攻略データ
プログラム名 | 人類滅亡からの脱出(SCRAP) |
謎解きスタイル | 周遊型(屋内系)※推奨人数1~4人 |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 日本科学未来館内 |
実際に要した時間 | 2.5時間(公式想定2.0時間) |
特に必要となる力 | 情報分析力、注意力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用)、イヤホン(推奨) |
キット購入料金 | ・一般前売り3,000円~(税込) ・グループチケット(4人まで)10,800円(税込) ※上記料金より、GoToイベント割引あり(詳細は記事をご覧ください) |
公式情報 | 「人類滅亡からの脱出」リアル脱出ゲーム×日本科学未来館 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:お出かけ前に必ず公演情報の公式サイトから「開催期間」をご確認ください。
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 本格的な謎解きをしながら、防災の知識も身につく。新感覚のリアル脱出ゲーム(周遊タイプ)
- 市長になって、迫り来る数々の災害から市民を守る。市長の支持率がパラメーター!?
- 日本科学未来館の常設展示も観覧可。少なめの人数で親子や恋人同士のお出かけに最適
-はじめに-
今回の記事は、お台場にある日本科学未来館で開催中の謎解き「人類滅亡からの脱出」にチャレンジしてみた体験レビューをお届けします。
制作は、リアル脱出ゲームのSCRAPさん。役者さんが演じる映像ドラマによる演出や、防災をテーマにした謎解きなど、今までにない新感覚の内容でした。
館内の様子がわかる写真も掲載しながら、所要時間の目安や難易度といった攻略データも満載。参加検討に役立つ気になる情報を徹底紹介しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。 街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。 続きを見る
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
日本科学未来館×リアル脱出ゲーム「人類滅亡からの脱出」の概要
概要「市長になって市民を守る。リアル防災対策が謎解きに」
あなたは、とある町に就任したばかりの新米市長。
就任して早々に、次々と不穏なニュースが飛び込んでくる。
未知の感染症の流行や、大地震の予見、そして・・・。
「市長! ご判断を! 我々に指示を」
果たしてあなたは、町に迫る危機から、市民の未来を守り抜くことができるだろうか?
「人類滅亡からの脱出」の導入ストーリーは、上のようになっています。
本作のテーマは「防災」です。プレイを通して自然と「正しい防災の知識」が身につくようになっています。
人類滅亡からの脱出というタイトルや、世紀末を連想させるビジュアルから、SF映画や世界を救うヒロイックなストーリーを想像していましたが、実際は、とてもリアルで実践的な内容でした。
ウィルスの正しい予防、地震の備え、デマや流言に惑わされないためにはといった個人レベルの防災だけでなく、限られた予算と時間で何ができるのか? といった市政側に立った体験ができました。
演出にも力が入っており、リアル脱出ゲームには珍しい「役者さんが演じるドラマ」映像が多用されています。前市長や、災害対策課の部下である女性とのやり取りが映像化さることで、新米市長としての臨場感がありました。
一方、謎解きも本格的な内容で、単なる「学習イベント」に終わらせないエンターテイメント性を感じることができました(謎解きの詳細は後述をご覧ください)
アクセス、チケット情報
アクセス情報
開催地である「日本科学未来館」は、東京都お台場にあります。3D映像の見られるプラネタリウムや、地球をイメージした有機ELディスプレイ「ジオ・コスモス」が象徴的ですね。
りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩15~20分ほどあります。ゆりかもめ(モノレール)であれば、「東京国際クルーズターミナル駅」又は「テレコムセンター駅」から徒歩5分ほどです。
