攻略データ
プログラム名 | FUN!TOKYO!山手線謎巡り2025「100年に一度だけ訪れる出会い」(よだかのレコード) |
開催期間 | 2025年09月12日(金) ~ 2026年01月19日(金) |
謎解きスタイル | 周遊型(電車系、街歩き系)※プレイ人数1人~ |
難易度(10段階) | 本編:★★★★★★★☆☆☆ 続編:★★★★★★★☆☆☆ |
移動距離 | ・山手線総乗車時間 本編:39分 続編:42分 ※本編→続編の移動 32分 ・各降車駅の街歩き 10~30分 |
実際に要した時間 | 本編:5.5時間(公式想定 3~5時間以上) ※本編は選択したコースにより所要時間が異なる(詳細こちら) 続編:3.6時間(公式想定 5時間以上) ※別途、本編→続編の移動 約30分 |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、発想力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホ(LINEアプリ、インターネット使用) ※筆記具(ペグシル)キット付属。バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 本編:2,200円 続編:1,760円 本編+続編セット:3,860円(100円引き) ※別途、交通費(一日乗車券の販売あり。詳細は記事参照) 【キット販売場所】 東京周辺のJR駅のコンビニ「NewDays」 (新宿・新宿南口中央・池袋西口・上野中央口・秋葉原他) ※販売店舗の詳細は公式情報を参照 |
公式情報 | JR東日本:FUN!TOKYO!山手線謎巡り2025「100年に一度だけ訪れる出会い」 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 累計20万人がプレイした人気の謎解きイベント第6回目(2025年版)
- 山手線ならではの街歩きが充実、意外な発見や人気スポットを巡る
- 本編+続編で、山手線一周以上する大ボリュームの謎解き体験
-はじめに-
今回の記事は、山手線に乗って沿線の街を巡る謎解き「山手線謎めぐり2025 100年に一度だけ訪れる出会い」に挑戦した攻略レビューです。
記事では、ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所をレポート。移動にかかる交通費(一日乗車券はお得か?)も紹介。写真を多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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山手線謎めぐり2025「100年に一度だけ訪れる出会い」(謎解き)の概要
概要「山手線に乗って東京散策、駅数が選べるコース選択」

本編キット(ペグシル付き)。B5サイズで持ち運びがコンパクト

続編キット(別売り)。プレイには本編キットも必要
2020年から続く人気の謎解きイベント、6回目の開催となる今回は「山手線環状運転100周年」がテーマ。リュックを背負った喋るネコに誘われ、山手線を巡る不思議な旅に出かけることに――。
今回の謎解きには、次のような特徴がありました。
・山手線の駅周辺の充実した街歩き(各駅 徒歩10~30分、謎解き時間除く)
・本編は、巡る駅数を選ぶ3つのコース選択あり(3駅、4駅、5駅コース)
・本編+続編の大ボリューム2部構成
※続編キット別売り。プレイには本編キットも必要
山手線に乗って沿線の駅を巡る構成ですが、降車駅での街歩きが充実した内容。各駅では徒歩10~30分ほどの周遊が発生し、その街の見所や意外な発見のあるスポットに訪れました。自然観察ができる公園や活気のある商店街、最新の商業施設など。バラエティに富んだ東京散策が楽しめました。
本編は、巡る駅数を3つのコースから選択する方式(3駅コース、4駅コース、5駅コース)。プレイヤーのスケジュールに合わせたプレイをすることが可能。選択したコースによって、所要時間だけでなく、一部の降車駅や問題が異なりました。(所要時間の詳細は、後述参照)
また、本編の後日譚を描く続編キットの販売あり。本編とのセット販売で単体購入より100円安く購入可(販売していない店舗あるため要事前確認)。プレイするためには、本編キットも必要になりました。
本編は、不思議なネコとの交流を描くファンタジックな物語。迷路やアナグラム(言葉の並び替え)とんち系クイズなどオーソドックスな謎解きと、キットを折ったり透かしたりする作業系問題がバランスよく出題されました(本編の謎解き詳細は後述)
続編は、本編の後日譚を描くよりSF色の強い内容。世界の命運を巡るドラマチックな物語で、本編よりストーリー性が高かったです。出題される問題の難易度は、本編と同程度に感じられましたが、ひらめきや発想力を問われる内容が多く、慣れていない方は難しく感じるかもしれません(続編の謎解き詳細は後述)

