攻略データ
プログラム名 | 山手線謎めぐり2024(よだかのレコード) |
開催期間 | 2024年09月12日(木) ~ 2025年01月19日(日) |
謎解きスタイル | 周遊型(電車・鉄道系、街歩き系)※プレイ人数1人~ |
難易度(10段階) | 本編:★★★★★★★☆☆☆ 続編:★★★★★★★★☆☆ |
移動距離 | 山手線沿線、各降車駅の街歩き 5~30分 ※本編+続編で山手線を1周以上 |
実際に要した時間 | 本編:4.5時間(公式想定 5時間~) 続編:5.5時間(公式想定 6時間~) ※別途、本編→続編の移動 約20分 |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、観察力、体力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(LINEアプリ、インターネット使用) ※筆記具(ペグシル)はキット付属、バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 本編:1,980円(税込) 続編:1,760円(税込) ※続編プレイは、本編キットも必要 ※別途、交通費(詳細は、記事参照) 《販売店舗》 首都圏43店舗のNewDays(JR駅構内) |
公式情報 | FUN!TOKYO!山手線謎めぐり2024 ”少し未来(さき)の東京を歩く” |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 山手線沿線を巡る大人気の謎解きシリーズ2024年版(2023年はキット完売)
- 本編と続編(上級者向け)の2部構成。両方プレイで山手線1周以上の大ボリューム
- 再開発によって変わりゆく東京、現在と未来の自分が邂逅するストーリー
-はじめに-
山手線沿線を巡る謎解き「山手線謎めぐり2024」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで問題の傾向や特徴、所要時間、実際にかかった交通費まで紹介。本編も続
編も両方プレイしてわかった見所を写真付きでレポートし、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックして
みてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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【謎解き、感想】山手線謎めぐり2024の概要
概要「東京の変化がテーマ、街歩きも充実の電車系周遊謎」
三年後の自分から届いた荷物とスマホのメッセージ。未来の自分自身の後悔や悩みを解決するために、山手線沿線を巡っていく等身大のストーリーでした。
今回の謎解きには、次のような特徴がありました。
・少し未来(さき)の東京の変化をテーマにした内容
・選べる主人公の性別と年代、共感しやすい演出
・電車だけじゃない、降車駅周辺の充実した街歩き
・続編は、SFサスペンス風のドラマチックな物語
各所で大きな再開発が進む現在の東京。近郊に住んでいても、知らないことが多いですが、「未来の自分」に案内して貰いながら、「東京はどう変わっていこうとしているのか」を知ることが出来る構成になっていました。
また、主人公の性別と年代が選べました。どれを選んでも、ストーリーの大筋は一緒で、謎解き問題も変わりません(謎解きの詳細は、後述参照)。ですが、物語は「未来の自分」との対話形式で進んでいくため、プレイヤーに近い年代を選ぶことで、より共感しやすくなる演出。口調やセリフ回しの変化によって、ゲームの雰囲気がガラリと変わりました。
今回、降車駅での街歩きも充実。駅より15~30分ほど移動することも多く、周辺の公園や神社仏閣、普段見過ごしがちな繁華街の意外なスポットなど。ゲームをプレイしながら自然と東京散策が楽しめました。
本編のアフターストーリーとなる続編は、別に「続編キット」の購入が必要(プレイには本編キットも必要)。本編以上のボリュームがあり、問題の難易度は上級者向け。山手線の乗車時間や街歩きの距離も、本編に比べて長めでした(詳細は、後述参照)。本編で活躍した主人公が、タイムトラベル技術をめぐる陰謀に巻き込まれていく。SFサスペンス風のストーリーでした。
所要時間、ゲーム構成(一日で本編+続編プレイ時のコツ)など
【所要時間の目安】
・実際にかかった時間
本編:4.5時間(公式想定 5時間~)
続編:5.5時間(公式想定 6時間~)
本編→続編移動時間:20分
・プレイ推奨時間 ~日没まで
※日没後は一部の探索に支障あり
