攻略データ
プログラム名 | 鉄道探偵と0.3カラットの分岐点(takarush BLACKLABEL) |
謎解きスタイル | 周遊型(鉄道・電車系)※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 京王編:新宿駅より、電車片道30~40分範囲 都営編:新宿駅より、電車片道30~40分範囲 エクストラ編:移動なし ※上記続けてプレイする為の移動+20~50分(詳細、記事参照) |
実際に要した時間 | 京王編:2時間50分 都営編:3時間 エクストラ編:15分 (公式の想定時間 公表なし) |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、推理力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用)、筆記具、ハサミ(エクストラ編のみ) ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 無料(別途、交通費) 《冊子配布場所》 ・京王線・井の頭線の各駅 ・都営地下鉄の各駅(押上・目黒・白金台・白金高輪を除く) ・日暮里・舎人ライナー「日暮里駅」および「西日暮里駅」 ※交通費について(一日乗車券あり) ※冊子配布について |
公式情報 | 鉄道探偵と0.3カラットの分岐点 |京王線沿線駅・都営線沿線駅とその周辺で出来るリアル宝探し - HUNTERS VILLAGE |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 京王・井の頭線、都営地下鉄を巡る、参加冊子無料の人気謎解きシリーズ第8弾
- 京王編、都営編、2編クリアした人が挑戦できるエクストラ編とボリュームたっぷりの内容
- 謎解きに推理要素を絡めた内容は健在。名探偵気分で事件解決に挑む
-はじめに-
今回の記事は、京王・井の頭線と都営地下鉄を巡る謎解き「鉄道探偵と0.3カラットの分岐点」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
鉄道探偵は、謎解きに推理要素を絡めた内容で人気のシリーズ。第8弾となる2022年版は、新キャラクターも登場しつつ、推理系謎解きの期待を裏切らない内容になっていました。参加冊子が無料で配布されている点にも注目ですね。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、一日乗車券を利用した交通費の考察、2コースの謎解きの特徴や見所など。気になる情報を写真付きで徹底紹介。プレイイメージしやすく、参加検討に役立つ内容になっています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
電車・鉄道で巡る謎解きのおすすめ一覧(東京、関東近辺)
東京近郊や関東で電車に乗って沿線の駅を巡る謎解きをまとめた記事です。難易度や所要時間などのデータや写真掲載で、プレイイメージがしやすい内容。10年間で100回以上、街歩き系の謎解きをプレイしてきた経験から、実際に遊んでみてオススメできるものだけを厳選しています。
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鉄道探偵2022年「鉄道探偵と0.3カラットの分岐点」の概要
概要「京王編、都営編、指輪を巡る2つの話が交差する推理系謎解き」
2022年春、鉄道探偵Kが事務所で依頼人を待っていると、一人の青年が目を輝かせてやって来た。
「Kさん!僕はあなたのような鉄道探偵になりたいのです。しばらくここで働かせていただけませんか?」
Kが探偵業を教えているうちに、青年Jは頼りになる相棒のようになっていった。
これから始まるのは、そんな二人のもとにそれぞれ舞い込んだ物語である。
「鉄道探偵と0.3カラットの分岐点」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
鉄道探偵シリーズは、今回で第8弾となる人気の鉄道・電車系の謎解き。イエローとブラック、ツートーン仕様の冊子デザインが印象的で、問題冊子が無料で配布されているのも人気の理由のひとつですね。
今回は「高価な指輪」を巡る2つのストーリーが交差する内容になっていました。助手J目線で語られる「京王・井の頭線のコース(京王編)」と、鉄道探偵K目線の「都営地下鉄線(都営編)」の2コースに分かれています。
どちらからプレイしても良く、2つクリアすることで挑戦できるエクストラ編(最終問題)があります(エクストラコースの詳細は、後述をご覧ください)。タイトルにある「0.3カラットの分岐点」は1カラットを1/3ずつするという意味で、この3コースを示唆していると思われます。
今回2コースで問題傾向にも違いがあり、「洞察力やひらめき」が必要になる京王編と、「情報分析や思考力」が重要になる「都営編」と変化に富んだ内容になっていました(各コース詳細や謎解きの内容は、後述をご覧ください)
