攻略データ
公演名 | Escape from The BLUE ROOM(SCRAP) |
公演のスタイル | 公演ルーム型(最大6名) |
難易度 | ★★★★★★★★☆☆(10段階評価) |
脱出成功率 | 公表なし |
制限時間 | 公表なし(所要時間60分) |
特に必要となる力 | 注意力、観察力、チームワーク、ひらめき力 |
公式ヒント | なし |
参加料金(税込) | 前売り一般(平日)3,800円 前売り一般(土日祝)4,100円 ※当日券、グループチケット、forkids割、平日U22団員割引あり |
公演情報 | 【公式】Escape from The BLUE ROOM |
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※ご注意:難易度は筆者の主観になります。お出かけ前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください
※ゲームタイプについては「リアル脱出ゲーム&体験型 謎解きの種類」をご参考ください
注目のポイント
- 2015年からロングラン公演を続ける「Escpe from The RED ROOM」と同コンセプトのシリーズ第2弾
- 青一色の部屋から脱出する。常識を覆すギミックを見破れ!
- 言語不要の謎解き問題。アイテムを駆使するパズル系謎解き
-はじめに-
今回の記事は、実際の部屋に閉じ込められるルーム型のリアル脱出ゲーム「Escape from The BLUE ROOM」に挑戦した攻略レビューです。
記事では、ネタバレ無しで謎解き問題の傾向や特徴、ゲームの見所、会場の雰囲気をレポート。難易度の目安や所要時間といった攻略に役立つデータも掲載しています。
下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
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リアル脱出ゲーム「Escape from The BLUE ROOM」の概要
概要「言語不要の謎解き問題、直感とひらめきを刺激するギミック」

「BLUE ROOM」の入口の様子(池袋店)。扉が4つ見えますが、同じタイプの「BLUE ROOM」が2つ用意されていました。時間差で公演をしているようでした
実際の部屋に閉じ込められるルーム型の脱出ゲーム。頭と体を駆使して、一見すると何もない青い部屋からの脱出を目指す。シンプルなストーリーの脱出ゲームでした。
主な特徴は次の2点です。
・言語不要の謎解き問題。イラストや図形、部屋の中のアイテムを駆使して謎を解く
・思いがけないギミック満載。直感とひらめきを頼りに、大胆な行動をすることも
今回、青い部屋の中で解き明かす事になる謎解きに、言語は使われていません。全ての問題は、図形やイラストによって示され、直感的にわかる内容。逆に言うと、そうして示された図形やイラストが何を意味しているか考えるのもまた謎解きの一部になっていました。
※ルール説明や注意事項、終了後の解説は、現在、日本語のみの案内。日常会話レベルの日本語能力が必要です
ぱっと見ただけでは、ほとんど何もないと思える青い部屋ですが、ゲーム進行に伴って、たくさんのアイテムが登場しました。実際の部屋の中にあるものを自由に触ったり動かしたりしながら謎を解いていくルーム型の醍醐味が感じられる内容。ジャンルとしては、図形やイラストを合わせたり、アイテム類を積み上げたりするパズル系の問題が多かった印象です。
そして、最大の特徴は、今回のために考案・製作された様々なギミック(トリック)が部屋の至るところに仕掛けられている点。普通に考えていては決して見破れない。柔軟な発想と時には大胆な行動力も必要となる内容でした(謎解き問題の詳細は、後述参照)
※シリーズ前作となる「Escape from The RED ROOM」との比較は、感想の項目でまとめています(後述参照)

リアル脱出ゲーム池袋店の様子。右手に受付カウンターがあります

「BLUE ROOM」の前室。こちらでルール説明などの事前案内がおこなわれました(この部屋のみ撮影可)
ゲーム構成・所要時間、注意点について
【所要時間、制限時間】
制限時間:事前公表なし
所要時間:約60分
今回、制限時間が事前に公表されていません。制限時間は存在しますが、ゲームスタート前に告げられる形式。ルール説明や、終了後の解説を含めた全体の所要時間は「約60分」です。実際にゲームをプレイしている時間はそれより短くなりました。
【受付、ルール説明について】
受付はゲームスタート時間の10分前より可。私がプレイした時は15分ほど前から受付可能となり、メンバーが揃った時点で早めにルール説明が始まりました。ルール説明は、受付後に青い部屋の前室で行われました。
また、青い部屋の中には、私物の持ち込み原則不可。ポケットの中を空にし、腕時計やアクセサリー類も取り外し、手荷物を含め全てロッカーに預ける形式でした。スマホは終了後の記念撮影用に前室まで持っていくことができましたが、ゲームプレイ中はカゴに入れてスタッフさんが保管。靴は前室で脱ぎ、クロックスに履き替えました。サイズはS、M、Lと用意されていますが、数に限りがあるため譲り合いが必要。
これらの対応は、プレイ中に体を動かしたり、屈むなど多少の体勢変更をする機会があるため、安全上の理由や落とし物・無くし物防止。また部屋の中の仕掛けやアイテム類の保護等の理由によると思われます。
そのため、身軽な服装での参加推奨。厚手の上着も、ロッカーに預けるのが良いと感じました。私は冬に参加し、ダウンジャケットは脱ぎましたが、プレイ中に寒くはありませんでした。寒さが心配な方は、厚手の上着に頼らず済むような服装での参加がオススメです。

荷物類は店内のロッカーへ。こちらの前室でクロックスに履き替えました
【ゲームシステム・構成について】
ゲーム構成はとてもシンプル。全体が幾つかのステップに分けられており、目前の問題を解くと、暗証番号や鍵など手に入り、それらを使用することで次のステップ(問題)が現れる形式です。
スタッフさんは部屋の中に常駐せず、設置されたカメラによってプレイヤーの様子を見守ってくれています。
時には大胆な行動をする必要もありますが、高所に上ったり、部屋の中のものを破損させるような行為をすることは一切ありません。触れてはいけない部分には「ストップマーク」が貼られているほか、危険と思われる行為や、してはいけない行為が見られた際は、スタッフさんがスピーカーで注意をしてくれました。
ゲーム展開が大詰め、または制限時間終了近くなると、部屋にスタッフさんがやってきて、直接プレイを見守ってくれます。制限時間終了後は、そのまま部屋の中で、解けなかった問題の解説がスタッフさんによって行われました。

店内に掲示されたメインビジュアルのポスター
【概要のまとめ、注意点まとめ】
ココがポイント
《概要のまとめ》
・言語不要の謎解き問題。イラストや図形、部屋の中のアイテムを駆使して謎を解く
・思いがけないギミック満載。直感とひらめきを頼りに、大胆な行動をすることも
《注意点まとめ》
・部屋の中に私物の持ち込み出来ない(ポケットの中は空、腕時計やアクセサリー類も不可)。身軽な服装での参加推奨
※全ての荷物は専用ロッカーに預ける
・スマホは、終了後の記念撮影用に、前室まで持ち込み可
※プレイ中はカゴに入れて、スタッフさんが管理
難易度の目安や謎解きの特徴は?
特徴「イラストや図形、立体物を用いたパズル問題」
【立体物を用いたパスル問題など】
謎解き問題は全て、図形やイラストなどによって示されます。答えは「数字(暗証番号)」や「とるべき行動」になり、問題や答えを含めて、言語は一切使用しませんでした。
問題のジャンルは、バラバラになった図柄を合わせてイラストを完成させたり、立体物を積み上げていくようなパズル系の謎解きが多かった印象。一見すると、問題の内容が不明瞭だったり、次にとるべき行動がわかりづらかったりすることもありますが、それも含めて謎解きの一部になっていたと思います。
攻略のコツとしては、
・一度使ったアイテムも再び思いがけない方法で利用することあり
(入手したアイテム類は、皆がわかりやすい場所に置いておこう)
・部屋の中にムダな情報は無し。感じた違和感や気になったことは必ず他のメンバーと共有しよう
【大胆で巧妙に仕掛けられたギミック】
また、要所では部屋に仕掛けられた大胆なギミックを見破る必要もありました。
もちろんストップマークが貼られている場所を触ったり、物を壊すようなことをしてはいけませんが、思い付いたことを取りあえず行動してみる精神はとても大切でした。
こういうことをしてみたいと声に出して皆で話し合い、ゆっくり行動をとれば、スタッフさんも見守ってくれています。してはいけない行為、危険な行動はスピーカーを通して注意してくれるので安心です。
物の見方を変えたり、部屋の構造を想像してみたり。柔軟な発想をもって、いろいろと行動をしてみる必要がありました。

