攻略データ
公演名 | 新生キラの謀略からの脱出(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ホール型(個人戦) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 約5%(東京ミステリーサーカス、24.10.06参加回 ) |
制限時間 | 公表無し(所要時間120分) |
特に必要となる力 | 観察力、ひらめき力、洞察力、情報分析力 |
公式ヒント | あり(会場にヒントカウンター設置) |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,500円 前売り一般(土日祝)3,800円 ※特典付きチケット、当日券、 リピーターチケット、平日U22団員割引あり (詳細、公式サイト参照) |
公演情報 | 【公式】リアル脱出ゲーム×DEATH NOTE『新生キラの謀略からの脱出』 |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- デスノートとリアル脱出ゲーム10年ぶりのコラボ、緊迫の頭脳バトル再び
- 新生キラの脅威にさらされた世界で、捜査員として活躍するストーリー
- 会場一体となる没入感の高い演出、デスノートの物語に入り込む体験
-はじめに-
今回の記事は、大ヒット作「デスノート」とコラボしたリアル脱出ゲーム「新生キラの謀略からの脱出」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。脱出成功率(クリア成功率)や所要時間といった攻略に役立つデータも掲載しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【2024年全国版】リアル脱出ゲームおすすめ、目的別まとめ
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デスノート×リアル脱出ゲーム「新生キラの謀略からの脱出」の概要
概要「新生キラが仕掛けた謎解き&正体を暴く推理ゲーム」
舞台は、原作から14年後の日本。令和に現れた「新たなキラ」の脅威にさらされた世界で、プレイヤーは対策本部の捜査員となり、新生キラによって仕掛けられた謎のゲームに巻き込まれていくストーリーです。
今回のリアル脱出ゲームの特徴は、次の2点がありました。
・役者さん演じる迫真のドラマ映像と会場演出が連携、物語に没入する体験
・新生キラの思惑と正体を暴く。謎解き&推理ゲーム(個人戦)
今回のリアル脱出ゲームは、2024年8月幕張メッセで開催された「リアル脱出ゲームフェスティバル」内で行われた同名公演を一般的なホール会場用にしたもの。一部演出が変更されていますが、謎解き問題やストーリーは同じ内容です。
今回、デスノートのアニメ映像や原作画像などは、ゲーム中の演出として利用されていませんでした(ゲームスタート前の事前説明では、原作画像の使用あり)。役者さんによるドラマ映像が会場スクリーンに映され、プレイヤーがいる会場のリアルな進行と連携する形式。熱量の高い迫真のドラマ映像によって、自分たちが捜査員の一員であることに高い臨場感がありました。
問題の内容は、序盤から中盤にかけて、一般的な謎解きが幅広いジャンルで出題。時折、捜査資料として提供される情報の分析問題を交えながら、終盤はキラの正体や思惑を暴く推理問題へと移行していきました(謎解きの詳細は、後述参照)
また、今回のゲームは個人戦です。当日会場でチームを組むこともなく、テーブルなども用意されていません(パイプ椅子の設置あり)。問題や資料、追加アイテムなども各個人ごとに支給。一緒に参加した友達と協力プレイすることは可能でした(ゲームシステムの詳細は、後述参照)
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間、制限時間】
制限時間:事前公表なし
所要時間:約120分
今回、ゲームの制限時間が公式サイトに記載されていません。ゲーム中、制限時間が告げられる形式。ただ、解説を含めた全体の所要時間は「約120分」と、一般的な他のリアル脱出ゲームと同じです。制限時間も、他と同等と思って問題ありません。
私がプレイした東京ミステリーサーカス(4F小ホール)10月6日の回では、全体の所要時間は118分程でした。ゲームスタート前の演出や事前説明が長め、エンディングストーリーもしっかり描かれるため、所要時間120分より大きく短くなることは想定しにくいと思われます。
【事前説明、オープニング演出】
ゲームスタート前に、デスノートの大まかなストーリー概要と、登場人物の紹介がありました。原作を知らない人はもちろん、久しぶりでうろ覚えになってしまった人も、安心してプレイできる内容。
続いて映像等によるストーリー進行があり、事前説明と合わせてオープニング演出が「20分以上」ありました。また、司会を行う会場MCさんも物語の登場人物のひとり。会場MCさんの演技が、スクリーン上のドラマ映像と連携することで、会場に臨場感を作り出していました。
【ゲームシステム・構成について】
今回のゲームは個人戦です。受付後の会場入場時に問題や資料、バインダー・筆記具が各個人に支給。会場にはテーブルがなく、パイプ椅子に座ってプレイ。複数人で参加した場合は、横一列に隣り合って座りました。友達との協力プレイは可能ですが、チェックポイントや途中報告は各個人ごとに行う必要がありました。
今回、スマートフォンの使用が必須。捜査資料の閲覧や、途中報告をゲーム専用サイトで行いました。音声付きの映像視聴もあるため、イヤホン持参も推奨(但し、字幕が表示されるため、音声なしの視聴も可)
注意点として、会場やキャリアによっては、通信状況の悪い可能性があります。東京ミステリーサーカス(4F小ホール)では、楽天モバイルを利用している友人は、ゲーム専用サイトに繋がりにくい状況でした。そういった場合は、通信状態が良好なタブレットを支給して貰えます。また、バッテリー残量にも注意。プレイ中に著しく消耗することはありませんでしたが、開始前に充電量が少ない状況は避けたいですね。
また、今回、ヒント冊子の用意はなく、どうしても解けない問題がある場合は、会場に設置されたヒント用のカウンターで、スタッフさんから聞くことができました(時間経過で会場スクリーンにもヒント投影)
私物は原則個人管理。パイプ椅子一脚ほどのスペースしかなく、チェックポイントに行く際は席を離れるため、貴重品は肌身離さず持参。極力荷物は少なくして参加するのが良かったです。
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
【概要まとめ】
・役者さん演じる迫真のドラマ映像と会場演出が連携、デスノートの世界に没入する体験
・新生キラの思惑や正体を暴く。謎解き&推理ゲーム(謎解きの詳細は後述)
・チーム制ではなく個人戦。友達との協力プレイは可
【注意点まとめ】
・スマートフォンの使用必須(追加情報の閲覧や、途中報告はWEBサイトで行う)
※充電状態に注意、イヤホンの持参推奨
・スマートフォンのキャリヤや会場によっては通信状態が悪い可能性あり
※ゲーム用サイトに繋がりににくい場合は、タブレットの貸出しあり
・テーブル設置なし。バインダー支給あり、パイプ椅子に座ってプレイ
※荷物は極力少なくし、貴重品は肌身離さず持ち歩こう
脱出成功率や謎解きの特徴は?
