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【攻略、感想】サイコパス×リアル脱出ゲーム「管理社会に潜む爆弾魔からの脱出」(ネタバレ無し)

2023年6月19日

攻略データ

公演名管理社会に潜む爆弾魔からの脱出(SCRAP)
公演のスタイル公演ホール型(4名/チーム)
難易度★★★★★★★☆☆☆(10段階評価)
脱出成功率40%(東京ミステリーサーカス、23.06.11筆者参加回 )
制限時間70分(所要時間120分)
※会場の状況により異なる可能性があります(詳細、記事参照
特に必要となる力注意力、観察力、推理力、ひらめき力
公式ヒントあり(チーム毎にヒント冊子支給)
参加料金(税込)前売り一般(平日)3,600円
前売り一般(土日祝)3,900円
※当日券、グループチケット、平日U22団員割引あり(詳細、記事参照
公演情報【公式】リアル脱出ゲーム×PSYCHO-PASS『管理社会に潜む爆弾魔からの脱出』

※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます

※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください

※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください

タイトル画像「サイコパス脱出 管理社会に潜む爆弾魔からの脱出」

注目のポイント

  • アニメ「PSYCHO-PASS」の世界に没入する体験、臨場感たっぷりのアクション&クライムストーリー
  • 録り下ろしボイス多数の原作キャラと共闘、見習い監視官となってドミネーターを犯人に向ける機会も!?

-はじめに-
今回の記事は、アニメ「PSYCHO-PASS(サイコパス)」とコラボしたリアル脱出ゲーム「管理社会に潜む爆弾魔からの脱出」に挑戦した攻略レビューをお届けします。

「PSYCHO-PASS(サイコパス)」は、人間の心理状態を数値化し、管理する近未来社会を舞台に警察のような組織「監視官」の活躍を描く群像劇。今回のリアル脱出ゲームでは、原作キャラと協力しながら、爆弾魔の仕掛けた罠をかいくぐっていくドキドキのSFアクション&サスペンス風のオリジナルストーリーになっていました。

記事では、脱出成功率(難易度)や所要時間といった攻略に役立つデータや、プレイヤー自身もサイコパス数値を計測されるといった原作世界感が肌で感じられるような演出を取り入れた謎解きの見所や特徴など、気になる情報を徹底紹介しています。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。

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サイコパス×リアル脱出ゲーム「管理社会に潜む爆弾魔からの脱出」の概要

概要「見習い監視官となって爆弾魔を追う、臨場感の高いSFサスペンス」

サイコパス脱出「東京ミステリーサーカス1Fフォトスポット01」の写真

東京ミステリーサーカス1Fのフォトスポット

私は「檸檬(れもん)」
この東京のどこか3箇所の施設に、爆弾を仕掛けました。
解除するためには、私が作った暗号を解くしかありません。
アハハハハ!

街中の大型スクリーンに映し出された犯行声明に人々は騒然とした。

監視官となるために研修中のあなたたちにもまた、緊張が走った。
張り詰めた空気の中、監視官の宜野座が告げる。

「局長からの指示だ。お前たち研修生も、捜査に協力してもらう――」

「管理社会に潜む爆弾魔からの脱出」の導入ストーリーは、上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)

今回のリアル脱出ゲームでは、プレイヤーが「見習い監視官」となり、原作でもお馴染みのキャラ「常守 朱」「狡噛 慎也」「宜野座 伸元」等と共に、爆弾魔を追うオリジナルストーリーを楽しむことが出来ました。

最大の見所は、原作世界への没入感を強く感じられる高い物語性です。今回、会場MCもキャストの1人となって、眼前で白熱の演技が繰り広げられます。爆弾魔による犯行声明が告げられる緊迫のオープニングから、演技、映像演出、音響効果などが一体となり、会場は高い臨場感に包まれました

ゲーム中も進行に合わせて随所で迫力の演出が続き、ストーリーも一転二転と状況を変化させながら、先の読めないハラハラの展開が最後まで続きました。プレイヤー自身が物語の主人公になれるリアル脱出ゲームの中でも、特に映画のようなドラマチックな物語性を体現した内容だったと思います。

出題される謎解きは、暗号解読風の内容になっており、挑発的な態度の爆弾魔から差し向けられたという設定。物語の臨場感を損なうことなく、自然な流れで問題を解いていきました。一般的なクイズやなぞなぞの他、立体感覚が問われるようなパズル問題など、ジャンル多彩で変化に富んだ内容になっていました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください

また、プレイヤーは監視官の研修施設から遠隔捜査をしている設定で、各チームテーブルに設置されたタブレットを利用したゲーム性も特徴的でした。犯罪にまつわるデーターベースを活用して情報分析をしたり、時にはヘッドフォンをつけて、音声や音響を頼りに捜査する展開も。タブレットを使用した公演ならではの演出が印象に残りました(公式サイトに掲載された体験レポートにも書かれている内容です)

今回のために撮り下ろされた声優さんのボイスも多数使用され、原作ファンが楽しめるのはもちろんのこと、スタート前に世界感がしっかり説明されることで、原作を観たことがない人も十分に楽しめる内容でした。

サイコパス脱出「ドミネーター」の写真

対象のサイコパス数値を計測し、攻撃形態の変わる武器「ドミネーター」。ゲーム中に実際に手にする機会も!?

サイコパス脱出「公安局のマークと会場モニター」の写真

会場前方のスクリーン横には、監視官が所属する「公安局」のシンボルが掲示されていました

 

所要時間の目安(制限時間、ゲーム構成など)

ゲームの制限時間:70分
(筆者参加時のもの。状況により制限時間は異なる可能性あり)

解説を含めた所要時間:120分
公式の想定所要時間:120分)

ゲームの制限時間は「70分」でした。リアル脱出ゲームの制限時間は「60分」が一般的ですが、今回、チェックポイントでの待ち時間を考慮して、10分延長となることがゲームスタート前にアナウンスされました。会場の状況や参加人数などに応じて、変更される可能性があるため、当日の説明をよく確認するようにしたいですね。

スタート前に「サイコパス」の世界感について詳細な説明があり(会場音声と、スクリーン映像による)、その後プロローグ的な演出が始まりました。これらゲーム開始前の事前説明が15分程度ありました。原作を観たことのない人は、この事前説明で世界感や用語について、十分に把握しておくことがゲーム攻略上の重要なポイントになったと思います。

今回ゲーム中にチームメンバー全員で訪れるチェックポイントでの待ち時間や、演出そのものにかかる時間が長めでした。ですが、私が参加した公演は制限時間が10分延長されており、謎解きの問題数も決して多くはなく、ゲーム時間が足りなかったとは感じませんでした。物語や問題に集中して、存分に楽しむことができました。

終了後の解説やエンディング映像を含めた全体の所要時間は「120分」でした。ゲームの制限時間が「70分」でも、全体の所要時間は公式想定通りでした。スタート前の事前説明、オープニングやエンディングもしっかり用意されおり、状況によって全体の時間が短くなることは想定しにくく、所要時間は公式想定通りの「120分」を見込んでおくのがいいかと感じました。

サイコパス脱出「ゲーム進行中の会場の様子」の写真

終了後の解説の様子。ゲーム中は、会場MCさんの演技も見所のひとつでした

チケット情報(グループチケット、平日U22団員割引、特典など)

(税込)前売り当日
平日土日祝平日土日祝
一般3,600円
3,900円
3,900円
4,200円
一般グループ※113,200円
(3,300円/人)
14,400円
(3,600円/人)
14,400円
(3,600円/人)
15,600円
(3,900円/人)
U22団員割引※2-1,950円-
U22団員グループ割引※2-7,200円
(1,800円/人)
-
特典付チケット※3+3,500/人-

※1 グループチケットは、1~4人で1つのテーブルを貸切り。1人当たり料金は、4人で参加した場合です

※2 少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。グループチケット購入時は、参加者が全員がU22団員条件を満たしている必要あり。詳細は公式情報をご確認ください

※3 特典付チケットは前売りのみの販売。特典は「新人監視官支給品セット」(ガジェットケース、B5サイズ捜査ノート)。詳細は公式情報をご確認ください

※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください

チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。グループチケット以外では、当日、運営側が1チーム最大4人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です

グループチケットは、1~4人で1つのテーブルを貸切りにできます。4人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。

また、今回イベント参加者全員を対象とした特典として、「ドミネーター照準風クリアフォトフレームカード」(100mm×148mm)が当日の受付で配布されました。これは、スマホ撮影時に重ね合わせることで、サイコパスに登場する架空の武器「ドミネーター」の照準が対象に合っているような写真が撮れるものでした。特典を利用して、ゲーム終了後に思い出に残る写真を撮影してみるのもいいですね。

