攻略データ
プログラム名 | 東京タワーと四十五秒の時間旅行(takarush BLACKLABEL) |
謎解きスタイル | 施設周遊型 ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 東京タワー メインデッキ及びフットタウン(屋内) |
実際に要した時間 | 110分(公式想定 180分~) |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、思考力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(カメラ機能、インターネット使用) ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 3,800円(税込) ※料金にはメインデッキ入場料込み ※事前にパスマーケットでチケット購入必要 |
公式情報 | 東京タワーと四十五秒の時間旅行|大人のための謎解きイベント |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 東京タワーのフットタウン(商業施設)やメインデッキ(展望台)を巡る屋内系謎解き
- 時空を超える物語で「東京タワー65年の歴史」に触れるドラマチックな体験
- スマホのカメラ機能の利用など、意外なギミック(仕掛け)やひらめきが楽しい問題
-はじめに-
今回の記事は、東京タワーを舞台にした謎解き「東京タワーと四十五秒の時間旅行」に挑戦した攻略レビューをお届けします。
大人の琴線に触れるハートフルかつドラマチックな物語と、ひらめくのが楽しいギミック(仕掛け)が印象的な内容。完全屋内なので雨の日も安心してプレイできるのが嬉しいですね。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、東京タワーの歴史に触れる物語や謎解きの見所や特徴など。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ(2023年)
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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東京タワー謎解き「東京タワーと四十五秒の時間旅行」の概要
概要「緑に輝く月食『エメラルドムーン』を巡る時空を超えた物語」
東京の街を65年照らし続ける東京タワー。
その足元にあるフットタウンは、いつもより大忙しだった。
今日は65年ぶりの珍しい月食「エメラルドムーン」を見るイベントが行われるからだ。
東京タワーのアテンダントとして働く「さくら」は、月食イベントの案内を任せられ緊張していた。
『月食イベ……ントは、必ず成功させ……て!』
落とし物のネームバッジを拾ったさくらの頭の中に、突然流れ込んできた話し声。
これは令和と昭和を結ぶ、ちょっと不思議な冒険の物語――。
「東京タワーと四十五秒の時間旅行」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
緑色に光り輝く月食「エメラルドムーン」(架空の設定)を物語の軸に据え、東京タワー建設当初と、現代を股にかけるドラマチックな物語が印象的。世界感やストーリーを重視した謎解きが好きな人にオススメできる内容でした。
探索の主な舞台となる「フットタウン」は、東京タワーの足元に位置し、屋内型アミューズメント施設や、グルメ、ショッピングが楽しめる商業施設。謎解きでは、キットに付属するフットタウン内の地図を頼りに、必要な情報を集めながら問題を解いていきました。
また、今回のキットには東京タワーの展望台「メインデッキ(150m)」の入場券が含まれており、後半の探索では展望台にも訪れることになりました(最上階トップデッキ(250m)は、今回範囲に含まれません)。開放的で広大な東京の街並みを目にすることで、物語の臨場感もより高まりました。
謎解きでは、大人のための謎解きブランド「タカラッシュブラックレーベル」さんらしい、ちょいムズの問題が幅広いジャンルで出題されました。シールを貼ったり、用紙類を折ったりする作業系の謎解きもあり変化に富んでいましたが、ただ指示に従うだけではない考える力やひらめきが必要となりました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
東京タワーにまつわる大人の琴線に触れる物語は、ゲームクリア後に優しい気持ちになれました。ご家族でプレイするのにも安心の内容だったと思います。
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間:110分
