攻略データ
公演名 | 魔界レストランナイトメリアからの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(チーム制6人) |
難易度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 73%(東京ミステリーサーカス、22.5.08筆者参加回 ) |
制限時間 | 70分(所要時間115分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり(チームテーブル毎に、ヒント冊子設置) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,200円 前売り一般(土日祝)3,500円 ※当日券、グループチケット、平日U22割引有り(詳細、記事参照) |
公演情報 | 魔界レストラン ナイトメリアからの脱出 |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- ディズニーを彷彿とさせるショーエンターテインメントとの融合
- 手を叩いて、モンスターと一緒にリズムに乗る、参加型の賑やかなショータイム
- 謎解き難易度も手頃・ヒントも充実、ご家族での参加も楽しいリアル脱出ゲーム
-はじめに-
今回の記事は、リアル脱出ゲーム「魔界レストランナイトメリアからの脱出」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
ゲーム中に可愛いモンスター達によるショータイムが繰り広げられるちょっと変わったリアル脱出ゲーム。プレイヤー参加型のショーは「賑やか」かつ「臨場感」を盛り上げ、物語の登場人物になりきるリアル脱出ゲームとの相性もバツグン。心に残るプレイをすることができました。
記事では、脱出成功率や所要時間といった攻略に役立つデータや、今回の謎解きの見所や特徴など。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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リアル脱出ゲーム「魔界レストランナイトメリアからの脱出」の概要
概要「ハロウィンの夜に迷い込んだのは・・・モンスター専用レストランでした」
それは、ハロウィンの夜。
あなたは吸い寄せられるように1軒のレストランに入った。
その店の名は「ナイトメリア」
読めないメニュー、見たことのない料理、そして変わった姿の店員たち。
ここはモンスターたちが集う魔界のレストランだった。
「ねえ、もしかして君・・・人間だよね?」
話しかけて来たのは心優しいモンスターのフレン。
あなたは、彼の助けを借りて、この魔界レストランから脱出することが出来るだろうか――。
「魔界レストランナイトメリアからの脱出」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載ストーリーより要約)
会場内には6人がけのテーブルがずらりと並び、レジカウンターやドリンクバーまで設置(実際の飲食はできません)。テーブルの上には、読めない文字の書かれたメニューや奇妙な柄の紙ナプキンなど、小物類の作り込みがとても丁寧。魔界レストランの雰囲気がたっぷりと感じられ、ぱっと見で「わ、いつもと違う・・・」とワクワク感が刺激されました。
そして何と言っても特徴的なのが、会場のど真ん中にラインテープが引かれ、スクエア状に開けたスペースがあること。ここが舞台となり、キャラクターたちのショーが繰り広げられました。
キャラクター達の作り込みも本格的で、まるで某テーマパークのショーを鑑賞している気分になれました。ショータイムはオープニングやエンディングだけでなく、何とゲームプレイ中にも何度か行われます。
ショーでは、手を叩いたり、ハンドパフォーマンスによってプレイヤーも一緒に盛り上がれるような内容になっており、いつものリアル脱出ゲームにはない特別な体験をすることができました。
謎解きの難易度は手頃なレベルで、子供から大人まで同じように楽しめる工夫が感じられる内容。パズルチックな問題や、皆で協力して解く謎解きが印象に残りました(謎解き問題の詳細は、後述をご覧ください)
所要時間の目安(制限時間、ゲーム構成など)
ゲームの制限時間:70分
※ゲーム中のショータイムを含みます
解説を含めた所要時間:115分
(公式の想定時間 110分)
ゲームの制限時間は「70分」でした。一般的なリアル脱出ゲームでは60分に設定されている事が多いため、少し意外に感じました。これはゲーム中に行われるショータイムを考慮した時間設定と思います。
ショータイムはゲーム中も複数回行われ、1回のショータイムの長さは3~5分程度。ショーをたっぷり楽しめたのは嬉しい誤算でしたが、謎解き中、急にショーが始まるので、集中力は少し散漫になりがち。問題を解く時間と、ショーを楽しむ時間で、しっかり頭を切替える必要がありました。
他の特徴としては、今回、チームメンバー全員でチェックポイントへ行く機会が少なめ。移動が少ない分、テーブルでの謎解きやショータイムを楽しむ為に、しっかり時間が割かれていた印象です。
全体の所要時間は「115分」でした。今回、オープニングやエンディングを含めた殆どの進行が録音音声によるものでした。会場にはモニターもありません。音声に合わせたキャラクターたちの身振り手振りが主な演出。終了後の解説も、自動音声によるため、全体の所要時間は大きくブレることはないように感じました。所要時間の目安は、公式想定通り「110分前後」を見込んでおけば問題ないですね。
チケット情報(学生、グループチケット有り)
チケットの種類は「前売り・当日」「一般・学生」「平日・土日祝(大型連休期間含む)」などで料金が変わります。グループチケット以外では、当日、運営側が1チーム6人のマッチメイクをします。複数人で参加した場合でも、チームが別々になってしまうことがあり、注意が必要です。
グループチケットは、1~6人で1つのテーブルを貸切りにできます。6人MAXで参加すると、1人当たり料金が一般チケットより若干安くなりますね。
(税込) | 前売り | 当日 | ||
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |
一般 | 3,200円 | 3,500円 | 3,500円 | 3,800円 |
U22団員割引※1 | - | - | 1,750円 | - |
一般グループ※2 | 18,600円 (3,100円/人) | 20,400円 (3,400円/人) | 20,400円 (3,400円/人) | 22,200円 (3,700円/人) |
U22団員グループ※1 | - | - | 10,200円 (1,700円/人) | - |
※1 少年探偵団会員かつ22才以下の平日限定。初回摘要時、会場受付で生年月日のわかる身分証明書の提示必要。グループチケット購入時は、参加者が全員がU22団員条件を満たしている必要あり。詳細は公式情報をご確認ください
※2 グループチケットは、1~6人で1つのテーブルを貸切り。1人当たり料金は、6人で参加した場合です
※間違いがないよう記載しておりますが変更されることもあります。最新のチケット料金については、必ず公式情報をご確認ください
公式サイト:チケット情報
概要のまとめ、注意が必要に感じたこと
ココがポイント
《概要のまとめ》
・モンスター専用の「魔界レストラン」に迷い込んだプレイヤーが脱出を目指すストーリー(ホラー要素なし)
・テーブル上のメニューや紙ナプキン、ドリンクバーやレジカウンターなど会場の雰囲気もレストランの臨場感たっぷり
・作り込まれたキャラクターによる本格的なショータイム、手を叩いてリズムに乗る観客参加型の賑やかなショー
※オープニング、エンディングだけでなく、ゲームプレイ中にも随時有り
《注意が必要に感じたこと》
・今回の制限時間は「70分」(ゲーム中のショータイムも含めて)
・6人1チーム制、複数人で参加してもチームが分かれてしまう可能性あり
※グループチケット購入すると、1~6人で1テーブルを貸切りにできます
・小学生以下のみでのグループ参加はできません
※20歳以上の保護者の同伴が必要(参加者として有料)
脱出成功率や謎解きの特徴は?
