攻略データ
プログラム名 | エノシマトレジャー「小さな勇者と世界の目覚め」(タカラッシュ!) |
開催期間 | 2025年02月27日(金)~2025年3月31日(月) |
謎解きスタイル | 周遊型(街歩き系)※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 片瀬江ノ島駅より 徒歩80分以上(ほぼ屋外、片道約5km) ※片瀬江ノ島駅~立ち寄りスポット~ゴールまでGoogleマップ計算値。 参考程度にご覧ください |
実際に要した時間 | 2.5時間(公式想定 公表なし) |
特に必要となる力 | 注意力、手先の器用さ、ひらめき力 |
必要なもの | 筆記具 ※バインダー、セロテープがあると便利 |
キット料金(税込) | 無料 《キット配布場所》 藤沢市観光センター 片瀬江の島観光案内所 藤沢市役所 小田急江ノ島線各駅ほか 江ノ電江ノ島駅ほか WEB PDF版(印刷製本の必要あり) |
公式情報 | エノシマトレジャー-小さな勇者と世界の目覚め-|HUNTERS VILLAGE |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 江ノ島に伝わる竜の伝承をモチーフにした人気のリアル宝探しシリーズ2025年版
- 参加冊子無料、江ノ島エリアの観光スポット巡るご家族で楽しめる謎解き
-はじめに-
今回の記事は、江ノ島・片瀬エリアを舞台にしたリアル宝探し「エノシマトレジャー 小さな勇者と世界の目覚め」に挑戦した攻略レビューです。
記事では、ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所をレポート。写真を多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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エノシマトレジャー 2025「小さな勇者と世界の目覚め」の概要
概要「ご家族で楽しめる謎解き冒険ゲーム、江ノ島観光のお供に最適」

無料配布の参加冊子と竜宮城のような片瀬江ノ島駅※筆記具要持参
邪竜の魔法によって、人々が覚めない眠りに落ちてしまったエノシマ。唯一、魔法にかからなかった少年が、白竜の導きで世界を救う旅に出る。ファンタジックなストーリー。
今回の特徴は、次のような点でした。
・参加冊子無料、片瀬エリアや江ノ島の観光ルートに沿って街歩き
・従来ファンにとっても意外な場所へ赴く!?新旧プレイヤーが楽しめる構成
・ファンタジーRPGのようにレベル上げ、ご家族で楽しめる謎解き冒険ゲーム
江ノ島とその周辺エリアを舞台にしたエノシマトレジャーは、新作が毎年開催される人気のリアル宝探し。無料でプレイできる本格的な謎解きや、ドラゴンをモチーフにしたストーリーはお子さんの興味を惹きやすく、ご家族で参加されている方を多く見かけました。
江ノ島の観光ルートに沿って探索スポットを巡っていくため、江ノ島を初めて訪れた人にも最適。江ノ電の駅や江ノ島水族館のある「片瀬エリア」も探索範囲に含まれており、バリエーションに富んだ街歩きを楽しむ事が出来るのも特徴でした。
また今回、過去のエノシマトレジャーシリーズでは、足を踏み入れることのなかったエリアにも潜入。新規プレイヤーはもちろん、従来ファンにとっても、新鮮な江ノ島の景色を目にできる体験が待っていました。
問題の難易度は、謎解き好き親子が楽しんでプレイできるレベル。ジャンルは、迷路やとんち系のなぞなぞなど、一般的な内容でしたが、後半は、問題冊子を折ったり重ねたりする作業系の謎解きも連続して出題されました(謎解き問題の詳細は、後述参照)
魔物を倒してレベル上げ(魔力を集める)や、参加冊子のデザインが冒険マップになっていたりと、RPGゲームの要素が詰まった構成。お子さんはもちろん、大人もワクワクしてしまう演出でした。

江ノ島周辺の片瀬エリアの街並み

片瀬エリアには江ノ電「江ノ島駅」もありました

江ノ島の入口「弁財天仲見世通り」の賑わい

江ノ島の裏側「御岩屋道通り」に通じる道のり。観光ルートに沿って問題が出題
所要時間、ゲーム構成・探索エリアについて
【所要時間の目安】
・実際にかかった所要時間:2.5時間
(公式の想定時間 公表無し)
・プレイ可能時間 9:00~17:00
私は、謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに「2.5時間」かかりました(途中の休憩時間除く)。私たちはエノシマトレジャーに毎年参加しており、片瀬エリアや江ノ島に土地勘がある状態でした。
プレイ時間の目安は、謎解きに慣れた江ノ島に土地勘のある人で「2.5~3時間」、慣れてない人が公式ヒントを活用したプレイで「3.5~4.5時間」になると思います。
プレイ可能時間「9:00~17:00」が設定されており、時間外は一部の立寄り施設が有料になるなどの不都合が生じます。また照明の少ないスポットも多く、日没後は探索が困難になります。公式の案内通り「9:00~17:00」でプレイするようにしたいですね。

