攻略データ
プログラム名 | 古びた地図と忘れ去られた秘宝(タカラッシュ!) |
開催期間 | 2024年09月01日 (日)~ 2024年12月09日(月) |
謎解きスタイル | 周遊型(鉄道系)※プレイ人数1人~ |
難易度 | ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価) |
移動距離 | JR総武本線エリア「錦糸町~佐倉」(屋内、屋根付き半屋外) |
実際に要した時間 | 4時間15分(公式想定 4時間~) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、ひらめき力 |
必要なもの | スマホやタブレット(インターネット使用) ※筆記具は付属。消しゴム、バインダーあると便利 |
キット料金(税込) | 1,300円(税込) ※別途、交通費(詳細は、記事参照) 《キット販売》 NewDays 錦糸町2号 (JR錦糸町駅1F 南口改札外) |
公式情報 | 古びた地図と忘れ去られた秘宝 | HUNTERS VILLEGE |
※スマートフォンでご覧の方は、攻略データを左へスライドできます
※ご注意:難易度、所要時間は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※公演のスタイルについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- JR総武本線130周年の記念イベントの一環、列車で沿線を巡る謎解き&宝探し
- 忘れられた宝を探す少年との交流を描く、ホロリと泣けるストーリー
-はじめに-
JR総武本線130周年を記念したリアル宝探し「古びた地図と忘れ去られた秘宝」に挑戦した攻略レビュー記事です。
ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所をレポート。移動にかかる交通費も紹介。写真を多く掲載し、参加検討に役立つ内容になっています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
【謎解き一覧】東京周辺の街歩き系 目的別まとめ
東京周辺の街歩き系・周遊謎を10年間で100以上遊んでみて「これは面白かった!」と太鼓判付きのものを紹介したレビュー記事です。目的別に「鉄道・電車沿線」「人気の商店街」「アミューズメントスポット周辺」など、今遊べるものを見やすくまとめました。写真も多く掲載し、参加検討に役立つプレイイメージをしやすい内容です。
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JR総武本線謎解き(2024年)「古びた地図と忘れ去られた秘宝」の概要
概要「歴史ある鉄道路線を舞台にした心にしみるストーリー」
宝探しをする不思議な少年と出会った主人公が、古びた地図を頼りに、JR総武本線エリアを少年と共に巡っていくストーリー。
今回のリアル宝探しの特徴は、次の2点がありました。
・歴史ある鉄道路線を舞台にした心にしみるドラマッチックなストーリー
・シールや工作(折り紙)、トレーシングペーパーなど、作業系の謎解き多め
宝探しをする謎の少年を巡る物語は、意外な展開を迎え、最後にはホロリと泣ける。ちょっとファンタジックなストーリー。130年の歴史を持つ鉄道路線と、レトロな風合いのある物語の相性がとても良い内容でした。
主となるキットは、B5サイズの冊子でコンパクトですが、作業系の謎解きが充実。折り紙、トレーシングペーパーを利用したギミック、シールを貼るパズルなど。どの問題も列車や線路のイラストがモチーフとして取り入れられており、電車・鉄道系の謎解きをしている味わいがありました。他には考える力が試される条件付き迷路など印象に残りました(謎解きの傾向や特徴の詳細は、後述参照)
所要時間の目安、探索エリア(屋内外の割合など)
【所要時間の目安】
実際のプレイ時間:4時間15分
プレイ可能時間:初電~終電
私は、謎解きに慣れた大人2人の協力プレイで、クリアまでに4時間15分かかりました(途中の食事や休憩時間除く)。謎解きに慣れている人は「4時間前後」、慣れてない人が公式ヒントを活用したプレイで「5時間前後」がプレイ時間の目安になります。
※ヒント閲覧には、ハンターズヴィレッジの会員登録が必要。獲得ハンターポイントが半減するため注意
今回、営業時間のある商業施設には行きませんでした。街歩きもなく、時間を気にせずプレイ出来ますが、千葉から離れた場所に住んで居る人は、念のため終電の時間を確認しておきたいですね。
【探索エリアについて】
探索のために訪れる駅は、やや多め。降車駅周辺の街歩きはなく、駅のある建物内(改札内・外)で探索は終わります。ほぼ屋内(又は屋根付き半屋外)で完結するため、天候を気にせずプレイ可。
キット販売のある「錦糸町駅」から千葉方面へ下っていきますが、千葉駅以降(千葉~佐倉)は、列車本数が少なくなります。次の列車の発車時刻を確認しながらのプレイがオススメ。タイミング良く総武線快速を利用出来ると、移動時間が短縮できました。
【ハンターポイント獲得について】
ハンターズヴィレッジの会員の方は、ハンターポイントの獲得対象になっています。今回、「発見報告用ID」がキットに梱包されており、宝発見キーワードを入力することで、どこからでも報告することが可能でした。
公式情報:ハンターポイントとは
交通費の考察(一日乗車券はお得か?)