スタート受付やキット配布は、日本科学未来館のチケットブースではなく、館内1F企画展示ゾーンの一画になります。スタッフさんの誘導がありますので、迷うことはありませんでした。
チケット情報
チケットには、一般(大人)、学生(大学生)、学生(小中高生)の券種があり、前売り券と当日券で値段が変わります。前売り限定で4人プレイの料金がお得になるグループチケットもあります。
全ての券種においてGoToイベントの割引対象となります。学生(小中高生)4人でプレイする場合は、グループチケットよりも、GoToイベント割引で1枚ずつ買った方が若干安くなりますね。
また、チケットは受付時間が決まっています。14時以降のチケットを購入する場合は、閉館時間(17:00)に注意が必要です。チケットには、常設展示の入場料金が含まれています。
(税込) | 前売り券 | 当日券 |
一般(大人) | 3,000円 (GoTo割引後 2,400円) | 3,500円 (GoTo割引後 2,800円) |
学生(大学生) | 2,800円 (GoTo割引後 2,240円) | 3,300円 (GoTo割引後 2,640円) |
学生(小中高生) | 2,700円 (GoTo割引後 2,160円) | 3,200円 (GoTo割引後 2,560円) |
グループチケット(4人) | 10,800円 (GoTo割引後 8,800円) | なし |
スタート時間(チケット購入時に選択) |
10:20~ |
10:40~ |
11:00~ |
11:20~ |
11:40~ |
12:00~ |
12:20~ |
12:40~ |
13:00~ |
13:20~ |
13:40~ |
14:00~ |
14:20~ |
※当日券はイベント受付ブース(日本科学未来館 1F 企画展示ゾーン)でのみ販売しています
※チケット購入前に、必ず公式情報もご確認ください
リンク:公式チケット情報
所要時間の目安、その他注意事項
所要時間の目安
公式では、想定プレイ時間は「120分」と案内されています。私は3人プレイで「2時間30分」かかりました。特に大きく謎解きで躓くこともなかったため、公式の想定通り2時間でプレイするのは、かなり急ぎ足になると思います。
所要時間のうち、まあまあ時間を要したのは「映像の視聴」でした。1回4~5分程度の動画をゲーム進行に合わせて複数回見ることになります。
その他、途中チェックポイントで待ち時間が発生することもありました。
それらを加味すると、謎解きに集中して2時間30~3時間くらいが一般的な所要時間だと思います。ゲーム中に常設展示室に入室しますが、展示物の鑑賞は、ゲーム終了後にゆっくり見るのがオススメです。
その他注意事項・動画視聴があるため、インターネットに接続できるスマホヤタブレットが必須。イヤホン推奨です
・日本科学未来館の閉館時間17時以降は、ゲームをプレイすることができません。14時以降受付のチケットを購入する際は、プレイ時間に注意が必要です(謎解きに必要な常設展示入場は、当日のみ)
・現在、企画展示・ドームシアターのチケットはオンラインによる事前予約制(枚数限定、謎解きと別料金)のため、当日は指定枚数が終了している可能性があります。謎解き前後に予定される方は、事前に予約しておくのが安心です
リンク:日本科学未来館「オンライン事前予約について」
概要のまとめ
ココがポイント
・市政側に立って、リアルな防災対策の立案を体験できる謎解き
・役者さんが演じるドラマ仕立ての映像演出で臨場感もバッッチリ
・チケットには、常設展示入場料が含まれるため終わった後にゆっくり鑑賞も可
※企画展示・ドームシアターは謎解きと別料金、オンライン事前予約制のため注意
・動画視聴のため、インターネット接続できるスマホやタブレット、イヤホンなど必要
・日本科学未来館の閉館時間(17時)以降は、プレイできなくなるので注意
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「序盤~中盤は、情報分析&防災クイズ!?」
謎解きの内容は、与えられた情報を分析して解くような分析問題が多かった印象です。
嘘の混じった複数の情報から正しいものを見つけたり、条件に沿ってパズルを並べたりす
るような問題です。一般的なクイズやなぞなぞは、ほぼありませんでした。
また、特徴的な問題として、「防災クイズ」とも言うべき謎解きと関係のない問題があり
ました。
・非常食として適しているものは?
・食べ物以外で、備えておいた方が良い防災グッズは?
・地震対策として適しているのは?
これらの問題は、正解しなくても先に進むことができましたが、間違えるとクリア後に評
価される「市民からの支持率」が低下します。楽しみながら、防災知識を学べる仕組みになっていました。
防災クイズを除いた謎解き問題には、公式ヒントが用意されています。どうしても解けな
い時や閉館時間まで余裕のない場合は、積極的に利用したいですね。
終盤の謎「迫る危機に機転を効かせるひらめき問題」
終盤の展開は、それまでの「防災」テーマが少し控えめになって、リアル脱出ゲームらしい「迫る危機的状況」を機転を効かせて乗り切る「ひらめき問題」になりました。
しかも、公演タイプのリアル脱出ゲームのような畳みかける展開によって、盛り上がりも最高潮になります。問題自体は、決して難しくない、冷静に考えれば解ける問題ですので、演出を楽しみながらチャレンジしたいですね。
攻略のポイントは、与えられている一見不要に思える情報も改めて利用できないか考えてみることでしょうか。物語の出来事を目の前でまさに起きていることとして、リアルに捉えられているかも大事でした。
本編に関係のない「サブミッション」あり
本作には、終盤の展開へ入る前に「2つのサブミッション(おまけ謎)」が用意されています。常設展示を利用した問題で、謎を解きながら、展示物の内容を理解できるような仕組みになっています。
本編には関係がないため、クリア後にゆっくり常設展示を楽しみながら挑戦するのがおすすめです(常設展示室への入場は、当日に限り、謎解きクリア後も可能です)
特に、閉館時間まで余裕がないときは、終盤の問題に集中した方が賢明でした。
難易度の目安、攻略コツまとめ
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れていない人でも、時間をかければクリアできるレベル。丁寧な公式ヒントも用意されているので安心。
《攻略のコツまとめ》
・与えられた情報を分析して、正解を導くような問題が多め
・防災知識を問う問題では、間違えても先に進めるので、正解にこだわりすぎずに
(市民からの支持率の低下→クリア後の評価に関係します)
・終盤以降は、ひらめき問題が連続。与えられた一見不要な情報も利用できないか?
・物語の登場人物になりきって、世界を見ることが大事
・サブミッションは、本編クリアに関係なし。クリア後に挑戦するのがおすすめ
【クリア成功率UP】リアル型脱出ゲーム『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際に遊んでみたリアルな感想
感想「災害発生時の市政側の視点を疑似体験できる」
遊んでみた感想は、まさに「リアル防災対策ゲーム」だったというものです。
市民に正しい防災への備えをしてもらうという「日本科学未来館」の施策に沿ったゲームで、「退屈なのでは?」と心配もありました。
ですが、市政側の視点に立つところに非日常を感じるドラマがあり、「市長の支持率」を気にしながら対策を考える過程は、まるで今の社会情勢を映す鏡だな~と思ったりもしました。
「人類滅亡からの脱出」というタイトルやポスタービジュアルから想像するものとは、ちょっと違う内容に戸惑うかも知れませんが、力の入った映像演出や謎解きキットの出来映えには、ちゃんと参加者を楽しませようとする「エンターテイメント性」がありました。
時間制限がなく自由に動き回れるので、当ブログでは周遊タイプに分類しましたが、実際は半公演といった方が近いかもしれません。ドラマ映像には、SCRAPさんの司会でお馴染みだったアノ人も出演されていて、ニヤリとしてしまったり。
一方、映像を見る機会が多くなることで、謎解きに集中したい人にとっては多少まどろっこしく感じる部分もあるかもしれません。謎解きの途中、頻繁に4、5分程度の映像を見るのは集中も途切れがちになりますね。一緒にプレイした友達は、映像を15秒単位でスキップしながら、だいたいで見ていました。プレイスタイルは人それぞれでしょうか。
また、映像をきちんと閲覧することで、プレイ時間も長めになります。私たちは14時30分からスタートしたのですが、終了は17時ちょうどになりました。余裕があれば、「アース・どらやき」や「ニュートリノミルクティー」なんて気になるメニューのある館内カフェも利用したかったのですが、あえなく断念。謎解き後に、館内でゆっくり過ごしたい方は、早めの受付時間のチケット購入がいいと思います。
全体を通して、終了後の満足感も高く、この冬のお出かけにおすすめできる内容でした。友達でワイワイとプレイするよりは、親子や恋人同士など身近な人との参加に合っているかなあと思います。
それでは最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!