本編プレイ中、活気に溢れた人気の商店街(選択コースによっては訪れるとは限りません)

本編プレイ中、自然観察のできる公園(選択コースによっては訪れるとは限りません)

続編プレイ中、近代的な雰囲気に整備された公園

続編プレイ中に訪れた商業施設。夕焼けとライトアップで幻想的
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間の目安】
・実際にかかった時間
本編(5駅コース):5.5時間(公式想定 5時間~)
続編:3.6時間(公式想定 5時間~)
本編→続編移動時間:32分
・プレイ推奨時間
9:00~日没まで
※一部営業時間のある立寄りスポットあり。日没後は一部の探索に支障あり
私は謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに「本編(5駅コース):5.5時間」「続編:3.5時間」かかりました。一日で両方プレイし、休憩や食事時間は除いています。
本編は選択したコースによって、所要時間が大きく異なります。実際にプレイしてみた体感から、所要時間の目安は、次のようになります。
・本編
(謎解きに慣れた人)
3駅コース:3~4時間
4駅コース:4~5時間
5駅コース:5~6時間
(謎解きに慣れていない人)
3駅コース:4~5時間
4駅コース:5~6時間
5駅コース:6~7時間
※慣れていない人が、公式ヒントを活用したプレイを想定
・続編
(謎解きに慣れた人)
3.5~4.5時間
(謎解きに慣れていない人)
4~5時間以上
※慣れていない人が、公式ヒントを活用したプレイを想定
探索では、一部営業時間のあるスポットも行きましたが、夜間や朝を避けた常識的な範囲でプレイすれば、そこまで気にする必要はありませんでした。オススメは「9:00~17:00」です。臨時休業などもあるため、事前に公式案内を確認しておくと安心(探索できない場合は、公式ヒント活用で、該当問題を解くことができます)。また日没後は、照明が少ない一部スポットで、看板の情報が見づらい等の支障がありました。
私は本編と続編を続けてプレイしましたが、本編のボリュームが想定以上に大きく、続編プレイ中にすっかり日が暮れてしまいました。本編ゴール駅から、続編スタート駅までの移動時間も「30分」かかりました。2編で山手線を1周以上する移動距離になり、本編と続編は違う日にプレイした方が、落ち着いて楽しめると思います。

キットは東京周辺のJR駅「NewDays」で販売。写真は「新宿店」の様子。販売店舗の詳細は公式情報参照

私が購入したNewDays「新宿店」では店頭ラックにキットが陳列されていました
【ゲーム構成、探索スポット】
ゲームは主に、LINEトークでストーリー展開(不思議なネコとの対話)し、手持ち冊子(地図)に記されたスポットを訪れる構成。探索で集めた情報を用いて、冊子の問題を解く流れでした。謎解きで判明したキーワードをLINEトークに送信すると、次のストーリーが展開。一部の問題では、ゲーム専用サイトにアクセスし、WEB上で問題を閲覧したり解答する内容もありました。
探索スポットは、屋外9割以上、屋内1割以下。屋外の移動時間が多く、雨の日はプレイを避けるのが無難だと感じました。また過去シリーズでは、山手線以外の駅に向かうこともありましたが、今回は本編、続編とも訪れる駅は全て山手線内でした。

