攻略データ
公演名 | 100万ドルの絡繰館からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(6名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 20%(東京ミステリーサーカス、24.07.14筆者参加回 ) |
制限時間 | 60分(所要時間120分) ※会場や混雑状況により異なる可能性があります |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、パズル力、推理・洞察力 |
公式ヒント | あり(チーム毎にヒントカ冊子支給) |
参加料金(税込) | 前売り:3,500円 当日:3,800円 ※他に任務付きチケット、グループチケット、リピートチケット、平日U22団員割引あり (詳細、公式サイト参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×名探偵コナン『100万ドルの絡繰館からの脱出』(コナン脱出) |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の後日譚
- 怪盗キッド VS コナン・平次の対決にプレイヤーも参戦するオリジナルストーリー
- 影と光をモチーフにしたギミック(仕掛け)が凄い、謎解きイベントとして原点回帰
-はじめに-
名探偵コナンとコラボしたリアル脱出ゲーム「100万ドルの絡繰館からの脱出」に挑戦した攻略レビュー記事です。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。脱出成功率や難易度といった攻略に役立つデータも掲載しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【2024年全国版】リアル脱出ゲームおすすめ、目的別まとめ
「リアル脱出ゲーム」に、10年間で300回近く参加してみて「これは面白い!」と太鼓判付きのものを紹介。目的別「はじめて遊ぶなら?」「友達を誘うなら?」「難易度ナイトメア級」など、今遊べるおすすめのリアル脱出ゲームのまとめです。
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コナン脱出2024「100万ドルの絡繰館からの脱出」の概要
概要「光と影をテーマにした絡繰り(からくり)ギミックが楽しい」
劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」で活躍する「コナン」「服部平次」「怪盗キッド」が、今回のリアル脱出ゲームでもメインキャラクターとして登場。
ゲームの舞台は、幕末に建造された「絡繰(からくり)館」。プレイヤーは館の警備にあたる警察官となり、コナンや平次と協力して、怪盗キッドよりも先に、館に隠された宝石の在処を突き止めることに。
今回のリアル脱出ゲームの特徴は、大きく2点ありました。
・コナンや平次と協力して進めて行くストーリー展開
・光と影をモチーフに、絡繰装置を用いたギミックたっぷりの謎解き
絡繰館は、暗号が至るところに仕掛けられており、館内の別の場所で探索するコナンや平治たちと、互いの情報を交換しながら館の仕掛けを解き明かしていく展開。今回のために撮り下ろされたボイスや臨場感ある演出によって、本当にキャラクター達とやり取りをしているような体験をすることが出来ました。
また、今回の謎解きは、光と影がテーマの暗号解読。各チーム毎にライトと絡繰装置が配布され、装置にピースを組み合わせていくパズル問題が多かった印象です。
また、装置には様々なギミックが仕掛けられており、影絵を投影したり、ライトで紙を透かして見るような「光」と「影」の使い方に特徴がありました(その他の問題の傾向など、謎解きの詳細は後述)
ゲーム構成、所要時間について
【所要時間、制限時間】
制限時間:60分
所要時間:約120分
今回、ゲームの制限時間が公式サイトに記載されていません。スタート前の説明で、制限時間が告げられる形式。ただ、特殊な進行をする訳ではなく、会場や当日の混雑状況で、制限時間を変更しているように感じられました。私が参加した回は制限時間「60分」でした。
解説を含めた全体の所要時間は「約120分」でした。ゲームスタート前の演出や事前説明、エンディングストーリーも長めで、120分より短くなることは想定しにくいと思われます。
【事前説明、オープニング演出】
ゲームスタート前に、原作を知らないプレイヤー向けに、名探偵コナンの最低限の紹介や、オープニング演出による状況説明などが「約20分程」ありました。
今回、会場MCさんも物語の登場人物のひとり。物語の導入となるオープニング演出は、映像だけではなく、会場MCさんやスタッフさんの演技によって高い臨場感を感じる内容。本編の謎解きに関わる重要な情報も散りばめられていました。
【ゲーム本編について】
今回、各チームのテーブルに割と大きめの絡繰装置(ツール)が配布されています。ゲーム中はこの装置に、追加で手に入る各種ピースや、ライトを組み合わせて使用。そのため、用紙以外のアイテム類もとても多く、整理整頓の重要性が高かったです。
会場内には幾つかチェックポイントの部屋があり、向かう際は、チームメンバー全員揃って行く必要がありました。入室時にスタッフさんへ該当問題の答えや、行動したい事を提示。間違っていると中には入れません。混雑時は5分前後の待ち時間がありました。
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
難易度(脱出成功率)や謎解きの特徴は?
