攻略データ
プログラム名 | 猿島謎解き散歩~QuizKnockからの挑戦状~(QuizKnock) |
謎解きスタイル | 周遊型(公園、屋外施設系) ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 神奈川県横須賀市 猿島内(徒歩15分範囲) |
実際に要した時間 | 60分(公式想定 2時間程) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用) ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 600円(税込) ※別途、次の料金が必要 猿島入園料:大人500円、小・中学生250円 乗船料(往復):大人・中学生1,500円、小学生750円 《キット販売場所》 三笠ターミナル(チケットカウンター) 猿島ウェルカムセンター(猿島内) ※キット・入園料・乗船券のお得なセット販売あり(詳細、記事参照) |
公式情報 | 【QuizKnockからの挑戦状!】 この夏は、猿島の謎解きでさらに〝熱くなる〟 横須賀ポータルマガジン(YOKOSUKA PORTAL MAGAZINE) |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 東京湾最大の自然島「猿島」で、気軽に冒険気分の味わえる周遊タイプの謎解き
- 問題制作は「QuizKnock」、謎解き好きも思わず唸るギミック&手軽なボリューム
- 観光ルートに沿った周遊(探索)で、初めて猿島を訪れる人にもオススメ
-はじめに-
今回の記事は、東京湾最大の無人島を舞台にした謎解き「猿島謎解き散歩~QuizKnockからの挑戦状~」にチャレンジしてみた攻略レビューをお送りします。
TVのクイズ番組で活躍する伊沢拓司さん率いる「QuizKnock」が制作、舞台となる「猿島」は、自然に埋もれるようにして「要塞跡」が残る人気の観光スポット。冒険心が刺激される島内の景観と共に、QuizKnockのイメージに相応しい手応えの感じられる謎解きを手軽なボリュームで楽しむことが出来ました。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、猿島の観光ルートに沿った謎解きの特徴や見所など、気になる情報を徹底紹介。写真付きでプレイイメージもしやすい内容になっています。参加検討にお役に立ちましたら幸いです。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ(2023年)
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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「猿島謎解き散歩2023 ~QuizKnockからの挑戦状~」の概要
概要「自然に埋もれた要塞跡が冒険心を刺激する、観光ルートに沿った謎解き」
神奈川県横須賀市にある「猿島」は、過去、東京湾の首都防衛拠点として機能し、砲台などの要塞跡が残る無人島。現在は、横須賀市が運営する公園として、アウトドア・レジャーや島内散策を楽しむことができる人気スポットになっています。
今回の謎解きには、ストーリー展開はなく、キットの地図に示された島内スポットを巡っていく構成。シンプルなキットと内容ですが、謎解き問題や島内の散策に集中しやすく、煉瓦造りのトンネルや、苔むした紋様の浮かぶ壁、兵舎跡といった猿島の見所を余すことなく堪能することが出来ました。
ボリュームは決して多くありませんが、一問一問、捻りの感じられる問題で、謎解き好きの人にも手応えの感じられる難易度。史蹟や観光施設の情報を利用した問題は、猿島でしか出来ない謎解きをしているプレミアム感があり、問題に仕掛けられたギミックに、思わず驚いてしまう展開もありました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
京浜急行「横須賀中央駅」より徒歩15分、三笠ターミナルより乗船して10分程で訪れることが出来る立地。気軽に探索・冒険気分が味わえ、ご家族の参加にもオススメできる内容でした。
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間:60分
(公式の想定時間:2時間程)
プレイ可能時間:9:30~17:00
※猿島の営業時間に準ずる。
※営業時間が延長される「猿島Magic」開催日も、17:00以降の島内探索不可(詳細こちら)
私は大人2人の協力プレイでクリアまでに「60分」かかりました。途中の休憩時間や、三笠ターミナルでの船の待ち時間、乗船時間等は除いています。
猿島は東京湾最大の自然島ですが、散策できるエリアは限られており(立入り禁止区域あり)、徒歩30分程で一周できる距離感でした。謎解きに必要となる探索・周遊は、観光ルートに沿っているため、問題を解いて行けば自然と猿島を1周できる作りになっていました。
所要時間の目安は、謎解きに慣れた人が問題に集中したプレイで45~75分、謎解きに慣れていない人(ヒント活用)や、島内スポットをゆっくり鑑賞していくプレイで90~120分程になると思います。
