攻略データ
プログラム名 | 東京卍會渋谷大抗争からの脱出(SCRAP) |
謎解きスタイル | 周遊型(街歩き系) ※プレイ人数1人~(推奨3人程まで) |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | JR渋谷駅より、徒歩15分範囲(屋内、屋外) |
実際に要した時間 | 2時間50分(公式想定 2~3時間程) |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、観察力、推理力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホ(インターネット使用)、イヤホン ※推奨:モバイルバッテリー |
チケット料金(税込) | 前売り平日:2,900円 前売り土日祝:3,200円 ※チケット詳細はこちら |
公式情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×東京リベンジャーズ『東京卍會渋谷大抗争からの脱出』 |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 実際の渋谷の街を舞台に、東卍メンバーの死の運命を変える謎解きイベント
- 街歩き系なのに臨場感へこだわった演出、専用WEBサイトと連動したギミック(仕掛け)
- プレイヤーが選んだ東卍メンバーが相棒に!声優さん撮下ろしフルボイスで語られるオリジナルストーリー
-はじめに-
今回の記事は、アニメ「東京リベンジャーズ」とコラボした街歩き系の謎解き「東京卍會渋谷大抗争からの脱出」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
東京リベンジャーズは、不良少年たちの抗争を軸に、時を巻き戻す「タイムリープ」能力に目覚めた主人公が運命に立ち向かうSFサスペンス。今回の謎解きでは、プレイヤーがタイムリープ能力を得て、実際の渋谷の街を奔走することに。原作世界感への没入感がとても高い、物語の登場人物になりきった体験をすることが出来ました。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、街歩き系謎解きとは思えない臨場感たっぷりの演出や謎解きの見所など、気になる情報を徹底紹介。写真付きでプレイイメージしやすい内容です。参加検討のお役に立ちましたら。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ(2023年)
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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東京リベンジャーズ×謎解き(渋谷)「東京卍會渋谷大抗争からの脱出」の概要
概要「非業の死を遂げた東卍メンバーを救うべく、タイムリープして渋谷の街を駆け巡る」
2005年、渋谷。
不良同士の大きな抗争が勃発し、あなたが所属していた東京卍會(とうきょうまんじかい)は壊滅的な状況となった。マイキーをはじめ主要メンバー数人も、悲しい死を遂げた。
そして時は過ぎ、2017年。
あの時命を落としたメンバーの弔い会に足を運んだあなたは、何者かによって殺されてしまう。
目を覚ますとそこは、2005年の渋谷。どうやら、あなたはタイムリープしてしまったようだ。
かつての仲間達の姿に涙するあなた。もしかしたら、仲間が生きている未来を作れるかもしれない。
ただ一人未来を知るあなたは、抗争を止めるべく渋谷の街に駆け出した――。
「東京卍會渋谷大抗争からの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
今回の謎解きでは、プレイヤーは原作主人公と同じ「タイムリープ」能力を得る設定で、東京卍會が壊滅する原因となった「渋谷大抗争」を止めるべく奔走するオリジナルストーリーになっていました。
街歩き系の謎解きでは、臨場感ある派手な演出は難しいものですが、今回、イベント用スペースが用意され、ゲーム中にスタッフさんの迫力の演技も体験することができました。
