攻略データ
プログラム名 | TRAIN:CHORD(NAZO×NAZO劇団) |
開催期間 | 2025年03月27日(木)~2025年06月26日(木) |
謎解きスタイル | 周遊型(鉄道・電車系)※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★★★☆(10段階評価) |
移動距離 | 東武スカイツリーライン(総乗車時間:約50分) 又は、東武東上線(筆者未プレイ) ※2路線とも同じ内容。ゲームは1つの路線で完結 ※降車駅での探索は、駅構内のみ(改札外) |
実際に要した時間 | 4時間40分(公式想定 4~6時間) |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、推理力、聴力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用)、イヤホン(推奨) ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 1,500円 ※別途、交通費(キットに一日乗車券の付属なし) 《キット販売》 ・東武線の下記駅の改札窓口 浅草駅、とうきょうスカイツリー駅、曳舟駅、亀戸駅、 北千住駅、西新井駅、竹ノ塚駅、草加駅、 新越谷駅 北越谷駅、春日部駅、池袋駅、下板橋駅、大山駅 上板橋駅、成増駅、和光市駅、朝霞台駅 志木駅、ふじみ野駅、川越駅 ・ファミリーマートの下記店舗 エキア北千住店、新越谷駅前店、池袋駅西店、川越駅ホーム店 |
公式情報 | 東武線×リアル謎解きゲーム「TRAIN:CHORD」 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 東武スカイツリーライン又は東武東上線が舞台、電車系の周遊謎
- 耳をすまして謎を解く、暗号解読と本格的な推理問題
-はじめに-
今回の記事は、東武線を舞台にしたリアル謎解きゲーム「TRAIN:CHORD(トレインコード)」に挑戦した攻略レビューです。
記事では、ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所をレポート。移動にかかる交通費も紹介。写真を多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
続きを見る
東武線×リアル謎解きゲーム「TRAIN:CODE(トレインコード)」の概要
概要「耳をすまして謎を解く、愉快犯と対決する刑事モノ」

謎解きキットは問題冊子1冊のシンプル構成。ゲーム専用サイトと連動して「音」を扱うギミックが盛り沢山
東京都内で発生した誘拐事件。プレイヤーは刑事となり、人質を救うために謎の愉快犯が仕掛けた暗号「シークレットコード」の解除へ挑むことに・・・。クライムサスペンス風のスリリングなストーリー。
今回、次のような特徴がありました。
・「音」をテーマにした手応えのある謎解き&本格的な推理問題
・ボイスドラマ風、ニヒルな語り口で大人が楽しめるストーリー
・東武スカイツリーライン、東武東上線の2路線で開催、好きな路線を選択できる
※2路線とも同じ内容。ゲームは1つの路線で完結
今回の謎解きは「音」がテーマ。音声や効果音といった「音」を頼りに謎を解いていきました。音声に従って駅構内を探索する内容や、モールス信号、音階など。バリエーション豊かに様々な「音」が扱われ、耳をすまして問題を解くことになりました(イヤホンの持参推奨)
難易度は、序盤から手応えが感じられるレベル。パズルや迷路、言葉を言い換える言語感覚が問われる内容など。一般的な謎解きと「音」が複合的になって出題されました。また終盤は、刑事モノらしい本格的な推理問題に内容が一変。そこまでに体験してきたストーリーや、手持ちの情報を整理しながら、事件解決を目指すことになりました(謎解きの詳細は、後述参照)
今回、語られるストーリーはボイスドラマ風になっており、バディとなる相棒刑事のニヒルな語り口が特徴的。彼とは音声通話を介して協力捜査をする設定で、とても臨場感がありました。愉快犯の仕掛ける暗号や罠を突破し、相棒刑事と共に真相に迫っていくスリリングな展開が待ち受け、大人のためのクライムサスペンスになっていました。
また、今回の謎解きは、東武スカイツリーラインと東武東上線の2路線で開催。どちらも内容は一緒。1路線でゲームは完結するため、好きな路線を選択してプレイすることが可能です(途中で路線変更も可)