サイコパス脱出「特典のクリアフォトフレームカード」の写真

特典のクリアフォトフレームカード。ドミネーターの照準レンズで狙っているような写真が撮れます

U22団員割引について

「少年探偵団※」の会員で22歳以下の方は、平日の当日券が半額になります。

※リアル脱出ゲームを制作・運営するSCRAPの有料会員(月額330円、又は年額3,300円)。詳細は公式情報をご確認ください

対象チケット購入後、初回適用時の会場受付で生年月日を確認できる身分証明書の提示が必要。以降は、会員専用ページに「U22」のスタンプが表示され、他の公演も受付時にスタンプを提示することで当日券半額が摘要されるようになります。

以前販売されていた学生チケットの券種は無くなった為、注意が必要ですね。

学生たちのイラスト

【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】

ココがポイント


《概要のまとめ》
SFサスペンスに仕立てられたドラマチックな物語に重心のあるリアル脱出ゲーム
・原作声優さん撮下ろしボイスによる物語進行、ドミネーター、原作設定をフルに使用した原作世界感を肌で感じる内容
スタッフさん迫力の演技や、映像・音響演出が一体となった高い臨場感

《注意が必要に感じたこと》
・4人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~4人で1テーブルを貸切りにできます
・各チーム毎のテーブル狭く、手荷物は少な目に
※有料クロークあり(東京ミステリーサーカス)
・小学生以下の参加は18歳以上の保護者同伴が必要(未就学児は無料)
※保護者の方もプレイヤーとしてチケット必要

難易度や謎解きの特徴は?

特徴「多彩なジャンルの暗号解読、パズル要素のある問題も」

サイコパス脱出「会場スクリーンの様子01」の写真

会場スクリーンに映し出されたポスタービジュアル

今回のリアル脱出ゲームに出題される謎解きは、多くが暗号解読風の問題になっており、一般的なクイズやなぞなぞからジャンル豊かに出題された印象です。

序盤から中盤にかけては、そういった小問をチームメンバーで手分けしながら取組んでいきました。一問一問、メンバー全員で考えていくと時間的に厳しくなってしまうので注意したいですね。自分が担当した問題が難しいと感じたら、他のメンバーに助けを求めるといった取組み方が丁度良かったと思います。

また、要所でタブレットを利用して、事件状況を整理する過程があり、そういった場面では推理力が必要になりました。タブレットに記述された情報をチームメンバー全員で共有し、情報分析を皆で行う必要がありました。タブレット使用は取り合いをせずに、新しく目にした情報は代表者が読み上げるなど、チームワークが大事ですね。

中盤以降は、立体感覚が問われるパズル問題も印象に残りました。ピースを組み合わせるロジカルな思考に、ひらめきが必要となる捻りが加えられており、普段からパズルを解き慣れていないと手こずるかもしれません。

チームテーブル毎にヒント冊子が支給されています。ヒントを活用することで、最終問題までは誰もがたどり着けるように調整されていました。上述のパズル問題など、5~10分考えても解法の糸口がつかめない場合は、ヒントを活用した方が、公演全体が楽しめると思います。但し、ヒントはチームメンバー全員の了承のもと、利用するようにしたいですね。

サイコパス脱出「ポスタービジュアル01」の写真

ポスタービジュアルに記載された通り、「正義」と「現実」に葛藤する原作テーマを色濃く反映した内容でした

最後の謎「情報分析と常識に捕らわれない行動力が必要、推理系の難問」

終盤は、推理要素の強い問題が連続しました。目の前の暗号を解くことで、先に進む手がかりを得ていた状況から一転、何をしたら良いか分からない状況になるかもしれません。

しかし、迫る危機的状況を回避するために、手持ちの情報や今までに見聞きしてきた事を総動員して、自分達に出来る事を模索するリアル脱出ゲームの王道を行く展開だったと思います。

推理のポイントとなるのは、情報分析です。今回、特にタブレットで閲覧できる文章量が多く、どの情報をどの程度の慎重さで分析するか、センスが問われたと感じました。最初の取っかかりは、気になることを捜査用データーベースで調べてみることから始まるかもしれません。

また、サイコパスならではの設定や用語理解も重要だったと思います。スタート前の事前説明で把握できる内容ではありますが、原作ファンの方がクリア成功には有利だったと思います。

