攻略データ
公演名 | ようこそ、ゼペット教授の異常犯罪相談室へ(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ルーム型(4名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 11%(リアル脱出ゲーム原宿店、21.12.26参加時点の平均 ) |
制限時間 | 不明(所要時間110分程) ※開始前に制限時間がプレイヤーに告知されません |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、情報分析、推理力 |
公式ヒント | なし |
参加料金(税込) | 平日 前売り3,800円 土日祝 前売り 4,100円 ※当日券、グループチケット、平日U22団員割引あり (詳細、記事参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム 歌舞伎町探偵セブン「ようこそ、ゼペット教授の異常犯罪相談室へ」 |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 歌舞伎町を舞台にした伝説の周遊謎「探偵セブン」の新作がルーム型になって登場!
- 探偵となって異常犯罪者と面会し、連続殺人犯を追うスリリングな設定
- 探偵セブンファンに嬉しい、過去シリーズのキャラも登場し活躍するストーリー
-はじめに-
今回の記事は、リアル脱出ゲーム東新宿店で始まった「ようこそ、ゼペット教授の異常犯罪相談室へ」に挑戦した攻略レビューをお届けします。
新宿歌舞伎町を舞台にした伝説の周遊謎「歌舞伎町探偵セブン」の世界感を踏襲した完全新作が、ルームタイプのリアル脱出ゲームとして生まれ変わりました。異常犯罪者と刑務所で面会するという設定が、めちゃくちゃスリリングかつドラマチックな内容です。
脱出成功率や所要時間といった攻略に役立つデータや、刑務所を舞台にした探偵ゲームの特徴やシステム等。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
リアル脱出ゲームのおすすめ、東京で絶対プレイしたいものまとめ
東京都内のリアル脱出ゲームに、10年間で300回以上参加して「これは絶対プレイして欲しい!」と感じたおすすめをまとめた記事です。2022年現在、遊べるモノをピックアップ。脱出成功率や見所など、検討に役立つデータをわかりやすく記載しています。
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リアル脱出ゲーム、歌舞伎町探偵セブン「ようこそ、ゼペット教授の異常犯罪相談室へ」の概要
概要「連続殺人を追う探偵になりきって、異常犯罪を犯した囚人と面会する。プロファイリングゲーム」
あなたは、歌舞伎町にある「セブン探偵事務所」の新人探偵。
ある連続殺人事件の調査のために、街はずれのビルへとやってきた。
「ようこそ、我が相談室へ…それで、一体どんな事件なのかね?」
待ち受けていたのは、異常犯罪捜査のエキスパートであるゼペット教授。
ここは、専門知識や能力を捜査に提供することで恩赦を受ける囚人を集めた特殊な刑務所だった。
事件解決のために、ゼペット教授へアドバイスを仰ぐあなた。
しかし、彼は3年前に世間を恐怖に陥れた猟奇殺人事件を起こした張本人。善意のアドバイザーなどではない。
「これは、殺人鬼からのラブレターだよ。君に、彼の愛は紐解けるかね?」
彼のアドバイスは天の導きか、それとも悪魔の誘惑か――。
歌舞伎町探偵セブン「ようこそ、ゼペット教授の異常犯罪相談室へ」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイトの内容を要約)
上の導入ストーリーからして、スリリングかつドラマチックな体験の予感に溢れていますね!
今回のゲーム、最大の特徴は「異常犯罪を犯した囚人(ゼペット教授)との面会」です。今まさに進行中である連続殺人事件。次の殺人を未然に防ぐことがゲームの目的になります。そのために、ゼペット教授から犯人のプロファイリングに有用な情報を聞き出し、捜査を進めていく展開でした。
但し、ゼペット教授とずっと面会している状態ではありません。ゲーム中は、基本的にチーム毎にあてがわれたスペースで情報分析や推理を行っていきます。スペースには長机と椅子、ホワイトボード、捜査資料、専用タブレットなどが用意されており、ゼペット教授との面会は、捜査中の要所でチェックポイントのようにして赴きました。
また、4チーム程が同時間にプレイをしていますが、捜査スペースは半個室のような状況で、他のチームとの協力やコミュニケーションはありません。面会が必要なタイミングで他のチームがゼペット教授と話している最中は、ちょっと待機が発生しました。
ゲーム進行は、チーム毎に配布される専用タブレットで、映像を閲覧したり、推理した内容を送信することで進んでいきます。捜査スペースは、このようなタブレット操作や、捜査資料の確認、ホワイトボードを利用したプロファイリング(情報分析、推理)をする場で、部屋を探索して何かを見つけるといったルーム型謎解きの要素はありませんでした(謎解きの詳細については、後述をご覧ください)
所要時間の目安(不明な制限時間について)
ゲームの制限時間:不明
※開始前に制限時間がプレイヤーに告知されません
