攻略データ
プログラム名 | 地下謎への招待状2025(SCRAP) |
開催期間 | 2025年10月1日(水)~2026年3月31日(火) |
謎解きスタイル | 周遊型(電車系、街歩き系)※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 東京メトロ沿線 ・電車の総移動時間:約60分 ※選択駅や移動ルートで変わります。参考程度にご覧ください ・降車駅周辺の街歩き:各 片道10~20分 |
実際に要した時間 | 5.5時間(公式想定 5~6時間) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホ(インターネット使用) |
キット料金(税込) | 平日3,000円 土日祝3,300円 ※東京メトロ24時間券付き ※引換店舗と時間を指定するチケット制 (引換日と別日、または複数日に渡ってのプレイ不可) 《キット引換店舗》 ・東京周辺のリアル脱出ゲーム関連店舗 ・ジュンク堂書店(池袋本店、エミテラス所沢店) ・丸善(東京周辺の一部店舗) ※引換店舗の詳細は、公式情報参照 |
公式情報 | 【公式】『地下謎への招待状 2025』(地下謎) |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 累計51万人がプレイした人気シリーズ。東京メトロで巡る謎解きの旅
- 自分好みにカスタマイズ!? 降車駅とテーマを選べる東京散策
- あっと驚く新鮮なギミック満載、キットの仕掛けを解き明かせ!
-はじめに-
今回の記事は、東京メトロに乗って沿線を巡る街歩き系謎解き「地下謎への招待状2025」に挑戦した攻略レビューです。
記事では、ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、所要時間の目安、ゲームの見所をレポート。写真も多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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東京メトロ×謎解き「地下謎への招待状2025」の概要
概要「自分好みの東京散策、斬新で挑戦的なキットギミック」

手提げ型クリアファイルに入った謎解きキット。ペグシル(筆記具)と東京メトロ24時間券付き
東京の地下鉄が舞台となる、2014年の初開催から累計51万人以上がプレイした人気シリーズ。二年ぶりの開催となる今回のテーマは「東京をめぐる数々の旅」。
今回の特徴は、次のような点がありました。
・序盤は、好みの街やテーマを選んで、訪れる駅や問題が変わる
・降車駅周辺の街歩きが充実、豪華コラムニストが紹介する街の魅力
・高難度謎や二人プレイ専用問題、キットのギミック(仕掛け)も豊富
序盤の降車駅については選択制。駅名一覧から気になるものを選んで巡る形式でした。各駅には旅のテーマが設定されており、メディアで活躍する有名コラムニスト達が、自身の強みを生かして、東京の郷土料理やカフェ、建築物などその街の特色や魅力を紹介していました。自分好みの東京散策ができる内容。
訪れる駅によって問題も異なり、街の景観や看板・石像等と照らし合わせながら問題文の穴埋めをしていく街歩き系謎解きのオーソドックスな内容。中には思考力が問われる「高難度問題」や、二手に分かれて探索する「二人プレイ専用問題」が設定された駅もあり、謎解きの好みで降車駅を選ぶことも可能でした(問題詳細は後述)
また今回、謎解きキットのギミック(仕掛け)も豊富。折り紙やシール、クリアカードなど様々に出題されましたが、どれも単純な作業では終わらない捻りが加えられており、「あ!」と驚くトリックが満載でした。街歩きと机上問題のメリハリある展開でした(問題詳細は後述)

謎解き中に立ち寄った神社仏閣(選択コースによって訪れるとは限りません)

レンガ作りの建築物に囲まれた広場(選択コースによって訪れるとは限りません)

謎解き中に訪れた近代的な景観の商業施設

昔ながらの風情が感じられる商店街(選択コースによって訪れるとは限りません)
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間の目安】
実際のプレイ時間:5.5時間
(公式の想定時間:5~6時間)
推奨プレイ時間 10:00~17:00
(一部の立寄りスポットに営業時間の設定あり)
※推奨プレイ時間は、筆者の主観です(公式案内ではありません)
私は謎解きに慣れた大人二人の協力プレイで、クリアまでに「5.5時間」かかりました。途中の休憩時間は除いています。キットを引換えた店舗や序盤に選択した駅によって移動時間に15~30分前後の差が生じます。
所要時間の目安は、謎解きに慣れた人で「5~6時間」、謎解きに慣れていない人が公式ヒントを活用したプレイで「6~7時間」になると思います。
プレイ可能時間は東京メトロの「初電~終電」までとされていますが、一部の立寄り施設に営業時間があり(※)。ただ、早朝・夜間を避けた常識的な範囲でプレイすれば、そこまで営業時間を気にする必要はありませんでした。また、日没後は一部の屋外探索に支障が生じる可能性がありました。
※選択したコースによって、営業時間が「9:30~16:00」「7:00~17:00」「5:00~23:00」の立寄りスポットあり。時間外や臨時休業の場合は、公式ヒントを活用することでゲームを続行可
また、時間に関して最も注意が必要な点は、今回、複数日に渡ってプレイ出来ない点です。チケット購入時に指定した日付(キット引換日)のみプレイ可能(付属の東京メトロ24時間券は、最初に改札を通してから24時間利用可)。
最終問題のひとつ前の解答は、キット引換日~25時までにWEB入力する必要があります(最終問題の解答はいつでも可)。それ以降はゲーム専用サイトへのアクセスが行えません。当日中に終わるよう、プレイ時間の配分に注意したいですね。

私がキット引換えした東京ミステリーサーカス。他に東京周辺のリアル脱出ゲーム関連店舗、丸善ジュンク堂などで引換え可(詳細は公式情報を参照)

キット付属のオリジナルデザインの東京メトロ24時間券。最初に改札を通してから24時間後まで有効(謎解きはキット引換え日以外のプレイ不可のため注意)
【ゲーム構成、探索エリアについて】
今回多くの問題は、手元の冊子と付属アイテムで解いて行く内容で、要所で専用サイトへアクセスし、指示や問題文の閲覧・解答を行いました。他の街歩き系謎解きに比べて、インターネットを利用している時間は限られました。
ゲームは「Mission」を順番にこなしていく章構成。問題冊子に現在の「Mission」進行度や所要時間の目安が常に示され、ゲーム進捗や時間配分の目安にすることができました。
序盤は、いくつかの駅を選び順不同で巡る内容。キットを引換えした店舗によっては、選んだ駅まで30分以上かかる場合もあります。近場を選ぶか、駅の特色で決めるかはお好み次第。中盤以降は、降車駅の選択はありませんでした。
1つの「Mission」につき1~2駅へ訪れ、各降車駅では1~4箇所ほどのスポットを街歩きしながら問題を解いて行く構成。小問を幾つか解くと、各「Mission」の大問にたどり着き、テーブルや椅子のあるスペースを探し作業系の謎解きを行う展開が多かったです。
探索スポットは屋外の割合が多く、用紙系アイテムを利用した作業系の謎解きが頻繁にあるため、雨天時のプレイは避けた方が無難と感じました。

複雑に入り組む東京メトロの路線をどう乗り継いでいくか。自分なりのルートを考えるのも楽しい

立寄りスポットは屋外が多め。雨の日のプレイは避けた方が無難
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
【概要のまとめ】
・序盤は、好みの街やテーマを選んで、訪れる駅や問題が変わる
・降車駅周辺の街歩きが充実、豪華コラムニストが紹介する街の魅力
・高難度謎や二人プレイ専用問題、キットのギミックも豊富(問題詳細は後述)
【注意点まとめ】
・スマホ必須(専用サイトにアクセス)
・キット引換日以外のプレイ不可
※最終問題の1つ前の解答は~25時までに入力送信の必要あり
・選択コースによって営業時間「9:30~16:00」「7:00~17:00」「5:00~23:00」の立寄りスポットあり
※時間外や臨時休業で立ち入れない場合は、公式ヒント閲覧でゲームを進める事は可
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「選択した駅で問題も変わる。単純作業では終わらない仕掛け」

謎解きキットには、折り紙やシール、クリアカードなど梱包。アイテム豊富で作業系問題も充実
【選べる駅と問題、高難度問題は思考系トライ&エラー】
立寄りスポットの建物の特徴や看板の内容などから、冊子の空欄を埋めたり、問題文と照合しながら解いて行く街歩き系謎解きのオーソドックスな内容。イラストを線で結ぶ謎解きやスケルトン(※)などと組み合わされて出題されました。
※スケルトン:クロスワードに似ていますが、単語のみが提示され、枠組みに当てはめる問題。クロスワードのような鍵(キー)や肩に振られた番号がありません
序盤は選択した駅によって問題が異なりますが、出題ジャンルはどの駅も大凡似た内容。二人プレイ専用駅は、立寄りスポットの探索を二手に分かれて行い(5~10分ほどで合流)、お互いに集めてきた情報を制限付きコミュニケーションで伝え合うといった連携力が必要でした。
高難度問題に設定された駅のみ、トライ&エラーを繰り返す思考系謎解きが出題。複数の条件があるマス目問題(※)で、時間をかけてじっくり解く必要がありました。
※条件のあるマス目問題:「全てのマスを通って」「壁に突き当たるまで直進」「イラストの描かれたマスを全て通って」「奇数番目に通ったマスの文字を読む」など条件付きでスタートからゴールを目指す内容(これは例示で実際に出題される問題とは異なります)
【単純作業で終わらない、楽しい仕掛けが満載】
また今回の特徴として、作業系謎解きがとても充実。折り紙やシールの貼り付け、切ったり重ねたり、時にはちょっとした工作を行う展開もあり。またどの問題も作業をするだけでは終わらない仕掛けが施されており、ミニゲームのように手を動かして楽しめるものや、あっと驚くギミックなど。想像以上に細かい作業をする場合もあり、机と椅子のある場所で取組むのがオススメです。
終盤の問題は、問題文が短く、一見すると何をしたらいいかわからない難しさがありました。ただ、他の問題と比べて特段難易度が高いわけではなく、最初のとっかかりさえ掴めれば、芋づる式にどんどん解き明かしていける気持ち良さのある「ひらめき系問題」。
攻略のコツは、問題文に示されたイラストや記号を手持ちのキットを良く観察して発見すること。今まで解いてきた問題に似たものはなかったか? または逆に使いそうなのに今まで手つかずになっているアイテムに注目してみるのもいいかもしれませんね。

謎解き中に訪れた有名な神社仏閣(選択コースによります)

都心の真ん中とは思えない緑に溢れた公園
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れている人は、公式ヒントを利用せずにクリアできるレベル
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用しながら楽しんでプレイできる
・小学生以下のお子さんは、謎解きの得意な大人の補助が必要なレベル
※公式ヒントは「スタートガイド」にQRコードとパスワードの記載あり。ヒントは問題毎、段階式になっており答えまで閲覧可
《攻略のコツまとめ》
・高難度問題は思考力と時間を要するトライ&エラー系、苦手な人・時間の限られた人は別の駅を選択しよう
・作業系問題は、想像以上にキット類を広げたり細かい作業をすることあり、テーブルを確保して取組もう
・終盤の問題は、問題文に示されたイラストや記号を手持ちのキットを良く観察して発見しよう
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
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【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
続きを見る
実際にプレイしてみた感想
感想「地下謎でしか味わえない楽しさがある。街歩きも謎解きもしっかり満足」

開放的な景観の芝生の広場。晴れた日のプレイが気持ちいい
迷路のように入組む東京メトロの路線を乗継ぎ、何処へ向うともしれない東京を巡る旅に出かける。意外な発見や変わりゆく東京の景色を目にする。そんな基本コンセプトはそのまま、二年ぶりの開催となった今回の地下謎は、より自分好みの東京散策がカスタマイズできる仕様になっていました。
序盤の混雑回避も兼ねた降車駅の選択では、各種メディアで活躍する有名コラムニストやインフルエンサーを案内人に起用し、SNSで情報収集をする世代に受け入れやすい演出。どの駅・街を選んだとしても決して手抜きのない内容で、プレイしなかった問題が勿体ないと感じられるほどでした。
キットに仕掛けられたギミックも手が込んでおり、思わず「わ!」と声が出てしまう意外で派手なトリックや、同じ問題・指示文でもシチュエーションが変わることでたどり着く先が変わるといった街歩き系謎解きファンが期待する仕掛けもバランスよく配置されており、しっかり謎解きイベントとして満足のいく内容でした。

2人以上の参加(1人1キット購入)で貰えるオリジナルハンカチ

SNS投稿を意識したデザインのクリアカード
ただ、斬新で挑戦的なキットの仕掛けは、ともするとプレイヤーに要求する作業が複雑になりがち。制作者が意図した通りにいかない場合もあり、ギミックの再現性に若干の課題を感じました。作業方法に指示がある場合は内容を良く読み、シール貼付けや工作は焦らず慎重な作業がオススメです。
電車・鉄道系謎解きの走りとも言える「地下謎への招待状」シリーズ。最近では、各鉄道会社が謎解き制作団体と協力して多様な形態を見せていますが、地下謎でしか味わえない楽しさ、地下謎らしさを改めて感じることができました。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!