攻略データ
プログラム名 | WEST CODE第四弾 西武謎道中 ~消えた若殿と謎の置き手紙~(タカラッシュ!) |
謎解きスタイル | 周遊型(街歩き、鉄道・電車系) ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 「西武新宿駅」や「池袋駅」より、電車で片道50~60分範囲 |
実際に要した時間 | 4時間40分 |
特に必要となる力 | 観察力、注意力、思考力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット等のWEB端末、筆記具 ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 無料(別途、交通費) ※一日乗車券有り(詳細は、記事参照) 《キット配布場所》 ・西武鉄道各駅 ・WEB配布(PDF版) ※PDF版は印刷・製本する必要があります |
公式情報 | WEST CODE第四弾 西武謎道中 ~消えた若殿と謎の置き手紙~ |西武線沿線で出来るリアル宝探し - HUNTERS VILLAGE |
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※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」「料金」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 西武線を広範囲に渡って巡る人気の謎解きシリーズ「WEST CODE」第4弾
- 無料とは思えないボリュームと、質の高い暗号解読風の謎解き
- 「一日フリーキップ」の販売あり、交通費もお得に遊びやすい
-はじめに-
今回の記事は、西武線で巡る人気の謎解きシリーズ「WEST CODE 」の第四弾(2022年版)「西武謎道中」にチャレンジした攻略レビューをお届けします。
「WEST CODE」シリーズは、西武鉄道沿線を舞台に暗号解読をテーマにした謎解きが特徴的。今回はストーリーこそ時代劇テイストになりましたが、ちょいムズの暗号解読は健在で、過去シリーズにもひけを取らない楽しさでした。参加冊子が無料である点も、注目ですね。
記事では、所要時間や難易度といった攻略に役立つデータや、交通費がお得になる一日乗車券の情報、今回の謎解きの見所・特徴など。気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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WEST CODE 第4弾(2022年版)「西武謎道中」の概要
概要「逃げ出した(?)跡継ぎ息子を追って、殿と家来の珍道中」
ここは、雄大なる武蔵野台地に広がる国、イルマ。
馬の代わりに“セイブセン”という移動手段が国中を横断していた。
イルマの国の大名“久米川 家政”は途方に暮れていた。
跡継ぎである息子の正丸へ、家督を譲る日であったのだが…。
「なにぃ!?正丸が、書置きを残して旅に出ただと~!?」
こうして、国中を巻き込む大道中が、幕を開けたのであった――。
WEST CODE第四弾「西武謎道中」の導入ストーリーは上のようになっています(公式サイト掲載内容を要約)
西武線を舞台にした人気の「WEST CODE」シリーズも今回で第四弾。今までのシリーズでは、スパイミッションや近未来を彷彿させる硬派な印象の世界感が多かったですが、今回は時代劇風のストーリーに沿って、謎解き問題が出題されました。
不肖の息子を探すため、殿と家来が連れだって旅するストーリーやイラストビジュアルは軽快で親しみやすく、親子プレイにも向いているかもしれません。
但し、暗号解読テイストの謎解き問題は、決して易しくない印象でした。思考力やひらめきを要する問題が多く、慎重に考えないと間違った駅へたどり着いてしまうかも・・・。問題冊子を折ったり重ねたりする作業系の謎解きでも、捻りの感じられる要素が組み合わせられており、謎解きに慣れている人でも迷ってしまう事があるかもしれません(謎解き問題の詳細は、後述をご覧下さい)
降車する駅もやや多く、ボリュームもたっぷり。時には15分以上の街歩きや意外なスポットを探索するシーンもあり、何処に向かうか分からないワクワクが感じられ、変化に富んだ内容になっていました。
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
実際にかかった所要時間:4時間40分
プレイ推奨時間:日中の明るい時間帯
私は大人2人の協力プレイで「4時間40分」かかりました。途中の休憩時間は除いています。公式サイトや問題冊子に、推定所要時間の案内はありませんでした。
私達は池袋駅を出発し、中盤までは躓くことなく、順調にプレイしていました。ですが、終盤の謎解きに失敗し間違った駅を訪れてしまったり(時間ロス30分)、一部の問題では解き方が分からずにヒントを見る機会がありました(時間ロス30分)
所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で「3時間30分~4時間30分」、謎解きに慣れていない人がヒントを活用しながらのプレイで「5時間~6時間」くらいになると思います。
また、シリーズ前作までプレイ経験のある方へ注意事項として、今回は「西武新宿線」「西武池袋線」のコース分けがされていません。探索範囲は「西武鉄道沿線」となり、上記2路線意外の駅へ行く可能性もあります。
最初に向かうべき駅も不明の状態で始まるため、スタートする駅によっては時間ロスが発生するかもしれません。お出かけ前にWEB上で閲覧できるPDF版冊子をチェックし、最初の問題を解くことをオススメします。
探索シーンでは、駅周辺5分以内で済むものもあれば、片道15分以上の街歩きをすることもありました。屋外の割合が多いため、天候に注意が必要。営業時間がある商業施設内の探索はありませんでしたが、照明の少ないスポットを訪れることもあるため、日中のプレイがおすすめでした。
参加冊子の配布
参加に必要な冊子は、公式サイトからPDF版がダウンロードできるほか、西武線各駅で配布されています(小竹向原駅を除く、予定数量配布しだい終了)
一部、冊子ページを折ったり重ねたりする問題や書き込みも必要なため、PDF版ダウンロードの場合は、印刷して製本する必要があります。最寄りの西武線駅で無料配布版を入手するのが簡単ですね。
但し、お出かけ前に最初の駅を判明させておくとスムーズにプレイできるため、PDF版で「謎1」を解いておくのがオススメです。
参加冊子:PDF版ダウンロード
交通費について(一日乗車券など)
『WEST CODE』西武線謎解き1日フリーキップ | |
料金(税込) | 大人 1,000円、子供 500円 |
販売時間 | 初電車~16:00 |
販売場所 | 西武線各駅の自動券売機 (武蔵横手~西武秩父駅間、小竹向原駅、多摩川線の各駅除く) |
※窓口での販売はありません
交通費については、今回の謎解き用に販売されている上記の一日乗車券を利用するのがお得です。
仮に、一日乗車券を利用しなかった場合、謎解きの最初駅~最終駅まで「大人1,311円(Suica利用)」かかる計算のため、利用しない手はありませんね。自宅との行き帰りで、西武線を利用される方は、さらにお得になると思います。
クリアで応募できる賞品など
「WEST CODE」では、クリアすることで応募できる賞品への抽選も魅力のひとつです。
西武鉄道の限定グッズや、鉄道ファンに嬉しいオリジナル賞品、ギフトカードなど。クリア状況によって応募できる賞品の範囲が変わります。私も「当たったらいいな~」くらいのオマケとして、いつも楽しみに応募しています(当選は、賞品の発送をもって連絡)
尚、応募には、WEB上でアンケート回答と連絡先などの入力が必要でした。
また、タカラッシュさんが運営する「ハンターズビレッジ」会員の方は、ハンターポイント獲得の対象になっています。その場合「本当に本当の最後の謎」(詳細は後述)のクリアキーワードが必要になります。また、スマホ等のGPS機能を利用した最終駅付近での報告になるため、家に帰ってから報告とはいきません。注意が必要ですね。
ハンターズビレッジのポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
概要のまとめ、注意が必要に感じたこと
ココがポイント
《概要まとめ》
・西武鉄道沿線を舞台に電車に乗って巡る無料の謎解きイベント
※今回は西武新宿線・池袋線によるコース分けなし
・暗号解読テイストのちょいムズレベルの問題(初~中級者の腕試しに丁度良い)
・一日乗車券の利用で、交通費も特にプレイできる(詳細は、こちら)
《注意が必要に感じたこと》
・筆記具、スマホやタブレット等のWEB端末必須(インターネット使用)
・お出かけ前にWEB閲覧できるPDF冊子で、最初の問題を解いておくとスムーズ
・ハンターポイントの獲得は、現地報告必要(GPS機能)
・折りたたみ式バインダーがあると便利
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「暗号解読テイストの問題、冊子に仕込まれたギミックも豊富」
今回の謎解きは、一般的なクイズやなぞなぞを「暗号解読」風にアレンジした問題になっていました。特に、前の問題のルールを何度も使い回す機会が多く、シンプルな見た目の問題であっても、実は情報量が多く、思考力が必要になりました。
問題を解くと、次に向かう駅が判明する周遊タイプの謎解きのオースドックスな展開ですが、探索スポットに意外性があったり、探索のための指示文にひらめきを刺激するような捻りがあったりと、飽きさせない工夫が感じられました。
中盤以降は、問題冊子を折ったり重ねたりする、作業系のアナログ問題も豊富に出題されました。シンプルなデザインの問題冊子からは想像できない、工夫に富んだギミック(トリック)でしたが、折り方や重ね方を慎重に作業しないと、問題の意図が変わってしまうものがありました。
あれ、おかしいな・・・変だな? と感じたら、公式ヒントを閲覧してみるのも必要かも知れません。特に、不自然に長距離移動が発生しそうになったら、問題の意図を読み間違えて答えを出してしまった可能性があります。間違ったまま移動してしまうと、大きな時間ロスが発生します。ヒントを活用した方が、最後まで楽しんでプレイが出来ますね。
公式ヒントの閲覧は、タカラッシュ!さんが運営するハンターズビレッジの無料会員登録が必要。閲覧でハンターポイントが減点されます。ポイント制については次のリンク先をご覧ください
公式情報:ハンターポイントとは
終盤の謎「参加冊子に仕込まれたギミック、発想の転換が必要」
終盤の謎解きでは、参加冊子に仕込まれたギミック(トリック)を連続して解き明かしていく展開でした。冊子を折ったり重ねたりは当然ながら、時にはもっと大胆な行動をする必要もあるかもしれません。
また、単に作業するだけではなく、現れた文章や絵柄が何を意味しているか、柔軟な発想で考える必要がありました。必要なヒントはそこまでに解いてきた他の問題の中にも散りばめられているかもしれません。
特に最後の問題は、謎解きの難しさというよりも「発想の転換力」に焦点があったと思います。こればかりは、どんなに考えても分からない時はわからないもの。悩む時間が長時間になってしまいそうでしたら、公式ヒントに頼るのも手だと感じました。
本当に本当に最後の謎(おまけ謎?)
