攻略データ
プログラム名 | エノシマトレジャー -冒険者カミュと幻の卵-(タカラッシュ!) |
開催期間 | 2024年02月08日(木) ~ 2024年04月04日(木) |
謎解きスタイル | 周遊型(街歩き系) ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 片瀬エリア(徒歩15分範囲)、及び江ノ島内 |
実際に要した時間 | 2時間20分(公式想定 公表なし) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、思考力、ひらめき力 |
必要なもの | 筆記具、スマホやタブレット(インターネット使用) ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 無料 《参加冊子の配布場所》 ・小田急江ノ島線の各駅、藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所など ・WEB PDF版(印刷、製本の必要あり) ※詳細は、記事参照 |
公式情報 | エノシマトレジャー -冒険者カミュと幻の卵-|HUNTERS VILLAGE |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 江ノ島に伝わる竜の伝承をモチーフにした人気のリアル宝探しシリーズ2024年版
- 参加冊子無料、江ノ島・片瀬エリアの観光スポットや見所を巡る本格的な謎解き
- 冒険者の少年と小竜の活躍を描く、ファンタジーRPG風の心温まるストーリー
-はじめに-
今回の記事は、江ノ島・片瀬エリアを舞台にしたリアル宝探し「エノシマトレジャー 冒険者カミュと幻の卵」へチャレンジした攻略レビューをお届けします。
エノシマトレジャーは、湘南地方に伝わる竜の伝承をモチーフにした人気の謎解きイベント。江ノ島はもちろん、周辺の片瀬エリアも探索範囲となり、観光スポットや見所の街歩きも楽しい内容です。参加冊子が無料配布されているのも嬉しいですね。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、考える力を刺激する今回の謎解きの特徴や見所を徹底紹介。写真付きで参加イメージのしやすい内容になっています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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【ブログ、攻略】エノシマトレジャー2024「冒険者カミュと幻の卵」(ネタバレ無し)
概要「冒険者の少年と相棒の小竜、喧嘩する程仲が良い二人のダンジョン攻略」
エノシマの地に、冒険者の少年「カミュ」と相棒の小竜「ドラル」が暮らしていました。二人はエノシマの長老からある依頼を受けます。
エノシマの古代遺跡の奥深くに生息するジュエリーフィッシュ。
宝石のように美しく光り輝くジュエリーフィッシュの卵を見つけて、悪い人から保護して欲しい。
二人は、長老から渡された古代遺跡の謎が書かれた本を手に、遺跡に足を踏み入れます。ところが二人は喧嘩ばかり。果たして依頼を達成することができるでしょうか――。
「エノシマトレジャー 冒険者カミュと幻の卵」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
江ノ島とその周辺エリアを舞台にしたエノシマトレジャーは、新作が毎年開催される人気のリアル宝探し。無料でプレイできる本格的な謎解きや、ドラゴンをモチーフにしたファンタジックなストーリーによって、お子さん連れのご家族が多く参加されています。
江ノ島の観光ルートに沿って探索スポットを巡っていくため、江ノ島を初めて訪れた人にも最適。また、江ノ電の駅や江ノ島水族館のある「片瀬エリア」も探索範囲に含まれており、バリエーションに富んだ街歩きを楽しむ事が出来るのも特徴です。
無料配布の冊子はA4パンフレットサイズのコンパクトな仕様ですが、ゲーム専用サイト「フクロウ」と連動しており、見た目以上のボリュームがありました(ゲーム専用サイト「フクロウ」の詳細は、後述をご覧ください)