ゲームにかかる交通費:大人1,492円
※ キット販売している錦糸町~ゴール駅まで片道の料金、交通系ICを利用した場合
ゲームにかかる交通費は、最初の駅となる「錦糸町」からゴール駅までSuicaやPASMOを利用した場合、片道 大人1,492円でした。
利用出来そうなJRの一日乗車券として、次が考えられます。
・休日おでかけパス「大人 2,720円」
・のんびりホリデーSuicaパス「大人 2,670円」
※のんびりホリデーSuicaパスは、モバイルSuica、Suica(ICカード)で利用可
※上記の一日乗車券の利用は、土・休日及び、対象期間に限定(詳しくは、公式情報をご確認ください)
お得になるのは次の条件を全て満たした場合です(ご利用は個人のご判断でお願い致します)
・最寄り駅が、一日乗車券の有効範囲内にお住まいの人
・錦糸町や千葉方面との往復交通費が1,200円以上になりそうな人
・土・休日にプレイする人
※参考までに、都内在住(都心より)の私の場合、次のような料金になりました。休日おでかけパスの購入料金の方が高いため、お得にはなりません。
自宅最寄り駅との往復交通費:1,054円
ゲームにかかる交通費:1,492円
合計 2,546円
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
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難易度や謎解きの特徴は?
特徴「シールや工作、トレーシングペーパーなど作業系謎解き多め」
【作業系の謎解き多め】
冊子ページや用紙を折ったり重ねたりする問題はもちろん、本格的な折り紙や、トレーシングペーパーを透かして絵柄と合わせるギミック、シールを用いたパズルなど。作業系の問題が豊富。若干手先の器用さが必要でした。
【考える力が必要な迷路】
考える力が必要な思考系の謎解きが、何問か出題されました。
具体的には、「同じマスを通らずに」や「全ての赤いマスを通って」のように条件が付加され、トライ&エラーを繰り返しながらゴールを目指す迷路などです(これは例示で、実際の問題と異なります)
他の問題に比べるとやや難しめで、思考系の謎解きが苦手な人は、苦戦するかもしれません。消しゴムを持参すると、間違った線を消せるので考えやすいです。消すことを想定して、線は濃く書きすぎないのがコツでした。
終盤の問題「メタ解き要素を感じる謎解き」
【メタ解き要素のある最終問題】
最終問題は、それまでに解いてきた謎解きを総合的に振り返るような内容。メタ解き(※)に用いられる解法が若干必要になったと感じました。問題文の書き方や、穴埋め空欄の並び方から推測したり、答えやゴールのアタリを付けてから考えるなど。謎解きに慣れていない人にとっては、取っつきにくい問題かもしれません。
※メタ解き:謎解き制作者が想定した解き方をせず、プレイヤーの知識や過去の経験から法則やパターンをあてはめたり、ストーリーやキットデザイン等から答えを推測してしまう解き方
また、最後の問題を解き明かしたあと、答えが示す最終駅までの移動有り。宝箱はカモフラージュされて設置されているので、見落とさないように探す必要がありました。
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きに慣れている人は、公式ヒントを見ずにクリアできるレベル
・謎解きに慣れていない人は、公式ヒントを活用してクリアできる
※公式ヒント閲覧には、ハンターズヴィレッジの会員登録が必要。獲得ハンターポイントが半減するため注意
《攻略のコツまとめ》
・シールや折り紙問題は、手先の器用さ必要。腰が落ち着ける場所で取り組もう
・トライ&エラーを繰り返す条件付き迷路では、消しゴムを持参すると便利
(消すことを想定して、線は濃く書かないようにしよう)
・最終問題は、問題文に書かれた枠から内容を推測。ゴールを見据えて解き明かそう
実際にプレイしてみた感想
感想「物語を噛みしめる、謎解きとストーリーのバランス良い周遊謎」
今回の謎解きでは、ハートフルで温かいお話がとても印象に残りました。総武線の歴史を具体的に語る内容では無く、そこに住む人、鉄道で働いている人達の営みに思いをはせるような余韻が残るストーリーで、とても好感が持てました。
謎解きとストーリーのバランスも丁度良く、謎を解き明かす達成感と物語の感動が、相互に良い効果を生んでいました。クリア後のおまけとして、今回の物語を補完する裏設定を見ることが出来ました。「そこまで考えていたのか!」と思わずビックリ。
街歩き要素はなく、総武本線エリアらしい体験はあまり出来ませんでした。午前中の早い時間からプレイして、自主的に寄道するのも良し。降車駅によっては、130周年の記念イベントを開催している時期もあり、事前に調べておくのもいいですね(JR東日本プレスリリース:総武本線 開業130周年イベント詳細)
最終問題は、謎解きに慣れていない人には、かなり取っつきにくい問題だったのではないかと感じました。最近、YouTubeなどで、人気の謎解きクリエイターたちが、メタ解き前提の高難度の問題を解く様子をエンターテイメントとして楽しませてくれていますが、そういう流行りの要素が感じられました。私は考える工程を楽しめましたが、もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれません。
それでは最後まで記事をご覧頂き、ありがとうございました!