猿島の営業時間(9:30~17:00)外は島内探索をすることができません。帰りの船の最終便は17:00よりも前になります。時間には十分に余裕をもってプレイしたいですね。
探索範囲は、完全屋外のため天候に注意。雨天時も雨具の利用でプレイできる内容でしたが、足元がぬかるんでいたり、キットを濡れないようにする手間がかかるため、あまりオススメできません。また荒天時や波が高い場合は、猿島への船が欠航することもあるため、お出かけ前に公式サイトの運行情報をチェックしておくのが安心ですね。
公式サイト:無人島 猿島(船の運行情報、時刻表など)
島内は、散策用の通路が整備されていましたが、一部足元の悪い状況や、急な階段を上り下りする機会もありました。歩きやすい靴、動きやすい服装での参加がオススメ。熱中症が心配される時期は、水分補給を十分にとり、休憩スポットで適宜休憩を挟みながらプレイをしたいですね。
島内には自販機(猿島ウェルカムセンター)、軽食をテイクアウトできる施設(Oceans Kitchen)もありましたが、入園口周辺に集中していました。その他の観光ルート上に飲食物を購入できるスポットはないため、注意したいですね。
キット購入情報(キット・入園料・乗船料のセット販売など)
(税込) | 大人 | 中学生 | 小学生 |
謎解きキット料金 | 600円 | ||
入園料 | 500円 | 250円 | |
乗船料(往復) | 1500円 | 750円 | |
謎解きセット料金※1 | 2,500円 (100円割引) | - | - |
販売場所 | 三笠ターミナルチケットカウンター (9:00~17:30、乗船券・入園券の販売は渡船の最終便~16:30まで) | ||
猿島ウェルカムセンター (猿島内、謎解きキットのみ販売) |
※1 謎解きキット、入園券(大人)、乗船券(大人)のセット販売
※その他、横須賀市民割引などあり。間違いないよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため、必ず公式情報もご確認ください
公式情報:公式サイト「無人島 猿島」
謎解きキットは、猿島への船の発着が行われる「三笠ターミナル」のチケットカウンターと、島内の「猿島ウェルカムセンター」で購入することができます。
謎解きをプレイするためには、別途、猿島入園料と乗船料がかかります。大人の場合は、キットとセット販売もあり、通常より100円割引で購入することができました。入園料と乗船料がセットになったデジタルチケットも販売されていますが、こちらは50円引きとなるため、謎解きをプレイする場合は前者を購入した方が良いですね。
猿島への渡船は、三笠ターミナルより30~60分間隔(復路も同様)で運行していました。曜日や時期により時刻表が異なるため、事前にチェックしておくとスムーズです。また荒天や波の状況で、欠航するため注意。運行状況も公式サイトで確認することができます。
公式サイト:無人島 猿島(船の運行情報、時刻表など)
また、一部日程で夕刻の猿島浜辺でイベントが行われる「猿島magic」が開催されています。通常、猿島の営業時間は9:30~17:00ですが、「猿島magic」開催日は営業時間が延長され、15:30以降の乗船料金が割引かれます。但し、「猿島magic」の開催日であっても、17:00以降は謎解きに必要な島内探索ができません。注意が必要ですね。
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・自然に埋もれた過去の要塞跡を巡る、冒険心の刺激される探索・周遊系の謎解き
・観光ルートに沿った周遊で、初めて猿島に訪れた人にもオススメ
・QuizKnockが手がける驚きの謎解きギミック&手軽なボリューム(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
《注意が必要に感じたこと》
・プレイにはスマホやタブレットなどWEB端末必要
・猿島への渡船は天候や波の状況で欠航することがあるため注意
※お出かけ前に、公式サイトで運行情報をチェック
・一部足元の悪い状況や、急な階段などあり
※歩きやすい靴・動きやすい服装の参加推奨
・プレイ可能時間(9:30~17:00)外は島内探索不可
※帰りの船の時刻は17:00よりも前になるため時間に余裕をもったプレイを
・猿島の運営時間が延長される「猿島magic」開催日も17:00以降は島内探索不可(詳細こちら)
・筆記具(ペグシル)はキット付属。折りたたみ式バインダーあると便利
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「史蹟や景観の特徴を利用した問題、猿島でしかできない謎解き」
今回の謎解きは、島内探索で得た情報を利用して問題を解いて行く内容で、周遊・探索タイプのオーソドックスな構成になっていました。
一般的なクイズやなぞなぞが主な内容でしたが、日本語を扱ったトンチ系の問題が多かった印象。キットを折ったり重ねたりするような作業系の問題はありませんでした。
謎解きに必要となる情報では、観光施設の看板や、史蹟の特徴や景観を島内探索を通して見つけ出していく必要があり、猿島でしか出来ない謎解きをしてる感覚が強くありました。