問題の難易度は、謎解き好き親子が楽しんでプレイ出来るレベル。今回は特に、迷路やロジック問題が多めで、考える力を試される機会が度々ありました。問題冊子を折ったり重ねたりする作業系の謎解きは例年に比べて控えめだった印象です(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
冒険者の少年カミュと小竜ドラルの物語は、軽快な語り口調で、笑いあり涙ありのハートフルストーリー。ご家族が安心してプレイできる内容でした。2024年1月末まで、藤沢市善行エリアで開催されていた「フジサワトレジャー 小竜ドラルと伝説の秘薬」が前日譚になっており、キャラクターや設定が共有されていました(未プレイでも今回のエノシマトレジャーを楽しむのに支障はありません)
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間:2時間20分
(公式の想定時間 公表無し)
プレイ可能時間
・2月:9:00~16:00
・3~4月:9:00~17:00
※上記時間外は、ゲーム専用サイト「フクロウ」利用不可
※一部、営業時間~18:00までの探索スポットあり
私は大人2人の協力プレイで「2時間20分」かかりました。途中の休憩時間は含んでいません。私たちはエノシマトレジャーの過去シリーズをプレイしており、江ノ島や周辺の土地勘があり、探索において迷うことがほぼありませんでした。
また、当日は雨天で足元の悪い状況や、傘を差しながらのプレイで参加冊子の取り回しに時間がかかりました。雨が降っていなかったら、15分前後プレイ時間が短くなった可能性があります。
所要時間の目安は、江ノ島に土地勘のある謎解きに慣れている人で「2~3時間」、謎解きに慣れていない人がヒントを見ながらのプレイで「3~4時間」くらいになると思います。
ゲーム序盤では、まず片瀬エリアを探索することになりました(片瀬江ノ島駅を中心にして片道 徒歩15分範囲)。勢い込むあまり、江ノ島へ直行してしまわないように注意したいですね。
江ノ島内に移動してからは、急な階段や斜面が多く、移動距離もなかなかのものでした。歩きやすい靴・服装でプレイしたいですね。ほぼ屋外の移動になるため、天候にも注意が必要。雨天時は足元の悪い状況が多かったです。
ゲームの途中報告や最終解答は、ゲーム専用サイト「フクロウ」へアクセスして行いました(詳細は、後述をご覧ください)
このサイトは、プレイ可能時間(2月: 09:00~16:00、3・4月: 09:00~17:00)以外はアクセスすることができません。途中報告ができないと、問題を解くのに必要な情報も得ることができない仕様です。早朝や夜間プレイを抑制し、近隣住民の皆さんへの配慮が目的だと思います。特に、2月はプレイ時間が短いため注意が必要。
また、一部の探索で営業時間「~18:00」までのスポットを訪れる機会がありました。フクロウのアクセス可能時間を超えて散策を楽しみたい場合は、念のため注意しておきたいですね。
参加冊子について(配布場所、必要なもの)
参加冊子 | 無料 |
配布場所 | 藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所、藤沢市役所 観光課、小田急線(江ノ島線各駅ほか) |
WEB PDF版ダウンロード(※1) | |
必要なもの | 筆記具(冊子に付属なし) インターネット接続できるスマホやタブレット |
※1 WEB PDF版をダウンロードした場合、印刷と製本をする必要あり。詳細は公式サイトをご確認ください
※冊子はなくなり次第、配布を終了
※間違いないよう記載しておりますが変更されることもあるため、お出かけ前に必ず公式情報もご確認ください
参加冊子は、上掲表に記載した場所で無料配布されています。小田急線で来訪する場合、当日入手のおすすめは「片瀬江ノ島駅」や、駅から江ノ島へ行く途中にある「片瀬江の島観光案内所」です。車で来訪する場合は「藤沢市観光センター」が利用しやすいと思います。
※各観光案内所の詳細は、次の公式情報をご覧ください(アクセス情報も載っています)
藤沢市観光公式ホームページ:藤沢市観光案内所
公式サイトからPDF版をダウンロードする場合、印刷され製本した状態でなければ解くのが困難な問題があります(詳細は公式サイトをご確認ください)
賞品について(ノベルティ、クリア賞など)
内容 | 場所 | 条件 |
