【攻略、感想】小田原謎解き街歩き（所要時間、難易度、ネタバレ無し）

－はじめに－
今回の記事は、小田原を舞台にしたナゾトキ街歩きゲーム「小田原謎解き街歩き」に挑戦した攻略レビューをお届けします。

リアル脱出ゲームを制作するSCRAPさんが仕掛ける「ナゾトキ街歩きゲーム」。今回は東京周辺から気軽に訪れられる観光都市「小田原」が舞台。再開発された駅周辺の人気スポットや、小田原城を代表とした歴史に触れられる史蹟、相模湾を望む自然豊かな景観など、小田原の魅力を存分に体験できる内容でした。

記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、街歩きや謎解きの見所など、気になる情報を徹底紹介。写真も多く掲載し、プレイイメージしやすい内容です。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。

ナゾトキ街歩きゲーム「小田原謎解き街歩き」の概要

概要「小田原城・グルメ・相模湾を望む景観、小田原の人気スポット巡る」

小田原の街のシンボル「小田原城天守閣」の全景

ナゾトキ街歩きゲーム「小田原謎解き街歩き」の導入ストーリーは上のようになっています（公式サイト掲載ストーリーより引用）

神奈川県西部に位置する「小田原市」は、城下町や宿場町として栄えた歴史のある都市。小田原城を代表に、箱根の山を背にした相模湾を望む自然など、観光スポットが数多く点在し、小田原提灯やかまぼこといった特産品も全国的に有名ですね。

今回の謎解きでは、小田原の「現在」と「過去」をテーマに、観光都市として知られる小田原の魅力的なスポットを数多く巡ることが出来ました。小田原駅周辺では、再開発で誕生した新しい商業施設を中心に、小田原グルメや特産品に触れたり、小田原城址公園周辺では、史蹟を巡りながら戦国時代に思いを馳せたり、海も山もある小田原の豊かな自然を感じる機会もありました。

出題される問題は、小田原の街に設置された装飾品や看板、史蹟の特徴などを利用した謎解きになっており、問題を解くことでそういった小田原の見所に自然と触れ合える内容になっていました。キットを折ったり重ねたりする作業系の問題もあり、ジャンル豊かに様々な謎解きを楽しむことが出来ました（謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください）

小田原駅の周辺には、歴史ある街の情緒を感じさせる商業施設もありました

街歩き中に見かけた緑豊かな公園の風景

小田原の街並みを長めながら足湯が楽しめるスポット。遠くに小田原城も見えています

所要時間の目安、探索エリア（屋内外の割合など）

私は大人2人の協力プレイ（キット2つ使用）でクリアまでに「約2.5時間」かかりました。途中の休憩や食事時間、ちょっと寄り道謎を解く時間は除いています（ちょっと寄り道謎の詳細は、後述をご覧ください）

所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で「2～3時間」、慣れていない人が公式ヒントを活用したプレイで「2.5～3.5時間」になると思います。

街歩きの探索は、ほぼ屋外で、片道2.5～3km程を歩くことになりました。舗装された街中のほか、砂利道や土の地面を歩く機会がありました。階段を昇降することも多く、歩きやすい靴や服装で参加したいですね。雨天時は足元の悪い状況も多いと思われ、見晴らしの良い景観も霞んでしまうため、あまりプレイにオススメできないと感じました。

一部営業時間のある商業施設内に行くこともありましたが「10:00～23:00」で、それほど気にせずプレイできました。但し、日没以降は中盤以降の問題で探索や情報入手が困難になることが想定されます（公式サイトでもプレイ可能時間 10:00～日没と案内あり）。余裕を持ったプレイを心がけたいですね。また、ちょっと寄道謎の一つ「小田原城天守閣エリア」は、別途入館料や営業時間（※）が存在するため、プレイを予定される場合は注意が必要でした。

※小田原城天守閣
営業時間：9:00～17:00（最終入館16:30）
休館日：12月第2水曜日、12月31日～1月1日
料金：一般510円、小中学生200円
変更の可能性もあるため必ず公式情報をご確認ください

プレイ中に見かけた今回のポスタービジュアル。駅周辺の街歩きでは、舗装された路面を行く事が多かったです

小田原城のある公園内は階段や砂利道が多く、歩きやすい靴での参加がオススメ

チケット情報（キット販売店舗、街歩きお特セットなど）

※間違いないよう記載しておりますが変更されることもあるため、お出かけ前に必ず公式情報もご確認ください

謎解きキットの購入方法は3通り。「オンラインチケット（当日キット引換え）」「実店舗の販売」「オンライン通販」です。

「オンラインチケット」は、時間と店舗を指定したチケットを購入し、当日、キットへ引換えます。SCRAPが運営する「スクラップチケット」で取扱い。当日のキット売切れの心配のない利点がありますね。

「実店舗の販売」は、当日思い立ったらすぐプレイできる利点がありますが、混雑日はキット販売制限や、売切れの場合があります。リアル脱出ゲーム関連店舗でも販売しているため、他の公演をプレイした際についでに買っておくこともできますね。

尚、キット引換えや小田原での実店舗販売を行っている街角案内所のある「HaRuNe小田原 」は、小田原駅東口直結の地下街になります。近隣には「ラスカ小田原」「ミナカ小田原」と似た名称の商業施設があり、間違いやすいので注意したいですね。

「オンライン通販」は、SCRAPのECサイト「SCRAP GOODS SHOP」で取扱っています。但し、こちらは送料別途（※）、郵送に時間のかかる場合があります。他の商品とまとめて購入すると送料が無料になるキャンペーン等もしているため、なるべくお得に利用したいですね。

※送料：本州・四国770円、九州・北海道880円、沖縄県1,540円
・ネコポス：全国一律料金：500円（一部商品のみ利用可）
・7,000円以上購入の場合、送料は全国一律で無料
・料金は変更となる可能性あるため、公式情報を必ずご確認ください

謎解きキット一式。オリジナルデザインのクリアバックと筆記具（ペグシル）が付いていました

街歩きお得セットについて

※店舗により在庫状況が異なるためお出かけ前に必ずご確認ください
※キャンペーンン内容や期間は変更となる可能性もあるため、必ず公式情報もご確認ください

現在、全国のリアル脱出ゲーム常設店舗で、対象の「ナゾトキ街歩きゲーム」キットをまとめて購入すると割引が摘要されるキャンペーンが開催されています。

購入したキットはキャンペーン期間外のプレイも可能。対象のナゾトキ街歩きゲームをいずれプレイしたいと思っている方は、この機会にまとめ買いをしておくのもいいかもしれませんね。

【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】

ポケット付折りたたみ式バインダーがあると、細かいアイテムを収納したり、ちょっと腰掛けて問題を解くのに便利でした

折りたたみ式は、持ち運びもコンパクト。1枚あると今後も重宝しますね。下に私が利用しているものと同タイプを紹介致します。参考になりましたら（上写真はB5サイズ）

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難易度や謎解きの特徴は？

特徴「小田原の街の設置物を利用したジャンル多彩な謎解き」

小田原の特産品「小田原提灯」の巨大な装飾のある小田原駅構内

今回の謎解きでは、駅構内や商業施設に設置された装飾品や看板、小田原城址公園周辺の史蹟の特徴や説明の案内板などを見ながら解く問題になっており、小田原でしかプレイできない謎解きをしている感覚が強くありました。

クイズやなぞなぞ等、オーソドックスな謎解き問題が豊富なジャンルで出題されましたが、中盤付近では思考力を要する問題が多かった印象。トライ&エラーを繰り返しながら条件に合うよう並び替えを行う問題や、法則性やパターンを見抜く暗号解読のような問題です。

例えば、徒競走を行ったA～Dさん4人の順位を「AさんはCさんより順位が上」等といった条件から導き出したり、数字の並びをアルファベットに変換するといった内容です（これは例示で実際の問題とは異なります）

謎解きに慣れていない人や、思考系の問題が苦手な人は手こずる可能性がありますが、丁寧な公式ヒントが用意されているため安心です。キットに内封されている「スタードガイド」にヒントサイトにアクセスできるQRコードが記載。ヒントは問題ごと段階式になっており、必要な部分のみ閲覧することも出来ます。いざとなれば答えまで記載されていました。

買い食いの為に立ち寄った「金次郎広場」（ミナカ小田原3F）小田原グルメの店が建ち並んでいます

小田原名物のかまぼこを食べました。揚げかまぼこ（いわし）税込350円、小田原ロール（めんたいチーズ）税込450円※創作煉處 籠淸（かごせい）さん

最後の謎「キットの仕掛けを解き明かしつつ、ひらめきが必要な複合問題」

終盤の展開では、指示に従いながら街歩きを行い、何処へ向かうか分からないドキドキの展開が待受けていました。最終問題を解くために訪れる場所は、とても意外なスポット。

最終問題は、問題冊子やキット付属アイテムに仕掛けられたギミックを解き明かしながら、ひらめき力も必要となる複合問題になっていました。

ひらめきをたぐり寄せるコツとして、下記のような内容がポイントになりました。

・謎を解くのにルールや法則性のある問題は覚えておこう
・目に見えているものを問題文に落とし込む、柔軟な発想力を持とう

小田原の「現在」と「過去」をテーマにしてきた今回の謎解きの最後を締めくくるのにとても相応しい内容で、深い余韻が残りました。

今回の最終問題は、答えを導き出す直前まで現地プレイが必要となります。プレイ可能時間は日没までのため、時間配分にも注意したいですね。

小田原城址公園内では、記念撮影用に甲冑隊の人々が居ました（謎解きには関係ありません）

無事にゲームをクリアした証のカード（キット内に封入されています）

ちょっと寄り道謎（小田原城天守閣、小田原漁港）

今回の謎解きには、本編とは関係のないオマケ要素として「ちょっと寄り道謎」が、2エリア用意されていました。どちらも完全に独立した内容で、それぞれ単体でプレイすることが出来ました。

