攻略データ
プログラム名 | 郵政博物館と時を超えた手紙の謎(SCRAP) |
開催期間 | 2024年7月5日(金) ~ 2025年7月6日(日) |
謎解きスタイル | 施設周遊型 ※プレイ人数1人~(推奨2人程まで) |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | 郵政博物館内 (企画展示スペース除く、屋内) ※東京スカイツリータウン・ソラマチ9F |
実際に要した時間 | 100分(公式想定 90分~120分) |
特に必要となる力 | 読解力、注意力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(LINEアプリ使用) ※バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 2,200円(税込) ※時間指定の事前チケット購入、プレイ人数分のキット必要 ※別途、郵政博物館入館料が必要 (大人300円、小/中/高校生150円) |
公式情報 | 【公式】郵政博物館と時を超えた手紙の謎 |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 郵便に纏わる展示品に囲まれ、レトロな味わいある周遊謎解き(屋内施設)
- 手紙が届かず変わってしまった未来・・・人生の因果を垣間見るヒューマンドラマ
-はじめに-
東京スカイツリータウン・ソラマチ9Fにある郵政博物館を舞台にした謎解き「郵政博物館と時を超えた手紙の謎」に挑戦した攻略レビューです。
ネタバレ無しで問題の傾向や特徴、所要時間、ゲームの見所をレポート。写真も多く掲載し、参加検討に役立つ内容です。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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郵政博物館×謎解き「郵政博物館と時を超えた手紙の謎」の概要
概要「迷子の手紙を送り届ける、レトロな風合い感じる謎解き」
時を超え博物館に迷い込んだ手紙。本来届くはずだった手紙が届かないことで、変わってしまった人々の未来を元に戻すため、迷子の手紙を送り届けるファンタジックなストーリーです。
今回の謎解きの特徴は、
・郵便に纏わるレトロな収蔵品に囲まれ、雰囲気バツグンの博物館が舞台
・物語を読み込むタイプの謎解き、様々な人生の因果を垣間見るストーリー
・博物館の見所が自然と分かる問題、シールを用いた作業系謎解きも
舞台となる郵政博物館は、昔の郵便ポストや歴史的人物の書簡など、レトロな風合いのある収蔵品が多く展示されていました。特に日本最大となる約33万種の世界の切手が展示されたコーナーは圧巻。郵政文化がもたらす心のつながりを体感できる博物館でした。
また、謎解きストーリーには、博物館のコンセプトが生かされており、人と人を結ぶ「手紙」がテーマ。もしこの手紙が届かなかったら・・・という「if」の世界と、手紙が届いた明るい未来を次々と覗き見ていく構成。物語の端々に謎解きのヒントも仕込まれ、ストーリー重視の人向けの内容でした。
謎解きは、郵政博物館ならではの展示を見ながら解く内容。具体的には、展示品の特徴(色や形など)や説明を見ながら、問題文の空欄を埋める等。謎解きをしながら、自然と郵政博物館の見所を知ることができました。他には、シールを用いた作業系問題も楽しかったです(謎解きの傾向や特徴の詳細は、後述参照)
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間の目安】
実際のプレイ時間:100分
(公式の想定時間 90~120分)
プレイ可能時間:10:00~17:30
(郵政博物館の営業時間に順ずる)
私は謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに100分かかりました。謎解きに慣れている人は「90~120分」、慣れてない人が公式ヒントを活用したプレイで「120~150分前後」がプレイ時間の目安になります。
プレイ可能時間は、郵政博物館の営業時間「10:00~17:30」に順じていますが、チケットは時間指定の事前購入制。最終受付は「14:00~15:00」のため注意(休館日は、郵政博物館の公式サイト確認)。当日販売もありますが、売切れている場合があります。
また、謎解きキットのチケットとは別に、博物館の入館料「大人300円、小/中/高校生150円」が必要です。
【ゲーム構成について】
ゲームは謎解きキットの他、LINEアプリと館内に設置された暗証番号付きメールボックスで展開していく構成でした。
LINEアプリの公式アカウントを登録し、ストーリーは主にLINEトークで受信。問題冊子の謎を解くと、キーワード判明。館内に設置されたポスト型のメールボックスへ入力することで、追加キットが入手出来る流れでした。
博物館は完全屋内で、企画展示と多目的ホールを除いた常設展示が探索範囲。移動や探索箇所がぎゅっとまとまっているため、プレイ時間こそ短めですが、謎のボリュームは決して少なくありませんでした。閉館時間に注意してプレイしたいですね。
入口付近の机(キット受取り時に案内あり)、館内の「メッセージシアター」のベンチ等が謎解きに使用されていました。謎解きをしていない一般のお客さんの迷惑にならないよう、マナーや譲り合いの精神も大事になりますね。
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要まとめ》
