攻略データ
プログラム名 | ナゾ解きした町電車旅2025(謎解きゼペッツ) |
開催期間 | 2025年06月21日(土)~2025年12月19日(金) |
謎解きスタイル | 周遊型(電車系、街歩き系) ※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | ・京成電鉄沿線エリア (電車総乗車時間 約40分) ・各降車駅で15~20分程の街歩きあり ※謎解きしている時間を除く |
実際に要した時間 | 5時間10分(公式想定 5~6時間) |
特に必要となる力 | 注意力、思考力、パズル力 |
必要なもの | スマホ(LINEアプリ、インターネット使用) |
キット料金(税込) | 3,000円 一日乗車券付き ※成田空港線(成田スカイアクセス線)除く 《キット販売場所》 京成電鉄の改札窓口(対象25駅) ※販売駅の詳細は、公式情報を参照 |
公式情報 | 『京成電鉄×リアル謎解きゲーム ナゾ解きした町電車旅』公式サイト |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 京成電鉄を巡る周遊謎、沿線の神社仏閣など巡る大人の散策
- 考える力が鍛えられる問題から、工作系問題までバラエティ豊かな謎解き
-はじめに-
今回の記事は、東京東部と千葉県北部を結ぶ京成電鉄沿線を舞台にしたリアル謎解きゲーム「ナゾ解きした町電車旅2025」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、所要時間の詳細、ゲームの見所をレポート。写真も多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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京成電鉄×謎解き「ナゾ解きした町電車旅2025」の概要
概要「沿線の神社仏閣など巡る、一日乗車券付き電車謎」

謎解きキット一式は手提げ型クリアファイルに入って販売。一日乗車券、消しゴム付きペグシルが付属
無気力なOL生活を送る女性の前に突如現れた、自分とソックリな人影。謎の人影が残した一冊の本に導かれ、京成電鉄を旅していく。彼女を取り巻く人々との邂逅を通して、記憶に秘められた真実に迫っていくヒューマンドラマです。
特徴として、次のような点がありました。
・降車駅での街歩きが充実、沿線の神社仏閣や公園を多く巡る
・作業・工作系問題も豊富、街歩きとのメリハリある謎解き
・京成電鉄の広い範囲をカバーする一日乗車券や、周辺店舗のクーポン付き
今回、降車駅周辺の街歩きも充実。徒歩15~20分程(謎解き時間除く)の周遊を行い、特に神社仏閣や公園を多く訪れました。沿線エリアを代表する有名な神社から、地域に根ざした公園まで。緑を感じるスポットや、神社仏閣ならではの景観美に触れ合えました。
問題では、一般的な謎解きがジャンル豊かに出題。特にパズル要素のある内容や迷路系の問題が多かった印象。シールやカードアイテム等を用いた作業系謎解きも随所で用意され、街歩きとのメリハリがある問題がバランス良く出題されていました(謎解き問題の詳細は、後述参照)
オリジナルデザインの一日乗車券付きで、交通費を気にすることなくプレイ可。有効範囲は、成田空港線(成田スカイアクセス線)を除く京成電鉄の広い範囲をカバーしており、謎解きプレイ前後の移動が、とてもしやすかったです(一日乗車券の注意点や、クーポンの詳細は後述参照)

今回訪れるスポットは神社仏閣が多め

並木道と調和した参道。史蹟や建築物が作り出す日本の景観美を楽しめました

地域に根ざした公園に立ち寄る機会も多め

水鳥たちが集まる公園の池(謎解きとは関係ありません)
ゲーム構成・所要時間、注意点、クーポン情報について
【所要時間の目安】
実際のプレイ時間:5時間10分
(公式の想定時間:5~6時間)
プレイ推奨時間:日没まで
※お盆期間など一部日程で入場できない施設あり
私は、謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに「5時間10分」かかりました(途中の食事や休憩時間除く)。謎解きに慣れている人は「5時間前後」、慣れてない人が公式ヒントを活用したプレイで「6時間前後」がプレイ時間の目安になります。
今回、一部、営業時間のある立ち寄り施設もありましたが、深夜・早朝を避けた常識的な範囲でプレイする場合、そこまで時間を気にする必要はありませんでした。但し、日没後は、照明の少ないスポットも多く、探索に支障が生じる可能性があります。また、一部の日程で入場できない施設があるようです。その場合は、公式サイト上で必要な情報の閲覧が可能です。

謎解きキットは駅の改札窓口で販売(対象25駅、詳細は公式情報を参照)
【探索エリア、ゲーム構成など】
プレイ中に訪れる降車駅では、3~4箇所のスポットを巡りながら、15分~20分程の街歩きをする構成(問題を解く時間は除く)。各駅の最終問題を解くとキーワードが判明。LINEアプリの専用アカウントに送信すると、続きの物語や次に行うべき行動がわかる流れです。
一部、屋内施設もありますが、立寄りスポットの多くは屋外。歩きながら、冊子やシール系アイテムを扱う機会もあり、雨の日のプレイは避けた方が無難だと感じました。また暑い時期は、こまめな水分補給や適切な休憩など、熱中症対策が必須です。