特徴「魔界のメニューは謎だらけ!?ヒント誘導がある易しい構成」
ゲーム序盤は、一般的なクイズやなぞなぞをチームメンバーで手分けしながら解いて行く展開でした。特徴としては、テーブルの上に用意されているものや、会場内の掲示・設置されているものの情報と絡めて、暗号解読風に解く問題が多かったです。魔界レストランならではの仕掛けも沢山用意されていました。
問題数はそれほ多くは感じませんでしたが、中盤以降、チームメンバー全員で協力しながら解く問題があり、足並みを揃えるのが難しくやや時間がかかってしまいました。協力プレイが必要になる問題では、誰かが代表して問題文を読み上げるなど、皆の認識を揃えるコツが必要かもしれませんね。
また、今回、テーブルが広く、いつもの2倍以上の謎解きスペースがありました。狭いテーブルで溢れかえる問題用紙類と戦わなくて済むのは何と快適なことでしょうか(笑)但し、その広いスペースを活用するような問題も出るので、アイテムや用紙類の整理整頓は随時行いながらプレイしたいところです。
全体として、難易度は特別難しくはなく、パスル問題のように子供も大人も同じように楽しめる工夫が感じられる内容が多かった印象です。また、チーム(テーブル)毎に設置されたヒント冊子がとても充実しており、活用することでどのチームも、最後の問題まではたどり着けるようなゲームバランスが取られていました。
時間の経過に伴って、ヒント冊子を活用するよう会場アナウンスされる機会も多く、お子さんと参加されているご家族の方に優しい仕様になっていたと思います。ヒント冊子を活用する際は、チームメンバー全員の了解のもとで行いたいですね。
最後の謎「全集中で今まで見聞きした情報から違和感を探る」
最後の問題は、ヒント冊子にも載っていません。自力で解き明かす必要があります。攻略のポイントは、
「今まで見聞きしてきたものの中に、何か違和感を感じる物はなかったか?」
と冷静に振り返ってみる事でした。
魔界のレストランという非日常空間に居ることで、普段ならば「おかしい」と感じることに麻痺してしまっていないか・・・。謎解きに集中するあまり、些細な言動を見逃したり、聞き流したりしていないか・・・。ひらめきをたぐり寄せるキッカケは、思わぬところにあるかもしれません。
そして、もしかしたら大人よりもお子さんの方が、最後の問題を解き明かす「ひらめき」をしやすいのではないかなあとも感じました。固定観念のないお子さんが活躍するチャンスかもしれませんね。
脱出成功率、攻略コツまとめ
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:73%(11チーム中8チーム成功、東京ミステリーサーカス 22.5.8)
・中学生以上のプレイが推奨された難易度(公式ヒント活用で、謎解きになれていない人でも最終問題まではたどり着ける)
《攻略のコツまとめ》
・序盤の問題は皆で手分けして取り組もう
・中盤以降、協力プレイが必要になる問題では足並みを揃えてプレイしよう
※問題文を代表者が読み上げるなど、皆の認識を揃えよう
・最後の問題は、今まで見聞きしてきたものを柔軟な発想で振り返ってみよう
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「心に残るエンターテイメント、物語の中に入り込む新たな体験」
物語の登場人物になりきって、ハラハラやドキドキをチームメンバーと共有し、高い臨場感を味わえるのが、リアル脱出ゲームの醍醐味ですよね。今回、ショーエンターテイメントとの融合によって、物語の中に入り込む体験を高い次元へ引き上げることに成功していたと思いました。
そもそも、キャラクターや音楽によるショーエンターテイメントそのものが、日常を忘れさせ、圧倒的なライブパフォーマンスで臨場感を身近に感じさせるもの。体験型のリアル脱出ゲームと相性が悪いわけありませんね。ただ、それを本当に実現させてしまった制作者側の熱意をひしひしと感じる内容でした。
きっと様々な制約や困難を乗り越えて作り上げたものなんだろうと、目の前で繰り広げられる本格的なショーに感動しながら、制作者さんの努力にも思いを馳せてしまったしだいです。
手を叩いてリズム乗って、キャラクターと一緒にハンドパフォーマンスで盛り上がる。会場一体感のあるショータイムは、大人もお子さんも盛り上がること間違い無しの超楽しいエンターテイメントでした。
ショーを楽しむ事に焦点があるため、謎解き好きの方はやや物足り無さを感じるかもしれません。が、それを差し引いても、一見の価値のあるライブパフォーマンスだったと思います。リアル脱出ゲームで新鮮な体験をしたい方にもおすすめです。
公演期間が1ヶ月ちょいと短いのが残念ですが、また再演や別の会場で開催されることもあるかもしれませんね。ご家族や親子で楽しめるリアル脱出ゲームには、「スーパーペーパーキングダムからの脱出」という人形劇をモチーフにした公演もありましたが、物語のテイストなど似たものがあったなあと思いました。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!