東武スカイツリーラインのとある駅前風景

駅前風景の違いを感じられるのも、電車系謎解きならでは

荒川を渡る東武スカイツリーラインの車窓

彫像の設置された屋根付きベンチ。机上問題を解くのに便利でした
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間の目安】
実際のプレイ時間:4時間40分
(公式の想定時間:4~6時間)
私は大人二人の協力プレイでクリアまでに「4時間40分」かかりました(途中の休憩時間は除く)
所要時間の目安は、謎解きに慣れている人で「4~5時間」、慣れていない人が公式ヒントを活用したプレイで「6時間前後」になると思います。
降車駅での探索は、全て駅構内(改札外)。営業時間のある施設を訪れることはなく、初電~終電までプレイ可能でした。但し、一部のキット販売店舗(ファミリーマート)には営業時間があるため注意。
問題数は決して多くないですが、一つ一つの問題がよく作り込まれており、時には音声データを繰り返し聴く必要もあり、想定以上に時間がかかりました。プレイ時間には余裕を持ってスタートするのがオススメです。

私がキット購入した「とうきょうスカイツリー駅」の改札窓口(東改札口)※東京スカイツリーは謎解きに関係ありません
【ゲーム構成、探索エリア】
ゲーム構成は、手元の問題冊子と、ゲーム専用サイトを併用する形式。
謎解きキットに同梱された「ゲームの始め方」用紙に、ゲームサイトにアクセスするためのQRコードが記載。ブラウザにゲーム進行が記憶され、過去ボイスの視聴やストーリー・問題の振返りができる仕様になっていました。途中でプレイ路線を変更することも可能(路線によるストーリーや問題の変化はなし)
謎解き問題の多くは、手元冊子で出題され、ストーリー進行や問題を解くのに必要な音声データの視聴、答えの送信、ヒント閲覧をサイト上で行いました(一部の問題はサイト上で出題)。音声データの内容をしっかり聞き取る必要があるため、イヤホンの持参を強く推奨します。
各降車駅では5分前後の探索を行いました。全て駅構内(改札外)で完結、ほぼ屋内探索になるため雨の日も安心。今いる駅で出題される問題を最後まで解き切る(ゲームサイトに答えを送信する)と、次に向かう駅が判明する流れでした。

ゲーム画面の様子。メニューより過去ログの閲覧、路線変更などが行えました

各降車駅の探索は、駅構内で完結。屋内のみのプレイで雨の日も安心
交通費についての考察
《ゲームプレイにかかる交通費》
・1,004円(東武スカイツリーライン)
※謎解き最初の駅~ゴール駅まで片道の大人料金。交通系IC利用した場合
※東武東上線でプレイした場合、料金が異なると思われるため注意
上記金額は、東武スカイツリーラインでプレイし、SuicaやPASMOを利用した場合の片道運賃です。ゲームプレイ前後の東武線の利用料金は除いています。
※参考までに、浅草駅を出発し、ゲーム終了後に浅草駅まで戻ってくると「大人1,538円」になりました。
私は、東武東上線は未プレイです。ただ、公式案内では、2路線とも内容が一緒で想定プレイ時間にも違いがありません。移動距離も同程度、交通費も大きく異ならないと思われます(推測のため参考程度にご覧ください)
また、東武線では一日乗車券の常時販売はありません。期間限定の販売や、レジャー施設やバスなどのセット販売があります。時期や利用目的に応じて、公式サイトをチェックしてみるのもいいですね。
公式サイト:ホーム>東武沿線おでかけ情報>お得なきっぷ情報

東武線では常時販売の一日乗車券はありませんでした

東武線のホームに掲示された今回のイベントポスター
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・「音」をテーマにした手応えのある謎解き&本格的な推理問題(詳細後述)
・ボイスドラマ風、ニヒルな語り口で大人が楽しめるストーリー
・東武スカイツリーライン、東武東上線の2路線で開催、好きな路線を選択できる
※2路線とも同じ内容。ゲームは1つの路線で完結
《注意点まとめ》
・スマホやタブレット必須(カメラ機能、インターネット使用)
・イヤホンの持参を強く推奨(音声データを聞き取る必要があるため)
・筆記具はキット付属。折りたたみ式バインダーあると便利

ポケット付折りたたみ式バインダーがあると、立ったままさくっと問題を解きたいときに便利でした

折りたたみ式は、持ち運びもコンパクト。1枚あると今後も重宝しますね。下に私が利用しているものと同タイプを紹介致します。参考になりましたら(上写真はB5サイズ)
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴「音声データから暗号解読&洞察力が必要な推理」

謎解きキット一式。問題冊子1冊、事前説明用紙、クリアファイル、筆記具のシンプル構成
【音声データを扱う暗号解読】
今回の謎解きでは音声データを利用しますが、ベースとなる問題は一般的な謎解きを暗号解読風にしたもの。迷路やパズル、言語感覚が問われる問題など多岐にわたっていました。問題を解くために必要な情報を音声データから聞き取る形式です。
例えば、音声データで音階を聞き取り、迷路に記載された「ドレミファソラシド」を音声データの順番通りに拾っていくような問題です(これは例示で、実際の問題とは異なります)
全般的に難易度が高め。音声データを何度も聞き直して、内容を把握しなければならない問題もあり、集中力や忍耐力が問われました。また、一般的な謎解きが少し捻られていることも多く、解法をひらめく必要もありました。
現地探索では、今回のために用意された掲示物を探すことになりました。街の景観や看板などの情報は一切利用しませんでした。また、用紙を折ったり重ねたりする作業系の問題もありませんでした。
【洞察力が必要な推理問題】
終盤はそれまでの暗号解読風の謎解きから一変し、刑事ものらしい推理問題となりました。今までのストーリーや手元の証拠品(画像情報)などから、犯人を絞り込み、動機、事件の真相などを順序立てて考えていく内容。
問題やストーリーの振り返りには、サイト上の過去ログを利用すると便利。そして、迫り来る危機を回避する「最後の推理」のキーとなる情報も「音」が巧みに扱われていました。
尚、最終駅で掲示物の情報取得後は、どこにいても解ける問題となりました。この終盤の展開だけで私は60分以上かかりました。落ち着ける場所でじっくり取りかかりたいですね。

最終駅にたどり着くころには日が暮れ始めていました

ゲームクリア後のゲーム画面
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れた人でも、公式ヒントを見ないと解けない問題があるかも
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用しないとクリアできないレベル
※公式ヒントは、ゲームサイト上で閲覧可。各問題の回答ページの左上に閲覧ボタンあり。段階式になっており、答えも掲載。但し、終盤の問題は答えなし。
《攻略のコツまとめ》
・聞き取った音声データは忘れないようにメモろう(問題冊子にメモ欄あり)
※聞き返す手間をなくし、時間短縮
・探索で見つける掲示物は、写真に撮っておくといざという時に役立つかも
※掲示物の左上に、数字コードあり。システム不具合時に利用(謎解きに関係なし)
・終盤の推理問題では、情報整理やストーリーの振り返りに、サイト上の過去ログを活用しよう
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
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【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際にプレイしてみた感想
感想「ひらめく気持ち良さのある問題、海外刑事ドラマのような体験」

私はスカイツリーラインを選択、ゲームスタート前にソラマチで早めのランチをしました(謎解きには関係ありません)
今回の謎解きは、どの問題も解法を「ひらめく」気持ちよさが感じられ、謎解き好きに刺さる内容が多かったと思います。音声だからできるギミックやひっかけも巧妙に仕掛けられており、しっかり謎解きのテーマとして昇華されていました。
ボイスドラマ風に仕立てられたストーリーもとても良かったです。特に相棒となる刑事の語り口がニヒルかつ軽妙で、彼の存在によって、物語世界の没入感が高まりました。謎に満ちた犯人を相手に、事件解決を目指すスリリングな展開から目が離せず、日本にいながら、まるで海外刑事ドラマの主人公になったような気分でした。
但し、問題の難易度が高めで、謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを閲覧しないと解けない問題も多く、ひらめく楽しさが感じられないかもしれません。中級者以上の腕試しや、刑事・探偵ものの謎解きが好きな人におすすめできる内容だったと思います。
また今回、東武線の二つの路線から選択できる形式でしたが、街歩き要素はなく、その駅ならではの謎解きをしている感覚はほとんどありませんでした。寄り道したいスポットや、自宅からの交通の便などを考えて、プレイする路線を選択するといいですね。

北海道の人気回転寿司「トリトン(ソラマチ店)」で、ゴールデンウィーク限定メニューを食べました。休日は行列必至のため注意
物語的にまだまだ先が続きそうなラストで、続編があってもおかしくない感じでした。東武線を舞台にした謎解きは、今まであまり開催されておらず、ぜひシリーズ化して欲しいと思える楽しさでした。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!