立寄りスポットの多くは屋外。夏場は熱中症対策が必須
【一日乗車券、クーポンについて】
一日乗車券は、自動改札に非対応。有人改札を利用する必要がありました。その際、乗車券に押された「当日の日付」スタンプを見せ通過するため、初回利用時に押してもらう必要があります。
また、降車駅の周辺店舗で使えるクーポンが5枚付属。問題冊子の該当駅ページに、クーポン用キーワードが記載されており、LINEトークで送信すると、利用できる店舗とサービス内容が表示される仕組みです。駅によっては、クーポン対象店舗がない事もありました。
対象店舗は、カフェ、チェーン飲食店、居酒屋、ゲームセンター、雑貨、着物レンタル・着付けレッスンなんて変わったサービスも。内容は、ドリンクサービスや会計時割引など。駅によって対象店舗の種類も異なるため、その時に使いたい店舗がない場合もありますが、券面記載の有効期限内であればゲーム終了後、日を改めて利用することもできますね。

裏面がオリジナルデザインになった一日乗車券

一日乗車券は自動改札非対応、プレイ当日の日付スタンプを押して貰う必要あり

クーポンは有効期限内であればプレイ当日以外も利用可
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
難易度や謎解きの特徴は?
特徴「ルールや法則性を見抜く謎解き、工作系問題もあり」

謎解きキット一式。キットに仕掛けられたギミックも豊富
【ルールや法則性を見抜く思考力が必要】
降車駅の周辺スポットを巡りながら、看板に書かれた文字、設置物の形や色などの特徴を確認。冊子の問題文と照らし合わせながら謎を解いていく、街歩き系謎解きのオーソドックスな内容でした。
冊子にシールを貼ったり、カードアイテムを使ったギミックなど、適度に作業系問題も用意され、緩急のある構成。シールをパズルの様に貼り合わせていったり、条件付き迷路(※)、ルールや法則性を見抜く問題など、思考力を要する謎解きが印象的でした。
※条件付き迷路:全てのマスを一度ずつ通ってゴールを目指すといった条件が付与された迷路問題
攻略のコツとして、問題冊子、付属アイテム、手さげ型のクリアファイルを隅々までよく観察し、描かれた記号やイラストを把握しておくと、後々の問題を解くのがスムーズになりました。

問題冊子と京成電鉄の車両
【広めの机を探そう、工作系謎解き】
終盤は、街歩きの必要なく、カードアイテムを利用してちょっとした立体物を作る工作系の謎解き。問題文に「ここから先は、どこでも解くことができます」と記載あり。
今まで利用してきたキットアイテムを幅広く利用していくため、アイテムや冊子を広げても支障のない大きさの机が必須。カフェや自宅でゆっくり解き明かすのがオススメです。
指示に従ってカードを折ったり組み合わせていく工程がメインとなるため、難易度は特別高くありませんが、今回の物語を象徴する内容になっており、驚きや達成感が強く感じられました。

街歩き中に立ち寄った神社仏閣(謎解きには関係ありません)

街歩き中に見かけた彫像(謎解きには関係ありません)
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れた人は、公式ヒントを見ずにクリアできるレベル
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを見ながら楽しんでプレイできるレベル
※公式ヒントは、ゲーム専用LINEアカウントにヒント番号を送信(問題毎に記載)。段階式になっており、答えまで閲覧可
《攻略のコツまとめ》
・問題冊子、付属アイテム、手さげ型のクリアファイルを隅々までよく観察し、描かれた記号やイラストを発見しよう
・終盤は、作業スペースが十分にとれる机が必須。カフェや自宅などでゆっくり解き明かすのがオススメ(街歩きの必要無し)
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
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【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際にプレイしてみた感想
感想「創意工夫ある問題が第1弾より継承、記憶と運命巡るラブストーリー」

レトロな雰囲気のある駅ホーム
関西方面で活躍されている「謎解きゼペッツ」さんが、京成電鉄を舞台に制作した謎解きの第2弾。2024年に開催された第1弾は、期間終了前にキット完売となる好評ぶりで、私もプレイしましたが、関東の制作団体さんとはまたひと味違った新鮮な問題や、京成電鉄沿線の魅力を存分に感じられる内容でした。
第2弾となる今回は、周遊スポットがガラリと変わり、沿線の新たな魅力に迫る内容。巡るスポットには、神社仏閣や公園といった一貫したテーマがあり、ストーリーとの結びつきも良く、臨場感の高い物語体験をすることができました。
謎解き面では、創意工夫ある問題を継承しつつ、前回に比べると考えやすくなった印象。難易度も前回に比べると下がったように感じられました。第1弾が謎解き好きに深く刺さる内容ながら、アクが強く、初心者にはややハードル高めだったとすると、今回はより万人向けのバランスになったかもしれません。

街歩き中に立ち寄った緑に溢れた公園

口コミサイトで見つけたカレー屋さんでランチ。その駅でしか出会えないグルメも電車系謎解きの楽しみ
物語は、無気力なOL生活をする女性を主人公にした「記憶」や「運命」を巡るラブストーリーになっており、若い人や女性が共感をしやすいお話になっていました。タイムパラドックス要素もあり、SF好きな人も楽しめる内容。キットのギミックを解き明かすことで、視覚的にも物語の結末が見えてくる展開など、謎解きとの連携によって、お話がよりドラマチックに感じられました。
実際のプレイ範囲に比べて、付属の一日乗車券の有効範囲が広く、沿線にお住まいの人はプレイしやすいのも魅力的。普段、京成電鉄を利用する機会が少ない人にとっては、大人向けの落ち着いた沿線散策が味わえると思います。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました