攻略データ
プログラム名 | 名もなき本の最後の旅路~奇妙な本に隠された“想い”に出会う旅へ~(タカラッシュ!) |
謎解きスタイル | 周遊型(鉄道、街歩き系)※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | JR錦糸町駅より、電車片道45~60分範囲 |
実際に要した時間 | 5時間(公式想定 6時間~) |
特に必要となる力 | 注意力、読解力、推理力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット等WEB端末、LINEアプリ ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 1,200円(税込) ※別途、交通費(詳細は、記事参照) 《販売場所》 NewDays 錦糸町2号(詳細は、記事参照) |
公式情報 | 名もなき本の最後の旅路~奇妙な本に隠された“想い”に出会う旅へ~ |JR総武線各駅停車・京葉線沿線エリアで出来るリアル宝探し - HUNTERS VILLAGE |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- JR総武線・京葉線エリアを電車で巡る人気の謎解きシリーズ(リアル宝探し)
- 降車駅多く10~15分ほど街歩きするシーンも。東京・千葉の意外なスポットへ!?
- ミステリアスな短編小説に秘められた大人の琴線に触れるヒューマンドラマ
-はじめに-
今回の記事は、JR総武線・京葉線エリアを巡るリアル宝探し「名もなき本の最後の旅路」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
リアル宝探しのタカラッシュさんとJR東日本が手を組んだ人気の謎解きシリーズ。東京・千葉をぐるりと巡る広い探索範囲と、大人向けストーリーが特徴ですが、2022年版はさらに降車駅や街歩き要素が充実した印象でした。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、一日乗車券を利用して交通費がお得になるか? など。参加検討中の方に役立つ情報や、謎解きの特徴・見所を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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JR総武線・京葉線謎解き「名もなき本の最後の旅路」の概要
概要「東京~千葉をぐるりと巡る、電車も街歩きも楽しめる謎解き」
ある日、何気なく訪れた「鉄道忘れ物市」
傘・イヤホン・マフラーなど、帰る場所をなくした品物たちに紛れて、気になる本が売られていた。
そのサスペンス本は、タイトルも作家の名前も聞いたことがなく、その内容はサスペンスに見せかけた暗号書になっていた。
その本には、何か秘密が隠されている・・・何かの場所に導く物だ。
確信した私は、次の休みを使って暗号解読の旅に出ることにした――。
「名もなき本の最後の旅路」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
総武線・京葉線を中心に東京と千葉をぐるりと巡る謎解き。昨年も同様の謎解きが開催されましたが、今回は巡る沿線が絞られ、降車駅や街歩き要素がさらに充実した印象を受けました。
街歩きのシーンでは、繁華街や商業施設、時には自然の感じられるスポットも巡ることになり、どこに向かうかわからないワクワクやドキドキ感を強く感じられる内容になっていました。「へえ、こんな場所があるんだ」と意外な発見があり、海辺をいく京葉線では、電車に乗りながら見晴らしの良い景色に、ちょっと旅行気分も味わえますね。
今回ならではの特徴は、ミステリアスなタッチで描かれた幾つかの短編小説を読みながら謎解きをする構成になっていることです。電車による移動、1回3分程度の読書、街歩きによる探索といった行動を繰り返していくことで、ミステリアスなストーリーを紐解いていく展開に最後まで興味が尽きませんでした。
謎解きの特徴としては、街の景観やイベント用の貼紙を探しながら謎解きをする周遊タイプのオーソドックスな内容。用紙を折ったり組み合わせたりする作業系のアナログ問題も充実しており、人気の謎解きジャンルを満遍なく押さえている印象でした(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間:5時間
(公式想定:6時間~)
プレイ推奨時間 10:00~日没まで
(公式案内のプレイ可能時間 8:00~22:00)
※プレイ可能時間は変更の可能性もある為、お出かけ前に公式情報も必ずご確認ください
私は大人2人の協力プレイで、約5時間かかりました。途中の休憩時間は除いています。公式サイトに所要時間の表記ありませんが、キットの「スタートガイド」には、推定所要時間「6時間~」と記載されていました。
私達は謎解きや街歩きの探索で迷う事がほぼありませんでしたが、それでも5時間かかりました。時間がかかる要因としては、
・総武線、京葉線の広範囲に渡って電車移動が発生する
・探索のために降車する駅が多め
・探索では片道10~15分程度の街歩きをする機会も
・京葉線の電車本数がさほど多くない(15~20分間隔)