特徴「パズルや迷路要素のある謎解きを協力して解き明かす」
【パズルや迷路問題】
今回、クイズやなぞなぞといった一般的な謎解き問題は控えめ。序盤、手分けして取組む小問題もありましたが、中盤以降は、絡繰装置を用いたパズルや迷路要素のある問題が主な内容になりました。
絡繰装置にアクリル板や、積み木などを組み合わせていくパズルで、問題によって使用するピースが異なるため、前の問題のピースを全て片付け、テーブル上を綺麗にしてから、次の問題へ進むのがスムーズでした。
また、これらのパズルや迷路は、一つの問題をチームメンバー全員で考える内容。ピースやアイテム類の取り合いにならないよう、協調性を持って取組む必要を感じました。
【光と影のギミック】
今回の謎解きは「光」と「影」がテーマ。絡繰装置にライトの光を当てて影絵を作るといったギミックを要所で解き明かす必要がありました。この際、光の当て方や、アイテムの使用方法について柔軟な発想が必要になる場合もあり、ギミックを見破る力、ひらめき力も刺激されました。
終盤の展開「ストーリーや状況変化に目を光らせる推理問題」
【推理力の勝負】
終盤は、名探偵コナンらしい「推理要素」のある展開。暗号解読やパズルだけではなく、ストーリーや会場内の状況変化などにも鋭く目を光らせて、物語に隠された真実を見抜く必要がありました。
攻略のコツは、
・ゲームスタート時に告げられる「目的」を忘れない
・絡繰館にいるリアリティを持ち、館内の見えない部分へ想像力を働かせる
目的を達成するための手段を、手持ちの情報や限られたアイテムによって考え抜く展開は、王道のリアル脱出ゲームらしい内容でもありました。
【難易度の目安(脱出成功率)、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:20%(25チーム中、5チーム成功。東京ミステリーサーカス2024.07.14)
※公式ヒントを利用することで、最終問題までたどり着けるよう調整されていました
《攻略のコツ》
・用紙類以外のアイテムもとても多いため整理整頓しながらのプレイ必須
・パズル問題はピースの取り合いにならないよう、協調性あるプレイをしよう
・ストーリーや会場内の状況変化などにも鋭く目を光らせよう
・絡繰館にいるリアリティを持ち、館内の見えない部分へ想像力を働かせる
・ゲームスタート時に告げられる「目的」を忘れないようにしよう
実際にプレイしてみた感想
感想「コナン脱出の良い部分そのままに、謎解きイベントとして原点回帰」
2013年から続く名探偵コナンとリアル脱出ゲームのコラボ、通称「コナン脱出」。近年は毎年公開される劇場版コナンとのタイアップが続いていますが、2024年最新作も映画「100ドルの五稜星(みちしるべ)」の後日譚となるストーリーでした。
但し、映画を観ていなくてもストーリー理解に支障は無く、映画で活躍する共通のキャラクターが登場する程度の繋がりでした。怪盗キッドとコナン・服部平次との対決に、プレイヤーも一緒になって参戦するようなストーリーになっていました。
また、コナン脱出はこの数年、ほぼ推理ゲームとなっていましたが、今年は暗号やパズルが主要の問題。謎解きファンがプレイしやすい内容になっていました。
特に、光と影を用いたギミックがとても新鮮。光や影という実態のないモチーフを再現性のある謎解きに仕上げたこと自体が目新しく、体験していてとても楽しかったです。寄せ木細工に代表される日本の伝統工芸のデザインや雰囲気との相性も良く、絡繰館の世界観を体現した問題になっていました。
会場MCやスタッフさんが物語の登場人物となって演技をする臨場感ある演出も健在。今までのコナン脱出の進化してきた良い部分はそのままに、謎解きイベントとして原点回帰したようなリアル脱出ゲームでした。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!