街歩きや立寄りスポットも含め、ゲームプレイ中は9割以上屋外でした
交通費の考察(一日乗車券はお得か?)
《ゲームにかかる交通費》
本編(5駅コース):大人668円
続編:大人679円
本編→続編移動:274円
※ スタート駅~ゴール駅まで片道の料金、交通系ICを利用した場合
私は一日で「本編」「続編」の両方をプレイ。本編→続編の移動も含めて、かかった交通費の総計は「大人1,621円」(交通系IC使用)になります。ですが、実際はJRの一日乗車券を利用して、よりお得に移動をすることができました。公式でも一日乗車券が「便利なきっぷ」として紹介されています。
利用出来そうなJRの一日乗車券は、次が考えられます。
・都区内パス「大人 760円」
・休日おでかけパス「大人 2,720円」
・のんびりホリデーSuicaパス「大人 2,670円」
※子供料金は大人の半額
※のんびりホリデーSuicaパスは、モバイルSuica、Suica(ICカード)で利用可
※「休日おでかけパス」「のんびりホリデーSuicaパス」は、土・休日及び、対象期間に限定
(詳しくは、公式情報をご確認ください)
ゲーム中の移動は「都区内パス」の利用範囲内に収まります。本編は選択したコースで運賃が異なりますが、一番少ない3駅コースだったとしても、自宅最寄り駅との往復交通費を含めると、都区内パス「760円」の利用でお得になる人が多いと思われます(ご利用は個人のご判断でお願いします)
「休日おでかけパス」や「のんびりホリデーSuicaパス」は首都圏遠方にお住まいの方の利用価値が高いと思われます。
私は都内在住(都心より)、一日で「本編」「続編」続けてプレイし、
自宅最寄り駅との往復交通費 397円
ゲームにかかる交通費 1,621円
計2018円円
都区内パス「760円」の利用で、お得額「1,258円」でした。参考になりましたら幸いです。

改札内に子供のプレイスポットのある駅。降車駅は全て山手線内で、都区内パスの利用がお得でした
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要まとめ》
・山手線の駅周辺の充実した街歩き(各駅 徒歩10~30分、謎解き時間除く)
・本編は、巡る駅数を選ぶ3つのコース選択あり(3駅、4駅、5駅コース)
・本編+続編の大ボリューム2部構成
※続編キット別売り。続編プレイには本編キットも必要
《注意点まとめ》
・スマホやタブレット必須(LINEアプリ、インターネット使用)
・一日乗車券(都区内パス等)で交通費がお得になる場合あり(詳細はこちら)
・本編で、一度選んだコースは変更不可。問題、降車駅が一部異なる
・続編プレイは別途キットの購入必要。プレイには本編キットも必要
※本編+続編セット販売品は100円お得。販売していない店舗あるため公式情報確認
・折りたたみ式バインダーあると便利

ポケット付折りたたみ式バインダーがあると、細かいアイテムやチケットを収納したり、立ったまま問題を解くのに便利でした

折りたたみ式は、持ち運びもコンパクト。1枚あると今後も重宝しますね。下に私が利用しているものと同タイプを紹介致します。参考になりましたら(上写真はB5サイズ)
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難易度や謎解きの特徴は?
本編「キットを扱った作業系問題が充実」

本編キット一式。トレーシングペーパーや折り紙など、用紙系アイテムが豊富
【トレーシングペーパーなど作業系問題】
各降車駅で4箇所程のスポットを巡りながら小問を解き、それらの答えを用いて大問題を解く構成。正解をLINEトークで送信すると、ストーリーが展開し、次に向かう駅がわかりました。
問題のジャンルは、探索スポットにある看板や石碑などに書かれた言葉の並び替え(アナグラム)やスケルトン(※)、迷路問題、キット付属のクリアファイルを用いたギミックや、用紙を折ったり重ねたり、トレーシングペーパーを透かす作業系の問題もあり。
※スケルトン:クロスワードに似ていますが、単語のみが提示され、枠組みに当てはめる問題。クロスワードのような鍵(キー)や肩に振られた番号がありません
【WEBサイトのミニゲーム、終盤は折り紙問題】
コースによっては、専用WEBサイトにアクセスしてミニゲームをする展開や、サイトに仕掛けられたギミックを見破る「ひらめき」系の問題も出題。駅によって問題傾向が変わり、バラエティに富んだ謎解きが、バランス良く配置されていていました。
終盤は駅移動や街歩きの必要がなく、何処にいてもできる問題(プレイ中に記載あり)。付属キットを用いて細かい折り紙をしていく内容を含んでおり、問題数も多いため、テーブルや椅子のある場所が必須。家に帰って落ち着いた環境でプレイするのもいいですね。私は終盤の問題だけで30分以上かかりました。

本編プレイ中に訪れた史跡。家族でプレイしている人も多く見かけました

本編プレイ中に見かけた高架下のウォールアート
続編「ひらめきや発想力問われる問題」

続編キット一式。本編に比べると付属アイテムが少なめ
【本編キットも利用する問題】
本編に比べて同程度の難易度、ゲーム構成も類似していますが、出題される問題の傾向が変更。以下のような点が異なりました。
・コース選択なし(降車5駅、公式サイトに記載あり)
・ひらめきや発想力が問われる問題多め
・キットのギミックを解き明かす一部問題は、本編キットも利用(頻度は少なめ)
じっくり時間をかける問題よりも、解法の糸口をひらめいたり、問題の見方やルールの盲点を考える「発想力」がポイントとなる謎解きが多く、人によって問題を解く時間に差が生じやすい内容でした(公式ヒントを閲覧することで、サクサク解けてしまう内容でもあります)
また、一部の問題では本編キットも利用。用紙類や冊子を続編と本編でしっかり分けて整理しておくと混乱が少なかったです。
【とんち系問題+ひらめき問題】
続編キットの終盤は「とんち系の言葉遊び」と「ひらめき系問題」が複合したちょっと変わった構成の謎解きでした。現地で必要な周遊も、明確に「ここに行く」「これを探す」という記載が少なく、必要に応じて自分で考え選び取る必要がありました。マップに記載されたチェックポイントは、ひと通り巡ってみるのがオススメです。
続編の終盤は、ここから先は「現地探索の必要がない」という見極めが難しく、最終駅を離れてしまわないよう注意が必要でした。

続編プレイ中の風景。本編と比べると、街歩きの移動量はやや少なめでした

続編プレイ中に風景。すっかり日が暮れてしまいました。本編と別日のプレイがオススメ
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
【難易度の目安】
(本編、続編共に)
・謎解きに慣れている人は、公式ヒントを利用せずにクリアできるレベル
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用しながら楽しんでプレイできる
・小学生以下のお子さんは、謎解きの得意な大人の補助が必要なレベル
※公式ヒントは、ゲーム専用LINEアカウントに「ヒント」と入力。問題ごと段階式になっており、答えまで閲覧可
【攻略のコツまとめ】
・ボリュームが多いため、長時間考えるよりは公式ヒントをどんどん活用しよう
・本編の終盤、細かい折り紙作業も含まれるためテーブルと椅子を確保しよう
・続編では、一部問題で本編キットも利用。用紙類の整理整頓をしながらプレイ
・続編の終盤、マップに記載されたチェックポイントは、ひと通り巡ってみよう
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
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【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
続きを見る
実際にプレイしてみた感想
感想「街歩きが充実の山手線謎めぐり、100年の歳月感じる物語」

本編プレイ中には話題の新商業施設に行く機会もありました
進化を続ける山手線謎めぐり。私は2020年の初開催から全てに参加していますが、今年は例年にない意外なスポットから、過去の山手線謎めぐりでも定番となっているスポット、話題の新商業施設など、山手線ならではの充実の街歩きを楽しむことが出来ました。
他の電車系謎解きと比べて、街歩き部分の比重が大きく、どのコースを選んだとしても想像以上に歩くことになるため、時間配分に注意。寄り道をし過ぎると、時間や体力がギリギリになってしまうかも。ただ、山手線は列車本数が多く、駅での待ち時間が少ないので移動時間が読みやすいのが利点ですね。
今年は「山手線環状運転100周年」がテーマ。ですが、物語や謎解きとの直接的な結びつきは弱く、「100年」という長い年月の経過を感じさせるファンタジックな世界観にテーマが反映されていました。本編プレイだけでは、物語の全容や真相が明かされないまま終わってしまうため、続編と合わせてのプレイがオススメ。但し、両編とも侮れないボリュームで、スタート地点も離れているため、本編と続編は日を分けてプレイするのがいいですね。

本編クリアカード。SNS等への投稿を想定したデザイン
問題の傾向としては、続編の方が「発想力」や「ひらめき力」が必要になり、謎解き好きに刺さる内容でした。一方、本編は一般的な謎解きの他に、トレーシングペーパーや折り紙といった作業系の問題も豊富で、キットの仕掛けを解き明かす楽しさが充実していました。ライト層は本編だけでも十分満足、コアファンは続編までプレイして、濃厚な謎解き体験ができる。そんな構成になっていました。
開催6回目となっても、まだまだ新しい発見の尽きない山手線。東京散策のついでというよりは、謎解き自体を目的に東京へ出かける。そんな期待に応えられる充実の内容でした。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!