攻略データ
公演名 | つぎつぎと起こる不幸からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(4名/チーム) |
難易度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 約88%(東京ミステリーサーカス、25.03.22参加回) |
制限時間 | 60分(所要時間110~120分) |
特に必要となる力 | 注意力、思考力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり(チーム毎にヒント冊子支給) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,900円 前売り一般(土日祝)4,200円 ※特典付きチケット、当日券、グループチケット、 リピーターチケット、平日U22団員割引あり |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×ウマ娘『つぎつぎと起こる不幸からの脱出』 |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください

注目のポイント
- ウマ娘とリアル脱出ゲームのコラボ第二弾、ウマ娘のゲーム世界に没入する体験
- 迫力のスクリーンと音響設備で体感するレースシーン&ウィニングライブ
-はじめに-
今回の記事は、「ウマ娘プリティダービー」とコラボしたリアル脱出ゲーム第二弾「つぎつぎと起こる不幸からの脱出」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。脱出成功率や所要時間といった攻略に役立つデータも掲載してます。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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ウマ娘×リアル脱出ゲーム「つぎつぎと起こる不幸からの脱出」の概要
ウマ娘を育成してレース勝利を目指す、等身大のゲーム体験

ゲーム終了後の会場スクリーンに映し出されたメインビジュアルの様子
プレイヤーはトレーナー見習いとなり、臆病で気弱なウマ娘「ライスシャワー」を勝利に導くべく奔走する。だが、次々と不幸な出来事が巻き起こり、「ライスシャワー」は自分のせいだと落ち込んでしまうのだが・・・。
今回、次のような特徴がありました。
・ウマ娘を育成し、レース勝利を目指すゲームの世界をリアルに体験
・エンディングでは迫力のレースシーンと、ウィニングライブで盛上がれる
(月、水、金は通常よりも1曲追加した途別バージョン。祝日除く)
・リアル脱出ゲームに慣れていない人も考えやすい謎解き問題
今回のリアル脱出ゲームでは、ウマ娘たちが暮らし、トレーニングに励む「トレセン学園」が会場に再現されていました。今回のための録り下ろしボイスと原作ゲームのキャラクターCGもふんだんに登場。トレーナーとしてウマ娘を育成し、レース勝利へと導いていくゲーム世界を等身大で体験できる内容でした。
また、会場の大きなスクリーンで見るレースシーンやライブ映像も必見。迫力の音響や映像演出によって、会場が一体となる熱気が感じられました。ウマ娘たちが歌とダンスを繰り広げるウィニングライブでは、ペンライトも貸出しされ、盛上がりも最高潮。
謎解きの内容は、条件に沿ってシールを貼付けたり、パズルや迷路といった思考系の問題が多かった印象。問題の難易度は決して易しくはありませんが、リアル脱出ゲームに慣れていない人でも考えやすい誘導や、公式ヒントが充実した内容でした(謎解きの詳細は、後述参照)
※「ウマ娘脱出の第一弾」との比較は、感想の項目を参照ください

ゲーム終了後に設置されるフォトスポット、今回の主役「ライスシャワー」とライバルの「ミホノブルボン」がLEDモニターで手を振ってくれていました

今回の勝利を目指すことになる「ウィッシュスター杯」のポスターと、ウマ娘たちを応援する横断幕
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間、制限時間】
制限時間:60分
所要時間:約115分
(公式想定:110分)
ゲームの制限時間は「60分」で一般的な他のリアル脱出ゲームと一緒でした。
公式サイトで、解説を含めた全体の所要時間は「110分」と表記されていますが、私が参加した回は「約115分」でした。ウマ娘についての事前説明や、ウィニングライブを含んだエンディングシーンも長め。開始時間や進行の遅れによって、想定以上の所要時間になりやすい内容だったと感じました。
所要時間は「115~120分程」を見込んでおくと安心かもしれません。
【事前説明、オープニング演出】
ゲームスタート前に、「ウマ娘」の概要や世界設定、登場人物の紹介がありました。原作を知らない人も、安心してプレイできる構成。
続いて、会場MCとスクリーン演出によるストーリー進行がありました。事前説明とオープニング演出を会わせると20分以上のボリューム。司会を行う会場MCさんも物語の登場人物のひとりで、謎解きに関わる重要な情報も多く語られていました。

ゲーム終了後、解説時の会場の様子
【ゲームシステム・構成について】
今回、ストーリー進行や問題の閲覧・報告の多くは、チームテーブル毎に配布されるタブレットで行いました。画面は大きくないため、4人が見やすいよう配慮しながら操作は代表者ひとりが行い、文章は誰かが読み上げるとチーム全体の理解が高まりました。過去の問題や、ストーリーのポイントも、タブレット上で振り返り可。
会場内には掲示物があり、問題を解くために必要ですが、前後左右で同じものも多く、自チームのテーブルから近いものを確認すればOK。
また、会場内には幾つかチェックポイントがあり、多くはチームメンバー全員揃って入室するタイプでした。チェックポイントでは、スタッフさんへ該当問題の答えや、行動したい事を提示。間違っていると対応して貰えません。混雑時は2~3分前後の待ち時間がありました。
会場では、チーム毎に椅子とテーブルが設置。テーブル下には荷物用のカゴと、入手資料やアイテムを整理するファイルボックスがありました(ヒント冊子はファイルボックス内)

