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ホール型 公演型 脱出ゲーム

【攻略、感想】漂流した救命ボートからの脱出(ネタバレ無し)

2024年5月3日

攻略データ

公演名漂流した救命ボートからの脱出(SCRAP)
公演のスタイル公演ホール型(各回順次スタート、4名/チーム)
難易度★★★★★★★★☆☆(10段階評価)
脱出成功率公表無し
制限時間40分(所要時間70分~最大100分)
特に必要となる力注意力、冷静な判断力、情報分析力、柔軟な対応力
公式ヒントあり(時間経過でタブレット画面に表示)
参加料金(税込)前売り(平日)3,200円
前売り(土日祝)3,500円
※当日券、グループチケット、平日U22団員割引あり(詳細、記事参照
公演情報【公式】リアル脱出ゲーム『漂流した救命ボートからの脱出』

※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます

※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください

※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください

タイトル画像「漂流した救命ボートからの脱出」

注目のポイント

  • 沈みつつある客船から脱出、救命ボートの中で謎解きを行うリアルな演出
  • 極限状態の遭難体験、過酷な選択も待受ける!? シリアスなストーリー展開
  • 各回順次スタート型の公演、ボックスタイプの脱出ゲームに近いゲーム構成

-はじめに-

リアル脱出ゲーム「漂流した救命ボートからの脱出」に挑戦した攻略レビュー記事です。

救命ボートの中で謎解きを行うリアルな演出や、会場の雰囲気、問題の特徴や見所等、気になる情報を徹底紹介。難易度や所要時間等、攻略の参考になるデータも掲載しています。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。

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リアル脱出ゲーム「漂流した救命ボートからの脱出」の概要

概要「自身の生存が最大の目標、海上サバイバル謎解きゲーム」

漂流ボート脱出「メインビジュアル」の写真

東京ミステリーサーカスに掲示された今回のメインビジュアル

プレイヤーが乗り合わせた客船が海難事故に遭遇。救命ボートで脱出するも、食料も道具もない絶望の海上で、生き延びる為にサバイバル生活を送る事になるストーリー。

今回、大きな特徴が3点ありました。

・救命ボートを模したテントの中でプレイするリアルな演出
・ボックスタイプに近い、ボート内アイテムを駆使する謎解き
・遭難の極限状態を疑似体験するシリアスなストーリー展開

今回のゲームの最大の特徴は、救命ボートの中に閉じ込められるリアルな演出です。ボートの形状は雨風に耐えられる屋根付き。おそらく実際の救命ボートではなく、キャンプ用テント等を使用して作られたオリジナル仕様と思われます。ですが、漂流ボートの臨場感はバツグンで、絶望の海上で漂流生活をするリアリティがとても感じられました。

ゲーム中は、ほぼこの「漂流ボート」内で過ごしました。狭めの部屋に閉じ込められる「ボックスタイプ」の脱出ゲームに近く、ボート内にあるアイテムを自由に手にとり、問題を解いて行く構成。謎解きの内容は、一般的なクイズやなぞなぞが多かったですが、随所で柔軟な対応力が求められる「サバイバル」に相応しい展開も待受けていました(謎解き問題の詳細は、後述参照

また今回のストーリーは、海上遭難の疑似体験がテーマ。命の危機に瀕した状況、極限状態に置かれた人々が織りなす過酷なドラマが描かれており、ワクワクする楽しい体験というよりは大人向けのシリアスな内容。物語の主人公になりきる没入感はかなり高く、他に類をみないドラマチックな体験が出来ました。

漂流ボート脱出「グッズ販売の様子01」の写真

会場受付付近には、今回のオリジナルグッズが展示されていました

漂流ボート脱出「グッズ販売の様子02」の写真

会場前に展示されていますが販売は、東京ミステリーサーカス1Fの物販です

所要時間の目安(制限時間)、ゲーム構成など

ゲームの制限時間:40分
解説を含めた所要時間:80分
公式の想定所要時間:70分~最大100分

ゲームの制限時間は40分で、他のリアル脱出ゲームと比べて短め。実際、プレイ中にもっと時間が欲しいと感じられる問題ボリュームでした。制限時間が短めになる事で、難易度がかなり上がっています。

