攻略データ
プログラム名 | 山手線謎めぐり2023「都市伝説を追いかけて」(よだかのレコード) |
謎解きスタイル | 周遊型(鉄道・電車系、街歩き系) ※プレイ人数1人~ |
難易度(10段階) | 本編:★★★★★★★☆☆☆ 続編:★★★★★★★★☆☆ |
移動距離 | 山手線沿線(一部山手線外の駅あり) ※各降車駅で、徒歩30分程の街歩きあり |
実際に要した時間 | 本編:5時間40分(公式想定 5時間~) 続編:5時間20分(公式想定 4時間~) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、体力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用) ※筆記具キット付属、バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 本編:1,980円 続編:1,100円 ※別途、交通費が必要(詳細、記事参照) 《販売場所》 ・JRE MALL(オンライン通販、送料450円) ・山手線エリアのNewDays(駅構内の店舗) ※続編キットの販売ない店舗あり(詳細、記事参照) |
公式情報 | FUN!TOKYO!山手線謎巡り2023「都市伝説を追いかけて」 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 山手線に乗って沿線をめぐる街歩き系の謎解き、大人気シリーズ2023年版!
- 都市伝説をテーマにしたミステリアスなストーリー、手応えある大ボリュームの問題
- 街歩きで訪れる駅は、山手線で人気の街を中心に意外なスポットを多く巡る
-はじめに-
今回の記事は、山手線に乗って沿線の街歩きもする謎解き「山手線謎めぐり2023 都市伝説を追いかけて」に挑戦した攻略レビューをお届けします。
JR東日本のプロジェクト「FUN!TOKYO!」の一環として開催される「山手線謎めぐり」も今年でシリーズ第4弾。山手線エリアの人気の街を巡る内容はそのままに、今回は2部構成で大ボリューム&ギミック(仕掛け)が盛り沢山の謎解きを楽しむことができました。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、謎解きの特徴・見所、プレイにかかった交通費の考察(一日乗車券について)など、気になる情報を徹底紹介しています。写真も沢山掲載し、プレイイメージしやすい内容です。参加検討のお役に立ちましたら。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ(2023年)
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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山手線謎めぐり2023「都市伝説を追いかけて」の概要
概要「山手線の人気駅で街歩き、ひらめきを刺激される謎解きギミック」
街へノートを買いに来た人混みの中で、ふいに見知らぬ少女から手帳を渡されたあなた。
誰かと間違えているんじゃないか? 慌てて振り返るも、水色のヘッドホンと真っ黒な髪の少女は、人波に消えていた。
手帳には「山手線都市伝説」と書かれていた。都市伝説を追いかける、不思議な1日が始まった――。
山手線謎めぐり2023「都市伝説を追いかけて」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
今回の謎解きの特徴は大きく3つありました。
・山手線エリアの駅(及び周辺)の街歩きが充実した謎解き
※一部山手線外の駅へ行く必要あり
・本編+続編キット(別売り)の2部構成で大ボリュームの内容
※本編のみでも完結。続編プレイには本編キット必要
・都市伝説をテーマにしたミステリアスなストーリー
問題を解くと向かうべき駅名がわかり、訪れた駅周辺の街歩きをしながら新たな謎を解いて行く鉄道・電車系謎解きのオーソドックスな展開でした。
謎解きの為に訪れる降車駅は、どれも山手線の人気駅ばかり。徒歩30分前後の街歩きが発生し、定番スポットから初めて訪れる意外な場所まで、街歩きの充実度がかなり高い内容でした。都会の中で開放感の感じられる公園、歴史の感じられる神社仏閣、人々で賑わう商業施設やミュージアムなど、訪れるスポットは多岐にわたっており、とてもバラエティに富んでいました。
一部、山手線外の駅へ行く事もありましたが、山手線エリアから大きく離れておらず、許容範囲内の移動で済みました。
また、今回は本編+続編キットの2部構成になっているのも特徴的(続編キット別売り、プレイに本編キットも必要。詳細は後述)。本編のみでもストーリーは完結しており、続編はアフターストーリーを楽しむことができました。2編合わせると、電車の乗車距離は山手線1周以上になる大ボリュームの内容でした(所要時間の詳細は、後述をご覧ください)
続編キットの方が難易度が高く上級者向け。但し、本編も謎解きに慣れている人が手応えを感じる難しさで、総じてどちらも難しめの内容だったと思います(公式ヒント及び解答あり)
謎解き問題は、街歩きで得る情報(街の看板や、設置物の特徴)を利用した問題になっており、訪れた街ならではの謎解きをしている感覚が強くありました。また、キットに仕掛けられたギミックがとにかく豊富。シールやトレーシングペーパー等のキットに付属するアイテムも多く、街歩きとも連動しつつ、実際に手を動かしながら謎を解き明かしていく楽しさが感じられました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
都市伝説をテーマにしたミステリアスなストーリーは、早く先が知りたくなる求心力がありつつ、文章量は控えめ。謎解きとストーリーのバランスが良いヒューマンドラマになっており、お友達やご家族でのお出かけ、ご夫婦・恋人同士のデートなど、幅広い層が安心してプレイできる内容でした。
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間
・本編:5時間40分(公式想定5時間~)
・続編:5時間20分(公式想定4時間~)
プレイ推奨時間:~日没まで
※公式にプレイ可能時間の案内なし
私はクリアまでに「本編、5時間40分」「続編、5時間20分」かかりました。途中の休憩時間は除いています。私は一日で両編のクリアを目指しましたが、総プレイ時間は10時間を超えました。本編と続編を続けてプレイされる場合は、2日間に分けることを強くオススメします。
電車での1回の移動時間は「15分」程が多く、場所によっては乗り換えの必要もありましたが、発着本数が多い山手線を主に利用したため、時刻表を気にする必要は殆どありませんでした。鉄道・電車系の謎解きですが、電車に乗っている時間よりも、街歩き時間の方が長い内容。
探索スポットは、ほぼ屋外。一部屋内の商業施設に訪れる事もありましたが、滞在時間はそれほど長くありませんでした。舗装された街中を歩く機会が多く、足元の悪い状況はありませんでしたが、想像以上に歩く距離が長かったです。歩きやすい服装や靴でのプレイ推奨。雨天時の雨具を利用したプレイは、あまりオススメできないかと感じました。熱中症が心配される時期は、適度な休憩や水分補給を怠らないように注意したいですね。
公式でプレイ可能時間は案内されていませんが、日没後のプレイは照明の少ない公園や屋外施設での探索に支障が生じました。また、商業施設が探索スポットになっている場合も、営業時間の縛りがない店舗外が多く、時間を気にする必要は殆どありませんでした。
所要時間の目安は、謎解きに慣れている人が寄道をせずに「本編、5~6時間」「続編、4.5~5.5時間」、謎解きに慣れていない人がヒント活用しながらのプレイで「本編6~7時間」「続編6時間以上」程になると思います。とにかく街を歩く距離が長いため、序盤で寄道をし過ぎると、後半の体力が心配になるかもしれませんね。
キット購入情報(販売場所など)
謎解きキット料金(税込)
・本編 1,980円
・続編 1,100円
店名 | 駅名 | 営業時間 | 店舗の場所概要 |
2キット(本編、続編)販売店舗 | |||
赤羽店 | 赤羽駅 | 5:20~0:40 | 1F北改札外 |
秋葉原店(ホテルメッツ) | 秋葉原駅 1F 電気街改札外 | 6:40~23:00 | ホテルメッツ 秋葉原内1F |
池袋西口店 | 池袋駅 | 6:00~0:00 | B1F改札外 中央通路 西口階段脇 |
上野入谷改札外 | 上野駅 | 平日6:20~23:10 土曜6:20~22:30 日祝7:00~19:00 | 3F 入谷改札外(パンダ橋口) |
恵比寿店 | 恵比寿駅 | 6:00~0:00 | 1F西口改札内正面 |
アトレ吉祥寺店 | 吉祥寺駅 | 平日,土曜6:30~23:00 日祝6:30~22:00 | 2F中央改札口外 |
品川中央店 | 品川駅 | 5:45~0:00 | 2F中央・北改札外 正面券売機脇 |
新宿店 | 新宿駅 | 6:00~0:30 | B1F東改札外 |
田端店 | 田端駅 | 6:30~23:00 土日祝 6:30~22:00 | 1F北口改札外 アトレヴィ田端内 |
グランスタ丸の内南口店 | 東京駅 | 平日6:00~22:00 土日祝6:00~19:00 | B1丸の内地下南口 改札外 |
本編キットのみ販売店舗 | |||
飯田橋店 | 飯田橋駅 | 平日7:00~22:20 土曜8:00~21:00 日祝9:00~18:00 | 東口改札外 |
池袋店 | 池袋駅 | 6:30~23:00 | 1F東口改札外 |
エキュート上野 公園改札外店 | 上野駅 | 8:00~20:00 | 3F公園改札外 |
大崎店 | 大崎駅 | 平日5:30~0:30 土曜5:30~23:00 日曜6:30~23:00 | 2F北改札内 |
大塚店 | 大塚駅 | 平日7:00~22:00 土日祝7:00~21:00 | 1F改札内 |
川崎店 | 川崎駅 | 6:00~23:30 | 3F改札内コンコース (東海道線ホーム側) |
北千住店 | 北千住駅 | 平日6:20~23:30 土日祝6:20~23:10 | 北改札外 |
錦糸町2号店 | 錦糸町駅 | 平日6:30~23:00 土曜7:00~21:30 日祝7:00~21:00 | 1F 南口改札外 |
高円寺店 | 高円寺駅 | 6:30~23:30 | 1F改札外 |
五反田店 | 五反田駅 | 平日6:30~23:20 土日祝6:30~23:00 | 1F 中央改札口 外正面 |
新宿南口中央店 | 新宿駅 | 5:45~24:00 | 2F 南口改札内 コンコース中央 |
新橋北改札内店 | 新橋駅 | 7:00~22:30 土日祝 7:00~19:00 | 1F北改札内 |
千駄ヶ谷店 | 千駄ヶ谷駅 | 平日6:30~21:30 土日祝6:30~21:00 | 1F 改札外 |
高田馬場店 | 高田馬場駅 | 6:30~23:00 | 1F 早稲田口改札内 コンコース |
グランスタ八重洲北口店 | 東京駅 | 平日 7:00~21:30 土曜 7:00~20:00 日祝 7:00~19:00 | 1F八重洲北口改札外 北自由通路 |
グランスタ丸の内北口店 | 東京駅 | 5:50~23:15 | B1丸の内地下北口 改札外 |
エキュート日暮里店 | 日暮里駅 | 平日6:20~23:30 土日祝6:20~23:00 | 2F北改札内脇 |
原宿店 | 原宿駅 | 平日6:30~22:00 土日祝7:00~21:30 | 2F表参道口改札外 |
武蔵小杉店 | 武蔵小杉駅 | 6:00~0:00 | 2F改札内コンコース |
エキュートエディション 有楽町京橋口店 | 有楽町駅 | 6:30~22:00 | 1F京橋口改札外 |
※間違いがないよう記載しておりますが、営業時間の変更やキット売切れる場合もあるため、お出かけ前に公式情報をご確認ください
キット販売状況:Twitter公式アカウント(@FUNTOKYO_NAZO)
各店舗の営業時間など:NewDays店舗一覧
今回のキットは「本編キット」「続編キット」の2種類あり別売りです。続編は、本編キットも必要になり、単体プレイができません。
販売は主にJR山手線駅(及び周辺のJR路線駅)にあるコンビニ「NewDays」で販売されています(上掲の表をご参照ください)。山手線であっても、販売のない駅や「続編キット」の販売がない駅もありますので注意が必要ですね。
他に「JRE MALL」でオンライン販売もされています。こちらは、3点まで梱包発送手数料「450円(税込)」が別途かかります。
謎解き問題は、付属アイテムを用いた作業系の問題も多く、1つのキットを複数人で共有すると、十分に楽しめない可能性があると感じました。
私は新宿店で購入しました。プレイ中に見かけたNewDaysでは、店頭の目立つ位置に陳列販売されている店舗もありました。今回、スタートさせる位置によっては、最初に向かうべき駅への移動時間が長くかかります。なるべく自宅付近の販売場所でキット入手し、柔軟に移動できるようにしておくと、最初の移動がスムーズですね。
交通費について(一日乗車券など)
ゲームプレイにかかる交通費(税込)
・本編:大人699円
・続編:大人491円
※謎解き最初の駅~ゴール駅まで片道の料金、Suica利用
上記金額は、探索で訪れる最初の駅から、ゴール駅までSuicaを利用した場合の片道運賃です。実際は、最初の駅への移動や帰りの電車賃、続けてプレイする場合は本編→続編間の移動料金がかかるため、一日乗車券の利用がお得になる場合が多いです。
公式で幾つか一日乗車券が案内されています。特に「都区内パス」は、利用する価値がありました。私は、新宿を出発し新宿に戻ってくるルートで、往復交通費「本編、117円」「続編、106円」お得になりました。
自宅最寄り駅が都区内パスの範囲外の場合も、差額を精算する事で利用することができます(モバイルSuica経由で都区内パス利用時は、改札で自動精算してくれます)
※各一日乗車券のご利用は、個人のご判断でお願い致します
公式情報:JR東日本>お出かけに便利なきっぷ
都区内パス
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
【概要のまとめ】
・山手線の駅を中心に人気の街を巡る。2部構成の大ボリューム(続編キット別売り、詳細はこちら)
・シールを貼付けたり、用紙を折ったり重ねたりする作業系謎解きや、問題に仕掛けられたギミックも豊富(謎解きの詳細は、後述参照)
・都市伝説がテーマの幅広い層が楽しめるヒューマンドラマ。謎解きとストーリーのバランス良い
【注意が必要に感じたこと】
・ゲームプレイにはスマホやタブレットなど、WEB端末必須
※ヒント閲覧には、LINEアプリも必要
・別途、交通費(電車賃)が必要
※都区内パスの利用でお得になる場合あり(詳細はこちら)
・続編プレイには、本編キットも必要(続編のみの単体プレイ不可)
・街歩きの移動距離長め(徒歩30分以上歩くことも)歩きやすい服装・靴での参加がオススメ
・日没後(夜間)プレイはオススメできない
※公園など照明の少ないスポットの探索に支障あり
・キットに筆記具付属(ペグシル)、折りたたみ式バインダーがあると便利
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難易度や謎解きの特徴は?
本編「街歩き+豊富なアイテムで、バラエティ豊かな謎解き」
本編の謎解きは、一般的なクイズやなぞなぞ、迷路、パズルといった問題が多彩なジャンルで出題されました。多くの問題が、街歩きの探索で得る情報(看板や石碑など街の設置物)を利用した内容になっており、訪れた街ならではの謎解きをしているプレミアム感がありました。
地図上にざっくり示されたスポット周辺で、手がかりを元に目的のものを探し出す必要があり、只のウォークラリーでは終わらない発見する楽しさがありました。スポットによっては、Googleマップ等で場所を確認する必要もあるかもしれません。
キットに付属するシールやトレースシートといったアイテム類も手が込んでおり、街歩き中に手軽に取り出せ、直感的に解くことができました。但し、ストーリー進行に伴って、徐々に問題の難易度も上がっていきました。
同じ問題でも条件が変わることで違う答えが導き出されるといった「問題そのものに仕掛けられたギミック」も中盤以降、頻繁に登場し、謎解きに慣れていない人はヒントを見ないと解けない問題があるかもしれません。
公式ヒントの閲覧には、LINEアプリの専用アカウントを友達登録する必要がありました(問題冊子P2に、QRコード有り)。問題文の右上にはヒント番号が記載されており、LINEトークで送信すると段階的にヒントが返信される仕組みです。最終的には解答まで閲覧できるため、謎解きに慣れていない人も安心してプレイすることができますね。
また、冊子上の問題左上にはアイコンも記載されており「地図を見て移動(探索)が必要」「移動の必要ない机上問題」「同梱のアイテムが必要」など目安になっています。机上問題の表示がある場合は、立ったまま片手間に解くことが困難な場合が多いため、近くのベンチやカフェなどを利用して、落ち着いて解くのがオススメでした。
本編 終盤の謎「サイトやキットの仕掛けを次々に解き明かしていく」
問題冊子に記載された「最後の駅」周辺の探索が終わると、それ以上は街歩きの必要がない机上問題になりました。カフェなど、テーブルがありゆっくり腰が落ち着ける場所で取組むのがオススメ。続編のプレイを続けて行う予定が内場合は、自宅でプレイしてもいいですね。
終盤の展開では、そこまでに専用サイト上で閲覧してきたストーリーや、キットの問題を振り返る必要のある総合問題になっており、ひらめきを頼りに、仕掛けられたギミックを次々に解き明かして行くのが楽しい内容でした。時にはサイト上に意外なトリックが仕掛けられていたり、ゲーム中に撮影してきた写真も利用したりと、ひらめき問題としてのジャンルの幅もとても広く感じられました。
終盤の問題についても、全て公式ヒントと解答が用意されていました。ご自身のレベルに合わせて有効に活用しながら、クリアを目指したいですね。
続編「本編キットも必要になる複合的で巧妙なトリック」
続編キットの問題は、謎解きジャンルの傾向こそ本編と大きく異ならないものの、本編後半の難易度と同等、もしくはそれ以上に難しい内容がオンパレードで出題されました。
探索で訪れる降車駅が本編より少ないですが、問題数は本編を上回るボリューム。謎解きに慣れていない人は、序盤の問題からヒントを活用しないと解けない可能性があると思います。
また続編の問題は、要所で「本編キット」を振り返る必要がありました。具体的には、本編の問題とリンクして、同じ記号や図柄が使われていたり、本編で出題された問題の答えを流用するなど。問題を解くに当たって、気にすべき範囲が格段に広がり、必要な情報をキットから探し出すだけでもひと苦労。
攻略のコツとして、本編キットが必要になるタイミングは、要所の大きめの問題であること。また必要な情報は、本編の最初の方の問題から順番に出題されるため、見るべき範囲に当たりを付けながら解いていくとスムーズだったと思います。
続編の問題に関しても、本編と同じLINEアカウントを通じて公式ヒントと解答を閲覧することができます。必要な情報が見つからないなど、謎解きに直接関係しないことで大きく時間がかかってしまうようなら、公式ヒントを有効に利用した方が、全体が楽しくプレイできると思います。
続編 終盤の謎「本編キットとも合わせて大がかりな工作系謎解きに挑む」
続編の終盤の謎は、本編と同様に現地探索の必要がない机上問題になりました。
本編+続編の今までの問題やストーリーを総合的に振り返る必要のあり、まさに今回の謎解きの最後に出題されるのに相応しい内容でした。
特に、本編キットも用いてかなり大がかりな「組み立てる系のギミック」が印象的でした。まさか「このキットをそんな風に使うなんて!」という驚きも感じられ、手を動かして作業していくのに夢中になれる内容でした。
若干、細かい作業も必要になるため、テーブルと椅子のある場所で落ち着いて取り組むのがオススメ。パーツを組み合わせたり、シールを貼付けたりする工程では、焦らずに丁寧な作業をすることで、後々の問題が解きやすくなりますね。
最後の謎を解き明かすことで、思いがけない結末を迎えるエンディングに辿り着きます。ヒントを有効に活用したり、自宅に持ち帰って挑戦してもいいですね。疲れているようなら、日を改めて気力を充実させてから挑むのも良いかもしれません。
※続編キットには「誤植」と思われる問題がありました(内容を保証するものではありません。参考程度にご覧ください)
・P18(1)の問題 (誤)右の石碑 → (正)左の石碑
おまけ謎について
問題数 | プレイ要件 | |
おまけ謎ステージ | 4問+最終問題 | 本編キット(プロローグや遊び方の描かれた用紙)に記載 4つの駅の4つの飲食店舗の利用が必要 |
アンケート特典(本編) | 1問 | 本編クリア後のWEBアンケートに回答 |
アンケート特典(続編) | 1問 | 続編クリア後のWEBアンケートに回答 |
今回の謎解きには、幾つか「おまけ謎」が用意されていました。どれも本編や続編のストーリーや謎解きには関係がなく、単独で解き明かす内容です(続編には、おまけ謎ステージは用意されていません)
クリア後の余韻を楽しむのに利用したり、日を改めてチャレンジしてみるのも良いですね。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
本編:謎解きに慣れていない人は、ヒントを見ないとクリア出来ない可能性高い(ヒントを見ながら楽しんでプレイできる)
続編:謎解きに慣れている人でも、ヒントを見ないと解けない問題があるかも(謎解きに慣れていない人は、十分に楽しめない可能性あり)
※本編、続編ともに、小学生以下のお子さんは謎解きが得意な大人の補助が必要な難しさ
《攻略のコツまとめ》
・街歩きでは地図上で示されたスポットでさらに周辺探索が必要
※地図は問題冊子に記載。Googleマップ等の利用が必要な場合も
・問題に示された「街歩き必要」「机上問題」等のアイコンを目安にしよう
→机上問題は、周辺のベンチやカフェを利用して落ち着いて解こう
・謎解きに慣れていない人は公式ヒントを有効活用しよう(詳細こちら)
・続編の問題は一部の問題に「本編キットの情報」が必要
→必要な情報は、本編キットの最初の方の問題から順番に出題。見るべき範囲に当たりをつけて探そう
・本編及び続編の「終盤の問題」は机上問題(現地探索の必要なし)
※冊子に記載された最後の駅の周辺探索が終わったら、テーブルがある場所へ移動しよう
・パーツを組み立てる工作系の問題では、シール貼付けや用紙を折る作業を丁寧に行おう
・続編キットには誤植と思われる問題あり注意(詳細こちら)
今回は全体的に難易度が高めの内容でした。謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際に遊んでみたリアルな感想
感想「謎解き好きが期待する問題やギミックが大ボリュームに出題、街歩きの充実度も過去シリーズ中トップ」
今回の謎解きでは、謎解き好きに刺さる問題がボリュームたっぷりに用意されていました。上級者向けとされている「続編キット」はもとより「本編キット」であっても、創意工夫に溢れた問題を数多く楽しむことができました。
謎解き好きに刺さりそうなポイントは3点あり、
・シールやトレーシングペーパーなど、アイテムを用いた作業系の問題
・キットを折ったり重ねたりして発見するギミック(又はサイト上に隠された仕掛け)
・問題自体に仕掛けられたギミック(条件が変わり解き直すと別の答えになる等)
これらの要素を含む内容が1問や2問ではなく、次々に出題され、問題を多く解きたいと人にとっても期待に沿った内容になっていたと思います。
但し、問題量がとても多く謎解きに慣れていない人は、最後まで解ききる気力が続かないかもしれません。それぞれご自身に合ったペースで、疲れないように解いて行きたいですね。謎解きに慣れている人も、本編と続編は、日を分けてプレイされることをオススメします。
また、問題の難易度が、過去シリーズと比較して断トツに難しくなっていました。謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを見ないと本編クリアは難しく、続編に関しては、難し過ぎて十分に楽しめない可能性があったと思います。続編キットでは、問題を解くための情報量も少なく、よくある謎解きパターンを総当たり的に検討する必要もあり、まさに上級者(謎解きに慣れている人)を想定した作りだったと思います。
一方、街歩きの充実度も過去シリーズ中、トップだったと感じました。山手線の人気のエリアを中心に巡りながら、今回の機会がなければ訪れることがなかっただろう意外なスポットへ赴くことも多く、新しい発見に満ちていました。商業施設の近くを通ることも多く、ちょっとした寄道もしやすい内容。特に本編キットは、街歩きの探索をしているうちに、隣の駅に辿り着くと行った無駄のないルートが考えられていることもあり、街歩きを退屈させない工夫が随所に感じられました。
開催期間(2023年9月14日木曜~2024年1月21日日曜)が長めに設定されており、プレイしやすいのも嬉しいですね。大ボリュームの内容だけに、本編や続編も数日にわたってプレイする楽しみ方や、クリア後に日を改めて「おまけ謎ステージ」をのんびり回ってみるのも良いかも知れません。秋の行楽シーズンや年末年始のお休みまで、様々なシーンのお出かけに利用出来そうです(キットの売切れ注意)
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!