私は謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに「本編:4.5時間」「続編:5.5時間」かかりました。一日で両方プレイし、休憩や食事時間は除いています。
謎解きに慣れている人は「本編:4.5~5.5時間」「続編:5.5~6.5時間」、慣れてない人が公式ヒントを活用したプレイで「本編:6時間前後」「続編:7時間前後」がプレイ時間の目安です。
探索スポットは、公共性の高い場所が選ばれていましたが、営業時間のあるスポットもありました(7:00~23:00、9:00~17:00、11:00~22:00等)。一部の屋外スポットは「11:00以前」や夜間、チェーンが張られた柵によって近寄りづらい状況も。日没後は、照明が少ない一部スポットで、看板の情報が見づらい等の支障もありました。
早朝や遅い夜間は避け、常識の範囲内で探索する必要があったと思います(探索できない場合は、公式ヒント活用で、該当問題を解くことができます)
【本編と続編を続けてプレイするコツ】
本編と続編を続けてプレイする場合は、次の点に注意が必要でした。
・2つ合わせて所要10時間以上の大ボリューム。遅くとも9時にはゲームスタート
・本編終了スポットから、続編の最初の探索スポットまで20~30分ほど移動あり
本編+続編を続けてのプレイは、一日の総歩数 28,000歩を超えました。開催期間も長いので、出来れば二日に分けて余裕を持ったプレイがオススメです。一日で両方制覇したい場合は、少なくとも9時までにはプレイスタート。続編の方が移動距離も長く難易度も上がるため、出来るだけ体力を温存し、本編の所要時間をどれだけ短くプレイ出来るかがポイントでした。
【ゲーム構成、探索スポット】
ゲームは主に、LINEトークでストーリー閲覧し、手持ちキットのガイドブック(地図)で街歩きや謎解きをする構成。街歩きの探索で集めた情報を用いて、冊子の問題を解く流れでした。謎解きで判明したキーワードをLINEトークに送信すると、次のストーリーが展開。一部の問題では、ゲーム専用サイトにアクセスし、WEB上で問題を閲覧したり解答する内容もありました。
探索スポットは、屋外7割、屋内施設が3割程度。屋外の徒歩移動の時間が結構あるので、雨の日はプレイを避けるのが無難だと感じました。また昨年までは、山手線以外の駅に向かうこともありましたが、今回は本編、続編とも訪れる駅は全て山手線内でした。
交通費の考察(一日乗車券はお得か?)
《ゲームにかかる交通費》
本編:大人616円
続編:大人701円
本編→続編移動:167円
※ スタート駅~ゴール駅まで片道の料金、交通系ICを利用した場合
私は一日で「本編」「続編」の両方をプレイ。本編→続編の移動も含めて、かかった交通費の総計は「大人1,484円」(交通系IC使用)になります。ですが、実際はJRの一日乗車券を利用して、よりお得に移動をすることができました。
利用出来そうなJRの一日乗車券として、次が考えられます。
・都区内パス「大人 760円」
・休日おでかけパス「大人 2,720円」
・のんびりホリデーSuicaパス「大人 2,670円」
※子供料金は大人の半額
※のんびりホリデーSuicaパスは、モバイルSuica、Suica(ICカード)で利用可
※「休日おでかけパス」「のんびりホリデーSuicaパス」は、土・休日及び、対象期間に限定
(詳しくは、公式情報をご確認ください)
ゲーム中の移動は「都区内パス」の利用範囲内に収まります。一日で「本編」「続編」を続けてプレイする場合はもちろん、二日に分けたとしても、自宅最寄り駅との往復交通費を含めると、都区内パスの利用でお得になる人が多いと思われます(ご利用は個人のご判断でお願いします)
私は都内在住(都心より)、一日で「本編」「続編」続けてプレイし、
自宅最寄り駅との往復交通費 376円
ゲームにかかる交通費 1,484円
計1,860円
都区内パス「760円」の利用で、お得額「1,100円」でした。参考になりましたら幸いです。
また、のんびりホリデーSuicaパスや、休日おでかけパスは、次の条件を満たした場合にお得になります(ご利用は個人のご判断でお願いします)
・自宅最寄り駅がパスの有効範囲の方
・土日祝(又は対象期間)にプレイをされる方
・(1日で「本編+続編」プレイ)
自宅最寄り駅と、都心までの往復交通費が「1,200円以上」かかりそうな場合
・(1日で「本編」又は「続編」の片方プレイ)
自宅最寄り駅と、都心までの往復交通費が「2,000円以上」かかりそうな場合
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
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難易度や謎解きの特徴は?