問題数は少なめですが、捻りの感じられる問題も多く、謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを見ないと解けない問題もあるかもしれません。
公式ヒントは、キット内の「最終解答はこちら」のRQコードからアクセスしたサイト上に用意されています(キットにヒントについての記載ないため注意)。ヒントは問題ごと段階式になっており、必要な箇所だけ閲覧することができ、最終的には解答も記載されています。自分の実力に合わせて、謎解きの達成感が感じられるような使い方ができますね。
最後の謎「ひとすじ縄ではいかない、作り込まれた謎解きギミック(仕掛け)」
終盤の展開では、驚きの謎解きギミック(仕掛け)が待ち受けていました。用紙を折ったり重ねたりするようなキット上の仕掛けではなく、問題そのものに仕掛けられたもので、謎解き好きの人に刺さる内容だったと思います。
問題量は少なめですが、この最後の展開によって満足感や、達成感が飛躍的に向上しました。良く出来ているな~と思わず唸ってしまう作り込みを感じました。
キット上の問題をひと通り解き終わり、最終解答を行うサイトにアクセス。入力した答えが間違いだと気付いた瞬間から、何をしたら良いか分からず、途方に暮れてしまうかもしれません。
攻略のコツは、思い込みや固定観念を捨てることでした。頭をまっさらな状態にして、キットや最終解答を行うサイトに書かれていることを改めて読んでみると、ひらめきをたぐり寄せることができるかもしれません。
尚、この終盤の展開についても公式ヒントが用意されていました。最初の考え方さえつかめば、あとはスルスルと解き明かすことができるかもしれません。有効に活用したいですね。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れていない人は公式ヒントを見ないとクリアできない難しさ
・小学生以下のお子さんは、謎解きが得意な大人の補助が必要な難しさ
《攻略のコツまとめ》
・問題を解くのに必要な情報は、観光ルートに沿った探索で手に入る。猿島観光を楽しみながら問題を解いていこう
・どうしても解けない問題は公式ヒントに頼ろう
※公式ヒントはキット記載「最終解答はこちら」のQRコードからアクセスするサイトにあり(キットにヒントについての記載ないため注意)
・終盤の展開では、思い込みや固定観念を無くしてキットやサイトに書かれていることを読んでみよう
今回の問題は、やや難しめの内容でした。謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、<strong>体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事</strong>もありますので、宜しければ活用してみてください<span style="color: #808080;">(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)</span>
【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
続きを見る
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「島内を探検するような散策と、周遊タイプの謎解きの相性が抜群」
私は初めて猿島を訪れましたが、古い要塞跡が緑に埋もれる島内のスポットは、どこもとてもミステリアスな雰囲気で、好奇心が刺激される体験になりました。
三笠ターミナルから、東京湾を横断して「猿島」へ向かう段階で、既にテンションはMAX。海の向こうに見えていた無人島が、どんどんと眼前に近づいてくる迫力に、これから冒険が始まる予感が溢れ、胸がとても高まりました。
今回、QuizKnockが制作する謎解きが猿島で行われるのは2回目。第1弾は2023年3月~6月に行われており、島内の雰囲気を生かしたミステリー調の内容だったようです。無人島というシチェーションや島内に遺跡のようにして残る要塞跡、自然が作り出す鬱蒼とした景観は、探索・周遊タイプの謎解きとの相性も良く、日常を忘れ、冒険物語の主人公になったような楽しさがありました。
島内には、バーベキューや探検ツアーなどのサービスもあり、手頃な値段で楽しめるのも魅力的。探検ツアーでは、より詳細な猿島の歴史が知れるほか、普段は立ち入ることの出来ない兵舎跡の中まで踏み居ることができるようでした。謎解きのボリュームは少なめですので、合わせて体験することで一日猿島を遊び尽くしてみるのもいいかもしれませんね。
謎解きは、コンパクトながら良く考えて作られており、謎解き好きの人も満足できる質の高さでした。手頃な難易度とボリュームで、ひらめく楽しさも感じられる。周遊・探索タイプの謎解きの楽しさが、ぎゅっと詰まっていたと思います。
気軽にいける距離で、無人島へ向かうドキドキや、遺跡探索のような体験ができ、ご家族でのプレイも盛り上がること間違い無し。シルバーウィークの連休や、秋の行楽シーズンにもギリギリ間に合う開催期間(2023年7月21日・金~10月19日・木)です。予定のない休日にふらっと出かけやすいのも嬉しいですね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!