全体の所要時間について、公式案内は「70分~最大100分」と幅があります。これは受付の待ち時間、救命ボートへの案内にかかる時間などを考慮していると思われます。私達はチケット記載時間の参加者中、トップで受付をしましたが、全体の所要時間は「80分」程でした。

受付順に4チーム程が、最初の小部屋で同時にオープニング演出を体験。客船が沈没する過程がスタッフさんの演技や、音響演出などもある中で語られました。ゲームに必要な重要な情報も多く、集中して聞き取る必要がありました

オープニング演出が終了すると、チーム毎に救命ボートへ案内されます。会場内には複数のボートが設置されており、時間差で運用されていました。以降、ボート内に設置されたタブレット画面上でゲーム進行が行われ、他のチームやスタッフさんを目にする機会はほぼありませんでした。謎解きの為にタッブレットを使用する事はなく、ストーリーや状況の説明、残り制限時間、時間経過によって公式ヒントなどが映されました。

救命ボート内は土足厳禁。入室前に靴を脱ぐ必要がありました(靴はボート前に置いておく事になります)。ボート内の広さは2畳弱(縦190×横190×高さ126~175cm)、立って行動する高さや歩き回る広さは無し。4人が座り、ゲームプレイに必要なアイテム類を広げると、それ以上の余裕はありませんでした。大きな荷物は持ち込めないため注意(有料クロークあり)

漂流ボート脱出「会場受付の様子」の写真

東京ミステリーサーカス4F小ホール前、会場受付の様子。受付順に4組程まとめてオープニング演出を体験

チケット情報(当日券、グループチケット、平日U22団員割引など)

(税込)前売り当日
平日土日祝平日土日祝
マッチングチケット3,200円
3,500円
3,500円
3,800円
グループチケット※111,600円
(2,900円/人)
12,800円
(3,200円/人)
12,800円
(3,200円/人)
14,000円
(3,500円/人)
U22団員割引※2-1,750円-
U22団員グループ割引※2-6,400円
(1,600円/人)
-

※1 グループチケットは、1~4人で1つの救命ボートを貸切り。1人当たり料金は、4人で参加した場合です

※2 少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。グループチケット購入時は、参加者が全員がU22団員条件を満たしている必要あり。詳細は公式情報をご確認ください

※複数回本公演に参加したい方向けの「リピートチケット」の販売あり

※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください

チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。販売は東京ミステリーサーカス(東京公演)や、スクラップチケット(その他の公演)で取扱い。

マッチングチケットは、当日、運営側が1チーム最大4人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です。

グループチケットは、1~4人で1つの救命ボートを貸切りにできます。4人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。

チケットのイラスト

【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】

ココがポイント

《概要のまとめ》
・救命ボートを模したテントの中でプレイするリアルな演出
・ボックスタイプに近い、ボート内アイテムを駆使する謎解き
・遭難の極限状態を疑似体験するシリアスなストーリー展開

 

《注意が必要に感じたこと》
4人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれる可能性あり
※グループチケット購入すると、1~4人で1ボート貸切り可
・混雑状況、受付タイミングで所要時間70分~最大100分と幅あり
・ボート内は土足厳禁。ゲームプレイ中は脱ぐ必要あり
ボート内は狭め(2畳弱、縦190×横190×高さ126~175cm)
※40分以上、4人が狭いボートの床に座った状態でプレイ

難易度や謎解きの特徴は?