途中の展開では、目的の駅が分からないまま電車に乗って行くドキドキのシチュエーションや、冊子を折ったり重ねたりするギミック(トリック)もあり、周遊タイプの謎解きの定番の要素がひと通り押さえられていました。
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
《実際にかかった所要時間》
京王編:2時間50分
都営編:3時間
エクストラ編:15分
※上記以外に、
都営編→京王編の移動時間20分(JR線利用)
京王編→都営編の場合は移動時間40~50分
私は「都営編→京王編→エクストラ編」の順番でプレイし、クリアまでの総所要時間は「6時間25分」でした。途中の休憩時間は除いています。
問題は冊子に記載された順番通りに解いていく必要があり、2コースを平行してプレイすることはできない内容でした。
また、2コース続けてプレイする場合の注意点として、コース間の移動にそれなりの時間を要します。私は都営編の最終駅から、京王編の最初の駅までJR線と京王線を利用して20分かかりました(上述の総所要時間にはこの移動時間を含んでいます)JR線を利用せずに移動すると50分前後かかると思います。
同様に、京王編の最終駅から都営編への移動も40~50分ほどかかります(こちらはJR線など他線を利用しない方が最短)
探索スポットは、ほぼ駅のある建物内で完結。始発~終電の時間内であればプレイすることが可能ですが、早朝・深夜に近い時間はオススメできません。街歩き要素は殆どなく、都営編の一部で移動のために街歩き(5~10分)することがありましたが、謎解きとは関係なく、都営線の利用で迂回することもできました(若干遠回りになります)。
探索は屋内の割合がとても多く、雨の日でも比較的プレイしやすい内容だと思います。階段付近には、エレベーターやエスカレーターが設置されている事が多く、足元の悪い状況もありませんでした。
尚、2コースクリア後に挑戦できる「エクストラ編」では、移動の必要はありませんでした。自宅に持ち帰って落ち着いてプレイすることもできますね。
所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で1コース3時間前後、全コース6~7時間。謎解きに慣れていない人がヒントを活用しながらのプレイで1コース3~4時間、全コース7~8時間くらいになると思います。
参加冊子の配布について
《問題冊子》
無料
※別途、交通費が必要(一日乗車券あり)
《配布場所》
・京王線・井の頭線の各駅
・都営地下鉄の各駅(押上・目黒・白金台・白金高輪を除く)
・日暮里・舎人ライナー「日暮里駅」および「西日暮里駅」
問題冊子は、京王線や都営地下鉄の各駅のフリーペーパーラック等で無料配布されています。舎人ライナー「日暮里」、「西日暮里」でも配布されていますが、謎解き中にそちらの駅を利用することはありませんでした。例年あるPDFによるWEBダウンロードは、今回は無いようです。
また、問題冊子には筆記具が付属していないため、持参する必要があります。忘れないようにしたいですね。
交通費について(一日乗車券など)
《ゲームプレイにかかる交通費》
京王編:995円
都営編:1,372円
※謎解き最初の駅~ゴール駅まで片道の料金、Suica利用
上記金額は、各コースの探索で訪れる最初の駅からゴール駅までSuicaを利用した場合の片道運賃ですが、公式で一日乗車券も案内されています。
京王線・井の頭線一日乗車券
都営まるごときっぷ
※間違い無いよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため必ず公式情報もご確認ください
各一日乗車券とも、実際にかかる交通費より安くなるので利用しない手はないですね。上述の交通費はプレイ外部分は除いているため、自宅との行き帰りを考慮するとさらにお得になるのではないでしょうか。
但し、都営編→京王編へのコース間移動では、JR線を利用した方が最短になります(約20分、JR運賃157円)。この場合、一日乗車券の範囲を外れてしまうので注意したいですね(JR線を利用しない場合、50分前後の移動時間。詳しくは前項をご覧ください)
クリアで応募できる賞品
「鉄道探偵シリーズ」では、クリアすることで応募できる賞品への抽選も魅力のひとつです。
各鉄道会社の限定グッズや、ギフトカードなど。各コースのクリア状況によって応募できる賞品の範囲が変わります。私も「当たったらいいな~」くらいのオマケとして、いつも楽しみに応募しています(当選は、賞品の発送をもって連絡)
尚、応募には、WEB上でアンケート回答と連絡先などの入力が必要でした。応募は一度のみ、1コース終了後に応募してしまうと追加応募はできなくなります。3コースプレイ予定の人は全て終了してから応募する必要がありますね。
また、ハンターズビレッジ会員の方は、ハンターポイントの獲得対象にもなっています。但し、京王編、都営編共に発見報告をゴール駅周辺で行う必要がありました(スマホGPS機能使用)。2コース続けてプレイしている場合、報告を後回しにしてしまいがちですが、注意したいですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
各コースの特徴や難易度は?