「本当に最後の謎」と名称のついた問題を解き明かすと、一旦、エンディングを迎えることができます。果たしてお殿様は、跡継ぎ息子を連れ帰ることができるのか? そして「セイブセン」に秘められた真実とは・・・意外なストーリーの行方はクリアしてのお楽しみになりますが、今回、さらに後日譚が続いていきます。
後日譚で出題される謎解きは、場所を選ばず何処ででも解くことが出来る内容でしたが、ハンターポイントを取得するための発見報告は、この「本当に本当に最後の謎」のクリアキーワードをゴール駅周辺で送信する必要がありました。ポイントを集めている人は注意が必要ですね。
また、この「本当に本当に最後の謎」に正解することで、クリア賞品の「A賞」に応募できるようになります。ここまでたどり着いたからには、是非、最後まで解き明かして、ハッピーエンドを迎えたいところです。
「本当に本当に最後の謎」攻略のコツは、問題冊子を注意深く観察してみる事だったと思います。今まで問題を解いてきた過程で、まだ利用していない不自然な情報が無いでしょうか。ここまでたどり着いた人であれば、その情報の見方や意味がわかるようになっているかもしれません。
難易度の目安、攻略コツまとめ
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れている人でも、ヒントを見ないと解けない問題があるかも(小学生以下のお子さんは、大人の方と一緒のプレイがおすすめ)
《攻略のコツまとめ》
・お出かけ前に、最初の問題をPDF版で解いておくとスムーズ
※冊子を折ったりする問題もあるので、2問目以降は無料冊子をゲット
・冊子を折ったりするアナログ問題では、慎重な作業をしよう
※折り方や合わせ方によって、問題の意図が変わってしまう場合あり
・違和感のある長距離移動が発生しそうになったら答えを間違えているかも
※無理せず、公式ヒントに頼るのも手段のひとつ
・本当に本当に最後の謎では、今まで利用していない冊子上の情報に注目
実際に遊んでみたリアルな感想
感想「今までのWEST CODEシリーズとはちょっと違う!? 本格的な暗号解読は健在」
私は過去の「WEST CODE」シリーズをプレイしてきましたが、今回も同じような内容だろうと勝手に想像して出かけた結果、いろいろと意表を突かれました。
変更点を整理すると、次のようになります。
・西武新宿線、西武池袋線2つのコース分け無し
・探索範囲は、西武鉄道沿線の全域
※池袋や新宿から、電車で片道50~60分範囲
・親しみやすいビジュアルやストーリー(今回は時代劇風)
過去作では「西武新宿駅」または「池袋駅」のどちらからか始めれば、何となくスムーズにプレイできましたが、今回最初の問題をPDF版でチェックしておくのは、序盤の移動時間に大きく影響すると思います。但し、コース分けがなくなったことで、問題の繋がりに統一感が出て、コース間を移動する手間もなくなり、一日でプレイしやすくなったと感じました。
また、少し硬派な印象のあった世界感からは一転。お子さんも親しめるポップなビジュアルや軽妙な語り口のストーリーになりました。賛否あるかもしれませんが、私は十分に楽しむことができました。むしろ物語として、軽妙な語り口からは想像していなかった意外性のある結末を迎える内容で、よく考えられているな~と思いました。
「WEST CODE」は、無料とは思えないボリュームや問題冊子のギミック等が売りですが、その点に関しては、今回も健在。慣れていない人には、やや難しめだと思われる問題も解き応えがあり、知的好奇心を刺激されました。
ただ、今回は誤答を招くリスクが高かったと感じました。制作側の意図したミスリードではなく、意図しない誤答です。探索範囲が広がった為、間違ってしまった時の移動時間ロスも大きくなります。慎重な行動が肝心ですね。
全体としては、街歩きの探索に今までにないスポットが選ばれていたり、新鮮な印象のある問題作りやクリア後の後日譚など、制作側の力の注ぎ込みが感じられる内容で、とても満足度の高いプレイをすることができました。
開催期間も長めに設定されており(2022年04月28日 (木)~2022年09月04日(日))、今回の謎解きに合わせた一日乗車券の販売で遊びやすいのも嬉しいですね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!