特徴「ボックスタイプに近い謎解き、ボート内アイテムを駆使する」

漂流ボート脱出「チームナンバーカード」の写真

ゲーム中に首から下げたチームカード。今回、会場内の撮影は一切禁止でした

出題される謎解きは、直感的に解けるクイズ、ダジャレやとんち系のなぞなぞ、パズルといったオーソドックスな内容でした。ボート内に設置された物や、海の漂流物など、実際に手に取ることが出来るアイテムを使用して解く問題が多かったです。

例えば、救命胴衣のタグに描かれたアルファベットを並び替えて出来る単語は? といった内容です(これは例示で、実際の問題とは異なります)

問題の難易度は特別高くありませんでしたが、参照すべきアイテム類が多めで、ボート内の狭いスペースに散乱しがち。また、次々と訪れる焦らせるシチュエーションや制限時間の短さによって難易度が上がっていた印象です。

公式ヒントは、ストーリー進行用の据付けタブレット上に、時間経過によって表示される仕組みでした。表示された段階で、該当の問題が解けていなければ、素直に参照した方が得策です。

漂流イカダのイラスト

最後の謎「冷静な情報分析、柔軟な対応力」

終盤は、今までのクイズやなぞなぞといった問題から一変。柔軟な発想と対応力によって危機的状況を回避するリアル脱出ゲームらしい展開でした。制作側が用意した完全クリアを成し遂げるのは、相当に高い難易度です。

攻略のコツは、

・アイテム類の整理整頓をしよう
・情報の書かれた用紙やシートは隅々までよく確認しよう
・漂流ボートの中にいるリアリティを持とう
・オープニングから終盤までに起こった出来事を振り返ろう

私達は、圧倒的に時間が足りませんでした。制限時間の終了間際、5~10分程で多くの情報を繋ぎ合わせ、より良い最適解を導き出す必要があります。ですが焦りは禁物。思考を惑わす雑念を遮断し、僅かな希望を信じて、冷静に情報分析する能力が試されました。

漂流ボート脱出「感想キャンペーンの案内」の写真

会場受付の感想キャンペーンの案内。「#救命ボート脱出」を付けてSNSに投稿すると、オリジナルステッカーが貰える内容

【難易度の目安、攻略コツまとめ】

ココがポイント

《難易度の目安》
脱出成功率:公表なし
難易度:リアル脱出ゲームに慣れた人が苦戦するレベル
※運営が設定する脱出成功基準はありますが、プレイヤーがゲームクリアをどう捉えるかで難易度が大きく異なります

 

《攻略のコツまとめ》
・アイテム類の整理整頓をしよう
・情報の書かれた用紙やシートは隅々までよく確認しよう
・漂流ボートの中にいるリアリティを持とう
・オープニングから終盤までに起こった出来事を振り返ろう

実際に遊んでみたリアルな感想

感想「生き延びる為に支払う代償、人の極限状態を描くシリアスなドラマ」

漂流ボート脱出「クリア画面」の写真

ゲーム終了後に表示される結果画面。私達は4人中3人生存で、残念ながら脱出失敗でした・・・

リアル脱出ゲームは非日常を体験するのが楽しい内容ですが、今回は「極限状態に追い込まれた人間」をテーマにしています。決して「ああ、楽しかったと」笑顔で終われる内容ではありませんでした。

プレイヤー自身が物語の主人公として、本当に辛い選択や、どうにも出来ない状況、葛藤するシチュエーションに追い込まれるように作られています。ゲーム中、常に独特な緊張感があり、不安を煽る演出や、閉所・パニック系が苦手な方は若干注意が必要だったと思います。

しかし、海の脅威や実際に海上遭難をしたことがある人達の苦しみと、真摯に向き合って作られているとも感じられました。多くの人がプレイ後に、深い感慨に包まれ、沢山の感想を言いたくなる内容であることは間違いありません。

また、どんな絶望的な状況にも、僅かな希望が残されているのがリアル脱出ゲーム。冷静な判断力と柔軟な対応力が試される高難度のサバイバル謎解きとして、果敢に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!

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