ノベルティ「記念メダル」 | 提携店舗 | 1会計500円以上の買い物(飲食代金含む) ※各店舗無くなり次第終了 |
クリア賞(抽選制) | ゲーム専用サイト | クリア後、WEBアンケートへ回答 |
ハンターポイント 6pt ※参加表明ポイント 2pt | 発見宝箱より 1km以内 | ハンターズヴィレッジから発見報告 ※スマホGPS機能を使用 |
※ノベルティ(記念メダル)が貰える提携店舗の詳細は、藤沢市観光公式ホームページのイベントページをご覧ください
ノベルティの「記念メダル」は、ゲームプレイ中の飲食で貰える条件を満たしやすく、重厚感あるデザインがお子さんだけでなく大人の収集心もくすぐりますね。
抽選制のクリア賞は、ゲームクリア後に案内されるWEBアンケートへの解答と、個人情報(氏名住所、連絡先など)を入力する必要がありました。内容は、藤沢市内のペア宿泊券や、新江ノ島水族館の招待券、江の島ホテルワンデイスパ入館券、江ノ島関連グッズ・玩具など。賞品を選ぶことはできませんでした。当たったらいいな~のオマケとして応募してみるのが丁度良いかもしれません。
※クリア賞品の詳細は公式情報をご確認ください
公式サイト:報酬について
ハンターズヴィレッジ会員の方は、ハンターポイント獲得のための報告を「発見した宝箱から1km以内」(要スマホGPS機能)で行う必要があります。家に帰ってからゆっくり対応・・・というワケにはいかないので注意ですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・江ノ島や周辺の街を舞台にした無料のリアル宝探し(謎解きイベント)
・コンパクトな参加冊子は、ゲーム専用WEBサイトと連動。見た目以上のボリューム(詳細は後述)
・謎解き好き親子のプレイが想定された難易度、思考力を刺激する問題(詳細は後述)
《注意が必要に感じたこと》
・筆記具(参加冊子に付属なし)、インターネットに接続できるスマホやタブレット必須
・プレイ可能時間
2月: 09:00~16:00
3,4月: 09:00~17:00
※時間外はゲーム専用サイトでプレイに必要な情報・ヒント閲覧ができません
・一部の探索に営業時間「~18:00」までのスポットあり
※プレイ可能時間を超えて散策を楽しみたい場合は注意
・ハンターポイント獲得の発見報告は、江ノ島内で行う必要あり(要スマホGPS)
・小学生以下のお子さんは、保護者と一緒のプレイをするようお願いされています
・折り畳み式バインダーがあると便利
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴1「ゲーム専用サイト『フクロウ』と連動したゲームシステム」
ゲーム進行の多くは、専用サイト「フクロウ」にアクセスして行います(参加冊子にQRコード記載)。利用するためには「ID」と「パスワード」を設定する必要があります。昨年のエノシマトレジャーや直近行われていた「フジサワトレジャー」と同じシステムですが、そちらをプレイされた方も新たに設定する必要があります。
このシステムを利用して出来ることは次になります。
- ゲームの途中報告、最終報告を行う
問題を解いて導き出した「キーワード」を入力することで、次の問題を解く為の情報を得ることができます(一度入手した情報は、一覧化されいつでも閲覧可)最終報告や、エンディング閲覧、賞品へ応募できるWEBアンケートへのアクセスも、こちらのサイトから行いました。 - ヒント閲覧
問題ごと、段階式にヒントが掲載されています。自分が必要とする部分だけを閲覧することができました。昨年までは、スマホGPSと連動していましたが、今回は場所に関わらず何処にいても閲覧することができるよう変更されていました。
また今回、ヒントの閲覧によってハンターズビレッジのハンターポイントの減点がありませんでした。集めている人も安心して活用できますね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
注意点として専用サイト「フクロウ」には、利用可能時間が設定されています。時間外は報告やヒント取得が一切できません。事実上、プレイを継続することができなくなるので、時間には注意してプレイしたいですね(詳細はこちら)
特徴2「考える力が試される迷路やロジック問題が多め」
今回の謎解きは、ダンジョン探索を迷路に置き換えた問題や、考える力が必要になるロジック問題が多く出題されました。
例えば、全てのマスを一度だけ通って入口から出口を目指す条件付き迷路や、数独のようにトライ&エラーを繰り返すロジック系の思考問題です(これは例示で、実際の問題とは異なります)
苦手な方は苦戦する可能性がありますが、難易度は問題の見た目ほど高くありませんでした。謎解きが好きな小学生のお子さんがじっくり考えれば解けるレベルが想定されていたと思います。難しいと感じた場合は、公式ヒントも有効活用したいですね。
他には、謎解きによく出題されるようなパターン問題や、イラストや図形を良く観察してひらめく問題など、思考系問題が連続しないよう適度に変化の感じられる構成になっていました。
また、序盤は「片瀬エリア」を巡る内容ですが、最初の数問は順不同で解くことが出来ます。解ける問題は全て解き、探索スポットを判明させたうえで移動ルートを考えると、効率的に巡ることが出来ました。
最後の謎「古代遺跡のダンジョンにいるリアリティを持とう」
最終問題は、それまでに解いてきた問題やストーリーを振り返る必要のある総合問題。ストーリーを読み解く推理・洞察力やひらめく力が必要になるまさに最後に相応しい内容でした。
※洞察力:物事の本質を見抜く力。観察対象の表面的な部分だけではなく、見えていない部分を見抜く力
とは言え、ストーリーを読み飛ばさず、問題文も含めてしっかり把握しながらプレイしていれば、すぐピンと来る内容だったと思います。エノシマの古代遺跡に潜り、ダンジョン探索をしているリアリティを持つと、ひらめきをたぐり寄せやすいかもしれません。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れている人はヒントを見ずにクリアできるレベル
※但し、数独のようなロジック問題が苦手な人は手こずる可能性あり
・謎解き好きの小学生以上のお子さんが楽しんでプレイできるレベル
《攻略のコツまとめ》
・序盤の問題は順不同。探索スポットを判明させ、効率的に巡る移動ルートを考えよう
・数学系のロジック問題あり。苦手な人は無理せずヒントを活用しよう
・ストーリーや問題文は読み飛ばさずにしっかり把握しながらプレイしよう
・最後の問題は、自分が古代遺跡のダンジョンに居るリアリティを持とう
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際に遊んでみたリアルな感想
感想「謎解き好き親子が安心して楽しめる難易度、江ノ島の自然に触れる体験」
私はエノシマトレジャーのファンで、この数年は毎年プレイをしています。今年は、「謎解き好き親子が楽しめる」絶妙な難易度の問題と物語が印象に残りました。
昨年は過去シリーズの中でも特に難しく、冊子を折ったり重ねたりするギミック(仕掛け)も複雑。謎解きに慣れていない方にとってはヒント活用が必須レベルでした。
今年はエノシマトレジャーのメインターゲット層であるご家族、中でも謎解きが好きなお子さんにレベルを合わせた感じがしました。実際のプレイ中にも、謎解きに慣れていない親御さんに、お子さんが解き方を教えて上げているシーンを度々目撃しました。
一方で、昨年と同等の手応えを想定した謎解きに慣れた大人はちょっと肩すかしに感じるかも知れません。但し、ロジック系の考える問題が多めなので、お子さま向けと侮ると苦戦する。そんな絶妙なバランス感だったと思います。
探索スポットは、過去シリーズでお馴染みの場所もあれば、今回初めてのスポットもあり、新旧のバランスが良かったです。今年は江ノ島ならではの自然が感じられるスポットが多く、ちょっとした寄道や観光をしながらご家族で一日江ノ島を堪能できる内容でした。
物語では、今年1月末まで藤沢市善行エリアで開催していた「フジサワトレジャー」が前日譚になっていました。共通するキャラクター達のその後の活躍を知ることが出来る作り。冒険者の少年とちょっと口の悪い小竜のコンビの活躍がとても軽妙。ダンジョンマップに見立てられた冊子パンフレットのビジュアルも楽しく、お子さんも興味を持って読み進められると思います。
参加冊子が無料で、高いクオリティの謎解きを提供できるのは、人気シリーズとなっているエノシマトレジャーならでは。今年も期待を裏切らない体験になりました。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!