全体の所要時間:110分
(公式想定の所要時間:100分)
今回、ゲームの制限時間を最初から把握することができません。とは言え、もちろん無制限でもありません。ストーリーの進行に沿って時間を意識する局面もあるかもしれませんね。
全体の所要時間は110分でした。公式想定の100分より、実際は10分程度長かったです。ゼペット教授との面会は、4チーム程が時間差で行っており、ゲーム進行もチームによりバラバラのため、待ち時間の発生などで10~15分程所要時間が長くなる傾向があると思います。
全体の所要時間は100~110分程と見込んでおくといいと思います。ネタバレのため制限時間を詳しくお伝えできませんが、ゲーム開始前の説明や、プレイ後の解説などを考慮すると、何となくゲームプレイ時間は想像できるでしょうか。
チケット情報
チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。グループチケット以外では、同じ時間帯のチケットを買った初対面の人と合わせて4名で一緒にプレイすることになります。
グループチケットは、1~4人で1つの捜査スペースを貸切りにできます。4人MAXで参加すると、1人当たりの料金が一般チケットより若干安くなりますね。
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,800円 | 4,100円 | 4,100円 | 4,400円 |
グループチケット 一般(4人分)※1 | 14,000円 (3,500円/人) | 15,200円 (3,800円/人) | 15,200円 (3,800円/人) | 16,400円 (4,100円/人) |
平日U22団員割引あり:少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定の割引(半額)。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。詳細は公式情報をご確認ください
※1 グループチケットの1人当たり料金は、4人で参加した場合です
※チケット情報は間違いのないよう記載しておりますが、変更等もあるため、必ず最新情報を公式でご確認ください
公式サイト:チケット情報
特典情報(過去探偵セブンクリア者、グループチケット購入者など)
今回、各条件を見たした参加者にいくつか特典が用意されています。ただ、公式サイトではそれらの情報の記載が点在しており、わかりにくかったため、下にまとめてみました。
特典 | 条件 | 内容 |
CASE XXX 「コマ劇ピエロ事件 捜査資料」 | 過去の歌舞伎町探偵セブン CASE1~6クリア者 (※クリアスタンプページ提示必要) | 「新宿コマ劇場ピエロ事件」 に関するミニ推理ゲーム (詳細は、後述をご覧ください) |
イベント振り返りキット | グループチケット購入 (当日プレイした人数分受け取り可) | ・ゼペット教授のお気に入りは誰だ試験! (ゲーム内容に即したサイコパス診断) ・歌舞伎町探偵セブン小ネタ小テスト (過去シリーズ内容覚えているかテスト) ※いずれも謎解き要素なし ※QRコードで答え合わせページ閲覧など |
ゼペット教授LINEアカウント 記載カード | ゲーム終了後に、 Twitterで「#ゼペット脱出」を付け 感想をツイート | LINEトークで過去事件(過去シリーズ含む) のゼペット教授ひと口見解の閲覧 |
徹底解説資料 | 参加者全員 | 今回の事件の終盤部分の解説シート |
徹底解説資料以外は全て申請制です。会場受付カウンターで、上記条件を提示することで貰うことができます。
イベント振り返りキットは、謎解き要素はありませんが、終了後にチームメンバーと一緒に閲覧すると、ゲームの余韻を感じながら盛り上がれる内容でした。
概要のまとめ、注意が必要に感じたこと
ココがポイント
《概要のまとめ》
・連続殺人事件を追う探偵になりきって、異常犯罪を犯した囚人と面会するスリリング&ドラマチックな設定
・4人1チームの捜査スペースで、事件の情報分析や推理を行う探偵モノ(部屋の探索や、クイズ・暗号解読などは無し)
・ゲーム進行の基本は、捜査スペースでのタブレット操作&映像閲覧。ゼペット教授との面会はチョックポイント感覚(複数回有り)
《注意が必要に感じたこと》
・冬期の会場(コンクリート打ちっ放し。空調有り)は寒く、上着を着たままプレイがオススメ
・ゲームにホラー要素は無いが、緊張感を煽る演出あり苦手な方は注意
・各特典は条件を満たしていても、受付で申請しないと貰えないため注意(特典についてはこちら)
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「情報分析によるプロファイリング。クイズや暗号解読は無し」
今回のゲームは、混じりっけ無しの「推理・探偵もの」でした。一般的なクイズ、なぞなぞ、暗号解読といった謎解き問題は一切出題されません。
また、ジャンルはルーム型のリアル脱出ゲームに分類されていますが、閉じ込められるといった状況もなく、部屋の中を探索してアイテムを見つける要素ありませんでした。
とにかく沢山の情報が紙で提示されます。捜査の進展によって追加の情報もゲットします。それらをホワイトボードを利用して整理し、関連性を紐解いたり、アリバイの無い人物を特定するといった情報分析が主なゲーム内容。犯人像や犯人の行動を推測するプロファイリングが意識されていました。
