攻略データ
プログラム名 | ナゾ解きした町電車旅2024(謎解きゼペッツ) |
開催期間 | 2024年7月27日(土) ~ 2024年12月20日(金) |
謎解きスタイル | 周遊型(電車・鉄道系、街歩き系) ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 京成電鉄沿線エリア (電車移動 片道30~40分範囲) ※成田空港線(成田スカイアクセス線)除く |
実際に要した時間 | 4.5時間(公式想定 5~6時間) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、思考力 |
必要なもの | スマホやタブレット(LINEアプリ、インターネット使用) ※消しゴム付ペグシルがキット付属 |
キット料金(税込) | 3,000円(税込) 一日乗車券付き ※成田空港線(成田スカイアクセス線)除く 《キット販売場所》 京成電鉄の改札窓口(対象20駅) ※販売駅の詳細は、公式情報を参照 |
公式情報 | 京成電鉄×リアル謎解きゲーム『ナゾ解きした町電車旅』公式サイト |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 京成電鉄を巡る周遊謎、沿線の観光スポットを含む街歩きも充実
- 創意工夫に溢れた作業・工作系の謎解き問題が豊富に楽しめる
-はじめに-
東京東部と千葉県北部を結ぶ京成電鉄沿線を舞台にしたリアル謎解きゲーム「ナゾ解きした町電車旅2024」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、所要時間の目安、探索スポットや街歩きの見所をレポート。写真も多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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京成電鉄×リアル謎解きゲーム「ナゾ解きした町電車旅2024」の概要
概要「降車駅の街歩きも充実、夢を諦めかけた青年めぐるヒューマンドラマ」
役者として大成する夢を諦めかけた青年を主人公に、彼が憧れを抱く俳優のゆかりの地や人々を巡っていくストーリー。二人の人生を垣間見るヒューマンドラマになっていました。
特徴として、次のようなものがあげられます。
・降車駅での街歩きも充実、沿線を代表する観光スポット等を巡る
・作業・工作系問題が豊富、駅をまたいで何処へ向かうかわからない展開も
・京成電鉄の広い範囲をカバーする一日乗車券や、周辺店舗のクーポン付き
今回の謎解きは、電車だけでなく、沿線エリアの街歩きも充実した内容。降車駅では30分程の街歩きをする機会が度々あり、観光スポット、神社仏閣、公園、史跡など、沿線エリアを代表するようなスポットを自然と巡ることができました。
出題される問題のジャンルが豊富で、特にシールやカードアイテム等を用いた作業系謎解きが印象的。キットのギミック(仕掛け)を解き明かす「ひらめき」が刺激される問題、駅をまたいで何処へ向かうかわからないドキドキの展開等、緩急のある謎解きがバランス良く出題されました(謎解き問題の詳細は、後述参照)
オリジナルデザインの一日乗車券付きで、交通費を気にすることなくプレイ可。有効範囲は、成田空港線(成田スカイアクセス線)を除く京成電鉄の広い範囲をカバーしており、謎解き前後の移動が、とてもしやすかったです(一日乗車券の注意点や、クーポンの詳細は後述参照)
所要時間・ゲーム構成、注意点について
【所要時間の目安】
実際のプレイ時間:4.5時間
(公式の想定時間:5~6時間)
プレイ推奨時間:日没まで
※お盆期間など一部日程で入場できない施設あり
私は、謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに「4.5時間」かかりました(途中の食事や休憩時間除く)。謎解きに慣れている人は「5時間前後」、慣れてない人が公式ヒントを活用したプレイで「6時間前後」がプレイ時間の目安になります。
今回、一部、営業時間のある立ち寄り施設もありましたが、深夜・早朝を避けた常識的な範囲でプレイする場合、そこまで時間を気にする必要はありませんでした。但し、日没後は、照明の少ないスポットも多く、探索に支障が生じる可能性があります。また、一部の日程で入場できない施設があるようです。その場合は公式ヒント活用で、プレイ続行可能です。
【探索エリア、ゲーム構成など】
プレイ中に訪れる降車駅では、4~5箇所(時にはそれ以上)のスポットを巡りながら、5分~30分程の街歩きをする構成(問題を解く時間は除く)。各駅の最終問題を解くとキーワードが判明。LINEアプリの専用アカウントに送信すると、続きの物語や次に行うべき行動がわかる流れです。
立ち寄り施設も含め、街歩き中はほぼ屋外。歩きながら、冊子や用紙系アイテムを扱う機会も多く、雨の日のプレイは避けた方が無難だと感じました。
《一日乗車券、クーポンについて》
一日乗車券は、自動改札に非対応。有人改札を利用する必要がありました。その際、乗車券に押された「当日の日付」スタンプを見せるため、キット購入時や初回利用時に押してもらう必要があります。
また、降車駅の周辺店舗で使えるクーポンが5枚付属。該当の駅は2つとやや少なめでした。問題冊子の該当駅ページに、クーポン用キーワードが記載されており、LINEトークで送信すると、利用できる店舗とサービス内容が表示される仕組みです。
対象店舗は、飲食店のほか雑貨・装飾店なども含まれていました。内容は、ドリンクサービスや会計時割引など。謎解きに利用できそうなカフェチェーン店もありましたが、利用できるエリアが限定されるため、オマケ程度に考えておくといいかもしれませんね。
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴「シールやカードを用いた作業系問題、手先を動かすのが楽しい謎解き」
【手先を動かすのが楽しい作業系問題】
降車駅の周辺スポットを巡りながら、看板や石碑に書かれた文字、設置物の形や色などの特徴を確認。問題文の歯抜けヶ所を埋めながら謎を解いていく、街歩き系謎解きのオーソドックスな内容でした。
作業系の問題が多く、冊子にシールを貼ったり、ページを折ったり重ねたりするギミック、複数のカードを条件に合うよう配置していくパズルっぽい問題など。パタパタカードと呼ばれる折り合わせ方で描かれたデザインが変わるギミック等もあり、驚きや手先を動かす楽しさに富んでいました。
今回の謎解きでは、特に、問題冊子、付属アイテム、手さげ型のクリアファイルを隅々までよく観察し、描かれた記号やイラストを発見することが攻略のコツになりました。
【計算やトライ&エラー繰り返す思考系問題】
終盤は、街歩きの必要なく、じっくり考えて解く思考系の謎解き。問題文に「ここから先は、どこにいても解ける謎」と記載あり。計算や、トライ&エラーを繰り返しながらロジカルに考える問題ですが、苦手な方も取り組みやすい難易度でした。
また、今まで利用してきたキットアイテムを総動員して解く「総合問題」もあり、用紙アイテムを広げても支障のない大きさの机が必須。カフェや自宅でゆっくり解き明かすのがオススメです。ドラマチックな結末を迎えるストーリーと連動した仕掛けがあり、解き明かしながらとてもワクワクできる内容でした。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れた人は、公式ヒントを見ずにクリアできるレベル
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを見ながら楽しんでプレイできるレベル
※公式ヒントは、ゲーム専用LINEアカウントにヒント番号を送信(問題毎に記載)。段階式になっており、答えまで閲覧可
《攻略のコツまとめ》
・問題冊子、付属アイテム、手さげ型のクリアファイルを隅々までよく観察し、描かれた記号やイラストを発見しよう
・最後の問題は、作業スペースが十分にとれる机が必須。カフェや自宅などでゆっくり解き明かすのがオススメ(街歩きの必要無し)
実際にプレイしてみた感想
感想「気軽なお出かけで旅情気分も味わえる、創意工夫感じる謎解き体験」
今回の謎解きを制作しているのは、(株)フラップゼロαさんが展開するエンターテイメント事業である「謎解きゼペッツ」。主に関西方面で活躍され、近鉄電車や京阪電車などを舞台に、電車・鉄道系の謎解きも多く制作。私は、謎解きゼペッツさんのコンテンツを初めてプレイしましたが、今までにプレイしてきた電車系謎解きとは、また一味違った体験をすることが出来ました。
街歩きで立ち寄る場所には、京成電鉄沿線の観光向けスポットも含まれており、日帰り旅行をしているような気分に。映画のロケ地として有名なエリアや、歴史を感じさせる史跡を巡ることもあり、意外な発見が待ちうける旅の醍醐味が感じられました。
謎解きで印象に残ったのは、シールやカード系アイテムを用いた作業問題。屋外周遊系の謎解きでは、なかなか凝った作業問題を出しにくいものですが、街歩きと机上問題のメリハリを付けたり、街歩きに支障のない工夫が施されたカードギミックなど、創意工夫に溢れた問題をボリュームたっぷり楽しむことができました。
物語は、夢を諦めかけた青年を巡るヒューマンドラマで、多くの人が共感しやすい内容。キットのギミックを解き明かすことで、物語の結末が徐々に示唆されていく問題など、謎解きとストーリーの結びつきも良かったです。もう少し綺麗な伏線が張られていたら、ドラマチックな結末の納得感も高まったかと感じましたが、十分に感動できるお話でした。
実際のプレイ範囲に比べて、付属の一日乗車券の有効範囲が広く、沿線にお住まいの人はプレイしやすいのも魅力的。普段、京成電鉄を利用する機会が少ない人にとっては、気軽なお出かけで、日帰り旅行気分が味わえると思います。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!