また、原作でもお馴染みの東卍メンバー「場地 圭介」「松野 千冬」「三ツ谷 隆」の中から、ゲームプレイ中の相棒を選択することに(解く問題、ストーリー概要はどのメンバーを選んでも一緒)。声優さんが撮り下ろしたフルボイスで、プレイヤーに話しかけるようにゲーム進行していく流れは、想像していた以上に物語への没入感が高かったです(イヤホンの使用を強くオススメします)。
ゲーム専用WEBサイトを通して、2005年当時に当たり前だったガラケー(携帯電話)の操作を実現させている点にも注目。相棒とのやりとりは、ガラケーの音声通話やメール連絡などをしているという設定で、違和感なく実際の街並みに物語の臨場感を感じることができました。
謎解きでは、WEBサイトの閲覧や足で稼いで得た情報を利用して直感的に解く内容が多く、探偵ゲームに近い印象がありました。一般的なクイズやなぞなぞも出題されましたが、唐突に机上問題が出題される違和感がないよう、演出の配慮がされていました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
東京リベンジャーズを観た事がない人でも楽しめる内容でしたが、物語世界への没入感の高さは、ファンであれば尚いっそう楽しめることは間違いありません。原作ファンがニヤリとしてしまう細かい小ネタが散りばめられていたり、クリア後に声優さんによるオマケボイスが用意されていたりと、原作ファンが満足できる内容だったと思います。
所要時間の目安(ゲーム構成)、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間:2時間50分
(公式の想定時間:2~3時間)
プレイ可能時間:10:00~20:00
※プレイ開始時間は、チケット購入時に「10:00~16:45」から選択(詳細こちら)
※時間外はゲーム中に訪れる施設の都合でプレイできません
私は大人2人の協力プレイ(チケット2枚購入)でクリアまでに「2時間50分」かかりました。途中の休憩など、謎解きに関係ない時間は除いています。
私達2人はゲーム中、それぞれ違う「相棒」を選択しましたが、解く問題や訪れるスポットは一緒だったため、協力プレイするのに支障はありませんでした。複数人でプレイする場合でも、それぞれお気に入りのキャラを選択することができますね。
ゲーム中に訪れるスポットの屋内外の割合は半々ほどでした。但し、探索スポット間の移動は屋外が多いため、天候に注意が必要。小雨程度であれば、雨具を利用してプレイができる内容です。探索範囲内は、舗装された道路や商業施設内になるため、極端に足もとの悪い状況はありませんでした。
今回、音声のみのストーリー進行が多く、そのようなシーンではテキスト表示する機能がないため「イヤホン」が必須でした。また、専用WEBサイトは基本的に常時表示させたままプレイするため、端末の充電が心配な方はモバイルバッテリーを持参するといいかもしれませんね。
専用WEBサイトをブラウザ上で閉じてしまったり、写真撮影、待機モードなどで、バッググランド状態になった場合、ストーリーが若干巻き戻ることがありました。特に序盤は、一番最初からやり直しになってしまうため、ブラウザを閉じないように注意したいですね(ゲーム中、特定のスポットまで休憩を挟まずプレイしてくださいとの指示あり)。
また、ゲーム中にスマホGPSを利用した演出がありますが、機種によって上手く作動しない場合があります。私はiPhone13を利用していますが、作動しませんでした。その場合、公式ヒント画面から先に進めることが出来ました。
尚、今回のゲームでは、一度クリアすると、ゲームサイトURLへ再アクセスが出来なくなりました(再プレイ不可、クリア後のオマケページへのアクセスは可)やり残しがないように、十分に注意したいですね。
チケット情報(チケット料金、動作環境、ゲームの始め方など)
前売りチケット | 平日 | 土日祝 |
通常チケット | 2,900円 | 3,200円 |
特典付きチケット | 5,800円 | 6,100円 |
当日チケット | 平日 | 土日祝 |
通常チケット | 3,200円 | 3,500円 |
特典付きチケット | 6,400円 | 6,700円 |
動作環境を満たしたスマホ貸出し (イヤホン付) | 800円 ※前日までに貸出用チケット購入 |
※特典は「渋谷大抗争セット」・・・オリジナルサコッシュ、キーホルダー、缶バッジ。詳細は公式情報をご確認ください
※間違いがないよう記載しておりますが、変更の可能性もあるため、必ず公式情報もご確認ください
公式サイト:チケット情報
対応端末 | OS | ブラウザ | |
スマートフォン | iPhone11以降 | iOS15.5以降 ※iOS16以降を推奨 | Google chrome最新版 |
Android端末 | Android9以降 ※Android10以降を推奨 | ||
その他 | インターネットに接続出来る環境、イヤホン必須 ※モバイルバッテリー推奨 |
前売りチケットは、今回の謎解きを制作するスクラップさんが運営する「スクチケ」のみの販売。日付とプレイ開始時間を選んで購入する形式です(開始時間は、10:00~16:45の中で15分単位で選択可。日付・時間帯によって売切れる場合あり)
前売りチケットを購入した場合、開始時間を過ぎると、チケット購入画面にゲーム専用サイトへのURLが表示されます。当日は、渋谷駅のハチ公前広場で、ゲームURLへアクセスし、最初の立寄りスポットまで誘導される流れでした。但し、最初は幾つか設定に関わる説明が表示されます。「ゲームをスタートさせる」というボタンが現れるまでは、落ちつける場所で対応してもいいかもしれません。
開始時間以降は、いつでもゲームスタートできますが、あまり大きく時間を過ぎると、途中の立寄りスポットで混雑する可能性があります。指定時間には、なるべく遅れないようにしたいですね。
当日券は、西武渋谷店 B館1階イベントスペースのみで販売しています。当日券購入後は、その場からゲームスタートします(渋谷駅ハチ公前広場に移動する必要はありません)
また、動作環境を満たしたスマホを所持していない場合、有料でスマホとイヤホンの貸出し対応もしています(1台800円税込み)。但しプレイ前日までの貸出用チケット購入が必要、本編プレイチケットとは別になる点が注意です。
公式情報:【スマホ貸出】リアル脱出ゲーム×東京リベンジャーズ『東京卍會渋谷大抗争からの脱出』
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・プレイヤーが「タイムリープ」し、東京卍會が壊滅する原因となった「渋谷大抗争」を止めるオリジナルストーリー
・スタッフさんの演技や、撮下ろしフルボイス、ガラケー操作を表現したWEBサイト上の演出など、臨場感に拘った内容
・探偵ゲームに近い印象のある謎解き問題。ひらめきを刺激するギミックもあり(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
《注意が必要に感じたこと》
・プレイには動作環境を満たしたスマホ・イヤホン必須、モバイルバッテリー推奨
※動作環境の詳細はこちらを参照ください
・プレイ可能時間 10:00~20:00
※立寄りスポットとなる商業施設の都合のため。日を跨いだプレイ可(詳細こちら)
・端末のGPS機能を利用した演出が、機種によって作動しない場合あり
→公式ヒント画面から、先に進めることができます
・小学生以下は、18歳以上の保護者同伴が必要
※同伴の保護者も、プレイヤーとしてチケット購入必要
・ゲームをクリアすると、ゲームサイトURLに再アクセスできません(再プレイ不可、クリア後のオマケページへのアクセス可)
・アイテム整理や持ち運び用にバインダーや、筆記具があると便利
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「臨場感にこだわった演出、WEBサイトや足を使い情報を集める」
今回の謎解きでは、ストーリー展開に沿って、訪れるべき場所を探し当てたり、行うべき行動を模索すると行った内容が多く、探偵ゲームに近い印象がありました。
一般的なクイズやなぞなぞ問題が出題されないわけではありませんでしたが、そういった問題も敵対する不良グループが使用する暗号を解読するといった設定になっており、唐突に机上問題が出題される違和感を無くす配慮がされていました。
ひとつひとつの問題の難易度は決して高くはありませんが、機転や柔軟な発想が求められるものが多く慣れていないと苦労するかもしれません。
攻略のコツは、手に入れた用紙系アイテムや、ガラケー端末(ゲーム専用WEBサイト)の内容について、本格的に謎解きをスタートさせる前にひと通り目を通しておくことです。事前にプレイヤーが出来ることや、敵対する不良グループの情報を頭の片隅に置いておくことで、飛躍的に問題が解きやすくなりました。
ゲーム専用WEBサイトのガラケー端末が操作できるようになったタイミングで、一度、椅子やテーブルのある場所を探し、情報整理するといいかもしれませんね。序盤で入手する渋谷の地図上に、おすすめのカフェスペース等も記載されていました。
謎解きに躓いてしまい先に進めなくなった場合も、公式ヒントが用意されているので安心です。ヒントを活用することで、謎解きに慣れていない人でも、最終問題までたどり着けるよう調整されていました。
公式ヒントは、ガラケー端末(ゲーム専用WEBサイト)上部の「INFO」から閲覧することができます。問題ごと、段階式になっており、必要な部分だけを閲覧することができました。
最後の謎「運命に立ち向かう、推理要素のある謎解き」
ゲーム終盤の展開では、より推理要素の強い問題が出題されました。解き明かすためには、手元の情報から推測を立て、足を使って検証したり、思いがけない行動をプレイヤー自身がとる必要がありました。
そして、プレイヤーのとった行動によって、物語の結末が複数に分岐。マルチエンディングになっていました。一度エンディングを迎えると、やり直すこともできません。タイムリープを扱う原作の設定も想起させ、熱い展開にハラハラどきどきさせられました。
プレイヤーが願うより良い未来をつかみ取るためには、以下の3点が重要になりました。
・現状を整理し、迫る危機的状況を全て把握する
・手持ちの情報を振り返り、危機的状況を回避する手段を模索する
・実際に必要な行動を起こす
公演タイプのリアル脱出ゲームに出題されてもおかしくないドラマチックな謎解きによって、物語世界への没入感も一気に高まる内容でした。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・推理系の謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用しないとクリアできないかも
・中学生以上のプレイが推奨された難易度(小学生以下のお子さんは、謎解きが得意な大人の補助が必要)
《攻略のコツまとめ》
・序盤で入手したアイテムやガラケー端末(ゲーム専用WEBサイト)の内容はひと通り目を通そう
※序盤で入手する「渋谷の地図」上に、オススメのカフェスペース記載あり。有効活用しよう
・今回はマルチエンディング。よりよい未来をつかみ取るために次を意識しよう
(1)現状を整理し、迫る危機的状況を全て把握する
(2)手持ちの情報を振り返り、危機的状況を回避する手段を模索する
(3)実際に必要な行動を起こす
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「渋谷の街が丸ごと物語世界に書き換えられたような没入感高い体験」
街歩き系謎解きの良さは、その街の観光スポットやグルメに出会ったり、制限時間を気にすること無くマイペースにプレイ出来る事にありますが、今回はそういった要素は少なく、渋谷の街が大きなイベント会場になってしまった印象でした。
東京ドームアトラクションズでSCRAPさんが開催する謎解きに参加されたことのある方でしたら、あの内容を渋谷の街で実現させたものに近いと考えると、イメージしやすいかもしれません。演出の拘りは、さらに上をいくものだったと思います。
特に最後の展開はとても良く出来ており、何をしたら良いかわからない途方に暮れる状況から、プレイヤーが一生懸命考え、何とか明るい未来を掴もうと試行錯誤することで、謎解きと物語が一体となって感情を揺さぶられる没入感の高い体験になりました。
一方で、問題冊子を折ったり重ねたりしながら、ギミック(仕掛け)たっぷりの問題を解きたい方の期待には沿っていない内容でした。推理や機転・発想で解き明かしていくリアル捜査・探偵系のゲームが好きな人に向いている内容です。
また、全編フルボイスのストーリー進行は、多くのシーンでテキスト表示がなく、聞き逃した時にもう一度再生するのが面倒だったり(倍速機能あり)、ゲーム専用サイトを常に表示させておかなければいけないため、写真撮影など他のアプリを使用する際、若干の不便さがありました。ただ、そういうものだと割り切れば、後半は余り気にならなくなりました。
東京リベンジャーズの世界感を肌で感じられる演出は、ファンにとってたまらない体験になると思います。また、機転と柔軟な発想で危機を乗り越えていく展開は、リアル脱出ゲームが好きな人にも刺さる内容でした。両方好きな人には、間違い無くオススメできる謎解きです!
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!