公演まとめ
公演名 | ナゾトキ街歩きゲーム「地下謎への招待状2019」(SCRAP) |
公演のスタイル | 広域周遊型(推奨人数1~4名) |
難易度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 東京メトロ全9路線沿い |
実際に要した時間 | 5時間 |
特に必要となる力 | 記憶力、観察力、ひらめき力、体力(身体的)、パズル解読力 |
キット購入料金 | 2,400円(税込)※東京メトロ24時間乗車券付き(購入場所:上野、東京、北千住、東京駅などの定期券売り場) |
公演情報 | ナゾトキ街歩きゲーム「地下謎への招待状2019」 |
※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」をご確認ください。
公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
こんな方におすすめ
- 地下迷宮のように入り組んだ東京メトロ。行き先も謎に包まれたミステリアスな探索を楽しみたい!
- 知らない東京に出会える。見慣れた街の意外な発見や、隠れスポットをめぐりたい
- 美味しい情報も満載。その街ならではのご当地グルメも楽しみながら謎解きしたい
-はじめに-
今回の記事では、東京メトロを利用した街歩き謎「地下謎への招待状2019」へ実際にチャレンジしてみてわかった攻略のコツやおすすめのポイントをわかりやすい体験レポートでお届けします!
思わずやってしまった失敗談や、おすすめカフェ情報など、参加を検討されている人に役立つ情報や、既に参加された人の振り返りにも楽しい内容です。下の目次より、気になった部分だけご覧いただいても理解出来る記事になっています!
「地下謎への招待状2019」の概要と特徴
コンテンツの概要
地下謎への招待状は、東京メトロとリアル脱出ゲームのSCRAPさんがコラボをした広域周遊型の謎解きです。東京メトロ全9路線を利用して、行く先々の駅や街で謎を解き、最終的にはどこにたどり着くかもわからない。そんなミステリアスな展開と、東京の街の意外なスポットを知ることもできる内容で、大人気を博しています。
2014年から毎年内容を変えて開催されており、2019年の今年で6回目。のべ参加人数は28万人を超えるというSCRAPさんを代表する謎解きコンテンツです。
毎年違ったコンセプト設定があり、今年のテーマは「ガイドブック」
謎解き冊子に、訪れることになる街のグルメや観光情報が記載されています。これまで以上に街歩き要素が強く全面に押し出されました。冊子のページ数のボリュームも過去最高です。
地下謎への招待状2019の特徴をまとめると、次のようになります。
特徴のまとめ
ココがポイント
・東京メトロ24時間券を利用して駅や街をめぐる謎解き
※東京メトロ24時間券は、使用開始した時間から24時間全線が乗り放題になります。
・どの駅や街に行くかは謎を解かないとわからない。
・ガイドブックをテーマに、今年は序盤の街歩き要素が高い
・謎解きキットに仕掛けられたギミックで、質の高いサプライズ体験ができる
・途中に「高難度問題の駅」がある。推定所要時間1~2時間
※高難度駅を選ばないこともできます
・管理人の所要時間は5時間(途中、高難度駅で90分経過)
謎解きキットは、下に記した東京メトロ駅の定期券売り場で発売されています。新宿駅では定期券窓口とは別に専用の机が置かれて、対応がされていました。
(外国の方を想定したWEB販売もありますが、英語表記です。国内在住の人へ向けたWEB販売は想定していないようです。詳細は公式サイトをご覧ください)
謎解きキット販売駅
期間中、毎日販売
・東京駅、上野駅、北千住駅、新宿駅
期間中の土日祝日のみ販売
・銀座、明治神宮前
10月15日~1月31日まで毎日販売
・新橋、王子
※上記の東京メトロ定期券売り場で販売
街歩きを行うため、雨天時は雨具が必要です。また、立ったままでも謎解きができるように、バインダーがあると便利です。消しゴム付きペグシルがキットに付属されていました。
世界観や謎解きの内容は?
「舞台は地下迷宮から、街歩きシーンへ」
例年、探索範囲は駅からそう遠く離れませんでしたが、今年はがっつり街歩きをします。
序盤はそんな街歩き要素が多めで、中盤以降、東京メトロを利用するミステリアスな地下謎の雰囲気が強くなっていきます。
次項から謎解きの進行に沿ったレポートになります。
序盤:あなたはどの街へいく?
・最初の謎解きはキットを買った販売所周辺で。
・謎を解くことでわかる複数の「東京メトロの駅」から行きたい駅や街を選択
・行きたい駅周辺のガイドや謎解き問題をチェックできるので、好みで決めよう
謎解きキット販売所の近くに、最初の問題を解くのに必要な情報の場所がポスターなどで示されています。最初の問題を解かないと、次に向かう駅がわかりません。改札外になりますので、勢いが良すぎて改札の中に入ってしまわないように注意したいですね。
序盤に向かう駅は、複数の候補から自分に合ったものを選択していきます。
ルート選択は数年前から恒例となっていて、年々増えていく参加者の混雑緩和を狙ったものではありますが、人によってルートが変わる、解く問題も変わるのはわくわく感も倍増しますね。
向かいたい駅で解くことになる問題や、その駅周辺のグルメ・観光情報を事前に見ることができるので、好みの駅を選択しましょう。
また、人気コンテンツでは仕方のないことではありますが、どこに行っても参加者で溢れていました。周遊謎では探索が楽しみのひとつです。遠目で見える人だかりで、だいたい場所がわかってしまうのは残念ですね・・・。
探索の過程も十分に楽しみたい方は、可能な限り土日祝を避け、期間の後半にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
高難度問題の設定された駅登場!
序盤のステップで、今年初の試みがありました。
高難度謎解きの設定された駅の登場です! 選ばないこともできますが、謎解き好きならチャレンジしてみたくなること間違いなしです。
注意書きで「本当に難しいです」「推定所要時間60分」とありましたが、確かにとても手応えがありました。所要時間は60~120分を覚悟した方がいいと思います(管理人は90分かかりました)
ひらめきを要する難しさではなく、数独に代表されるような計算や、粘り強い推論が必要となるパズル問題です。苦手な人、謎解きをはじめたばかりの人、街歩きを楽しみたい人は避けた方が無難です。チャレンジしてみて、「よしやってやるぞ!」と熱意が持てなかったら、さっさとヒントを見ることをおすすめします。
また、立ったまま解くことはまず無理なので、イスとテーブルがある場所に移動しましょう。ガイドブックに載っているカフェもおすすめですが、参加者で混んでいることがあるので、注意が必要です。隣でヒントになるような会話をしないようにしたいですね。
・高難度謎解きは「計算」や「推論」が必要になるパズル問題
・所要時間は60~120分を覚悟
・読解への熱意がもてなかったら迷わず公式ヒントを活用
・イスとテーブル必須。ガイドブック掲載カフェは、参加者で混んでいることがあるので注意。
中盤:地下鉄に乗ってどこまでも
序盤の街歩きから、次第に地下鉄ならではの謎解きへと雰囲気を変えていきます。場合によっては次に向かう駅名すらわからないまま電車に乗らなければいけない状況も。ドキドキとハラハラが止まりませんでした。
謎解きの難易度も、序盤は(高難度問題を除き)易しめでしたが、ちょっと頭を捻らないと解けない問題が増えてきます。
「問題を解く→次の駅が判明する」の手順は変わりません。答えの駅を間違ってしまったとしても、袋とじを開け次の問題へ進むときに「駅名」が書かれているため安心です。
万が一、詰まってしまったら公式ヒントを活用しましょう。先は長いです。終盤の問題を楽しむ時間の余裕を持つようにしたいです。
終盤直前に「ボーナストレジャーチャレンジ」というのがありました。これは電車に乗りながら、車内モニターの情報を使って解く問題です。やってもやらなくても、本編の謎解きには影響しません。正解数に応じて、最終駅周辺で使えるレストラン等の割引クーポンがスマホでもらえました。
ただ、実際は正解数も自己申告のゆる~いスタンスの謎解きです。最終駅に向かうまでの暇つぶしに気軽な気持ちで取り組むのがちょうどいいです。
終盤:ひらめきとギミック
「FINAL MISSION」と記載されたページを開いたら、いよいよ最後の謎解きです。
最後の目的地では、最終問題をスマホで表示させるために必要なキーワードを導き出します。キーワードがわかってしまえば、もうその場を離れても大丈夫です。家で解くこともできます。
最終問題は体験型謎解きらしい「ひらめき問題」でした。ここまでに解いてきた問題を振り返り、謎解きキットもフル活用です。冊子も隅々まで目を通す必要があります。難易度はそんなに高くありませんが、最後の仕掛けには思わず「おお~」と声が上がってしまうサプライズがありました。
仕掛けられたギミックを周囲の参加者が見てしまうと大変残念です。周りに参加者のいない、落ち着いたところで、じっくり解き明かすことをおすすめします。
攻略のまとめと失敗談
攻略のまとめ
・序盤はグルメ・観光情報から好みの駅を選択。どの駅を巡っても中盤でたどり着く駅は一緒。
・探索を楽しみたい人は混雑を避け、期間後半でのチャレンジや平日参加の検討も。
・高難度謎解きは、パズル問題。苦手な人は避けよう(所用時間60~120分覚悟)
・最終問題は、謎解きキットフル活用。ここまでに解いた問題や、冊子の情報も隅々までチェック。
トホホな失敗談
焦りは禁物。落ち着いて必要な情報収集を
管理人は混雑を避けようとし過ぎた結果、探索での情報収集がおろそかになってしまいました。人混みの後ろから、ぱっと見てぱっと立ち去った結果、街を離れてから、必要な情報をメモできていないことに気が付きました。写真にも撮っていなかったため、途方に暮れることに。
近くにいた見ず知らずの参加者さんに、頭を下げて教えてもらい、何とかなりましたが、ホント焦りは禁物ですね。そして、東京で道すがらの人と会話するなんてなかなかありませんが、人気コンテンツならではの一体感が成せる交流かとも思いました。
実際に参加してみたリアルな感想
感想「今までの地下謎の集大成でした」
"あなたがまだ知らない東京に出会う冒険をしよう"
公式のキャッチフレーズにはそんな言葉がありましたが、ただ街歩きをするだけでは気付かない「その街ならではの魅力」を知れたように思います。今回のテーマである「ガイドブック」部分が大活躍して、自分なりの楽しみ方ができました。
また謎解きでは、今までの地下謎で好評だった部分を集大成していて、かつ新しい要素(高難度謎解きや、最後のギミックなど)もあり、とても満足度が高かったです。
参加者が多い謎解きでは、なかなか難易度を高く設定することは難しいですが、開催6年目となり、参加者もこなれたことを想定した誰もが楽しめるほどよい難しさだったと思います。高難度問題を選択制にすることでコアなファンの期待にも応えようとしていました。
ふと、この「地下謎への招待状」の前身である「東京地下迷宮」(名称うろ覚えですが、確かこんな感じです)というのを思い出しました。申し込みをすると、SCRAPさんからハガキが一枚届いて、行き先不明、東京の地下鉄をめぐる謎解きがはじまる内容でした。
東京メトロとのコラボではありませんでしたが、地下鉄の複雑な路線経路を迷宮に見立てた冒険はとても新鮮で、驚きに満ちていました。あの時の感動を今でも覚えています。
今では間違いなくSCRAPさんの中でも、一番の参加人数を誇る人気コンテンツに成長した「地下謎への招待状」ですが、毎回新しい試みをチャレンジする精神を持ちながら、初期にあった感動も忘れずに届けてくれることは、とても素晴しいことだと思います。
絶品の和デザート「元祖小倉アイスのあんみつ」
今回、謎解きの途中で立ち寄った甘味処の「小倉アイスのあんみつ」です。何とこのお店は、小倉アイスの発祥。創業明治42年の歴史を感じる落ち着いた店内で、ひとつひとつの素材を丁寧に生かした期待を裏切らない味わいのあんみつでした。たっぷり自分でかける濃厚黒蜜も、甘すぎない小倉アイスとバランスが絶妙です。
行く先のネタバレにつながってしまうため、店名や場所は伏せますが、謎解きキットのガイドブックに載っているお店です。気になる方は、探してみてください。
今回の記事は以上となります。この記事が参考になりましたら、下の各SNSボタンより紹介して頂けると幸いです。
どうかなるべく多くの皆さんに、謎が解けた瞬間のあの歓喜の時が訪れますように!