どちらの難易度も本編と同等かやや難しいレベル。プレイする為には、キットに封入されているスタートガイド裏面に記載されているQRコードから、専用サイトにアクセスする必要がありました（本編プレイ中にも、案内有り）

小田原城天守閣エリア

ボリュームは小田原城天守閣エリアの方が多く、幾つかの問題が連続した後、最終問題が出題される形式。

注意点は、別途入場料がかかる点と、営業時間があることです。入場チケットは電子チケットの販売もしており、混雑日はこちらをの利用でスムーズに入場できると思います（天守閣入口に電子チケットの案内有り）。所要時間は30分程でしたが、天守閣内の展示品をゆっくり見てまわるとプラス1～1.5時間程かかります。

また、こちらの寄り道謎は、本編プレイ中に小田原城天守閣付近を訪れたタイミングでプレイするのがオススメです。本編の最終問題は、小田原城周辺から離れてしまい、戻ってくるのに時間と手間がかかります。但し、本編が日没までに終えられるように、時間配分も気にする必要がありますね。

小田原城天守閣内の様々な展示品の特徴をヒントにして、問題を解いていく内容（写真は謎解きには関係ありません）

休日の小田原城天守閣は、入場チケット購入の行列が生じていました

入口が「チケット購入する方」と「既にチケットを購入済みの方」に別れており、後者は待ち時間が殆どありませんでした

事前チケット購入は、電子チケット（アソビュー）の案内看板が出ていました。混雑日は、こちらの利用がオススメ

小田原漁港エリア

小田原漁港エリアでは、思考力を要するロジカルな謎解きが1問出題。「Aの隣にBは来ない」といった条件から正解の並び方を模索する内容で、苦手な人は苦戦するかもしれません。

注意点は、探索スポットが本編エリアから離れており、徒歩移動が困難なことです。一旦、小田原駅まで戻り、JR東海道線で1駅移動した「早川駅」より徒歩5分程。又は、レンタルサイクルの利用もオススメ。私はレンタルサイクルを利用して、片道15分程、料金は小田原駅周辺までの往復で300円くらいでした（料金は時間制のため、問題を解く所要時間等で変わります）

周辺のレンタルサイクルは「Hello Cycling」が対応していました。

移動に手間がかかる店、問題数1問とボリュームが少ない点をよく考慮してからプレイを決めたいですね。

小田原漁港（早川港）の景観。市場内や周辺の食堂は15時頃に営業終了の店が多いようでした

遠くに小田原提灯のデザインをした赤と白の灯台が見えました

【難易度の目安、攻略コツまとめ】

謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください（今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です）

実際に遊んでみたリアルな感想

感想「日帰り観光のお供に最適、小田原の今と昔、そして変わらないもの」

小田原城天守閣から見渡した相模湾の眺望（本編プレイでは訪れません）

今回の謎解きは、小田原の人気スポットや史蹟を駅周辺から順番に巡っていくため、日帰り観光のお供に丁度良い内容でした。初めて訪れた人も、謎解きをプレイすることで、自然と小田原のおすすめスポットやグルメ・特産品を知ることが出来て、充実の小田原散策を楽しめることと思います。

プレイヤー自身が主人公となるため、物語性は低いゲーム内容ですが、駅周辺の真新しい商業施設や小田原城等の史蹟を巡る体験は、小田原の長い歴史とその変化を臨場感たっぷりに感じられる体験。一方で、海も山もある小田原の豊かな自然は、今も昔も変わらずそこにあり、これから先の小田原が変わっていく様子も見守り続けるのだろうと･･･そんな余韻を残すゲーム構成がとても素晴しかったです。

謎解き問題は十分に楽しめる内容ではありましたが、どちらかというと街歩きに重きがあり、机上でじっくり解き明かす系の問題は控えめでした。手応えの感じられる問題を沢山解き明かしたい人にはあまり向いていないかもしれません。

小田原城址公園の敷地内には、忍者をテーマにした体験型の屋内展示が楽しめる「小田原NINJA館」がありました（謎解きには関係ありません）

小田原NINJA館の外観。入館料（税込）は「大人310円」「小・中学生100円」とリーズナブル

小田原城天守閣前の広場では、手裏剣体験や甲冑・忍者衣装の貸出しも行っていました

ランチで食べた大海老天丼（税込2,070円）※小田原みなと食堂（ミナカ小田原1F）

真新しい商業施設でグルメを堪能したり、お土産を買ったり、見晴らしの良い展望スペースからは相模湾を望む小田原の街並みを開放感たっぷりに見渡すことが出来ました。小田原城周辺では、歴史に触れる体験と共に、お子さんが喜びそうな施設もあり、ご家族で楽しめるスポットが目に付きました。

東京より電車一本で訪れることが出来る交通の便の良さも魅力的ですね。晴れた日のご家族でのお出かけや、デートコースとしても最適な内容だったと思います。

それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。