攻略データ
公演名 | 千年の夢からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(6名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 12%(リアル脱出ゲーム原宿店、24.07.07参加時点の平均 ) |
制限時間 | 60分(所要時間120分) |
特に必要となる力 | 注意力、思考力、洞察力 |
公式ヒント | あり(チーム毎にヒント冊子支給) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,600円 前売り一般(土日祝)3,900円 ※当日券、グループチケット、リピートチケット 特典付きチケット、平日U22団員割引あり(詳細、公式参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×葬送のフリーレン『千年の夢からの脱出』 |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 原作の魅力がたっぷり、フリーレンの世界へ没入するオリジナルストーリー
- 魔法戦闘を謎解きに置き換えた問題、卑劣な魔族との手に汗握る頭脳バトル
-はじめに-
アニメ「葬送のフリーレン」とコラボしたリアル脱出ゲーム「千年の夢からの脱出」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。脱出成功率や難易度といった攻略に役立つデータも掲載しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【2024年全国版】リアル脱出ゲームおすすめ、目的別まとめ
「リアル脱出ゲーム」に、10年間で300回近く参加してみて「これは面白い!」と太鼓判付きのものを紹介。目的別「はじめて遊ぶなら?」「友達を誘うなら?」「難易度ナイトメア級」など、今遊べるおすすめのリアル脱出ゲームのまとめです。
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葬送のフリーレン×リアル脱出ゲーム「千年の夢からの脱出」の概要
概要「千年の記憶が紡がれたフリーレンの夢に潜入」
プレイヤーは「他人の夢に潜る」ことが出来る魔法の使い手。魔族によって夢の世界に囚われたフリーレンを救出するため、フェルンやシュタルクと共に、彼女の夢へ潜ることに。
今回のリアル脱出ゲームには、大きな特徴が2点ありました。
・タブレットを用いたダンジョン攻略ゲーム
・キャラクター配置系の戦略型の謎解きバトル
今回のリアル脱出ゲームは、主にフリーレンの夢の中が舞台。その世界は、彼女の千年の記憶を紡いだ「ダンジョン」と化しています。チーム毎にタブレットが支給され、アドベンチャーゲームのようにして、ダンジョンを探索していく形式になっていました。但し、ダンジョン探索には謎解き要素があり、問題を解かないと先に進めなくなりました。
また中盤以降、マス目状の盤面にキャラクターを配置する「戦略型の謎解き」も出題。仲間や敵キャラクターの能力を睨みながら、戦局が有利になるよう試行錯誤する展開は、思考力が必要となりました(その他の問題の傾向など、謎解きの詳細は後述)
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間、制限時間】
制限時間:60分
所要時間:約120分
今回、ゲームの制限時間は「60分」、スタート前の説明やオープニング演出、終了後の解説などを含めると全体の所要時間は「約120分」、一般的な他のリアル脱出ゲームと同様でした。公式サイトに記載された想定時間とも大きな違いはありませんでした。
【事前説明、オープニング演出】
ゲームスタート前に、原作を知らないプレイヤー向けに、「葬送のフリーレン」の最低限の紹介や、オープニング映像による状況説明が「約20分程」ありました。
今回、会場MCさんも物語の登場人物のひとり。物語の導入となるオープニングの演出では、映像だけではなく、会場MCさんの演技も加わり、会場一体となって臨場感を感じられる内容。本編の謎解きに関わる重要な情報も散りばめられていました。
【ゲーム本編について】
今回のゲーム進行は、主にテーブルにセットされたタブレット上で行われました。タブレット画面は大きめで、皆で視聴するのに支障ありませんでしたが、操作は代表者ひとりが行うとスムーズ。また、音声を聞き取る必要がありましたが、イヤホンの用意は無し。隣のテーブルの音声も若干聞こえて来る程の音量で、ゲームに集中しているとそれほど周囲の音は気になりませんでしたが、耳をタブレットに向け、集中して聞き取る必要がありました。
会場内には幾つかチェックポイントの部屋があり、向かう際は、チームメンバー全員揃って行く必要がありました。入室時にスタッフさんへ該当問題の答えや、行動したい事を提示。間違っていると中には入れません。混雑時は2~3分前後の待ち時間がありました。
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・タブレットを用いた選択式のダンジョン探索&謎解きゲーム
・詰め将棋のような「キャラクター配置系の戦略問題」あり
(謎解き問題の詳細は、後述参照)
・フリーレンの夢の中を冒険するオリジナルストーリー
《注意が必要に感じたこと》
・タブレットにイヤホン付属なし。音声を聞き取る際は耳をむけて集中(音量調整不可)
難易度(脱出成功率)や謎解きの特徴は?
特徴「ダンジョン攻略&魔法書の解読」
【ダンジョン攻略&魔法書の解読】
今回、序盤から中盤にかけてはダンジョンを模したフリーレンの夢の中を探索するのが主な内容。テーブルに設置された大型タブレットの画面上で、アドベンチャーゲームのようにして選択肢やキーワード入力を操作していきました。パソコンやスマホアプリの脱出ゲームに似た感覚でした。
ダンジョン攻略のポイントとなるのは「魔法書」。今回、プレイヤーが使える魔法が幾つかあり、それらの使用方法が記載された用紙やカード類が、魔法書や魔法アイテムとして配布されました。
例えば、行く手を阻む岩を粉砕するために、破壊の魔法を使用する等(これは例示で実際の問題と異なります)。しかし、魔法書の内容は、謎解き問題になっており、クイズやなぞなぞを解かないと、魔法の使用方法がわからない仕組みです。
【用紙類の整理整頓が超重要】
本格的にダンジョン探索を開始する前に、手に入った複数の魔法書の解読(謎解き)をチームメンバーで手分けして行うのが序盤攻略のコツになりました。また自分が解読した魔法書の効果は、他の人と情報共有しておくと後々のダンジョン探索がスムーズになりました。
序盤から用紙やカード系の資料がとても多く、整理整頓は今回のゲームの肝になりました。ただ片付けるだけではなく、魔法書のタイトルが分かるようにズラして重ねておくなど、必要な時に、必要な情報・資料がすぐに目に付く状態にしておく事で、クリア率が高まると思います。
終盤の展開「キャラクター配置系の戦略問題」
【キャラクター配置系の戦略バトル】
中盤以降、マス目の描かれた盤面にキャラクターを配置する戦略系の謎解きも出題されました。詰め将棋のように、各キャラクターの能力を把握し、最適な配置を模索する思考力が問われました。
特に終盤は、より複雑に絡み合う仲間や敵の能力を整理し、勝利条件に足りないものを予測し、ひらめきをたぐり寄せる必要のある難問でした。
攻略のポイントは、
・仲間や敵、使用アイテムの能力やスキルを正確に把握しよう
・状況変化を加味し、柔軟な発想で勝利するための条件を考えよう
・時には盤面から目を離し、夢の中のダンジョンに居るリアリティを持とう
【難易度の目安(脱出成功率)、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:12%
(578チーム中、70チームが成功。2024.07.07時点、リアル脱出ゲーム原宿店)
※公式ヒントを利用することで、最終問題までたどり着けるよう調整されていました
《攻略のコツまとめ》
・序盤、複数の魔法書の解読(謎解き)を手分けして行おう
※自分が解読した魔法書の効果は、チーム内で情報共有しよう
・用紙類の整理整頓が超重要
※魔法書はタイトルが分かるように整理整頓しておこう
・盤面にキャラクターを配置する戦略系の問題では、仲間や敵、使用アイテムの能力やスキルを正確に把握しよう
・時には盤面から目を離し、夢の中のダンジョンに居るリアリティを持とう
実際にプレイしてみた感想
感想「ファン必見のオリジナルストーリー。フリーレンを遊び尽くす体験型イベント」
フリーレンの夢の中を冒険するオリジナルストーリーがとても良かったです。長い寿命を持つエルフ族である「フリーレン」が、人の「生と死」から様々な感慨を受けていく、そんな原作テーマに通じるじんわり心にしみる物語でした。フレーレンらしいセリフ回しや、原作キャラクターなら確かにこういう行動をするハズといった展開等、フリーレンの映画やTVスペシャルを観たような満足感や余韻が残りました。
演出面は、静止画に声優さんのセリフを当てる派手さのない進行で、物語の導入部では若干の単調さを感じました。が、ゲームスタート以降は、単調さを感じなくなるほど物語に引き込まれました。
謎解きのメインとなる「詰め将棋のように盤面を制圧する問題」は、論理的に考える思考力が問われますが、チームメンバー全員で考えるため、苦手な人も協力プレイとして楽しめると思います。リアル脱出ゲームならではの「ひらめき要素」も必要となり、只の机上問題では終わらない痛快さがありました。
但し、資料をかなり細やかに読み込む必要がある上に、説明文章の書き方によって「思い込み」や「ミスリード」を助長しているように感じられる点が少し気になりました。私が参加した時点で、脱出成功率12%と他のリアル脱出ゲームと比較してもなかなかの低さでしたが、これは問題そのものの難しさより、ミスリードに混乱させられてしまったプレイヤーが多かったからのように思いました。
※感想キャンペーン:「#フリーレン脱出」のハッシュタグを付けて感想投稿で、会場スタッフさんからメインビジュアルのステッカーが貰えました
ゲーム中に登場するミミックのオブジェは、終了後にフォトスポットとして利用することも可能。フリーレンの世界を遊び尽くせる体験型イベントとして、フリーレン好きのお友達を誘って参加すると、心に残る思い出が沢山作れると思います。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!