上のような事が上げられます。どんなにスムーズにプレイしても、5時間より早くプレイするのは、なかなか難しいのではないでしょうか。所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で「5~6時間」、謎解きに慣れていない人がヒントを見ながらのプレイで「6~7時間」くらいになると思います。
プレイの推奨時間は「10:00~日没まで」です。公式のプレイ可能時間は「8:00~22:00」となっていますが、探索スポットとなる一部の商業施設が早い時間で開店していない可能性があります。また、後半の探索で、照明が少ない屋外エリアを訪れる機会があり、日没後の探索はあまりオススメできませんでした。
謎解きになれていない人は、あまり寄道をしている時間はないかもしれません。最後の問題は、場所を選ばず解くことができる内容だったため、日没までに、最後の問題までたどり着く時間配分や、無理せず2日にわけるなど(一日乗車券を利用している場合は注意)自分達に合ったペースでプレイを考えたいですね。
街歩きの探索では一部屋内で済むものもありましたが、屋外の割合が多かったです。雨天時、雨具を利用してプレイできないことはありませんが、出来れば晴れた日のプレイがおすすめ。私は傘をさしたプレイをしましたが、問題冊子が濡れてしまったり、探索時の視界が悪かったり、電車の乗り降りなどで苦労が多かったです。
キット情報(料金、販売場所)
キット料金 | 1,200円(税込) |
販売場所 | NewDays 錦糸町2号 (JR錦糸町駅 1 F 南口改札を出て左手) |
販売時間 | [平日] 6:30~23:00 [土曜] 7:00~21:30 [日祝] 7:00~21:00 |
※販売時間等は変更の可能性もある為、お出かけ前に公式情報も必ずご確認ください
謎解きキットの販売場所は、JR錦糸町駅の南口改札を出て、すぐ左手に見えるコンビニ「New Days」です。私が訪れた時には、開催間もなくということもあってか、店外の棚に目立つよう陳列されていて分かりやすかったです。
謎解きは、キットに付属されたアイテムを利用した問題も多く、複数人で1つのキットを共有したプレイでは、十分に楽しめない可能性があります。
交通費の考察(JR一日乗車券はお得か?)
実際にかかった交通費:大人1,466円
※JR錦糸町駅~最終駅(Suica使用、有料特急の利用なし)
交通費はSuicaを利用して「大人1,466円」になりました。ですが、JR東日本には今回の謎解きに利用出来そうなお得な一日乗車券(フリーパス)が幾つかあります。
最終駅がネタバレになってしまうため、事前の計算が難しく、あくまで目安になりますが、
(1)自宅最寄り駅から錦糸町まで、フリーパス範囲内の利用がある
(2)上記利用の「錦糸町までの往復料金」+「謎解き交通費1,466円」
→フリーパス料金よりも高くなる
上記に該当する方は、利用する価値があるかもしれません(利用は個人のご判断でお願い致します)
休日おでかけパス
料金 | 大人2,720円 小人1,360円 |
利用できる日 | 土休日および 4月29日~5月5日、7月20日~8月31日、12月29日~1月3日の毎日 |
※間違いがないよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため、JR東日本の公式情報も必ずご確認ください
のんびりホリデーSuicaパス
料金 | 大人2,670円 小人1,330円 |
利用できる日 | 土休日および 4月29日~5月5日、7月20日~8月31日、12月29日~1月3日の毎日 |
※間違いがないよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため、JR東日本の公式情報も必ずご確認ください
都区内パス
料金 | 大人760円 小人380円 |
利用できる日 | 通年 |
※間違いがないよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため、JR東日本の公式情報も必ずご確認ください
注意:都区内パスの利用範囲は、謎解きの探索範囲を全てカバーしてはいません(後述を参照ください)
参考:都区内パスについて
都区内パスの利用について、私の場合(東京23区内在住)を想定して考察してみました。今回の謎解きの場合、都区内パスのフリーエリアの摘要は、総武線では「錦糸町~小岩駅」、京葉線では「葛西臨海公園~東京」までになるため、利用は主に自宅最寄り駅との行き帰り乗車賃が目的になります。
都区内パスを利用しないと、
自宅最寄り駅~錦糸町「大人220円」
謎解き中の交通費 「大人1,466円」
最終駅~自宅最寄り駅「大人378円」
合計 2,064円
都区内パスを利用した場合、
都区内パス「大人760円」
自宅最寄り駅~錦糸町「大人0円」
謎解き中の交通費「大人1,242円」
最終駅~自宅最寄り駅「大人157円」
合計 2,159円
となり、私の場合は、都区内パスを利用した方が高くなってしまいました。お得になる人は、23区内在住で、少なくとも錦糸町までの片道料金が300円以上かかる方だと思います(利用は個人のご判断でお願いします)
概要のまとめ、注意が必要に感じたこと
ココがポイント
《概要のまとめ》
・総武線、京葉線に乗って、東京千葉をぐるりと巡る謎解き
・降車駅多く、街歩きも充実。プチ旅行気分が楽しめる内容
・ミステリアスな短編小説に導かれるヒューマンドラマにも注目
《注意が必要に感じたこと》
・スマホやタブレットなどWEB端末必須(LINEアプリ使用)
・プレイ推奨時間「10:00~日没」
※一部商業施設の営業時間や、照明の少ない屋外エリアの探索などのため
・屋外探索が多く、晴れの日のプレイ推奨。かつ歩きやすい靴で
・条件合う人は、JR一日乗車券でお得になることも(記事参照)
・筆記具はキットに付属。その他、折りたたみ式バインダーあると便利
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「ジャンル多彩、用紙を折る作業系アナログ問題も充実」
謎解きの内容は、一般的な「クイズ」や「なぞなぞ」が多く、難易度も難し過ぎない適度なレベルでした。但し、特徴として、序盤の問題では、3分程度で読み終わる「短編小説」を幾つか読む必要がありました。
謎解き問題と、小説の内容がリンクしており、問題を解くためのヒントが小説文章に散りばめられています。若干の読解力が必要かもしれません。
謎解きをすることで、向かうべき場所や駅名が判明し、訪れた場所で次の問題に必要な情報を入手。指示に従って街中を15分程度移動するといった周遊・街歩きタイプの謎解きの王道をいく展開でしたが、街の景観から情報を読み解くシーンでは、付属アイテムと合わせて意外な暗号解読をすることもあり、新鮮な印象が残る問題もありました。
中盤では、用紙類を折ったり重ねたりする作業系のアナログ問題も充実。アナログ問題では、用紙類の折り方や組み合わせ方にも捻りが感じられ、ひらめきが刺激される内容だったと思います。
また、どうしても分からない問題がある場合は、公式ヒントが用意されています。長時間悩んでしまうよりは、ヒントを活用してどんどん先に進んだ方が、全体として満足度の高いプレイになると思います。但し、ハンターズヴィレッジのポイントを集めている方は、ヒント閲覧でハンターポイント(※)が減点されてしまうため注意が必要です。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
終盤の謎「謎解きだけではクリア出来ない、推理要素」
終盤では今まで読んできた短編小説に秘められた意外な真実が判明し、ストーリーが急展開すると共に、謎解き問題の内容も少しテイストが変わっていきます。
難易度こそ大きく上がるわけではありませんが、テイストが変わることで、結果として変化に富み、先の読めない展開に相応しい問題になっていました。
特に最後の問題は、謎解き力だけでなく、推理や分析力が問われる内容で、探偵になった気分で取り組めました。リアル宝探しらしい、柔軟な対応が必要になる問題です。
攻略のコツは、終盤のストーリーで明らかになった多くの情報を整理して、じっくり吟味してみることでしょうか。いつもならば、重要な情報は太字で表記されているなど、見落とさないようアピールされていますが、今回はそれがなく、難易度を上げています。一見関係の無さそうな情報にもひと通り目を通して、鋭く必要な部分を見抜く必要がありました。
難易度の目安、攻略コツまとめ
ココがポイント
《難易度の目安》
・リアル宝探しに慣れていない人は、公式ヒントを見ないと解けない問題があるかも(小学生以下のお子さんは、大人と一緒のプレイがおすすめ)
《攻略のコツまとめ》
・序盤の問題では「短編小説」に散りばめられたヒントを読み取ろう
・用紙を折る問題では、意外な折り方をする場合も。テーブルのある場所でじっくり取り組もう
・終盤では一見関係の無さそうな情報にもひと通り目を通そう
・文章や画像の情報から鋭く必要な部分を見抜こう
※今回、重要な情報が太字などでアピールされていない
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「ミステリアスな小説に導かれるヒューマンドラマ、東京・千葉の意外なスポットも発見」
東京と千葉をつなぐJR線を舞台にしたリアル宝探しは昨年も行われ、楽しい思い出が残っていますが、今回も期待を裏切らない内容でした。
東京と千葉をぐるりと巡る電車移動のコンセプトはそのままに、前作よりも降車駅が増え、訪れることになる街も意外なスポットが多く、新しい発見に満ちた謎解きになりました。
今回、短編小説がテーマになっており、謎解き問題ともリンクしていますが、装丁された文庫本のようになっています。小説を片手に知らない街を歩いたり、海の眺望のある京葉線の車窓は、大人の旅情を感じさせるアクセントにもなっていました。
但し、小説がテーマなだけあって文章の読み込みが多くなります。謎解き問題をさくさく解きたいタイプの人には、まどろっこしく感じる部分もあり、そもそも長い文章を読むのが苦手な人にはあまり向いていないかもしれません。
全体のストーリーは、大人のプレイが想定されたヒューマンドラマで、先の読めないミステリアスな状況で好奇心を刺激されながら、最後には温かい気持ちになれました。恋人同士や夫婦のプレイに特におすすめできます。街歩きも要素多いので、ご家族のお出かけにもいいかもしれません。
プレイ期間も2022年04月28日 (木)~2022年09月30日(金)と眺めに設定されており、ゴールでウイークや夏休み、秋の連休などにもお出かけしやすいのが嬉しいですね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうごいました。