攻略データ
公演名 | 大雪山に潜む刺青囚人からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(4名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 21%(リアル脱出ゲーム原宿店、22.12.25までの平均 ) |
制限時間 | 60分(所要時間115分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、推理力、情報分析力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり(チームテーブル毎に、ヒントカード設置) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,500円 前売り一般(土日祝)3,800円 ※当日券、グループチケット、平日U22団員割引あり(詳細、記事参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×ゴールデンカムイ『大雪山に潜む刺青囚人からの脱出』【ゴールデンカムイ脱出】 |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- アニメ「ゴールデンカムイ」の世界感を没入感たっぷり感じられるリアル脱出ゲーム
- 北海道「大雪山」に見立てれらた会場、サバイバルゲームや推理要素等、バラエティに富んだ謎解き
- 原作声優撮下ろし、フルボイスで語られるリアル脱出ゲームの為のオリジナル物語
-はじめに-
今回の記事は、TVアニメ「ゴールデンカムイ」とコラボしたリアル脱出ゲーム「大雪山に潜む刺青囚人からの脱出」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
ゴールデンカムイは、明治末期の北海道を舞台に、罪人が隠した金塊を巡るサバイバル・バトル漫画。今回のリアル脱出ゲームでは、ゲーム演出や書下ろしストーリーが「これぞゴールデンカムイ!」と思わせられる内容で、アニメの世界感に入り込んで活躍することが出来ました。
脱出成功率(難易度)や所要時間といった攻略に役立つデータや、サバイバルゲーム風のゲーム展開や推理要素もある今回の謎解きの特徴や見所など。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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ゴールデンカムイ×リアル脱出ゲーム「大雪山に潜む刺青囚人からの脱出」の概要
概要「連続殺人の犯人が仕掛けた謎や罠、サバイバル力と推理で切り抜けろ!」
舞台は北海道「大雪山」
軍人であるあなたは、連続殺人事件の調査のため、とある集落を訪れる。
そこには「刺青囚人」を追う杉元たちの姿もあった。
何人もの村人が殺された無残な事件、あなたは杉元たちと共に犯人を追うことに。
殺人、暗号、狩猟、罠、毒、トリックそして謎!
犯人を見つけ出さなければ待っているのは死・・・。
最後に、あなたは衝撃の事実を知る――。
「大雪山に潜む刺青囚人からの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーを要約)
今回のリアル脱出ゲーム、最大の特徴は、会場内が「大雪山」のフィールドに見立てられ、自由に探索する「サバイバルゲーム風」の構成になっている点でした。
会場内は樹木や川、岩場といった装飾が施され、大雪山に生息する様々な動物たちが潜んでいる設定。プレイヤーは、自然の中から得られるものや、動物たちの習性や痕跡を頼りに、犯人が仕掛けた暗号や罠をかいくぐっていきます。自然の中で生き抜く泥臭さや知恵といったゴールデンカムイの魅力を体現した内容だったと思います。
また、謎解きの内容もとてもバラエティに富んでおり、暗号解読(なぞなぞ、クイズなど)や、情報を分析して論理的に考える問題、犯人の仕掛けたトリックを見破る推理要素など。今回のゲームプレイだけで、謎解きの主要なジャンルを総当たり的に体験できた印象でした(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
ゴールデンカムイの漫画やアニメファンであれば間違い無く楽しめる内容ですが、スタート前に最低限の説明があり、原作を知らない人でも十分に楽しめるリアル脱出ゲームでした。今回の内容が「オリジナルストーリー」として完結している点も、原作を知らない人にとっては遊びやすさになっていました。
所要時間の目安(制限時間)、ゲーム構成など
ゲームの制限時間:60分
解説を含めた所要時間:115分
(公式の想定所要時間:120分)
ゲームの制限時間は「60分」。一般的なリアル脱出ゲームの制限時間と一緒でした。
スタート前に「ゴールデンカムイ」の概要についての説明があり(会場MCとスクリーン映像による)、その後プロローグ的な映像演出が始まりました。これらゲーム開始前の事前説明が10分以上ありました。ゲーム攻略に必要となる重要な情報を含まれるため、見落としや聞き逃しがないように、しっかり内容を把握するようにしたいですね。
制限時間終了後の解説やエンディング映像を含めた全体の所要時間は「115分」でした。スタート前の事前説明、オープニングやエンディング映像もしっかり用意されおり、全体の所要時間が短くなることは想定しにくく、所要時間は公式想定通りの「120分」を見込んでおくのがいいかと思います。
今回、チーム毎にテーブルが用意されていましたが、椅子はありませんでした。約120分間、ほぼ立ちっぱなしの状態です。またテーブルが狭く、ゲームに関係の無いものを置くスペースは殆どありません(テーブル下に荷物入れ有り)。ゲーム中は、会場内を動きまわる頻度も高かったです(肘や膝を床に付けるようなシチュエーションは無し)。荷物を少なめにし、動きやすい服装や疲れにくい靴での参加がオススメでした。
チケット情報(グループチケット、平日U22団員割引など)
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,500円 | 3,800円 | 3,800円 | 4,100円 |
一般グループ※1 | 12,800円 (3,200円/人) | 14,000円 (3,500円/人) | 14,000円 (3,500円/人) | 15,200円 (3,800円/人) |
特典付チケット※2 | チケット料金+3,000円/1セット | - |
平日U22団員割引あり:少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定の割引(半額)。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。詳細は公式情報をご確認ください
※1 グループチケットは、1~4人で1つのテーブルを貸切り。1人当たり料金は、4人で参加した場合です
※2 特典付きチケットは前売り販売のみ。特典は「黄金神威探索セット」(オリジナルサコッシュ、チャーム、謎解き付)詳細は公式情報をご覧ください
※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください
チケットの種類は「前売り・当日」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。グループチケット以外では、当日、運営側が1チーム最大4人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です。特に3人で参加される場合、会場混雑日は、2人と1人に分かれてしまう可能性があります。
グループチケットは、1~4人で1つのテーブルを貸切りにできます。4人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。
参加特典(オリジナル謎)、SNSキャンペーン(オリジナルステッカー)
今回、無料で貰える特典の配布が2つありました。内容とそれぞれの条件は次のようになります(特典は、予告なく終了となることがありますので、ご注意ください)
オリジナル謎
配布条件 | 各会場の開催スタート日までのチケット購入 |
内容 | オリジナル謎解き問題(ハガキサイズ) |
上記条件で、当日受付時に人数分のオリジナル謎解きを貰うことが出来ました(本編に関係なし)。論理的にルートを考えるちょっとした迷路問題でした。
2023年1月11日現在、リアル脱出ゲーム原宿店は開催が始まってしまっているため配布終了。福岡店は「2023年1月27日(金)」より前の購入で対象となります。全国ツアーの開催が決定しているため、他の店舗でもこれから発表される開催日程に注目したいですね。
オリジナルステッカー
配布条件 | SNSで「#ゴールデンカムイ脱出」を付けて感想などを投稿 |
内容 | オリジナルステッカー(脱出祈願のお守り風のデザイン) |
会場のグッズ販売コーナーで、上記の投稿画面を提示することで貰うことができました。ゲームの終了直後はグッズ販売は混み合っていることが多く、待ち時間が発生するかもしれなため、注意が必要ですね。
【概要のまとめ、注意が必要に感じたこと】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・連続殺人の犯人が仕掛けた謎や罠を解き明かして行くオリジナルストーリー
・大雪山に見立てた会場内でサバイバル、ゴールデンカムイの魅力を体現した演出
・アニメ声優さん撮下ろしフルボイス、映像演出もふんだんに使用
《注意が必要に感じたこと》
・4人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~4人で1テーブルを貸切りにできます
・小学生の参加は18歳以上の保護者同伴が必要
※保護者の方もプレイヤーとしてチケット必要
・未就学児は無料。未就学児1名につき1名の保護者(18才以上)が必要
・チームテーブルに椅子用意なし。約120分間、立ちっぱなしの状態
※疲れにくい靴、動きやすい服装、荷物少なめでの参加推奨
難易度(脱出成功率)や謎解きの特徴は?
特徴「会場内を自由に探索、動物たちの習性を生かした謎解き」
今回の謎解きでは、多彩なジャンルが出題されました。暗号解読風のクイズやなぞなぞ、情報分析し論理的に考える思考系の問題、証拠や証言などから考察する推理問題など。どの問題も、そこそこに手応えの感じられる内容で、オールラウンドに対応できる力が必要だったと感じました。
ジャンル多彩ですが、闇雲に出題されるわけでもありません。ステップ毎に解く問題の傾向が変わるため、頭を切り換えていくことが大事でした。その際、ストーリーシートや問題に書かれた内容はチーム内でしっかり共有したいですね。代表者が読み上げるのも有効な手段でした。
また、殆どの問題で会場内の探索で入手するアイテムや情報が必要になりました。大雪山に生息する動物たちの習性や痕跡、自然から入手できるものを利用した謎解きは、現地調達で試行錯誤するサバイバルゲーム風の演出になっていました。
例えば、ある問題を解く為に鹿の角が必要だが、鹿を捕らえるためには餌となる果実を手に入れなければいけない・・・といった流れです(これは例示で、実際の謎解きには出題されません)