特徴「言語感覚が問われる謎解き&終盤の推理問題」
【言語感覚が問われる謎解き】
今回の問題は、新生キラによる目的不明のゲームに巻き込まれる形で、暗号解読をメインとした幅広いジャンルの謎解きが出題されました。言葉を並び替えたり、クロスワード、スケルトンといった言語感覚が問われる問題が多かった印象。
※スケルトン:クロスワードに似ていますが、単語のみが提示され、与えられたマス目状の枠に当てはめていく問題。クロスワードのような鍵(キー)や肩に振られた番号がありません
また節目では、ゲーム専用サイトで閲覧できる捜査資料を情報分析する問題が出題。条件に合う事件資料を探したり、証言の整合性を考えるような思考系の内容もあり。
問題数が多いように思えますが、基本的には個人戦のため、一人で時間内に十分対処できる分量です。問題を解くスペースが、パイプ椅子一個分、隣との間隔もほぼないため、その狭いスペースでバインダーや封筒を上手く利用しながら、問題用紙を整理し、焦らずに取組むことが必要でした。
【終盤は推理ゲーム】
終盤は推理メインの内容でした。攻略のコツは、すばり「頭の切替え」。中盤まで謎解き問題を多く解いてきたことで、頭がなかなか推理モードになりませんでした。終盤、必要になるのは、鋭い洞察力や情報分析力、違和感を見逃さない冷静な観察眼など。名探偵になったつもりで挑みたい内容でした。
※洞察力:物事の本質や原因を見極める力。物事の表面的な部分だけでなく、見えていない部分まで見抜く能力
【脱出成功率、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《脱出成功率》
・脱出成功率(クリア成功率):約5%
(参加者約70人中4人クリア成功、2025.10.06 東京ミステリーサーカス)
※公式ヒント利用で、最終問題までたどり着けるよう調整されていました。会場内にヒントカウンター設置、時間経過で会場スクリーンにもヒント投影
《攻略コツまとめ》
・個人戦のため、一人で時間内に十分対処できる問題量。落ち着いて取組もう
・個人のスペースが、パイプ椅子一個分と狭い。配布されるバインダーや封筒等を利用して用紙類を整理しながらプレイしよう
・終盤は推理要素の強い問題。頭を切替えて、冷静に情報分析や観察を行おう
実際にプレイしてみた感想
感想「脱出成功率 約5%の狭き門、ああ楽しかったと思えるゲーム体験」
ゲームスタート以降、原作映像は一切使用されていませんでしたが、没入感がとても高く、デスノートの世界に入り込んだ臨場感が凄かったです。役者さんたちによって作り上げられた世界観にリアリティがあり、迫真の演技に圧倒されるまま、物語世界へ引き込まれました。
また、デスノートとリアル脱出ゲームの相性の良さが抜群。デスノートに設定された多様なルールを逆手にとったキラやL(エル)が繰り広げる頭脳戦は、限られた手段の中、柔軟な発想をもって起死回生の一手を狙うリアル脱出ゲームの本質と完全一致しますね。
しかし、今回そういったリアル脱出ゲームらしさもありながら、最終的には「推理ゲーム」だったことが、クリア成功率5%という低さに表れているかもしれません。
序盤から中盤にかけて謎解き問題が次々と出題されましたが、これが大きな落とし穴に。脱出や謎解きゲームと思い過ぎると、終盤の推理する展開に頭が追いつかないかもしれません。新生キラ対策本部の捜査員になりきって、キラの思惑や正体を見抜く「推理ゲーム」であったというのが、今回のリアル脱出ゲームの最大のポイントだったのではないでしょうか。
クリア成功率は低いものの、ゲーム体験として「ああ面白かった!」と強く思える内容であることは間違いありません。往年のデスノートファンはもちろん、イマーシブ型の演劇や推理ゲームが好きな人に深く刺さる内容だっと思います。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!