攻略データ
公演名 | 残像の交信(シグナル)からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(6名/チーム) |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 28%(東京ミステリーサーカス、25.07.13参加回 ) |
制限時間 | 60分(所要時間120分) ※混雑状況や会場により制限時間は異なる可能性あり |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、パズル力、推理力、ひらめき力 |
公式ヒント | あり |
参加料金(税込) | 前売り一般 3,600円 ※特典付きチケット、当日券、グループチケット、リピーターチケット、平日U22団員割引あり。難易度を調整したforkidsキットあり |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×名探偵コナン『残像の交信(シグナル)からの脱出』 |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 新感覚の謎解きと本格推理のハイブリッド、コナン脱出2025年版
- プレイヤーも、会場スタッフも物語の当事者!? イマーシブ感の強い演出
- 劇場版コナン「隻眼の残像」で活躍したキャラが登場するオリジナルストーリー
-はじめに-
今回の記事は、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」とコラボしたリアル脱出ゲーム「残像の交信(シグナル)からの脱出」に挑戦した攻略レビュー。
ネタバレ無しで謎解きの傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。脱出成功率や所要時間といった攻略に役立つデータも掲載しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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【2025年】リアル脱出ゲームおすすめ、目的別まとめ
「リアル脱出ゲーム」に、10年間で300回近く参加してみて「これは面白い!」と太鼓判付きのものを紹介。目的別「はじめて遊ぶなら?」「友達を誘うなら?」「難易度ナイトメア級」など、今遊べるおすすめのリアル脱出ゲームのまとめです。
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リアル脱出ゲーム×劇場版コナン2025「残像の交信からの脱出」の概要
概要「イマーシブ型の没入感高い演出、謎解き&本格推理」

メインビジュアルが投影された会場モニター
劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」で活躍する「コナン」「毛利小五郎」、長野県警の刑事達が、今回のリアル脱出ゲームでもメインキャラクターとして登場するオリジナルストーリー。
ゲームの舞台は、新たに設立されたレスキュー訓練施設。プレイヤーは隊員候補として採用試験にやってきた設定で、時限爆弾をめぐる犯罪に巻き込まれていきます。
今回のリアル脱出ゲームの特徴は、大きく2点ありました。
・イマーシブ型の没入感高い演出、映画キャラ達と協力捜査する展開
・無線機をモチーフにしたパズル要素のある謎解き&本格的な推理問題
今回のリアル脱出ゲームでは、会場MCさんやチェックポイントにいるスタッフさん達も、登場人物の一人として名前や設定があり、それに従って終始演技をしています。参加プレイヤー達もゲームの中の当事者として彼らに接し、謎を解きながら捜査をしていきました。通常のリアル脱出ゲームに比べてより没入感が高い演出で、イマーシブ体験ができる内容。
謎解きの特徴は、無線機をモチーフにした新感覚のパズル問題。無線機の部品をパズルのピースのように扱い、条件に合うよう組み立てたり、組み替えたり。トンチや言葉遊びの要素も含みながら、謎解き中にほぼ見かけることがないだろうアイテム類の新鮮さや、作業内容によって、今までに体験したことのない問題になっていました(謎解きの詳細は、後述参照)
また同時に、コナン脱出ならではの本格的な推理も出題。状況証拠を整理しながら、事件の犯人を追い詰めていく展開で、推理モノの中でも論理的に考える思考力や、証拠を集める観察力などが必要になる問題でした(推理問題の詳細は、後述参照)

会場装飾は少なめながら、一歩足を踏み入れたその時からイマーシブ体験がはじまる
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間、制限時間】
制限時間:60分
※混雑状況によって変更あり
所要時間:約120分
今回、ゲームの制限時間が公式サイトに記載されていません。ストーリー上、提示される制限時間は「60分」でしたが、私が参加した会場・回では「66分」に延長されていました。チェックポイント等での混雑状況を加味して、制限時間が多少変更がされるようです。
解説を含めた全体の所要時間は「約120分」でした。ゲームスタート前の演出や、エンディングストーリーも長めで、120分より短くなることは想定しにくいと思われます。

会場の入口に「制限時間の延長」の旨が記載された掲示物がありました
【事前説明、オープニング演出】
今回、ゲームスタート前に会場MCさんによる事前説明はなく、劇場版と同じく映像による「名探偵コナン」の概要説明がありました。コナンを良く知らないプレイヤーへの配慮もしつつ、ファンにとっては映画冒頭に流れるお馴染みの演出によって、世界への没入感が高まりました。
今回、会場MCさんや一部のスタッフさん達も物語の登場人物の扱い。導入となるオープニング演出では、映像だけではなく、会場MCさんやスタッフさんの演技によって高い臨場感がありました。本編の謎解きや推理に関わる重要な情報も散りばめられているため、注意深く観察する必要がありました。
これらスタート前の説明や演出で20分以上ありました。
【ゲーム本編について】
今回、各チームのテーブルに割と大きめのアイテムが配布されています。ゲーム中、このアイテムに、各種ピースを取り付けたり組み変えたりすることが主となる謎解きになっていました。
ゲーム会場内は、新設されたレスキュー訓練場の設定。必要に応じて、会場内を探索(調査)する必要あり。また、幾つかチェックポイントの部屋があり、向かう際は、チームメンバー全員揃って行く必要がありました。入室時にスタッフさんへ該当問題の答えや、行動したい事を提示。間違っていると中に入れません。混雑時は2~3分の待ち時間がありました。
ゲーム進行は、チェックポイントで入手するストーリーシートや問題を閲覧する形式。代表者が読み上げるようにすると、チーム内の足並みが揃いやすいです。また、時間経過に伴って会場スクリーンに映像が投影され、会場全体を対象としたストーリー進行も行われました。