私は小田急「片瀬江ノ島駅」改札内のフリーペーパーラックで参加冊子を入手しました

上から二段目にエノシマトレジャーの参加冊子

参加冊子は小田急江ノ島線各駅のほか、片瀬江の島観光案内所や、藤沢市観光センター(片瀬江ノ島駅入口交差点)でも配布
【ゲーム構成、探索エリア】
ゲーム進行は、ほぼ参加冊子と現地掲示物で完結。問題を解くと向かうべきスポット(立寄り施設)がわかり、現地探索でキーワード(掲示物)をゲット。キーワードで空欄を埋め、次の問題を解く流れです。複数のキーワードを集め、まとめて解く問題もありました。
最終報告だけWEBサイト上で行いましたが、アンケートや賞品応募のために行う内容(※)。物語のエピローグも現地掲示物で語られており、極力、スマホなどのWEB端末を利用せずにプレイできる構成でした。
※紙提出による最終報告&アンケートも「エノシマトレジャーーカフェ」で~17時まで可
この数年利用されていたゲーム専用サイト「フクロウ」での途中報告や、ヒント閲覧は無くなりました。公式ヒントの掲示場所は、参加冊子の地図上に書かれています。ヒントの多くは、該当問題を解くのに便利な場所に掲示。
探索エリアは、ほぼ屋外。雨天時はプレイを避けた方が無難です。片瀬江ノ島駅~ゴール地点まで「片道 徒歩80分以上(約5km)※」、急勾配の坂道や階段を上る機会も多く、歩きやすい服装や靴での参加が必須だと感じました。
※Googleマップ上で、片瀬江ノ島駅~立ち寄りスポット~ゴールまでの計算値。参考程度にご覧ください

江ノ島は急勾配の坂や階段が続きます。歩きやすい靴での参加が必須

江ノ島の最頂部までエスカレーター乗継ぎながら上れる「江の島エスカー」も利用できます。全区間セット(税込)大人360円、子供180円。
特典情報の一覧
【提携店舗の特典】
提携店舗(飲食店、食品店、雑貨店など)で、参加冊子を提示し、500円以上のお買物や飲食を行うと、記念メダルを貰うことができます(無くなり次第終了)。このメダルは数年前から、エノシマトレジャーの定番で、毎年デザインと年号が変わっています。
※提携店舗の詳細は公式情報をご確認ください

提携店舗には「エノシマトレジャー記念メダルプレゼント」の掲示物がありました
【抽選で当たるクリア賞】
抽選制のクリア賞は、ゲームクリア後に案内されるWEBアンケートへの回答と、個人情報(氏名住所、連絡先など)を入力する必要がありました。内容は、藤沢市内のペア宿泊券や、新江ノ島水族館の招待券、江の島ホテルワンデイスパ入館券、江ノ電グッズなど。賞品を選ぶことはできませんでした。
【オリジナルカードについて】
今回、ゲームクリア後のアンケートに回答すると、オリジナルフレームを利用した「思い出カード」を無料作成することができました(実証実験中)。ゲーム中に撮影した写真や、好きなメッセージを入れることも可能。
発行手順は、
(1)WEB上で必要情報を入力
(2)引換えコードが表示
(3)エノシマトレジャーカフェのプリンターで印刷
エノシマトレジャーカフェは江ノ島内にあります(謎を製作しているタカラッシュ!さんの運営)。カフェに入って、すぐ右手に専用プリンターが設置。プリンター上面のQRコードを読み込み、案内にしたがって引換えコードを入力すると、写真プリントされる流れです。

印刷した直後の思い出カード。左右の絵柄を切取り、裏面同士で貼り合わせて完成
【ハンターポイントについて】
ハンターズヴィレッジ会員の方は、ハンターポイント獲得の報告を「発見した宝箱」の付近(要スマホGPS機能)で行う必要がありました。忘れないように注意。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・参加冊子無料、片瀬エリアや江ノ島の観光ルートに沿って街歩き
・従来ファンにとっても意外な場所へ赴く!?新旧プレイヤーが楽しめる構成
・ファンタジーRPGのようにレベル上げ、ご家族で楽しめる謎解き冒険ゲーム
《注意点まとめ》
・筆記具は要持参
※抽選賞品応募のための最終報告&アンケートはスマホなどのWEB端末を使用
※紙提出による最終報告&アンケートも「エノシマトレジャーーカフェ」で可(~17時まで)
・急勾配の坂道や階段多め。歩きやすい靴・服装での参加必須
・ハンターポイントの獲得は現地報告(要スマホGPS)が必要
・セロテープ(参加冊子が破れやすく補修用)やバインダーがあると便利

ポケット付折りたたみ式バインダーがあると、立ったまま問題を解くのに便利でした(写真は2024年のもの)

折りたたみ式は、持ち運びもコンパクト。1枚あると今後も重宝しますね。下に私が利用しているものと同タイプを紹介致します。参考になりましたら(上写真はB5サイズ)
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴「謎解きによく出題される問題&折り紙感覚の冊子ギミック」

江の島大橋から見た江ノ島と参加冊子
【序盤はキーワード集め】
迷路やとんち系のなぞなぞ、一般的な謎解きによく出題される内容が多かった印象。謎解きが好きな小学生のお子さんが、じっくり考えれば解ける難易度が想定されていたと思います。
序盤は順不同で解ける問題。現地探索でキーワードを集めていく展開で、探索スポットを巡るルートを考えて出発すると効率的です。但し、途中、集めたキーワードを使って、正しい掲示物を判別する内容があり、キーワードが揃っていない場合は、一旦、掲示物を全て写真に撮り、後で考える必要がありました。問題の番号順にスポットを巡る場合は、多少回り道になりますが、必要なタイミングでキーワードが揃った状態になります。
中盤以降は、江ノ島の観光ルートに沿って問題が出題。問題文や冊子のイラストをよく観察し、ひらめく必要のある問題など。序盤と大きく問題傾向は異なりませんが、やや難易度が上がりました。
【折り紙感覚の最終問題】
最終問題では、問題冊子を折ったり重ねたりする工作系の謎解きが出題。指示に従ううちに、意外なものが出来上がり、折り紙感覚で作業する内容でした。かなり複雑な作業になるため、机のある場所で落ち着いて取り組むのがオススメ。折り方がピンとこない場合は、早めに公式ヒントを見に行くのもいいと思います。
また、冊子が元からある折り目に沿って破れやすく、作業に支障が生じる可能性がありました。セロテープを持って行くと安心です。

街歩き中に通りかかった見晴らしの良いウッドデッキ

休日の江ノ島弁財天仲見世通りは、観光客の大賑わいでした

龍の彫像が印象的な江ノ島神社「龍宮(わだつのみや)」

恋人たちの聖地「龍恋の鐘」。江ノ島に伝わる五頭龍と天女の伝説が由来となっている
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解くき好きのお子さんがじっくり考えて解ける難易度
※参加冊子のマップに公式ヒントの掲示場所の記載あり
《攻略のコツまとめ》
・序盤は順不同で解ける問題、街歩きルート考えてから出発が効率的
※途中、集めたキーワードで正誤判定する問題あり(詳細はこちら)
・折り紙感覚の最終問題は、冊子が破れやすいためセロテープ持参すると安心
・一般的な謎解きによく出題される問題多め
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
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【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
続きを見る
実際にプレイしてみた感想
感想「脱スマホでリアル宝探しの原点回帰!?従来ファンにも新鮮な体験」

青空に映える江ノ島遠景。午後は曇が出てしまうことが多い
昨年から引き続き、リアル謎解きRPGとも言えるゲーム構成。謎を解くことでレベルを上げ、魔力を貯める展開であったり、参加冊子のデザインも古文書や冒険マップになっていたりと、お子さんやRPG好きの人に刺さる世界観が魅力的でした。
ここ数年、途中報告やストーリー進行、公式ヒントの閲覧は、専用WEBサイト「フクロウ」が用意されていましたが、今年はWEBサイトの利用無し。参加冊子と筆記具があれば、誰でもプレイできる仕様(※)で、かなり脱スマホを意識していたように思います。より気軽に参加できる環境や、現地探索で発見するものに重きを置いた「リアル宝探し」の原点回帰のようにも感じられました。
※クリア賞品応募の最終報告&アンケートはWEBサイト利用。又はエノシマトレジャーカフェで17時まで紙提出可
また、昨年は参加冊子のギミックを解き明かす問題は控えめでしたが、今年は大復活。折り紙感覚で作業でき、意外なものができあがっていくので、親子で盛り上がれると思います。但し、冊子が破れやすく、作業もわかりにくいのが難点。セロテープを持参し、早めに公式ヒントを頼ってしまうのもいいかもしれません。

片瀬エリアの街歩き中に見かけた江ノ電の最新車両

江ノ島に咲く「川津桜」は2月中旬~3月中旬に見頃を迎えます

自然豊かな江ノ島では、野生のリスを見かける機会もありました
思い出カードや、今まで足を踏み入れることのなかったエリアへの潜入など、新しい要素もあり。新旧プレイヤーがそれぞれに、新しい発見や自分にあった楽しみ方ができる。何より無料とは思えないクオリティは、今回も健在でした。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!