京王編「洞察力とひらめきで事件解決目指す」
所要時間 | 3~4時間 |
問題の特徴 | 洞察力とひらめきが試される問題が多め |
ストーリー概要 | 鉄道探偵の助手 J 目線のお話。 指輪を紛失した依頼主と共に京王線を巡る |
京王編と都営編共に、難易度は同じくらいの難しさでしたが、出題される問題の傾向が少し変わりました。京王編では洞察力が必要となる問題が多かったと感じました。
表面的な情報から物事の本質を見抜いて、見えていない部分を解き明かす過程は、まさに推理問題の醍醐味ですね。
出題される問題は一般的なクイズやなぞなぞが多かったですが、上記の推理要素を含むことで探偵モノとして楽しめる展開になっていました。
京王編ならではの要素として、終盤、冊子に仕掛けられたギミックを解き明かす展開もありました。ひらめきが刺激され、解き明かした時に「そうだったのか!」と驚きが感じられる内容でした。
また今回、降車駅が多い一方で、京王線は特急や快速の通過待ちも多く、タイミングによっては電車の待ち時間が積み重なって思いのほか所要時間がかかってしまうかもしれません。念のため、次の電車の時間を意識しながらプレイするといいかもしれませんね。
どうしても解けない問題がある場合は、公式ヒントも用意されています(問題冊子裏面にQRコード記載)ヒント閲覧は、ハンターズビレッジの無料会員登録が必要で、獲得ハンターポイントが半減してしまいます。ポイントを集めている方は、注意が必要ですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
都営編「情報分析力が捜査の決め手に」
所要時間 | 3~4時間 |
問題の特徴 | 情報分析と観察力が重要になる問題が多め |
ストーリー概要 | 鉄道探偵 K 目線のお話。 置き忘れリュックから高価な指輪が・・・ 持ち主を探し、都営地下鉄を巡る |
都営編は、京王編と問題の難易度は同じくらいでしたが、情報分析が必要となる問題が多かった印象です。
入手した情報や証拠を論理的に吟味し、一見しただけでは気付かない真実を突き止めていくような過程は、時刻表トリックや暗号解読など、探偵モノでよく見かけますね(時刻表トリックは例示で、実際の問題とは関係ありません)
数値や記号を読み解く内容は思考力が必要となり、苦手な方は少し手こずるかもしれません。間違った結論に基づいて行動すると予想外のロスタイムが発生してしまうかもしれません。自信がないときは、公式ヒントに頼るのも手ですね(ヒントについては前項参照)
また、都営編ならではの演出として、目的駅がわからないまま電車に乗り、指示に従って移動して行く展開がありました。ドキドキやわくわくが刺激される内容ですね。
エクストラ編「交差する物語、ハサミ利用してちょっとした工作!?」
所要時間 | 15~30分 |
問題の特徴 | 冊子に仕掛けられたギミック(ハサミ使用) |
ストーリー概要 | 鉄道探偵Kと助手Jが追いかけた事件が交差し、真相が明らかに・・・ |
エクストラ編は、コースというより「最終問題」といった内容でした。現地探索の必要がなく、どこででも解くことが可能です(ハンターポイント獲得も、現地報告必要なし)。
冊子裏面に、エクストラ編のサイトにアクセスできるQRコードが記載。京王編と都営編のクリアキーワードを入力することで、問題とストーリーを閲覧することができる仕様です。
ハサミが必要になりますが、持ち歩くのも大変なので、自宅に帰ってから落ち着いて取組むのもいいかもしれませんね。
冊子の一部を折ったり、ハサミで切り取ったり、絵柄や文字を合わせていくような問題で、手を動かしギミック(トリック)を解き明かして行く楽しさがありました。謎解きとしての難易度は、さほど高く感じませんでした。ストーリーをよく理解し、真相を推理しながら作業すると解きやすいと思います。
京王編と都営編の事件を結びつける内容になっており、今回の鉄道探偵を締めくくるアフターストーリーのようにも感じました。あまりハードルを上げず、余韻を楽しむ気分で挑むと丁度良いボリュームと内容でした。
尚、エクストラ編のクリアで抽選賞品の「A賞」に応募できるようになります。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れている人はヒントを見ずにクリアできるレベル(謎解きに慣れていない人も、ヒントを見ながら楽しんでプレイできる難易度)
《攻略のコツまとめ》
・2コース続けてプレイする場合、6時間を超える大ボリューム。時間に余裕を持って始めよう!
・京王線は特急・快速の通過待ち多い。次の電車時間を確認しながらプレイしよう
・都営編は情報分析+思考力が必要な問題あり。苦手な人はヒント活用しよう
※ヒント閲覧でハンターポイント半減に注意
・エクストラ編はハサミ必要。現地探索なく、自宅で解くのもいいかも
・エクストラ編は、ストーリーをよく理解し真相を推理しながら作業しよう
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「謎解きも推理も両方楽しめる。実績ある老舗の電車系謎解きシリーズ」
私は鉄道探偵シリーズのファンで数年前から毎年プレイをしていますが、2022年版も鉄道探偵らしい謎解きを楽しむことができました。
内容は推理要素のある謎解きですが、完全な推理問題ではないのが鉄道探偵の特徴ですね。あくまでベースは謎解きであるため、冊子に仕掛けられたギミックに驚いたり、ひらめき問題を解き明かす楽しさが感じられると思います。
また、京王編、都営編で問題傾向や演出に違いがあり、変化に富んだプレイが出来るのもここ数年の特徴かなあと思います。1日で2コース制覇しても良し、2日に分けてプレイしても良し。一日乗車券を利用する場合、京王線と都営地下鉄で別になるので注意ですが、日を跨いだプレイがしやすいのが利点ですね。
欲を言うと、街歩き要素がもう少しあっても良かったかな~と感じましたが、一長一短。都営地下鉄の複雑に入り組んだ路線の乗り換えや、京王線の西東京へ向かっていく車窓の景色など、鉄道ファンの期待を裏切らない展開だったかとも思います。
前作をプレイした身としては、鉄道探偵の助手オーディションで登場した新キャラ「ポアロ」と「金田二」がどうなったのか気になるところではありますが・・・今後の再登場を夢見つつ、改めて長く続いて欲しいと思える謎解きシリーズでした。
それでは、最後まで記事をご覧にいただき、ありがとうございました!