間は115分でした。公式の想定は110分となっているので、若干伸びていますね。今の時期は特に、検温、消毒、ソーシャルディスタンスなど時間のかかる要因があります。それらはリアル脱出ゲームを楽しむために必要なことですし「予定より、ちょっと時間がかかるかもな~」との気持ちで余裕を持って参加するといいかもしれませんね。
チケット情報
チケットの種類は「前売り・当日」「一般・学生」「平日・土日祝」などで料金が変わります(次表参照)。当日、運営側が1チーム4人のマッチメイクをします。
今回、4人までのメンバーが必ず同じチームでプレイできるグループチケットの販売(前売りのみ)もあり、1人あたりの料金も若干お得です。グループチケット以外では、例え4人で参加しても別のチームに分かれてしまう可能性があるため注意ですね。
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,200円 | 3,500円 | 3,700円 | 4,000円 |
学生※ | 2,900円 | 3,200円 | 3,400円 | 3,700円 |
グループチケット 一般(4人分) | 12,400円 (3,100円/人) | 13,600円 (3,400円/人) | ― | ― |
グループチケット 学生(4人分)※ | 11,200円 (2,800円/人) | 12,400円 (3,100円/人) | ― | ― |
※学生チケット購入時は、入場の際に学生証の提示が必要となります
※チケット購入前に必ず公式情報をご確認ください
公式サイト:イベント概要(チケット料金など)
概要のまとめ
ココがポイント
・「東京ミステリーサーカス」をモチーフにしたドラマチックなSFストーリー
・演者さんたちによる迫真の演技に注目、会場一体感や没入感の高い演出
・謎解きの難易度は、リアル脱出ゲームファンを意識した難しめの設定
・ゲーム中のチェックポイント混雑緩和のため、制限時間5分延長(65分)
※通常60分、延長時はスタート前にアナウンス有り
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「パズル問題多め、注意力と観察力を研ぎ澄まそう」
今回の謎解きは、指示に従ってピースを組み合わせるような「パズル問題」が多い印象でした。他には暗号解読や、資料から情報を探すような問題も出題されました。
序盤から中盤にかけては、比較的難易度も易しめですが、要所で「注意力」「観察力」が試される「やや難問」が挟まり、緩急のある展開でした。そういった難しめの問題は、チェックポイントへ向かうためのキーワードを入手する段階で立ちはだかりがちでした。
また、今回、問題用紙や資料が特に多かったです。一度使用した資料を再び振り返ることもあり、整理整頓が大事になりました。机の上は狭いので、用意された整理ボックスやクリアファイルを上手に使いたいですね。チェックポイントを挟むタイミングで一度整理するのが良いかもしれません。
チームテーブル毎にヒントカードも用意されています。リアル脱出ゲームに慣れていない方は、チームメンバー全員の了承のもと、有効に活用した方が先の展開を楽しめると思います。
終盤の謎「登場人物になりきって、未来を救うすべを模索」
終盤の展開は、なかなか手応えのある内容でした。他のリアル脱出ゲームだったら1つで済むレベルの「ひらめき」を幾つもする必要があります。
1人で考えていても見識は狭くなりがち。チームメンバー全員で話し合い、お互いの意見に刺激を受けながら発想を広げていくことで、何とかひとつひとつ乗り越えました。
「ひらめき」のポイントは、とにかく「登場人物になりきって」会場で巻き起こった出来事や、情報・資料を見る目を持つことでした。今、そこにある状況を「リアル」に感じてこそ、見えてくるものがありますね。
私たちは何とかクリアすることが出来ましたが、時間いっぱい、ぎりぎりまで「未来を救う手段」を考え続けました。
脱出成功率、攻略コツまとめ
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:60%(21.5.22参加回の結果。30チーム中、18チーム成功)
※私が参加した回は、司会者さんの質問「リアル脱出ゲーム初めての人」に対して、手を上げた人が全体の1割もいない状況でした。他のリアル脱出ゲームと比較すると、成功率20%以下でもおかしくない難しさでした。
《攻略のコツまとめ》
・要所で「注意力」「観察力」を試されるやや難問あり
→資料や問題へ注意深く目をこらそう
・資料や問題用紙が多め、後で振り返ることも
→チェックポイントを挟むタイミングで整理しよう(ボクッス、クリアファイル使用)
・終盤は幾つも「ひらめく」必要があり
→登場人物になりきって、会場の状況や資料に「リアリティ」を持とう
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際に遊んでみたリアルな感想
感想「ここはドラマの中、目の前で繰り広げられる迫真の演技」
今回の公演を制作されたSCRAPのきださおりさんは、過去「さよなら、僕らのマジックアワー」や「君は明日と消えていった」など、オリジナルの世界感で物語性の強いリアル脱出ゲームを手がけておられます。
一方で、最近は「SECRET CASINO」「オンラインパパラッチ」など、リアル脱出ゲームではないものの「イマーシブシアター(観客が能動的に物語に参加する)」を意識したものを制作されています。
今回の「最果てのミステリーサーカスからの脱出」は、まさに「強い物語性」と「イマーシブシアター」を掛け合わせた内容でした。他のリアル脱出ゲームでも感じることのできる要素ではありますが、きださおりさんが培ってきた演出力が存分に発揮され「他と趣向が違う」と感じさせる内容になっていたと思います。
タイムスリップというSF設定は一歩間違えると、白々しさや、ゲームとして成立させるための設定が不自然になってしまいます。演者さんの配役や、脚本に相当こだわったことがうかがえて、ゲーム中はその演技力や展開に圧倒されっぱなしでした。
また、東京ミステリーサーカスというリアルな施設をモチーフにするのは、なかなか勇気のいる選択だったのではないかなあと思います。プレイヤーの興味「ある」「なし」がハッキリと分かれ、「参加したい」と思う母数となる人数を限定させてしまいます。
それだけ他とコラボレーションしなくても「リアル脱出ゲーム」のブランドだけで集客できるようになったとも言えますし、客層をある程度予測できるからこそ、チャレンジできる難易度設定もあったと思います。
ですが、あえて勇気ある選択をしたのは、感染症の影響で、今、リアル型のイベントが危機に面している状況を「リアル脱出ゲームを好きな人達」と一緒に乗り越えていこうという思いが込められた結果かと感じました。
リアル脱出ゲームを作る側も、参加して楽しむ側も、両方が協力して価値ある未来に繋げたい。そんな事が感じられるストーリーだったと思います。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!