会場内にはウマ娘たちの横断幕やトレセン学園の校章などが掲示されていました
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・ウマ娘を育成し、レース勝利を目指すゲームの世界をリアルに体験
・エンディングでは迫力のレースシーンと、ウィニングライブで盛上がれる
(月、水、金は通常よりも1曲追加した途別バージョン。祝日除く)
・リアル脱出ゲームに慣れていない人も考えやすい謎解き問題(詳細後述)
《注意が必要に感じたこと》
・4人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~4人で1テーブルを貸切りにできます
・各チーム毎のテーブル狭く、手荷物は少な目に
脱出成功率や謎解きの特徴は?
特徴「育成シュミレーションをイメージさせる謎解き問題」

前方スクリーンが見にくい人のために設置されたモニター画面
【育成シュミュレーションをイメージした問題】
今回の謎解きは、ウマ娘の育成シュミレーション要素をイメージした内容で、迷路やパズル、条件に沿ってロジカルに考える思考力がポイントになる問題が多かった印象です。
例えば、必要なアイテムを拾いながら最短ルートでゴールを目指す迷路問題や、ウマ娘のトレーニングに役立つ最適なアイテムを条件に沿って絞り込むといった問題です(これは例示で、実際の問題とは異なります)
問題の難易度は決して易しくありませんが、公式ヒントが充実しており(チーム毎にヒント冊子配布、時間経過で会場スクリーン表示)、活用することで最終問題までたどり着けるように調整されていました。
【慣れていない人でも考えやすい内容】
終盤の展開は、リアル脱出ゲームらしい臨機応変な対応力が求められる内容。レースを目前に控えたウマ娘を最高のコンディションにするため、トレーナーとして出来ることを限られた手段の中で考え抜くことに。
最終問題にヒントはありませんが、謎解きに慣れていない人でも解きやすいよう、考え方の道筋が、ゲーム中にわかりやすく示されていたと思います。

終了後に設置されるフォトスポットにはパネルやウマ娘たちが描かれた長めのタオルなどが用意されていました
【脱出成功率、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:約88%
(17チーム中、15チーム成功。2025.03.23東京ミステリーサーカス)
※公式ヒントを利用することで、最終問題までたどり着けるよう調整されていました
《攻略のコツまとめ》
・タブレットは代表者一人が操作、文章は読み上げるとチーム全体の理解力が高まる
・丁寧な公式ヒントあり。問題に詰まったらどんどん活用しよう
・終盤の展開は、ゲーム全体を振り返ってトレーナーとして出来ることを模索しよう
参考に、一般的なリアル脱出ゲームの攻略のコツについてまとめた記事もあります。宜しければ参考になさってみてください(特定の公演のネタバレをするものではありません)
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【脱出成功率UP】リアル脱出ゲーム攻略パターン、ネタバレ分析
リアル脱出ゲームには、攻略のパターンがある!?リアル脱出ゲームを代表とする「体験型謎解き」によくありそうな「パターン」を紹介しながら、クリア成功率を上げるコツについて書いています。謎解き「あるある」としても楽しめる作りになっています!
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実際にプレイしてみた感想
感想「ウマ娘ファンのための体験型イベント&迫力の映像と音響演出」

ゲーム終了後の会場の様子
今回のリアル脱出ゲームは、ウマ娘ファンのための体験型イベントといった側面がより強く感じられる内容でした。そう感じるポイントは次になります。
・慣れていない人でも考えやすく構成された謎解きやヒントの充実
・ウマ娘とのコミュニケーションを全面に押し出したストーリーや演出
・会場一体となって、ペンライトで盛り上がるウィニングライブ
リアル脱出ゲームをプレイしたことのないウマ娘ファン層をメインターゲットに据えており、頑張ってもぎりぎり脱出できないリアル脱出ゲームのヒリヒリ感は控えめ。誰もが楽しんで達成感が得られやすい内容になっていました。脱出成功率の高さに、その主旨が現れていたと思います。
ウマ娘とリアル脱出ゲームのコラボは「勝利出来ないレースからの脱出」が第一弾でした。第一弾は、原作ウマ娘のゲーム性(パラメーターを上げる)に着目した問題で、よりロジカルに考える「高い思考力」が必要でした。が、今回はトレーナーとしてリアルに出来ることを考えていく問題が多く、ストーリー上も、ウマ娘とコミュニケーションをする会話や映像演出が多めでした。

東京ミステリーサーカス1Fでは、オリジナルグッズの販売も行われていました

オリジナルポストカードが貰えるスタンプラリーも開催(イベント参加、グッズ購入、SNS感想投稿)
手応えの感じられる謎解きにチャレンジしたい人よりは、ゲーム世界に没入する体験や、ウィニングライブで会場一体となって盛り上がりたい人にオススメできる内容。リアル脱出ゲームではじめての脱出成功を目指したい人にとっても、十分に狙える内容だったと思います。
そして最後に訪れるレースシーンは、ウマ娘ファンでなくとも、その迫力に圧倒され、手に汗握ることは間違いありません。気弱なウマ娘のトレーナーとして奔走してきた時間が感情移入を誘い、ライブ会場さながらの音を肌で感じられる音響効果によって、鳥肌の立つ体験でした。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!