・郵便に纏わるレトロな収蔵品に囲まれ、雰囲気バツグンの博物館が舞台
・物語を読み込むタイプの謎解き、様々な人生の因果を垣間見るストーリー
・博物館の見所が自然と分かる問題、シールを用いた作業系謎解きも(問題の詳細は後述)
《注意点まとめ》
・LINEアプリが使用できるスマホ、又はタブレット必須
・当日券は売切れの場合あり。事前チケットは時間指定制
※事前チケットは指定時間~1時間後まで受付可
例)10:00のチケットは~11:00まで(14:00~15:00最終受付)
・折り畳み式バインダーがあると便利
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴「展示物を利用した問題、手紙ならではのギミックも楽しい」
【展示物を利用した問題】
出題される問題の多くは、博物館の展示品を利用した内容。実際にその場を訪れ、展示物の色や形、説明文を読んでヒントを探しました。展示品の情報を用いた空欄の穴埋めや、キット冊子のイラストと対比させて法則性を見抜くような問題です。
序盤から中盤にかけては、幅広いジャンルで一般的な謎解きが出題されましたが、とんちやダジャレ系のなぞなぞが多かった印象。他には、切手に見立てたシールを貼っていく問題や、折り紙をする作業系の問題がありました。
【手紙ならではのギミック】
要所では、キットに隠されたギミックを解き明かすひらめき系問題もあり。手紙をモチーフにした謎解きならではの仕掛けが施されており、ストーリーとの関連を考えるのも楽しい内容でした。
終盤の問題「物語に散りばめられた情報を集めよう」
終盤は、それまでのストーリーをしっかり読み込んでおく必要のある問題が出題。物語の端々に散りばめられた情報を拾い集めて考える必要がありました。
振り返る場合は、最後の手紙に関連した人物が登場するシーンに注目。冊子だけではなく、LINEアプリで何気なく語られているストーリーも見落とさないようにしたいですね。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
【難易度の目安】
・謎解きに慣れている人は、公式ヒントなしでクリアできる
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを見ながら楽しんでプレイできる
・小学生以下のお子さんは、謎解きが得意な大人の補助が必要な難しさ
※公式ヒントは、キット封入の案内状にQRコードが記載。問題ごと段階式になっており、答えまで閲覧可
【攻略のコツまとめ】
・作業系問題(シール、折り紙など)は机やベンチなど、落ち着ける場所で行おう
・手紙をモチーフにしたギミックあり。アイテムは端々までよく観察しよう
・終盤の問題は、最後の手紙に関連した人物が登場するシーンに注目
※LINEアプリのストーリーも見落とさないようにしよう
謎解きにあまり慣れていなく、当日の問題を解くのに不安がある方は、体験イベント型の謎解きでよく出題されるパターンをまとめた記事もありますので、宜しければ活用してみてください(今回の問題を解説するものではありません。一般的な謎解きの考え方や傾向を練習できる内容です)
【クリア成功UP】街歩き系謎解き・脱出ゲームによく出る『頻出パターン練習問題』
街歩き系謎解きや、リアル脱出ゲームをはじめとした「体験イベント型謎解き」には、よく出題される「頻出パターン問題」があります。この記事では10年で500回以上謎解きイベントに参加してきた経験から、頻出パターンをまとめ、クリア成功率UPやスマートに解くことを目指した練習問題を紹介します。
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実際にプレイしてみた感想
感想「大人の琴線に触れる温かみあるストーリー、手紙の特別感を再認識する謎解き」
手紙が届かなった世界、ifを体験する物語は、とてもワクワクして続きが気になる展開。幅広い層が楽しめるストーリーですが、特に大人の琴線に触れる温かみのある内容だったと思います。
電子メールやメッセージアプリが主流となった昨今、手紙をポストに投函する事は珍しくなりましたが、たまには大事な人に手紙を書いてみようかな・・・とそんな気持ちになる物語。郵政博物館のコンセプトにも見事にはまったストーリーで、博物館の良さも謎解きの良さも感じられ、相乗効果でより良い体験になりました。
SCRAPファンであれば、東京ミステリーサーカスや、リアル脱出ゲーム常設店舗で行われている「メールボックス系の周遊謎」とほぼ同じ構成と思って間違いありません。ですが、博物館の見所を周遊しながら、郵便にまつわるデザインやモチーフがふんだんに取り入られた問題は、他の謎解きにはない新鮮さがありました。
私は14時(日曜日)のチケットを購入し、14時30分頃からゲームをスタートさせましたが、館内のお客さんの八割は、謎解きプレイヤーでした。館内はさほど広くなく、収容人数に限界もあるため、チケットの販売枚数自体が少なく、売切れになりやすい印象でした(2024年7月開催スタートより、2024年9月現在まで、土日祝のチケットは当日までに完売が続いています)
また、周囲は謎解きされている人ばかりのため、そうではない一般のお客さんがいることを失念しがち。特に「切手コーナー」は熱心に鑑賞されている方もいて、お互いが気持ちよく利用できるよう、マナーを忘れないようにしたいですね。
郵政博物館は、レトロな展示物もありながら、今時のデジタル展示や体験型コーナーもあって、謎解き体験後に色々と見て回るのも楽しかったです。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!