情報を精査し見逃しがちな探索スポットを探し当てたり、聴覚や触覚など視覚以外の手段も駆使して探す必要があったりと、会場探索と謎解きとの結びつきがとても強い内容でした。
自由に行動出来る分、序盤は何をしたらいいか分からず途方に暮れてしまうかもしれません。出来るだけ早く、上述したようなゲームの進め方に慣れることが、攻略のコツだったと思います。
また、どうしても解けない問題がある場合、チームテーブル毎に丁寧な公式ヒントが用意されています。活用することで、終盤の展開まではどのチームもたどり着けるよう調整されていました。
終盤の展開では冷静に考える時間の余裕が重要になったため、序盤や中盤の問題で、7~8分以上躓いてしまうようでしたら、活用した方が、終盤に備えられると思います。但し、チームメンバー全員の了承のうえで利用したいですね。
終盤の展開「犯人が仕掛けたトリックを見抜けるか」
終盤の展開では、ポイントとなる山場が2点ありました。
1点目は、戦略性のある謎解きです。詰め将棋のように、条件に従って勝利する一手や順番を考える問題で、じっくり考える思考力が必要となりました。また、ひらめき要素や臨機応変に対応する力も同時に試されるため、通常のリアル脱出ゲームの最後に出題されてもおかしくない内容でした。
2点目は、推理問題です。こちらは手持ちのアイテムや、プレイ中に見聞きしてきた情報などから、総合的に今回の犯人を追い詰める内容で、今までの問題とはガラリと雰囲気が変わりました。この点に関しては、謎解きではなく完全に推理。ちょっとした違和感に気が付く洞察力が必要でした。
終盤の展開では、視野を広く持つことと、冷静に考えられる時間的な余裕が重要だったと思います。目の前の問題文だけに囚われず、物語の登場人物になりきって、見聞きしたきた事を振り返られれば、脱出成功率が上がるかもしれません。
また、リアル脱出ゲームの一般的な攻略のコツを押さえておくと役に立つこともあるかもしれません。まとめた過去記事もあります。気になる方はチェックしてみてください(特定公演のネタバレをするものではありません)
【脱出成功率UP】リアル脱出ゲーム攻略パターン、ネタバレ分析
リアル脱出ゲームには、攻略のパターンがある!?リアル脱出ゲームを代表とする「体験型謎解き」によくありそうな「パターン」を紹介しながら、クリア成功率を上げるコツについて書いています。謎解き「あるある」としても楽しめる作りになっています!
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【脱出成功率、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
脱出成功率:21%(リアル脱出ゲーム原宿店、2021年12月25日筆者参加回まで145チーム中30チーム成功)
・中学生以上のプレイが推奨される難易度(小学生のお子さんは、謎解きの得意な大人の補助が必要なレベル)
《攻略のコツまとめ》
・序盤はゲームの進め方に早い段階で慣れよう
※闇雲に会場探索せず、謎解き問題との関連性を見極めよう
・ステップ毎に問題傾向が変わるため、頭を切り換えて挑もう
・ストーリーシートや問題の内容はチーム内でしっか共有しよう
※代表者が読み上げるのも有効な手段
・終盤に備えて時間的な余裕を残しておこう
※序盤や中盤の問題で7~8分以上躓くようならヒント活用も視野に
・終盤は「思考系」の問題と「推理系」の問題が連続。どちらも登場人物になりきり、広い視野を持って挑もう
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「これぞゴールデンカムイ! ごった煮状態のサバイバル謎解きが楽しい」
今回の内容は、原作の世界感を端々に感じられる演出やストーリーが素晴しく、ゴールデンカムイファンであれば思わずニヤリしてしまうシーンが幾つもありました。
北海道の厳しい大自然の中でサバイバルし、不気味で狂った「刺青囚人」たちを相手にバトルを繰り広げるのがゴールデンカムイの魅力でありますが、そういった要素をリアル脱出ゲームの中に上手に落とし込んでいたと思います。
殺人、暗号、狩猟、罠、毒、トリックといったモチーフのごった煮感や、解くことになる問題ジャンルの豊富さは、絶妙なバランスで整合性が取れており、「ゴールデンカムイ」の複雑な世界感を体現するのに相応しい内容でした。
謎解きの主要なジャンルへ総当たり的に挑むため、オールラウンドに謎解きスキルが試され、中級者以上の腕試しにも丁度良い内容だったと思います。一度でいろんな味が楽しめるお得なリアル脱出ゲームではないでしょうか。
一方で、謎解きに慣れていない方には、やや取組み辛い内容だったかもしれません。決して問題数が多いわけではありませんでしたが、問題傾向が切り替わっていくことで、情報量が増え、思考が惑わされる側面があり、難易度が上がっていたと思います。
また、ゴールデンカムイを観た事がない人でも楽しめるように作られてはいますが、全くの初見でプレイした場合、独特な世界感に馴染めなかったり、ストーリー展開を唐突に感じるシーンもあるかもしれないなあと感じました。
1チーム4名とグループチケットも買いやすく、謎解き好きの友達同士や、ゴールデンカムイファンの友達を誘ってプレイすると盛り上がること間違い無し。会場タイプのリアル脱出ゲームではなかなか実現が難しい、部屋を探索する楽しさにも焦点があり、机上問題だけでは終わらない演出もとても良かったです。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!