攻略データ
| 公演名 | 狂気の山脈からの脱出(SCRAP) |
| 公演のスタイル | 公演特殊型(4名/チーム) |
| 難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
| 脱出成功率 | 不明(公表なし) |
| 制限時間 | 50分(所要時間65分) ※公式想定 約80分 |
| 特に必要となる力 | 注意力、情報分析力、洞察力、ひらめき力 |
| 公式ヒント | あり(チームテントにヒント冊子あり) |
| 参加料金(税込) | 前売り マッチングチケット(平日)3,600円 前売り マッチングチケット(土日祝)3,900円 ※当日券、グループチケット、びっくり演出軽減グループチケット、平日U22団員割引あり |
| 公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×クトゥルフ神話「狂気の山脈からの脱出」 |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください

注目のポイント
- クトゥルフ神話を題材にしたSFホラー系のリアル脱出ゲーム
- 実際のテントに籠もってプレイ、危機迫る雪山の臨場感!
-はじめに-
今回の記事は、クトゥルフ神話を題材にしたしたリアル脱出ゲーム「狂気の山脈からの脱出」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。脱出成功率や所要時間といった攻略に役立つデータも掲載しています。びっくり軽減チケットについても詳細をレポート。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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クトゥルフ神話×リアル脱出ゲーム「狂気の山脈からの脱出」の概要
概要「実際のテント内でプレイ、クトゥルフ神話の世界へ没入」

会場入口のフォトスポットの様子
「クトゥルフ神話」は、アメリカのホラー作家とその友人たちが作り出した創作上の神話体系で、自由に解釈や追加設定できるシェアワールドとして発展。人智を超えた神々(地球外生物)に遭遇した人間の絶望や狂気がテーマとして描かれています。
今回のリアル脱出ゲームでは、そんなクトゥルフ神話の怪物が潜む「狂気山脈」が舞台。地球資源の枯渇により危機に瀕した人類は、新たな資源を求め、南極にある狂気山脈の調査を続けていた。プレイヤーは調査隊の一員としてこの山脈にやってきた設定です。
今回のリアル脱出ゲームには、次のような特徴がありました。
・実際のテント内でゲームプレイ。雪山で遭難したような臨場感
・情報分析と洞察力を働かせる問題(クイズやなぞなぞは控えめ)
・クトゥルフ神話の世界に没入できるホラー演出(怖さ軽減チケットあり)
今回、最大の特徴は会場に実際のテントが立ち並び、プレイヤーはその中に入ってゲームをプレイする点。会場内は薄暗い照明によって積雪する山深い辺境の地が演出されており、まるで雪山で遭難したような臨場感をリアルに感じながらプレイすることができました(ゲーム進行の詳細は、後述参照)。
テントの中には調査隊の備品や調査記録などが残されており、それらの品を自由に手に取りながら、謎を解いていくことになりました。謎解きは、情報分析による暗号解読が主な内容。クイズやなぞなぞといった問題は控えめ。調査隊の一員になりきり、時には戦略を練ったり洞察力を働かせて、狂気山脈の怪物へ立ち向かうことになりました(問題の詳細は、後述参照)。
また、クトゥルフ神話を題材にしたリアル脱出ゲームらしく、ストーリーや演出に「ホラー」要素あり。内容としては、びっくりさせられる演出と、グロテスクシーンに分けられました。びっくり演出は、怖がりな人でなければ問題ないレベルに感じられました。グロテスクな表現はストーリー視聴時(画像や効果音含む)に多く、苦手な人は目や耳を覆いたくなるかも。苦手な人のために、怖さを軽減できるグループチケットが用意されているのも特徴です(びっくり軽減グループチケットの詳細は、後述参照)。

フォトスポットでの撮影に使えるパネル。終了後、会場入口で記念写真を撮ることができました
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間、制限時間】
・制限時間:50分
・解説を含めた実際の所要時間:約65分
※公式の想定時間 約80分
ゲームの制限時間は「50分」。一般的な他のリアル脱出ゲームと比べて短めですが、体感の問題ボリュームは決して少なくはなかったように思います。かなり効率的にゲームを進める必要がありました。
解説を含めた全体の所要時間は「約65分」でした。公式の想定80分より15分ほど早く終了。今回、会場MCさんは存在せず、ゲーム進行や終了後の解説はタブレットでの動画視聴が主になりました。そのためプレイ時間のズレが生じにくく、公式想定より長くかかることは想定しにくいと思われます。

クトゥルフ神話を題材にしたTRPGファンがニヤリとしそうなフォトスポットパネル
【受付、会場入場】
今回、会場内はテントも含め全て土足厳禁。受付後の会場入口で履き物を脱ぐ必要あり(履き物はレジ袋に入れ、チームテント外の脇に置く)。チェックポイントへも靴下の状態で行くことになりました。
スタッフさんの案内があるまで会場入口で待機。受付時に渡された事前説明カードを読みながら待ちましたが、それほど時間はなく、あまり読み込むことはできませんでした。ゲームに関連する情報は後でタブレットでも視聴しましたが。クトゥルフ神話がはじめての人は、事前にゲーム公式サイトを読んでくるのがオススメ。
会場内の案内や、チェックポイントでの対応は、黒装束に身を包んだスタッフさんが行います。スタッフさんは、完全な裏方役でゲームの内容には関係なし。案内に従ってテントへ入室し、設置されたタブレットでオープニング動画を視聴することでゲームが始まりました。
【ゲームシステム、構成について】
会場MCによる全体進行は無し。各チーム、テント内に設置されたタブレットの映像視聴と、チェックポイントの演出によってゲーム進行が行われました。他のチームと顔を合わす機会はほぼなく、チェックポイントで待機列が生じている時くらい。
テント内は狭め(縦190×横190×高さ126~175cm)。男性4人で参加すると窮屈に感じる広さ。もちろん椅子やテーブルはなく、チームメンバーが円陣を組むように座り、プレイをしました。また、扱うアイテム類が多く、細かいものはどこにいったかわからなくなりがち。整理整頓必須。
タブレットのゲーム進行に合わせて、謎を解いていくと、キーワードや暗証番号などが判明。鍵のついた鞄等が開けられるようになり、次の問題へと進んでいく流れでした。
会場内にはいくつかチェックポイントがあり、チームメンバー全員が揃っていく必要あり。怖さ軽減グループチケットを購入している場合、入室前に事前配布されたカードを確認するよう促されました(詳細後述)

びっくり軽減グループチケットについて
今回、ホラー演出の内容を事前に知ることができる「びっくり軽減グループチケット」が用意されています。通常チケットと料金の差はありませんが、必ずグループチケットとして購入する必要あり。
該当チケットを購入すると、受付時にグループ内の希望者に「びっくり演出」や「グロテスクシーン」が起こるタイミングとその内容の書かれたカードが配布されました(首から下げる形式)。同じグループ内でも、希望しなければカードは配布されないため、ゲーム中に起こることを知らずにプレイすることが可能。
また、チーム内に対象カードを首から下げているプレイヤーがいると、ゲームスタート前や、チェックポイント入室前に内容を確認するよう、スタッフさんからうながされました。
【ホラー演出について個人的な見解】
私はホラー映画がどちらかというと苦手な方ですが、個人的には、ゲーム中にほとんど恐怖を感じませんでした。びっくりさせられるのが苦手という人は、チーム内の他のメンバーに肩代わりをしてもらえる内容のため、それほど心配しなくてもいいと感じました。
一方、グロテスクなシーンが苦手な人は、ストーリーはもちろん、イラスト画像や効果音などにも注意が必要だったと思います。ただしR15指定といったほどのレベルではありませんでした。

会場入口周辺に掲示されたメインビジュアルのポスター
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・実際のテント内でゲームプレイ。雪山で遭難したような臨場感
・情報分析と洞察力を働かせる問題(クイズやなぞなぞは控えめ)
・クトゥルフ神話の世界に没入できる恐怖演出。びっくり軽減グループチケットあり(詳細こちら)
《注意事項まとめ》
・会場内は土足厳禁。ゲームスタート前、プレイ中、終了後も会場を出るまで靴下の状態が続く
・ストーリーや演出に「ホラー」要素あり、びっくりさせられる演出とグロテスクシーン(画像、効果音含む)
・怖さを軽減できるグループチケットあり(マッチングチケットでの怖さ軽減対応は無し、詳細こちら)
・テント内に手荷の持ち込みできますが、大きい荷物はプレイに支障が生じるため極力少なくするのがオススメ
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「テント内の備品や記録を調査、情報分析と洞察力問題」

会場入口のフォトスポット周辺で靴を脱ぎ、スタッフさんの案内があるまで待機しました
【情報分析による暗号解読】
今回の謎解きでは、テント内の備品を手に取って調べたり、残された記録資料を確認して情報分析や暗号解読する内容。クイズやなぞなぞといった問題が単体で出題されることはほとんどありませんでした。また情報分析した内容から、山脈の地形を考慮した戦略を考える問題も印象的でした。
狭いテント内で、細かいアイテムを扱うことが多く、落ち着いた作業と整理整頓が重要。制限時間50分と短めのプレイ時間に対して、考えるべきこと、作業量も多め。映像や音声視聴も多く、かなり効率的に進めていく必要がありました。ひとつの問題で、全くとっかかりが掴めない状況ならば、最初からヒント冊子を見てしまった方がいいかもしれません。
【調査隊の使命を果たす洞察力問題】
終盤は高い情報分析力と推理・洞察力が要求される展開。狂気山脈調査隊に、いったい何が起こっているのか・・・その真相に辿り着き、目的を完遂する必要がありました。オープニング動画内で告げられる、調査隊としての使命をしっかり胸に刻んでおくことが大事でした。

【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・脱出成功率:不明(公表なし)
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用しないと最終問題にたどり着けない難しさ
※公式ヒントはテント内に「ヒント冊子」の設置あり
《攻略のコツまとめ》
・テント内狭く、扱う資料やアイテム類が多い為、整理整頓が重要
・記録資料の情報分析が主な作業。内容をよく把握し、チーム内で情報共有をしっかり行おう
・終盤は高い情報分析力と推理・洞察力が要求される展開。オープニングで告げられる調査隊としての使命を胸に刻んでおこう
実際にプレイしてみた感想
感想「人の狂気と尊厳を描く濃厚な物語体験。びっくり要素はオマケ!?」

東京会場となる東京ミステリーサーカスの屋外に掲示されたメインビジュアル
人智を超える存在を目にした人の絶望や狂気を描く「クトゥルフ神話」。今回のリアル脱出ゲームは、そんなクトゥルフ神話らしいストーリーと謎解き。狂気を乗り越え、まさに人としての尊厳が問われるようなドラマチックな物語体験になりました。
「クトゥルフ神話」を知らない人も楽しめるように設計されていましたが、馴染みのある人、特に「クトゥルフ神話」のTRPG(※)経験者は脱出成功に有利になると思われます。世界設定やキーワードをすでに深く理解している強みがあります。難易度をやや高めに感じましたが、制限時間50分の中で世界観や設定を一から理解しなければならないことは、難しさの大きな要因になっていました。また限られた狭いスペースで情報資料が散らかってしまいがちであることも思考がまとまらない原因に。焦りは禁物ですね。
※TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム):会話を通じて物語を創り出すアナログゲーム。ゲームマスターがシナリオを用意し、プレイヤーはキャラクターを演じながら、サイコロの出目やルールに沿って行動を決めていく
また、ホラー要素のある内容ではありますが、びっくりさせられる演出はオマケ程度に感じました。クトゥルフ神話を題材にした濃厚なストーリーを楽しむのが主旨。それに伴って、グロテスクなシーンはしっかり描かれるため注意。映画「エイリアン」のような残酷さに近いかもしれません。

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オリジナルグッズの紹介タペストリー
会場MCが存在しないため会場一体感は生まれにくく、ゲーム進行もタブレット上で機械的に進んでいきます。イベントとしての盛上がりは若干感じにくい仕様でした。ボックスタイプの脱出ゲームに近い印象。仲間内でグループチケットを買って雪山テントの臨場感や、濃厚な物語世界に浸るのがオススメのプレイ方法です!
東京を皮切りに、大阪、名古屋での開催も発表されました。東京の土日公演はチケット完売、追加公演も発表された人気ぶり。ファンはもちろん、以前から気になっていたという方は「クトゥルフ神話」の狂気の世界に触れる機会になるのではないでしょうか。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!