捜査は幾つかのステップに分かれており、各ステップ毎に推理が正しいかどうか、タブレット入力で確認したり、導き出したキーワードを看守さん(スタッフさん)に告げることで、次のステップに進むことができました。そして、場合によっては「ゼペット教授との面会」に進む仕様です。
内容からして、小学生以下のお子さんのプレイは想定されておらず、ファミリーでプレイするというより、推理モノが好きな大人向けの内容だったと思います。
終盤の謎「面会の緊張感に屈せず、真実を見極めろ!」
ゲーム前半部分は、捜査の仕方や事件の概要、世界感を掴むためのチュートリアル的な要素が高いです。ストーリーの進行に伴って、時間を意識するような展開になってからが、本当の勝負かもしれません。
プレイ後に振り返ると、クリアのために特別難しい推理が必要ではなかったと思えます。ですが、時間的に追い詰められる焦りや、ゼペット教授との面会による緊張感、溢れかえる情報といった要素がゲームの難易度を上げていました。
・情報(用紙類)の整理→ホワイトボードを有効活用
・最後までやり残しはないか、出来ることは全てやってみる
・世界感や状況設定をよく理解する
といった事が、クリアのためのコツになったと思います
CASE XXX「コマ劇ピエロ事件」について
過去シリーズ「歌舞伎町探偵セブン」CASE1~6のクリア者は、当時のクリアスタンプの押されたページを持参することで、ちょっとしたミニ推理ゲームを貰うことが出来ます。(特典を貰う方法は、こちらをご覧ください)
タイトルになっている「コマ劇場ピエロ事件」は、過去シリーズの中でも存在が匂わされていた幻の事件です。おそらく、CASE7の設定として用意されていた内容をこの機会に公開したのかな~と思います。
様々な大人の事情(リアル店舗をチェックポイントとして維持する難しさ、演者さんのコストなど)によって幻のままになってしまった設定に触れることができる、ファンにとっては貴重な内容でした。
LINEトークを利用しながら、文章閲覧メイン、数分で終わる推理モノです。派手な演出などもないですが、今までのシリーズを振り返りながら、今後にも繋がっていきそうな設定を垣間見ることができました。
脱出成功率、攻略コツまとめ
ココがポイント
《脱出成功率》
脱出成功率:11%(12/26 筆者参加時点、累計44チーム中5チーム成功)
※中学生以上のプレイが想定された難易度。推理・探偵モノが好きな大人向けの内容です
《攻略のコツまとめ》
・制限時間の発生までは、チュートリアル的な要素あり。捜査方法や世界感・設定をよく理解しよう
・情報(用紙類)整理→ホワイトボード活用して情報共有しながらすすめよう
・最後までやり残しはないか、出来ることは全てやってみよう
・物語の登場人物になりきって、世界感や状況設定をよく理解しよう。焦りは禁物
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
続きを見る
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「ゼペット教授とのスリリングな面会、世界感重視の探偵モノ」
会場となるリアル脱出ゲーム東新宿店のコンクリート打ちっ放しな無機質な空間は、刑務所としての雰囲バッチリ。ホワイトボードに捜査資料を掲示したり、犯罪者との面会など、ホンモノのFBI捜査官になってプロファイリングをしているような楽しさがありました。
過去の探偵セブンには、制限時間がないからこそ自由に捜査をすすめ、実際の歌舞伎町の普段は行かない場所に足を踏み入れ、演者さんとの対話を通して非日常が自分のリアルと繋がっている感覚を味わう良さがありました。
今回、ルーム型に形を変えましたが、そういった探偵セブンの醍醐味のエッセンスが散りばめられ、演者さんとの対話要素を強くしたことで、よりドラマチックなゲームになったと思います。
ゼペット教授との面会は心臓バクバクで、めちゃくちゃ怖かったです。ホラー的な怖さでは無く、良い意味で教授から「ヤバイ」オーラが出まくり。余裕のある人は、駆け引きのある会話などを楽しんでもいいかもしれませんね。
過去シリーズからは、セブン探偵事務所の所長とラビットが登場し、プレイヤーの捜査をアシストしながら、フルボイスの映像で最後まで見守ってくれます。クリア成功と失敗で、エンディング内容が変わっているようですが、例え失敗したとしても、めちゃくちゃカッコイイ励ましをラビットが語ってくれるのでファンは必見です! ファンでは無くても心射貫かれてしまうかも!?
そんな過去シリーズを知っていても知らなくても楽しめる内容で、物語への没入感が半端ありませんでした。リアル脱出ゲーム×推理・探偵と言えば「名探偵コナン」ですが、コナンとはまた違った「プロファイリング」を全面に打ち出した推理ゲームは、全く新しい体験です。会場に記念写真が撮れるようなフォトスポットが無かったのはちょっと残念でした。
2021年1月現在、土日祝日のチケットはほぼ売り切れの状態で、人気の高さがうかがえますね。4人1チームと友達を誘ってグループチケットも買いやすく、ぜひ多くの人に遊んで貰いたいと思える内容でした。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!