(公式の想定時間:180分~)
プレイ可能時間 10:00~21:00
※キット引換え受付時間 10:00~18:00
私は大人2人の協力プレイ(キット2つ購入)でクリアまでに「110分」かかりました。途中の休憩時間は含んでいません。
探索は完全屋内で、雨の日でも安心してプレイすることができますね。但し、天候が悪いとメインデッキからの眺望がイマイチになってしまうのが残念。施設内にはエレベーターやエスカレーターがあり、一部階段の使用(メインデッキ2階から1階への移動など)もありましたが、東京タワー係の方に申し出ることでバリアフリー環境にもなるようです。
東京タワー公式サイト>よくあるご質問・バリアフリー情報
探索の主要部分は「フットタウン」で、メインデッキに滞在する時間はそれほど長くありませんでした。時間に余裕があれば、謎解きとは関係無く、ゆっくりメインデッキの眺望を楽しむのもいいかもしれませんね。
私は1月の日曜日にプレイしましたが、東京タワー内は混雑気味でした。特にフットタウンでは、今回の謎解き以外にも周遊タイプの体験型イベントを幾つか開催しており、自由に利用できるベンチスペースはどこも満席でした。バインダーを持っていくと、立ったまま問題を解くのに重宝すると思います。
公式で案内されているプレイ可能時間は「10:00~21:00」となっています。但し、チケットカウンターでキットを引換えることができる時間は「10:00~18:00」です。夕方以降にプレイスタートしたい場合は注意が必要ですね。
所要時間の目安は、謎解きに慣れている人がゲームに集中したプレイで90~120分、謎解きに慣れていない人がヒントを活用したプレイで「120~180分」くらいになると思います。
尚、最後の問題は現地探索の必要なく、最終報告もWEB上で行うため何処ででも解くことができました。但し、ハンターポイントを集めている方は、現地周辺での報告が必要(GPS使用)になるため注意ですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
チケット情報(購入方法、受付時間など)
チケット料金(税込) | 3800円 |
チケッット販売 | Yahooパスマーケット |
キット引換え | 東京タワー1F チケットカウンター 10:00~18:00 ※プレイ可能時間10:00~21:00 (東京タワーの営業時間を要確認) |
※間違いがないよう記載しておりますが変更の可能性もあるため、公式サイトの情報も必ずご確認ください
料金には、謎解きキット+メインデッキ(150m)入場料が含まれています。探索範囲外のトップデッキ(250m)は別料金です。検討されている方は、ご注意ください。
キット受取りは「東京タワーチケットカウンター」(1Fロビー)で行いますが、チケットは「パスマーケット」を利用して事前購入しておく形式です。当日は、カウンターで電子チケットを提示します。
パスマーケットではYahooIDの登録や電子決済(PayPay、クレカ、コンビニ決済)が必要になりました。
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・東京タワー内の商業施設「フットタウン」を中心に展望台にも訪れる周遊謎解き
※キットに展望エリア「メインデッキ」入場券付き
・東京タワー建設当初の時代と現代を股にかけるドラマチックなヒューマンドラマ
※世界感やストーリーを重視した謎解きが好きな人にオススメ
・シールを貼ったり用紙を折ったりする作業系問題、思考力やひらめきも必要
《注意が必要に感じたこと》
・プレイにはスマホやタブレット等のWEB端末必須(カメラ機能も使用)
・最上階「トップデッキ(250m)」は探索範囲外(別料金)
・プレイ可能時間「10:00~21:00」
※但し、キット引換え可能「10:00~18:00」(東京タワー営業時間を要確認)
・筆記具(ペグシル)はキット付属、折りたたみ式バインダーあると便利
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「オーソドックスな周遊謎+ひらめきが楽しいギミック」
今回序盤では、探索の必要がない机上問題が数問ありましたが、以降は東京タワー「フットタウン」の各所に掲示された情報を集めながら解いていく内容で、周遊タイプの謎解きのオーソドックスな展開になっていました。
特に、付属シールを貼付けたり、用紙類を折る、透明シートを重ねるといった作業系の問題が多めだった印象です。条件付き迷路(※)など思考力を要する内容との複合問題になっていることも多く、じっくり腰を落ち着けて解く必要がありました。近くのベンチが空いていれば、利用したいですね(問題冊子のフットタウンマップにベンチ箇所の記載あり)