本編「アナグラム問題多め、シール等作業系の謎解きもバランス良く出題」
各降車駅で3~4箇所のスポットを巡りながら小問を解き、それらの答えを用いて大問題を解く構成。正解をLINEトークで送信すると、ストーリーが展開し、次に向かう駅がわかりました。
問題の傾向やジャンルは、探索スポットにある看板や石碑などに書かれた言葉の並び替え(アナグラム)が多かった印象。全てのマスを一度ずつ通って……のような、ルールに従って考える迷路問題、キット付属のクリアファイルを用いたギミックや、用紙を折ったり重ねたり、シールを貼付ける作業系の問題もバランス良く配置されていて、バラエティに富んでいました。
【中盤の山場は、WEB問題】
中盤の山場として、専用サイトにアクセスして解くWEB問題が出題される駅がありました。探索スポット数は少なめですが問題数が多く、連続してひらめき系の謎解きが出題。WEB問題であることを利用した仕掛けが色々あり、難度が高く手こずりました。時間に余裕がなければ、無理せず公式ヒントに頼るのも手かもしれません。
【本編キット、終盤の謎解き】
終盤は、カードアイテムを用いてキットに仕掛けられたギミックを解き明かしていく内容でした。作業系の問題に、ひらめきも必要になる難問。問題冊子やガイドブック、アイテム類、LINEトークで未来の自分とやり取りした内容など、隅々までよく観察する必要がありました。最後の探索を終えた後は、それ以上の移動はないため、机がある場所でとりかかるのがオススメです。
続編「本編キットも利用したギミック、思考系問題がポイント」
本編に比べて難易度が上昇。謎解きの傾向は本編と似ていますが、以下のような点が異なりました。
・本編に比べてやや街歩きの移動距離が長め。駅まで戻るのに時間がかかる
・法則性を見抜いたり、計算問題、スケルトン(※)など考える力が試される思考系の謎解きがやや多め
※スケルトン:クロスワードに似ていますが、単語のみが提示され、与えられたマス目状の枠に当てはめていく問題。クロスワードのような鍵(キー)や肩に振られた番号がありません
・同じ問題を何度も解き直す展開あり。消しゴムを持参するとスムーズ
・キットのギミックを解き明かす問題では、本編キットも利用する事があるため、注意すべき範囲が広がり難易度が上がっている
本編キットのものか、続編キットのものか仕分けや、細かいカードタイプのアイテム等は付属の封筒にいれてまとめておくなど、整理整頓しながらプレイするとスムーズ。特に本編キットのアイテムは、続編プレイ中に紛失しないよう注意でした。
【続編キット、終盤の謎解き】
続編キットの終盤は、本編終盤ととても良く似た出題形式。ですが内容は異なるので、惑わさないことが重要。加えて、山手線を巡りながら知り得た「未来の東京」の姿をイメージ出来ているかどうか。今回のテーマと深く結びついた良問でした。私は終盤の問題だけで30分以上かかりましが、解き堪えや達成感がとても高かったです。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
【難易度の目安】
(本編、続編共に)
・謎解きに慣れている人でも、公式ヒントを利用しないと解けない問題あるかも
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用しないとクリアできないレベル
※公式ヒントは、ヒント用LINEアカウントで閲覧(プロローグ用紙にQRコード記載)。問題ごと段階式になっており、答えまで閲覧可
【攻略のコツまとめ】
・中盤に出題されるWEB問題は難度高め。公式ヒントに頼るのも手段の一つ
・本編キット終盤の問題は、ガイドブック、問題冊子、LINEトークの内容など、隅々までよく観察しよう
・続編キットでは、本編キットも利用。用紙類の整理整頓をしながらプレイ
・続編キットでは、同じ問題を何度も解き直す展開あり。消しゴムを持参するとスムーズ
・続編キット終盤の問題は、未来の東京の姿をイメージしながら挑もう
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際にプレイしてみた感想
テーマ「少し未来(さき)の東京」と見事に結びついた謎解き。続編まで遊びきってこその達成感
再開発によって変わりゆく東京。現在の自分と、ちょっと先の未来に暮らす自分、2つの視点から、変化していく東京の様子を感じさせる構成がとても面白かったです。主人公の記憶と共に語られる東京にリアリティがあって、共感度も高いです。
また、これから取り壊される予定の建物を実際に目にする臨場感や、未来の東京を考慮しないと解けない問題など。テーマと謎解き体験が見事に結びついていました。
昨年から引き続き、本編、続編の2部構成。本編ストーリーは、個人が抱えがちな悩みや後悔に焦点があり、共感を誘う内容ですが、ストーリーはややあっさり。続編は、SFサスペンス仕立てで、世界を揺るがしかねない陰謀に巻き込まれていく、読み応えのある内容。両方プレイしないと、物語としてのスッキリ感はないかもしれません。本編で主人公に感情移入している分、続編がよりドラマチックに感じられるとも思います。
ただ、続編は上級者向けがうたわれているように、本編以上のボリュームで、問題の難易度も上がります。ストーリーはさておき、適度に謎解きを楽しみたいだけなら、本編だけでも十分満足。本編をクリアしてみて、余裕があったら別日にゆっくりプレイしてみるのもいいですね。
随所に遊び心やオマケ要素も満載、プレイヤーの目的や事情に合わせて色々な遊び方が出来るのも魅力的ですね。開催期間が長めに設定されていて遊びやすいですが、2023年版は開催期間の終了を待たずに、キットが売切れになりました(続編キットは終了1ヶ月以上前、本編キットも徐々に販売店舗が少なくなり、終了2週間以上前に全ての店舗で売切れ)。期間終盤にプレイを予定される場合は、十分にご注意ください。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!