攻略データ
公演名 | ウラワザだらけのクイズスタジオからの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(6名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 22%(リアル脱出ゲーム原宿店、24.01.07参加時点の平均 ) |
制限時間 | 公表無し(所要時間120分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、想像力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり(チーム毎にヒントカ冊子支給) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,500円 前売り一般(土日祝)3,800円 ※当日券、グループチケット、平日U22団員割引あり(詳細、記事参照) |
公演情報 | 【公式】『ウラワザだらけのクイズスタジオからの脱出』 |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- クイズ番組の出演者(解答者)になりきり、クイズマスター目指して難問に挑む!
- 全てのクイズ問題は、謎解き感覚で解ける裏技が存在!? ひらめきと想像力を駆使する
- 会場MCさんの迫真の演技、リアルなクイズ番組進行でゲーム世界への没入感高い
-はじめに-
今回の記事は、リアル脱出ゲーム「ウラワザだらけのクイズスタジオからの脱出」に挑戦した攻略レビューをお届けします。
クイズ番組をテーマにした新感覚のリアル脱出ゲーム。テレビ番組収録をリアルに再現した演出や、知識が必要となる難問クイズを「謎解き力」で切り抜けていくのが特徴的。ひらめきや想像力が刺激されまくる、ゲーム世界への没入感が高いリアル脱出ゲームでした。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、演出の見所や出題される問題の傾向など、気になる情報を徹底紹介しています。写真も出来るだけ掲載し、プレイイメージしやすい内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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リアル脱出ゲーム「ウラワザだらけのクイズスタジオからの脱出」(ネタバレ無)の概要
概要「難問クイズを謎解き感覚で解き明かす、テレビ番組風のリアルな演出」
テレビのクイズ番組に解答者として出演することになったあなた。
出題される難問奇問の数々に絶望しかけたそのとき、ふと気が付く。
どうやら出題されるクイズには“知識をまるで必要としない裏の解法”が隠れているようだ。
意味深なスタッフの言動、用途不明な謎のアイテム、巧妙に仕組まれたヒント。
あなたは“ウラワザ”を駆使し、クイズマスターの称号を獲得することができるだろうか?
「ウラワザだらけのクイズスタジオからの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイトの掲載ストーリーを要約)
今回のリアル脱出ゲームの特徴は2点ありました。
・難問クイズに散りばめられたヒントを見抜き、謎解き感覚で解いていく
・テレビの生放送風のリアルな演出、番組進行に合わせてゲームも進んでいく
ゲーム会場は、クイズ番組を放映するためのテレビスタジオ風の装飾が施され、プレイヤーは受付から「番組出演者(解答者)」として扱われました。
ゲーム開始後もずっとリアルな演出は続いていき、他のリアル脱出ゲームのような「60分の制限時間スタート」「はい、終了」という単純な構成ではありませんでした。生で放映されているテレビ番組の進行に合わせて、時にはCMなども挟みつつ、ゲームも進んで行きました(ゲーム構成の詳細は、後述をご覧ください)
謎解き問題は、番組で出題されるクイズとして解く内容。専門的な知識が必要になったり、極端に情報量の少ない難問ばかりですが、問題文や会場にヒントが散りばめられており、謎解き感覚で解けるようになっていました。ヒント(違和感)に気がつく観察力や、注意力が重要になる内容でした(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
今回、会場MCさんはクイズ番組の司会者の役回り。プレイヤーに嫌われる敵役としての迫真の演技や、臨場感ある番組進行を行います。ゲーム世界への埋没感がとても高く、会場は終始、熱気に包まれていました。
所要時間の目安(制限時間、ゲーム構成など)
ゲームの制限時間:公表無し(ゲーム進行による)
解説を含めた所要時間:120分
(公式の想定所要時間:120分)
ゲームの制限時間は公式サイトで公表されていません。制限時間は存在しますが、通常のリアル脱出ゲームのように「60分」というような大きな括りはなく、ゲーム進行に合わせて都度、告げられる形式でした(例:最初の問題は10分以内など。これは例示で実際とは異なります)