条件付き迷路:一度通った所は二度通れない、特定のマスを必ず通過するといった条件を満たしながらゴールを目指す迷路
また、要所ではギミック(仕掛け)を解き明かす問題もあり、ひらめきが大事になりました。冊子上の仕掛けに留まらず、付属アイテムを意外な使い方をしたり、スマホで写真を撮る必要があったりと、より柔軟で広い視野の発想が必要でした。
どうしても解けない問題がある場合も、公式ヒントが用意されているので安心です。但し、閲覧には制作のタカラッシュさんが運営する「ハンターズヴィレッジ」の無料会員登録が必要。また閲覧することで、獲得できるハンターポイントが半減してしまうため、集めている方は注意が必要ですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
最後の謎「直感的にクリア出来るが、裏付けとなる設定も解き明かそう」
東京タワー「メインデッキ」へ訪れると、今回の謎解きも終盤。特に大きな山場が2つ用意されており、間違い無く今回の謎解き最大の見所でもありました。
1点目は、純粋なひらめき問題。手元の利用できるものや、今まで見聞きしてきたことから、困難な状況を柔軟な対応力で乗り切る必要がありました。公演タイプの脱出ゲームに近い「まさか」の発想が必要となり、人によっては最後の問題よりも、こちらを好みに感じる人もいるかもしれません。特に今回の謎解きでは、序盤から問題文中に指示のあったことは、素直に行動しておくことが大事だったと思います。
2点目は最後の問題。こちらの謎解き、実は直感的に解けてしまう人が多いかもしれません。何となくエンディングに到達してしまった人は、達成感をあまり感じられないかも。その場合も、手持ちのアイテムを今一度振り返り、裏付けとなる情報を探してみると、思いがけない謎解きの深さに出会うかもしれません。
1点目も2点目も、内容に納得感がなかった場合、クリア後に解説ページを確認してみるのもオススメです(ヒントページ後方からアクセス可)。クリア前に解説ページを閲覧した場合、獲得できるハンターポイントがゼロになってしまうので、その点ご注意ください。
また、クリア後に「東京タワークイズ」というのに挑戦できました(エンディングページ後方よりアクセス)。東京タワーにまつわる全10問からなる内容で、8問以上の正解でハンターポイントが1点貰えました。クリア後の余韻を感じながら遊んでみるのもいいですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れていない人は公式ヒントを活用しないとクリアできない難しさ
・小学生以下のお子さんは、謎解きの得意な大人の補助が必要な難しさ
《攻略のコツまとめ》
・問題文などで指示のあったことは素直に従って行動しよう
・シールや折り紙要素のある問題は、ベンチスペースでじっくり取組もう
・何となくエンディングに達してしまった場合は、裏付けとなる情報がないかもう一度問題や手持ちのアイテムを振り返ってみよう
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「何度見ても感動する景色と、東京タワーの歴史に思いを馳せる謎解き」
今回の謎解きのタイトルにある「四十五秒」は、展望台までのエレベーターの乗車時間を表していました。とてもお洒落なネーミングですね。
物語の終盤で展望台(メインデッキ)へ訪れる際、この「四十五秒」の乗車時間がまさに時空を超えていくような不思議な臨場感となり、目の前に広がる東京の街並みに得も言われぬ感動を覚えました。
それだけ東京タワーを舞台にした今回の設定が良く出来ており、登場人物への感情移入度も高く、物語世界へ没入していたのかな~と思いました。初めて東京タワーに上ったわけではありませんでしたが、何度見ても感動する眺望であることも間違いありませんね。
また、現在開催されている「タカラッシュ・ブラックレーベル」さんの謎解きの中でも、特に問題の質が高く、キレイに整合性のとれた謎解きだったなあと感心しました。ボリュームや難易度が特別高いわけではありませんが、謎解き好きが喜ぶツボを押さえた内容だったと思います。
惜しむらくは、深く考える前に直感でエンディングまでたどり着けてしまう点でしょうか。そうなってしまうとせっかくの謎解き体験の面白さが半減してしまうため、これからプレイされる方は、どうぞ慎重にプレイなさってみてください。
そして今回、エンディング封筒の中に入っている「クリアカード」のイラストが特に素敵でした。物語の余韻と優しい気持ちを感じられる素敵なデザイン。時空を超えるヒューマンドラマは、多くの人に共感されるお話だったと思います。ご家族のお出かけや、カップルのデートコースにも最適ですね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!