ゲーム終了後の解説の様子

今回の舞台となる「レスキュー訓練施設」のロゴマーク(謎解きに関係ありません)
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・イマーシブ型の没入感高い演出、映画キャラ達と協力捜査する展開
・無線機を使ったパズル要素のある謎解き&本格的な推理問題(詳細は後述)
《注意が必要に感じたこと》
・ゲーム制限時間は、会場や混雑状況によって変わる可能性あり(詳細こちら)
・ゲームクオリティはそのままに、漢字にルビを振り、問題の難易度やボリュームを遊びやすくした「forkidsキット」は、一般チケット購入し、受付時に申し出ることで案内可
※同行者全員が「forkidsキット」になるため注意(親子プレイが前提、詳細は公式サイト参照)
・他のリアル脱出ゲームにある「平日と休日のチケット料金」の違いなし
※但し、U22団員割引は平日のみ(詳細は、公式サイト参照)
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「無線機を模したパズル、論理的に考える推理問題」

ゲーム終了後、会場スクリーン前がフォトスポットになりました
【トンチや言葉遊び要素を含んだパズル問題】
今回、クイズやなぞなぞといった一般的な謎解き問題は、ほぼ出題されませんでした。チームテーブル毎に配布された「無線装置を模したアイテム」を扱うパズル問題が主となる内容。絵柄を合わせたり、正しい組み合わせ方を考える際に、トンチや言葉遊びの要素が含まれ、文章を正しく理解する読解力も必要となりました。
これらのパズルは一つの問題をチームメンバー全員で考える内容。部品やアイテム類の取り合いにならないよう、協調性を持って取組む必要を感じました。
【状況証拠を集め、論理的に考える本格推理】
また、中盤以降は、上述のパズルと平行して事件の犯人を絞り込んでいく推理問題にも取組んでいく展開。状況証拠を集め、情報を整理しながら論理的に考える内容で、会場内の調査や、時間経過にともなって会場スクリーンに投影される映像へ注意を向ける必要がありました。
パズル問題の手を止め、推理に必要な映像視聴や調査を平行して行うため、集中力が散漫になりがちでした。気持ちを切替え、今やるべき事を明確にすることが攻略のコツだったと思います。
最終的に犯人を追い詰め、特定するためには「ひらめき力」「臨機応変な行動力」も重要でした。物語の登場人物たちは、ゲームスタート前から演技をはじめています。オープニング演出などで気になった点はメモをしておき、推理に役立てるようにしておくと、脱出成功(事件解決)が掴みやすくなるかもしれません。

フォトスポットに用意された手持ちパネル

手持ちパネルのキャラは皆が雪だるまを持っていて可愛かったです(謎解きに関係無し)
【難易度の目安(脱出成功率)、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率:28%(25チーム中、7チーム成功。東京ミステリーサーカス2025.07.13)
※公式ヒントを利用することで、最終問題までたどり着けるよう調整されていました
《攻略のコツ》
・用紙類などのアイテムが多いため、整理整頓しながらのプレイ必須
・パズル問題はチームメンバー全員で考える「協力プレイ」でスムーズに
・ゲーム中に流れる映像も注意深く観察、パズル問題と気持ちを切替えていこう
・オープニング演出などで気になった点はメモをしておき、推理に役立てよう
実際にプレイしてみた感想
感想「プレイヤー自身が名探偵になれる体験、新感覚のパズル問題も秀逸」

ゲームスタートを待つ参加プレイヤー達。今年のコナン脱出も大盛況でした
昨年は、暗号解読やパズルが主体となるコナン脱出の原点回帰とも言える内容でしたが、今年は本格推理が復活。パズルと推理を平行して取組む展開で、この数年で開催されたコナン脱出の良いとこ取りをしたような印象。
推理要素の復活により、2022年「追憶のハロウィンからの脱出」であったイマーシブ感の高い演出も帰ってきました。追憶のハロウィンに比べると、やや設定は大ざっぱですが、プレイヤーや一部の会場スタッフ達は物語の登場人物であり当事者。会場に一歩足を踏み入れたところから、イマーシブ体験は始まっており、当事者達の言動に目を光らせ、プレイヤー自身が名探偵として活躍する没入感がとても高かったです。
推理問題では、状況証拠を集めながら論理的に考える部分と、ひらめきによって犯人を追い詰めていく要素が複合した内容で、まさに劇場版コナンのようにドラマチックで、心に残る体験になりました。

オリジナルグッズはイベント開催してからしばらくは、ゲーム参加者のみが購入可能。詳細は公式情報を参照

長野県警の諸伏さんのアクスタが売切れていました。希望者は後日入手できるよう対応があったようです
また、コナン脱出では、謎解きについて毎年新しい挑戦が続けられていますが、今回も他では見たことのない新感覚のパズル問題。無線機をモチーフにしたアイテムの新鮮さ、仕掛けられたギミックの意外性、実際に無線機として利用している気分になれる演出など、よくこれを会場(ホール)型のリアル脱出ゲームとして成立させることができたなあと感心してしまいました。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!