そして、情報分析の結果辿り着いた真実を信じ、やるべき事を考え行動に移す事が必要になりました。行動力を発揮するためには、これを単なるゲームと思わず、登場人物になりきり、目の前で起こっていることをリアルに感じる必要もあるかもしれませんね。

サイコパス脱出「クリアフォトフレームカードとスタンプラリーシート」の写真

特典のクリアフォトフレームカード(左)と、スタンプラリーのシート。スタンプラリーはグッズ・フード購入や感想のSNS投稿などで「ポストカードセット」が貰える内容※詳細は公式情報をご確認ください

参考に、一般的なリアル脱出ゲームの攻略のコツについてまとめた記事もあります。宜しければ参考になさってみてください(特定の公演のネタバレをするものではありません)

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【脱出成功率(難易度)、攻略コツまとめ】

ココがポイント

《脱出成功率》
・脱出成功率:40%(東京ミステリーサーカス、2023年6月11日筆者参加回の結果,
20チーム中8チーム成功)
※筆者が参加した日は、公演スタート後間もない週末で、リアル脱出ゲームに慣れた参加者が多い状況でした。体感的には脱出成功率20~30%でもおかしくない難しさでした

《攻略のコツまとめ》
・原作未見の人は、ゲームスタート前の説明で、サイコパスの設定や用語の理解をしっかり行おう
・序盤から中盤にかけての小問題は、チームメンバーで手分けして取組もう
・推理が必要になる問題では、タブレットの記載情報を共有し足並み揃えて取組もう
(代表者が情報を読み上げるのも手段のひとつ)
・パズル問題など5~10分考えて先に進めない場合はヒント冊子を有効活用しよう
(ヒントはチームメンバー全員の了承のもと利用しよう)
・終盤の問題では、登場人物になりきり、目の前で起こっていることをリアルに感じて行動しよう

実際に遊んでみたリアルな感想

感想「クライム・サスペンス・アクションの三位一体、ドラマチックな物語体験ができる!」

サイコパス脱出「会場スクリーンの様子02」の写真

ゲーム終了後の会場スクリーンの様子

私は原作未見の状態で今回のリアル脱出ゲームに挑戦しましたが、サイコパスの世界感に終始魅了され、先の読めないストーリー展開へ手に汗握り、犯罪ものSFアクション映画を一本見終わったような満足感がありました

眼前で繰り広げられる白熱の演技。映像演出や迫力ある音響効果とも合わさり、物語への没入感は今年プレイしたリアル脱出ゲームの中でもトップレベルでした。参加者全員で作り上げるような、会場の盛上がりや熱量を肌で感じる事ができるのは、ホールタイプの公演ならではの体験ですね。

今回はリアル脱出ゲームの為のオリジナルストーリーでしたが、原作のサイコパスが内包している痛烈な社会批判や、ハードボイルド感の漂うクライムストーリー、人間模様を描く群像劇といった要素を上手にまとめ上げていたと思います。良質な物語世界の主人公となって、ドラマチックな体験をする。今回のリアル脱出ゲームの楽しみ方は、その点にあったと感じました。

また、ストーリー性を重視した公演では、会場全体のストーリー進行の足並みを同じように揃えていくことが困難ですが、タブレットを利用することで、チーム毎の進捗管理も可能になり、それぞれの思い出に残る特別な物語体験を実現していたと思います。

サイコパス脱出「オリジナルグッズの展示01」の写真

東京ミステリーサーカスの会場前に展示されたオリジナルグッズ

サイコパス脱出「オリジナルグッズの展示02」の写真

こちらは展示のみ。東京ミステリーサーカス1Fで販売されていました

謎解きの内容は、暗号解読や、実際に手を動かして解き明かして行くパズル問題、推理やひらめきが必要になる総合的な問題など、バランス良く出題され、世界感を崩さない配慮も行き届いており、素晴しかったです。

ただ、改めて振り返った際、全体的には推理・捜査系の内容だった印象が強く、刑事や探偵モノのジャンルが好きな方にオススメできるリアル脱出ゲームでした。原作ファンはもちろん、物語性の高い謎解きが好きなお友達や恋人を誘ってプレイすると、盛り上がること間違いありません。

また、原作ファンにとって嬉しい情報として、アニメ一期に登場し、根強い人気のある「槙島 聖護」さんが今回の物語に登場します、しかも新規ボイス付き(これらの内容はSNS等の投稿OKとなっています)。これは今回のリアル脱出ゲームでしか体験することができない貴重な内容かもしれませんね。

それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!

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