ゲーム終了後、前室で記念撮影ができました。脱出成功・失敗パネルも用意されていました
【難易度の目安、攻略コツまとめ】
ココがポイント
《難易度の目安》
・謎解きや脱出ゲームに慣れている人でも苦戦するレベル
・中学生以上(12歳以上)のプレイが想定された難しさ
※公式ヒントなし。但し、スッタフさんから助言を貰える可能性あり。私達は最後の謎まで時間に余裕があり、助言はありませんでした(確定情報ではないため、参考程度にご覧ください)
《攻略のコツまとめ》
・一度使ったアイテムも再び思いがけない方法で利用することあり
※アイテム類は、皆がわかりやすい場所に置いておこう
・ムダな情報は無し。違和感や気になったことは必ず他のメンバーと共有しよう
・柔軟な発想(物の見方を変えたり、部屋の構造を想像)してみよう
・時には大胆な行動をしてみよう
※声に出して皆で話し合い、ゆっくり行動。スタッフさんの指示に従おう
実際にプレイしてみた感想
感想「RED ROOMよりもボリュームアップ。常識を覆すギミックも健在!」

池袋店でのグッズ販売の様子。店内の奥に荷物を預けるロッカーがあります
私はシリーズの前作扱いとなる「Escape from The RED ROOM」もプレイしています(現在、リアル脱出ゲーム浅草店、名古屋店で開催中)。「RED ROOM」では、ゲームスタートして間もなく訪れる「常識を覆すギミック」が最大のウリでしたが、今回の「BLUE ROOM」でもそんなギミックが健在。
しかも、驚きの展開が複数回あり、プレイ時間も問題のボリュームもアップ。全体の満足感や達成感はこちらの方が高いように感じられました。
「RED ROOM」では、ただただ「真っ赤な部屋」に閉じ込められ、何をしてもいいかわからない途方に暮れる展開から本格スタートとなりましたが、それに比べると、「BLUE ROOM」の方がアイテム類や部屋に掲示される情報も多め。一般的なルーム型の脱出ゲームに近いゲーム構成だったと思います。大胆なギミックと、部屋のアイテムを実際に手に触れてあれこれ試してみるルーム型脱出ゲームの醍醐味の双方が感じられました。

リアル脱出ゲーム「池袋店」の開店をお祝いするお花。同じ池袋に開店した「リドラの謎解きスタジオ」さんからのお花も飾られていました
とにかくプレイ中、ずっとワクワクや驚きが連続し、よく出来ているなあと仕掛けや問題に感心しっぱなしでした。SCRAPさんが2025年に提供するコンテンツの代表作になるのではないでしょうか。既存の脱出ゲームでは刺激が足りないと感じられている人にオススメできる内容です!
もちろん「RED ROOM」をプレイしていなくても「BLUE ROOM」の面白さは折り紙付き。コンセプトやメインビジュアルに類似性を持たせてはいますが、内容としては「全く別のリアル脱出ゲーム」です。未プレイの方は、「BLUE ROOM」をプレイして、興味がわいたら「RED ROOM」をプレイしてみるのもいいかもしれませんね。
それでは、最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます!