攻略データ
プログラム名 | 地下謎への招待状2023(SCRAP) |
謎解きスタイル | 周遊型(鉄道・電車系、街歩き系) ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 東京メトロ沿線 ※立寄り駅周辺の街歩き各15前後 |
実際に要した時間 | 5時間45分(公式想定 4~5時間) ※上記時間のうち高難度問題(選択制)の所要90分 |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、思考力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用) ※筆記具はキット付属、バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 2,800円 ※キットに東京メトロ24時間乗車券付き 《チケット販売》 ・事前WEB販売(東京メトロ電子チケット) ※当日、リアル脱出ゲーム関連店舗でキット引換え ※詳細は記事参照 |
公式情報 | 【公式】『地下謎への招待状 2023』(地下謎) |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 累計43万人が遊んだ人気シリーズ、地下鉄で東京を巡る謎解き4年ぶりの新作
- 今回のテーマは「東京の知られざる物語」、選択した駅でプレイルートが変わる!
- 謎解きキットは一日乗車券付、オリジナルハンカチ(2人以上参加時)など特典あり
-はじめに-
今回の記事は、東京メトロ沿線の街歩きをする謎解き「地下謎への招待状2023」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
新作は4年ぶりとなる地下謎への招待状シリーズ。期待を裏切らない様々な仕掛けや、東京の名所に纏わる「知られざる物語」に、好奇心が刺激される体験が待っていました。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、謎解き好きも手応えを感じる高難度問題(選択制)など、今回の見所や特徴を徹底紹介。写真も多く掲載し、プレイイメージしやすい内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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東京メトロ「地下謎への招待状2023」の概要
概要「発見がテーマの東京散歩、迷路のような地下鉄を乗り継ぐ」
いつもご乗車ありがとうございます。東京メトロです。
さて、今年もわたしたち、東京に謎を仕掛けました。
その謎は、あなたを行き先もわからぬ不思議な旅へと連れ出します。
旅先で出会うのは、たくさんの「東京」と、その物語。
より深い東京の魅力へあなたを誘います。
さあどうぞ、わたしたちの仕掛けた謎を解き明かしてください――。
「地下謎への招待状2023」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
今回のテーマは「東京の知られざる物語」。東京メトロ沿線の名所や観光スポットを訪れ、謎解きをしながら、その場所に纏わる歴史や裏話を知ることができる構成でした。
また、序盤は向かう駅を選択できる方式で、プレイヤーの興味や問題の難易度などから、それぞれ違ったルートを辿ることになりました。名物グルメや、有名な建築物、伝統芸能、人気のショッピングスポットなど、様々な東京の魅力に触れることが出来る内容。
問題の難易度はやや難しめ。現地を訪れないと知ることが出来ない情報(建物の特徴や、看板の文章など)を利用しながら解く問題のほか、付属シール等を用いた作業系の謎解きも豊富。キットに仕組まれた思いがけないギミック(トリック)を解き明かす展開は、とてもひらめきが刺激されました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
東京メトロ24時間乗車券がキットに付属しているため、交通費もお得にプレイ出来ました。地下迷宮のように入組む東京の地下鉄路線図を睨みながら、移動ルートを考えるのは地下謎シリーズの醍醐味の一つ。効率的ルートを考えるも良し、寄道を考慮して、自分だけのルートを考えてみるのも楽しいですね。
所要時間の目安、探索エリア(段差なしコースなど)
実際にかかった所要時間:5時間45分
※上記時間のうち高難度問題(選択制)の所要90分
(公式の想定時間:4~5時間)
プレイ推奨時間:9:00~日没頃まで
※日没後は、照明の少ないエリアで探索に支障が生じる可能性あり
※一部探索スポットに営業時間(9:00~21:30)あり(営業時間外の対応あり)
私は大人2人の協力プレイでクリアまでに「5時間45分」かかりました、途中の休憩や食事時間は除いています。公式の想定「4~5時間」より長くなった原因は、選択式の問題で「高難度」の内容を選んだためです(高難度問題の詳細は、後述をご覧ください)
一般的な所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で「4~5時間」、謎解きに慣れていない人が公式ヒントを活用したプレイで「5~6時間」程になると思います。
移動は東京メトロを利用し、訪れた駅周辺で15分前後の街歩きを行いました。舗装された道を行くことが多かったですが、神社仏閣や公園のようなスポットでは、雨天時に足元が若干悪い状況があるかもしれません。
探索スポットの多くは屋外でした。一部屋内施設へ訪れることもありましたが滞在時間は限られていました。防寒対策をしっかり行い、歩きやすい服装で挑みたいところ。雨天時も雨具を利用してプレイ出来るレベルでしたが、必要な情報を写真に撮り、問題を解くのは喫茶店など屋内スペースを利用すると快適ですね。
また、今回「段差なしコース」が設定されています。これは、ベビーカーや車椅子で参加されるプレイヤー向けに、階段を回避(スロープ、エレベーター利用)する移動ルートを案内してくれる内容です。主に、文章案内になりますが一部は写真も交えながら、丁寧に案内してくれる内容でした(詳細は、公式情報をご確認ください)
探索中に、営業時間のある施設(9:00~21:30)を訪れましたが、それほど時間を気にしなくてもプレイに支障はありませんでした。時間外に訪れてしまった場合も、問題を解くことが出来るようキット上の案内もありました。但し、日没後は一部の探索スポットで、照明の少ないエリアがあるためオススメできないと感じました。
チケット情報(その他、特典など)
料金(税込) | 2,800円 ※東京メトロ24時間券、ペグシル付き |
購入方法 | オンラインチケット購入(東京メトロ電子チケット) ※当日、下記の指定場所でキット引替え |
リアル脱出ゲーム関連店舗 ・東京ミステリーサーカス(新宿) ・リアル脱出ゲーム吉祥寺、東新宿、原宿、浅草、横浜店 |
※子供料金の24時間乗車券付きキットの販売はありません
※引替え所ではキットの直接販売をしていません。事前に引換え箇所を指定のうえ、オンラインチケット購入が必要です
※間違いがないよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため、購入やお出かけ前に必ず公式情報をご確認ください
公式情報:地下謎への招待状2023「キット購入情報」
キット購入は事前にオンラインチケット購入後、東京周辺のリアル脱出ゲーム関連店舗でキットと引換える必要があります(3月18日プレイ分より、東京メトロ主要駅の定期券売場でキット引換えは出来なくなりました。ご注意ください)
オンラインチケットの購入は、以下の点に注意が必要でした。
・東京メトロのオンラインチケット購入サイトを利用(SCRAP運営のスクチケでは買えません)
・支払いは、クレジットカード、Alipay、Wechat Payのみ
・チケット購入時にキット引換え場所を選択
・発行されるQRコードを当日引換え所に提示
※チケット発売スケジュールは、公式情報をご確認ください
リアル脱出ゲーム関連店舗は、プレイエリアから外れている場所が多く、プレイ当日に利用するのは若干不便。他のリアル脱出ゲームをプレイされた際、ついでに購入しておくのもいいかもしれません。今回、最初の問題は現地探索の必要がないため、予め購入して解いておくと、効率的にプレイできる利点もありますね。
特典について
・オリジナルタオルハンカチ
2キット同時購入をすることで、オリジナルデザインのタオルハンカチを2枚貰うことができました。1キットずつバラバラに購入した場合は特典対象外になってしまうため注意。
・「ちかとく」で各種サービス
キット付属の「東京メトロ24時間乗車券」を対象店舗で提示すると、各種割引やサービスを受けることができます。対象スポットは240以上。詳細は「ちかとく」の公式サイトをご確認ください
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要まとめ》
・東京メトロに乗って沿線の街を巡る(一日乗車券で交通費もお得に)
・「東京の知られざる物語」がテーマ、観光スポットの歴史や背景、裏話を知れる謎解き
・序盤、訪れる駅を選択できる。プレイヤーの興味や問題難易度によって異なるルート
《注意が必要に感じたこと》
・東京メトロ定期券売場(キット引換え所)では、直接販売していないため注意
※事前にオンラインチケット購入必要(詳細こちら)
※当日キット販売は、リアル脱出ゲーム関連店舗で可(詳細こちら)
・スマホやタブレットなどWEB端末の利用必須
※最終問題の解答、公式ヒント閲覧、段差無しコースのルート確認に必要
・子供料金の24時間乗車券付きのキット販売はなし
・キットにペグシル付き。折りたたみ式バインダーがあると便利
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴「選べる立寄りスポット、選択した駅でルートが変わる」
今回の謎解きでは、現地探索で必要な情報(建物の特徴、看板の文章など)を集め、キットに記載された問題を解くと、次に向かうべき場所(駅名)が判明する電車・鉄道系謎解きのオーソドックスな展開でした。
向かうべき駅が判明したら、東京メトロ路線図を見て、乗り換えを考慮した効率良い移動ルートを考えてから出発するのが攻略のコツ。問題ごとに所要時間の目安や、全体工程における現在の進み具合が表示がされており、プレイの参考になりました。
最初の問題は、現地探索の必要がなく、問題を解くと複数の駅名が判明。各駅の特徴や見所が提示され、好みに応じて向かう駅を選択することが出来ました。中には高難度問題が設定された駅もあり、時間に余裕があり腕に覚えのある人は挑戦してみてもいいかもしれませんね(高難度問題の詳細は、後述をご覧ください)
謎解きジャンルは多岐に渡っていましたが、共通して特別な知識が無くても、絵柄や記号を見ながら直感的に解ける内容でした。シールを貼付けたり、用紙を折ったりする作業系謎解きのほか、問題冊子や付属アイテムに仕込まれたギミックも豊富で解き明かす度に驚きがありました。
何処へ向かっているのか分からないまま指示に従って街歩きをする展開や、屋内施設の構造そのものを謎解きに取り入れているような大胆な問題もあり、最後まで変化に富んだ仕掛けが目白押しでした。
問題の難易度は全体的に高めで、謎解きに慣れていない人は公式ヒントを活用しないと解けない問題が多いかもしれません。ヒントはWEB専用サイトを閲覧する方式で、問題冊子P2にQRコードが掲載されていました。問題ごと段階式に用意されており、必要な部分だけ閲覧するようにすると、達成感が高まりますね。
高難度コース「トライ&エラーを繰り返す思考問題」
序盤、プレイヤーの好みに応じて選択できる駅の中に「謎解き高難度」が設定されたものがあり、思考力を要するロジカルな問題が出題されました。
論理的にコツコツと解き明かして行く過程を楽しむ内容で、直感やひらめきの楽しさを期待するプレイヤーは避けた方が無難です。
例えば数独のように、マスに当てはまる数字の仮定を立て、他の条件とも整合性がとれているかトライ&エラーを繰り返しながら正解を導いていく内容です(数独は例えで、実際の問題とは異なります)
しかも、複数のロジカル問題が組み合わされた難問で、挑戦する場合は十分な時間的余裕が必要になりました。公式想定の所要時間は「60分以上」。私は2人協力で「90分」かかりました。
高難度問題は序盤で出題されるため、どれだけ時間をかけて良いか判断に困るかもしれません。時間に余裕はないけど気になる方は、現地の必要情報を写真撮影し、他の駅へ移動してゲームを継続する手もありです。実際に高難度問題を解くのはクリア後のオマケに取っておくのもいいかもしれませんね。
最後の謎「暗号解読と、驚きを感じる立体的な工作物」
終盤の展開では、東京を象徴する意外なスポットに導かれました。問題も暗号解読をベースにしながら、用紙を折ったり重ねたりする作業や、手持ちキットも振り返る必要のある内容で、まさに最後を飾るのに相応しい総合的な問題でした。
特に、作業部分はちょっとした紙工作に近く、それなりに大きさのある立体的なモノを作ることになりました。テーブルや椅子のある場所で落ち着いて取組みたいところ。問題文に「ここから先の謎は、どこにいても解くことができます」と記載さていたら、迷わず場所を移動するのがオススメです。自宅でゆっくり解いてもいいかもしれませんね。
また、最終問題はWEB上でも謎解きが続いていくため、問題冊子の見た目以上のボリュームがありました。最後まで気を抜かずにプレイしたいですね。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れている人でも手応えを感じる難易度(謎解きに慣れていない人は、公式ヒントの活用必須レベル)
・大人のプレイが想定された難易度(小学生以下のお子さんは、十分に楽しめない可能性あり)
《攻略のコツまとめ》
・路線図を見て効率良い移動ルートを考えてから次の駅へ向かおう
・序盤は、好みに応じて向かう駅を選択しよう
・謎解き高難度駅を選択する場合は、プレイ時間注意(最低60分以上)
※現地の必要情報を写真撮影し、実際に問題を解くのは後にするのもあり
・最終問題は、立体的な工作物の作成あり
「ここから先は、どこにいて解ける」とあったらテーブルや椅子のあるスペースで
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際に遊んでみたリアルな感想
感想「見慣れた風景も色彩が変わる、東京の街の歴史に思いを馳せる」
私は過去開催された「地下謎への招待状」シリーズを全てプレイしています。今回は4年振りとなる新作で、高い期待感がありましたが、その期待を裏切らない素晴しい内容でした。
今回は、訪れるスポットの歴史的背景や逸話を知る事ができる構成で、実際にその地を訪れた感慨が強く感じられました。現地探索で訪れる場所は、興味が惹かれる裏話や意外な発見が待ち受けるスポットが選ばれており、選択肢によって、好みに応じた東京散策をすることが出来たのも良かったです。過去の地下謎シリーズでは訪れたことのないスポットも多く、過去シリーズをプレイされた方にとっても、新鮮な体験が待っていることと思います。
謎解きでは、ギミック満載の問題が印象に残りました。中盤からキットの巧妙な仕掛けをがっつり解き明かす展開が待ち受けており、驚きや達成感がとても高かったです。一方で手先の器用さが要求される複雑な作業をする機会が多く、好みが別れるかもしれません。謎解きに慣れていない人には、ややシンドイ難易度。公式ヒントも有効に活用しながら楽しみたいですね。
特に高難度に設定された問題は、相当な覚悟を持って挑む必要がありました。コツコツとトライ&エラーを繰り返す思考力を要する問題は達成感は高いものの、直感やひらめく楽しさとは趣向が異なるため、注意したいですね。
お子さんと一緒にご家族で楽しむよりは、謎解き好きのご夫婦やカップル、友達を誘ってプレイすると盛り上がる内容だったと思います。難しい問題を一緒に解き明かし、達成感を共有することで大切な人との絆も深まりますね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!