今回、オープニングとゲームスタートの境界が曖昧でした。ゲームの注意事項について、事前案内ありますが、それもクイズ番組のADさんが行っている設定。最初の問題が出題されるまで、番組司会者に扮した会場MCさんの演技や映像演出が続き、その後もテレビ番組の進行(という設定)に合わせて演出が続いて行きました。
他のリアル脱出ゲームでは、オープニング中に重要な情報が提示されることも多いですが、今回は演出が途切れなく続いて行くため、重要な情報を聞き逃さないために、ずっと注意を向けている必要がありました。
各チームごとに、テーブルと人数分の椅子が用意されていました。テーブルは大きくなく、私物を置くスペースは殆どありません。手荷物は少なめにし、全て机や椅子の下にしまっておく必要がありました(テーブル下に手荷物かご有り)
会場内には、幾つかチェックポイントがありました。チェックポイントは「チームメンバー全員で向かう必要」があり、タイミングによっては、混雑による待ち時間が発生。初回だけ全員で向かい、2回目以降は「誰か1人が行けば良い」チェックポイントもあるため、状況に応じて手分けし、問題を解くための時間をなるべく稼ぐようにしたいですね。
問題ボリュームは多め、読み込む必要のある資料系アイテムも多く、時間に余裕のあるプレイは出来ませんでした。私達はリアル脱出ゲームに慣れた6人で、グループチケットを購入しプレイしましたが、最終ステップの制限時間ギリギリまでかかりました。
終了後の解説を含めた全体の所要時間は「120分」で、公式で案内されている想定時間と同じでした。今回、ゲーム進行が特殊で、問題の出題と演出が常に連動しており、所要時間が120分より短くなることは想定しにくいです。当日の混雑状況によっては、5分前後、所要時間が長引くこともあるかもしれません。
チケット情報(グループチケット、平日U22団員割引など)
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,500円 | 3,800円 | 3,800円 | 4,100円 |
一般グループ※1 | 19,200円 (3,200円/人) | 21,000円 (3,500円/人) | 21,000円 (3,500円/人) | 22,800円 (3,800円/人) |
U22団員割引※2 | - | 1,900円 | - | |
U22団員グループ割引※2 | - | 10,500円 (1,750円/人) | - |
※1 グループチケットは、1~6人で1つのテーブルを貸切り。1人当たり料金は、6人で参加した場合です
※2 少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。グループチケット購入時は、参加者が全員がU22団員条件を満たしている必要あり。詳細は公式情報をご確認ください
※複数回本公演に参加したい方向けの「リピートチケット」の販売あり
※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください
チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。販売は、スクラップチケットで取扱い。
グループチケット以外では、当日、運営側が1チーム最大6人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です。
グループチケットは、1~6人で1つのテーブルを貸切りにできます。6人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。
U22団員割引について
「少年探偵団※」の会員で22歳以下の方は、平日の当日券が半額になります。
※リアル脱出ゲームを制作・運営するSCRAPの有料会員(月額330円、又は年額3,300円)。詳細は公式情報をご確認ください
対象チケット購入後、初回適用時の会場受付で生年月日を確認できる身分証明書の提示が必要。以降は、会員専用ページに「U22」のスタンプが表示され、他の公演も受付時にスタンプを提示することで当日券半額が摘要されるようになります。
以前販売されていた学生チケットの券種は無くなった為、注意が必要ですね。
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・難問クイズに散りばめられたヒントを見抜き、謎解き感覚で解いていく
・テレビの生放送風のリアルな演出、番組進行に合わせてゲームも進んでいく
・会場MCさんはクイズ番組の司会者として演技、ゲーム世界への埋没感が高い
《注意が必要に感じたこと》
・6人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~6人で1テーブルを貸切りにできます
・各チーム毎のテーブル狭く、手荷物は少な目に
・小学生の参加は18歳以上の保護者同伴が必要
※保護者の方もプレイヤーとしてチケット必要
・未就学児は無料。未就学児1名につき1名の保護者(18才以上)が必要
脱出成功率や謎解きの特徴は?
特徴「散りばめられたヒント、違和感から攻略のヒントを見抜く」
今回の謎解き問題の多くは、クイズ形式で出題されました。ゲーム進行に合わせて幾つかのステップに分かれており、ステップ毎に出題方式が変化。テレビで見かけるような早押し問題や、チームテーブルに設置されたタブレット上で、問題の閲覧と解答入力を連続して行っていく方式など。
チーム内で手分けをする必要のある小問題が若干ありましたが、チームメンバー全員で一問一問考えていく展開が多かったです。
序盤から中盤にかけては、全ての問題に「ウラワザ」が用意されていました。正攻法で正解することもできますが、本当のクイズ大会で活躍できるレベルの知識量や勘の良さが必要になります。
用意された「ウラワザ」とは、クイズ問題を謎解きとして捉え直せるよう、問題文や会場等にヒントが仕込まれている内容です。
例えば、
「〇〇〇県の建造物」と付記された見たこと無い建物の写真が提示され、
「〇〇〇に当てはまる東日本の県を答えよ」といった問題。
ここで、〇が3文字であることに注目し、東日本で3文字の県は「神奈川」しかないことに気がつく必要があります(これは公式サイトで紹介されている例題です)
他にも謎解きで良く見かけるギミック(仕掛け)や、問題文以外の意外な場所にヒントが隠されていることもあり、違和感や変化を敏感に察知する「注意力」や「観察力」が重要になりました。問題が映像で出題されるのか、文章で出題されるのか、出題方式によって注目するポイントも変わりますね。
各ステップ毎に制限時間が設けられていますが、チーム毎に公式ヒント冊子が支給されており、活用することで最終問題まで辿り着けるようゲームバランスがとられています。但し、公式ヒントを利用する場合は、チームメンバー全員の了承を得てから活用するようにしたいですね。
最後の謎「想像力を働かせ、ルールに支配されたクイズ番組の裏をかけ!」
終盤の展開では、今までと同じ戦法では問題が解けなくなる危機的状況に立ち向かうことになりました。クイズ番組中に起こった出来事や、手持ちの資料などを総合的に振り返って、状況を打破するための手段を考えるリアル脱出ゲームらしい展開。
ゲーム内で開催されているクイズ番組には、様々なルールが存在し、ルールに乗っ取ってクイズが執り行われています。その上で「クイズマスターの称号を得る」ためには何が必要か? 目的から手段を逆算していく想像力が重要になりました。番組の裏をかくためには、ちょっとしたルールの綻びに気がつく注意力や観察力も必要になるかもしれません。
【脱出成功率(難易度の目安)、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
脱出成功率:22%(リアル脱出ゲーム原宿店、24.01.07参加時点の平均 )
難易度の目安:中学生以上のプレイが想定された難しさ
《攻略のコツまとめ》
・クイズ問題に隠された「ウラワザ」は、問題の出題形式によっても変化
→映像問題なのか、文章問題なのかでヒントも変わる。違和感に敏感になろう
・クイズ番組のルールの把握や、番組中に起こった出来事にも注目しよう
・「クイズマスターの称号を得る」ためには何が必要か?目的から手段を逆算しよう
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「クイズ好きにはたまらない設定、臨場感ある演出による没入体験」
今回のリアル脱出ゲームは「クイズ番組」がテーマと言うことで、ストイックに問題を解く内容を勝手に想像していましたが、実際に参加してみると、臨場感のある演出に力の入った公演でした。
早押しスイッチに手をかけ、自チーム以外の参加者は全てライバル。答えがわかった瞬間に「ピンポーン!」と早押していく状況は、クイズ好きであれば夢に見るようなシチュエーションではないでしょうか。
会場に一歩足を踏み入れてから出る時まで、プレイヤーはずっとクイズ番組の出演者(解答者)として扱われる徹底ぶり。会場スタッフやMCは、番組ADや司会者としての演技をずっとしており、本番前やCM中のスタジオの裏側部分も垣間見る演出によって、生放送に出演するリアルな緊張感を感じました。
生放送のクイズ番組が進行していくというゲーム構成も、普段のリアル脱出ゲームとは趣きが全く異なっていました。演出や説明を除いた実際のプレイ時間は60分程だったと思いますが、所要時間120分をフルに遊び尽くしたような充実感がありました。
問題のボリュームも多く難易度は決して易しくありませんが、知識が必要となるクイズ問題を逆手にとり、謎解きに変化させる発想がとても面白かったです。終盤には、リアル脱出ゲームらしい展開も待ち受けており、クイズ番組ファンはもちろん、新鮮な体験をしたいリアル脱出ゲーム好きにもとてもオススメできる内容でした。
一方で謎解きに慣れていない人や、リアル脱出ゲームに初めて挑戦する人には、ややハードルの高い難易度でした。クイズ番組の出演者(解答者)に成りきる設定や演出を楽しみつつ、公式ヒントを有効活用するプレイがオススメです。
2024年が始まって間もないですが、本年を代表する作品になりそうな予感です。
それでは最後まで記事をご覧頂き、ありがとうございました!